津市の片田地区で生産された「片田のウメ」と、市内産のコメを使った「オール津産」の梅酒をつくる試みが、今月から始まった。後継者不足で荒廃した梅林の再生に向け、産地の知名度を上げることを狙うJA津安芸の取り組みだ。ウメ農家は「片田に美しい梅林が戻るきっかけになれば」と期待を込める。 ウメ産地の片田田中町の梅林で今月上旬、生産者の青砥智志さん(51)が、葉を青々と茂らせた木に登って実を収穫していた。3世代にわたって栽培してきた品種は、春に白い花を咲かす「白加賀」で、青梅は梅酒に、熟せば梅干しに使われる。 「和歌山の『南高梅』ほど値はつかないけれど、味は負けない」と青砥さん。しかし、「この土地に合ったウメをいつまでも作り続けたいが……」と言いながら指さした先には、他の農家が放置し、枝葉が伸びてツタや雑草に覆われた梅林が広がっていた。 JA津安芸によると、約20… この記事は有料会員記事です。残り628文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
20代女性を別荘に監禁した容疑で33歳男逮捕 別荘近くから遺体
2022年6月18日 13時35分 東京都文京区に住む20代の女性が今月5日から行方不明になっており、警視庁がこの女性を茨城県内の別荘で監禁したとする逮捕監禁容疑で神奈川県南足柄市の三瓶博幸容疑者(33)を14日に逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。同庁は18日までにこの別荘近くで遺体を発見しており、三瓶容疑者から事情を聴くなどして調べている。 捜査関係者によると、三瓶容疑者は調べに対し、「知りません」と容疑を否認しているという。警視庁は女性の家族から「家に帰ってこない」と相談を受け、捜査を進めていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
参院選「特定枠」候補の葛藤 選挙運動なし…でも「当選確実」
参院選の公示日が迫る中、活動をあえて控える立候補予定者がいる。比例区に導入されている「特定枠」に名を連ねる予定の自民党の候補者だ。 参院選で二つの県が一つの選挙区となった「合区」は、当選者が1人。対象の「鳥取・島根」「徳島・高知」の両選挙区では一方の県から代表者が出せないことから、自民が救済策として導入を主導したのが「特定枠」だ。 特定枠の候補者は、得票に関係なく優先的に当選できるが、個人としての選挙運動が制限される。選挙事務所の設置やポスターの掲示、ビラの配布、個人演説会の開催も認められない。選挙の「七つ道具」も手渡されない。 徳島・高知選挙区で、自民は今回、徳島が地盤の現職を公認。前高知県議で新顔の梶原大介氏(48)が特定枠に回る。前回は徳島が地盤の現職が特定枠に回った経緯がある。 5月下旬に高知市内であった、徳島・高知選挙区で3選を目指す自民現職の事務所開き。この選挙区で前回当選した参院議員の高野光二郎氏(47)はあいさつで、選挙区の立候補予定者への支援を求めた後、こう述べた。 「特定枠というのは、梶原大… この記事は有料会員記事です。残り1175文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 参院選2022 ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東大卒から2回のリストラ…収入10分の1の仕事で気づいた価値とは
東京都心にそびえ立つ六本木ヒルズ。世界的に著名な外資系の金融機関やIT企業が入居する超高層のこのビルの一室で、上司に呼び出された。 「きょう、荷物をまとめて出ていって」 言われるがまま、デスクや資料を片付け始めた。 東大を卒業してから9年間、土日も関係なく働き続けたのに、同僚との別れを惜しむ間もない。 むしろ、「早くして」とせかされた。 最低限の荷物をまとめ、オフィスを後にした。 残りの荷物は郵送で届いた。 井出有希さん(44)にとっ… この記事は有料会員記事です。残り2736文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
太宰治をしのぶ「桜桃忌」 ゆかりの茶屋で「富嶽百景」を朗読、配信
太宰治の短編小説「富嶽百景」を、大学生たちが、舞台となった天下茶屋(山梨県富士河口湖町)で朗読する。「富士には月見草がよく似合う」の一節で知られる名作が生まれた場所で太宰をしのんで収録し、後日、オンラインで配信する。 企画したのは、大正大学(東京都豊島区)教授の外川智恵さん(53)。父親が天下茶屋を営み、茶屋は実家だ。2階にある文学記念室で保管する資料の管理も担当してきた。 外川さんは以前、テレビのアナウンサーやラジオのDJなどをしていたことがある。太宰の作品も朗読し、収録してきた。現在、教壇に立つ大正大学の表現文化学科で、コロナ禍でなかなか活動する機会がなかった教え子たちに太宰の作品を朗読してもらい、より多くの人に太宰のよさを知ってほしいと考えた。 これまでも有志の学生たちが太宰の「走れメロス」などを朗読し収録してきたが、一般に披露するのは初めて。外川さんの夫で、文学座の演出家望月純吉さん(50)も、朗読の指導をしている。 太宰治(1909―1948)は青森県生まれ。「富岳百景」のほか「斜陽」、「人間失格」など自らの苦悩や壮絶な生き様を投影させた作品で知られています。6月19日は「桜桃忌」と呼ばれ、東京・玉川上水で入水した太宰治の遺体が見つかった日で、誕生日でもあります。 学生らが朗読、後日配信へ 太宰は、1938年9月から… この記事は有料会員記事です。残り414文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
相次ぐ給食費の値上げ、仕方ない? 地域で異なる負担、どう考える
食材価格の値上げに伴い、学校給食の値上げの動きが相次いでいます。こうした動きや、公教育における給食の在り方について、学校給食に詳しい跡見学園女子大の鳫(がん)咲子教授(行政学)に話を聞きました。 値上げは仕方ないことなのか ――給食費の値上げが相次いでいます。 世界では給食費が無償の国もありますが、日本では学校給食法で「食材費は保護者負担」とされています。現在の制度では、食材費が値上がりした場合、基本的に、食材費の値上げ分が保護者の負担に跳ね返ります。 一方で、値上げをしなければ、給食の質が落ちてしまう問題が生じます。いずれも、生活が困難な家庭ほど影響を受けます。給食のない夏休みに体重が減る子もいます。子どもの健康の下支えという役割を、給食は担っています。 ――とすると、値上げは仕方ないことなのでしょうか。 問題は、保護者負担を増やす… この記事は有料会員記事です。残り2029文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マグロ、イカ、アジ・・・約20分で9皿、回転ずし店で無銭飲食容疑
2022年6月18日 11時33分 回転すし店で無銭飲食したとして、福岡県警南署は17日、住所不定の自営業の男(58)と、住所不詳のアルバイトの男(49)=すべて自称=を詐欺の疑いで現行犯逮捕し、発表した。2人は互いに「相手におごってもらうつもりだった」と話し、容疑を否認しているという。 署によると、2人は17日午後1時40分ごろから午後2時ごろ、福岡市南区大楠1丁目の回転すし店で、マグロ、あぶりチーズサーモン、生タコ、赤貝、イカ、あぶりエビチーズ、漬けマグロ、アジといったすしなどを9皿(計990円分)を食べた。食べ終えると、会計をするそぶりをしたが、実際にはレジで代金を支払わずに店を出た疑いがある。 この店から署に「5月中旬ごろから、2人組の男に数回、食い逃げされている」と、事前に相談があった。逮捕当日は、署員が店内の防犯カメラの映像を確認に来ていた際に、たまたま2人が来店したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「科学を元気に」若手研究者ら団体設立 環境改善の声、政治に届ける
社会や行政、政治との対話を通じて日本の科学を「元気に」しようと、若手科学者らがNPOを立ち上げ、都内で18日、総会を開く。日本の科学の目下最大の課題は研究力の回復だ。科学者や科学を支援する様々な人たちの声を集め、研究環境の改善などの政策提言を行っていく。いわゆる「学術会議問題」などで、ぎくしゃくする学術と政治・行政の関係を改善させる思惑もある。 NPOは「日本科学振興協会」(JAAS=小野悠、馬場基彰代表理事)。設立には準備委員会の委員約200人が関わり、賛同する人は約800人に上る。賛同者は大学などの研究者が38%、学生が12%、そのほかは企業や自営業、メディア関係者など多彩だ。委員の半分が30歳代以下と若い。人文科学、理学、工学などの幅広い分野の研究者や企業研究者もおり、現在は会員を広く募集している。 総会では、研究環境の改善のほか、基礎研究を応用に結びつけるイノベーションのあり方などをめぐるパネル討論が行われる予定で、日本学術会議の梶田隆章会長ら科学界の大御所のほか、政界からは自民党の船田元衆院議員らが参加、立憲民主党の泉健太代表もメッセージを寄せる。 京都大で物理学を研究する馬場基彰代表理事によると、設立は4年前、委員の1人が研究現場の実情や問題意識を自民党の「科学技術基本問題小委員会」の関係者にメールしたのがきっかけという。「研究制度の改善のため、もっと多くの声を政治家に届けてほしい」という返信を受け取った。政治の側にも「危機感」を持つ人たちがいることを知り、知人らに声をかけ、賛同する若手科学者が集まった。 協会が活動のお手本とするの… この記事は有料会員記事です。残り806文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
街でヒグマに襲われ140針 44歳、1年前の恐怖体験を語る
人口197万人の北都・札幌市の住宅街にヒグマが迷い込み、住民ら4人を次々に襲った事故から、18日で1年になる。全身に140針縫うなどの大けがを負った男性が、恐怖の体験をつぶさに語った。 「黒っぽいヒグマのような動物がいる」 札幌市東区の住宅街から市民の110番通報があったのは、昨年6月18日午前3時半ごろ。東区は周辺に山林がなく、それまでヒグマの出没は想定されていなかった。だが、情報は正しかった。 北側に広がる石狩地方の山々からやってきたとみられるヒグマは、体長161・2センチ、体重158キロ、満4歳のオス。緑地や水路を伝って出てきた所は、都市だった。 目撃通報は相次ぐ。北海道警… この記事は有料会員記事です。残り1267文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ペンギン園舎のガラス割れる「ハンマーでたたかないと無理な割れ方」
2022年6月18日 8時09分 和歌山城公園動物園のフンボルトペンギン園舎のガラスが16日午後2時ごろに割れたと和歌山市が17日に発表した。ペンギン8羽や来園者にけがはなかった。修理するまで展示を中止する。 和歌山市によると、厚さ8ミリのガラスを2枚重ねあわせていて、表側だけが割れたので水漏れはなかった。ハンマーなどで力いっぱいたたかないと無理な割れ方だという。「ボーン」という音を聞いた近くの飼育員によると、まわりに誰もいなくて石やBB弾なども転がっていなかった。県警が原因を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル