村上友里2022年6月15日 15時09分 2011年の東京電力福島第一原発事故をめぐり、業務上過失致死傷罪で強制起訴された勝俣恒久・東電元会長(82)ら旧経営陣3人に対する控訴審で、東京高裁(細田啓介裁判長)は判決期日を来年1月18日に指定した。 他に起訴されたのは武黒一郎・元副社長(76)、武藤栄・元副社長(71)で、19年の一審・東京地裁判決は3人を無罪とした。控訴審は今月6日に結審し、検察官役の指定弁護士は一審判決の破棄を求め、弁護側は改めて無罪を主張した。主な争点は巨大津波の発生を予見できたかと、事故を回避する対策がとれたかの2点となる。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4630万円誤入金、町長の5割減給案を可決 検証委の設置案は否決
大藤道矢2022年6月15日 15時10分 山口県阿武町議会は15日、4630万円の誤入金問題の監督管理責任として、7月から3カ月の間、花田憲彦町長を5割減給、中野貴夫副町長を4割減給する条例案を可決した。誤入金の原因解明と問題をあらためて検証する調査特別委員会の設置条例案が議員提案されていたが、反対多数で否決された。 同日の議会閉会後、花田町長は「残る約340万円も全額回収に向けて粘り強く努力をしていく」と述べる一方で、「議会で一定の説明責任を果たし、安堵(あんど)の気持ちはある。この問題で2カ月間にわたって町づくりが停滞してきた面があり、一つの区切りとして(町政を)再起動させて前に進めていく」と話した。(大藤道矢) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山手線走った70歳の電車、第2の人生 クモハ73形を修理し展示へ
【香川】高松市牟礼町の民間施設に、山手線(東京)などを走った1949年製造のボロボロになった電車が現れた。運転席など「先頭部分」のみだが、保存例の少ない貴重な車体といい、展示しながら修復を目指す。 車体が運び込まれたのは、ことでん(高松琴平電気鉄道)のレトロ電車を譲り受け、お遍路さんの休憩所として修復・活用しているNPO法人「88」の拠点施設。 この電車は、「クモハ73形」。首都圏の山手線や京浜東北線や広島県の呉線、可部線などを走り、84年に引退。切断・分割され、広島市の鉄道模型店が運転台と客室の一部(長さ約2・2メートル)を旧国鉄から買い取って、店先に展示していた。 屋根がなくなるなど大きく傷… この記事は有料会員記事です。残り491文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ものづくりヒーロー、製造業の街に集結「どんなものでもつくります」
ものづくりの相談は、何でも引き受けます。どんなものでもつくってみせます――。そんな気概をもった町工場など16社が、製造業の街、東大阪市に結集し、ものづくり集団をつくりました。その名は「ザ・クラフターズ」。すばらしい技能者たち、です。 町工場の仲間たちに結集を呼びかけたのは、東大阪市で4年前に「MACHICOCO(マチココ)」という会社をつくった戸屋加代さん(43)だ。金型をつくる町工場の娘、でもある。 仲間に講師になってもらって子どもたちにものづくりの楽しさを教えたり、ものづくりに困っている企業を支援したり。そんな「製造業プロモーター」として活動している。 戸屋さんには、危機感がある。 電車、車、パソコン、スマホ… この記事は有料会員記事です。残り819文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
泳ぐパンダ? 正体は変異したウナギ 食堂に3匹「調理はしません」
笠原雅俊2022年6月15日 11時50分 白と黒のまだら模様の珍しいニホンウナギ3匹が、高知県・四万十川沿いにある食堂の大きな水槽で元気に泳ぎ始めた。突然変異で体の色が白黒になった「パンダウナギ」だ。 パンダウナギが泳ぐのは四万十市の佐田沈下橋近くにある食堂「さこや」。店を切り盛りする田辺精美さん(73)と大家一二三さん(70)姉妹が「店に来ていただくお客さんに少しでも明るい気持ちになってもらおう」と、1日から店の大型水槽で飼育し始めた。 パンダウナギは知り合いの業者の養殖場で見つかった。普通のウナギは黒っぽい体だが、3匹は黒と白のまだら模様。全長50~70センチほどで、水槽の中を並んで動いたり、筒の中から顔を出したり。 四万十川の川魚などを飼育している「四万十川学遊館さかな館」(同市)の野村彩恵さんによると、パンダウナギは10万匹に1匹の割合で出現する突然変異種で、自然界でもたまに見つかるが、目立つため外敵に襲われ生き残る確率は低いという。野村さんは「それにしても一度に3匹が泳ぐのは聞いたことがない」と驚く。 水槽では、川漁師の田辺さんの夫の輝明さん(73)が四万十川で取った天然ウナギの稚魚も泳ぐ。店は天然ウナギの料理が人気メニュー。だが、姉妹は「パンダウナギは業者の人から借りているので、調理はしません。多くのお客さんに見て楽しんでもらえればうれしい」と話している。(笠原雅俊) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
取調室のドアをハンマーで壊し、壁にドリルで穴 「リアル」な訓練
南海トラフ地震に備えた「リアル」な救助訓練が旧高知県警高知署で行われた。取り壊し予定の旧庁舎を災害現場に見立て、署員ら150人が参加した。 建物が被災し、取り残された人を救助する想定。遠慮することなく、かつての取調室のドアをハンマーで壊したり、壁にドリルで穴を開けたりした。 築50年の旧庁舎は、4月に… この記事は有料会員記事です。残り64文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
PKO、30年の「変質」 途絶えた日本の部隊派遣、もうできない?
国連平和維持活動(PKO)協力法が成立して15日で30年。この間、日本は13のPKOに自衛隊員ら延べ約1万人以上を派遣した。当初は部隊派遣が中心だったが、現在は要員派遣だけという状況が続く。最初の派遣部隊を率いた元自衛官は「もう部隊派遣はできない」と断言する。 「もうだいぶたってしまったので意外と第三者的になってしまうかもしれません」。1992年6月15日の法成立を受け、同年9月にカンボジアに派遣された第1次施設大隊長の渡辺隆さん(68)は、そう言いつつも当時の経験を懐かしそうに振り返った。酷暑の中、道路や橋の補修に汗を流したこと。住民の笑顔に接し、やりがいを感じたこと。他国軍の司令官との意思疎通に苦労したこと――。 だが、日本がこのとき初めて部隊を派遣したPKOから、現在は「変質」したという。 「92年当時の国連のPKOに対するスタンスと、いまのスタンスはもう百八十度違う。その背景にあるのは、ボスニアやルワンダでジェノサイドを横目で見ながら何一つできなかったことでしょう」 PKOのルーツは、第一次中東戦争後の48年に設立された国連休戦監視機構にさかのぼる。 湾岸戦争の「トラウマ」に端を発する日本のPKO。記事の後半では、初めての派遣部隊を率いた渡辺さんが見る「変質」の経緯と、現在の自衛隊がかかえる事情などから「部隊派遣できない」背景を読み解きます。 停戦監視から復興、介入、そして… 「変質」に日本は 第1次中東戦争は、ユダヤ人… この記事は有料会員記事です。残り2424文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京メトロ日比谷線、仲御徒町―八丁堀で運転見合わせ 信号トラブル
2022年6月15日 8時23分 15日午前6時50分ごろ、東京メトロ日比谷線の茅場町駅で信号トラブルが発生し、日比谷線は午前8時現在、仲御徒町―八丁堀間で上下線ともに運転を見合わせている。八丁堀―中目黒間、北千住―仲御徒町間で折り返し運転をしている。東京メトロによると、全線運転再開は午前8時半ごろを見込んでいる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マスク外す?外さない? 自分で決められない日本社会の空気感
有料会員記事 聞き手・田中聡子 聞き手・富田洸平 聞き手・小村田義之2022年6月15日 5時00分 「脱マスク」の基準を政府が示し、「そろそろマスクを外しても……」と迷いながらも、周りの視線が気になる今日このごろ。マスクを通して見える日本社会のありようを聞いた。 ルール疑わない社会、心配 藤嶋由香さん(飲食店主) 政府が示したマスクを外せる基準は、なんだかばかばかしいと思いました。「2メートルの距離があれば」とか「自転車やランニングなら」とか。でも笑えないし、怖いのは、それをまじめに「ルール」ととらえるような社会です。 コロナ禍で飲食店には、夜間の休業要請から始まり、酒を出すのは午後8時まで、4人以内など様々な要請が出されました。要請通りにしていては、従業員の雇用も、取引先の酒屋さんも守れません。生きていくためには、自分の頭で考えるしかなかった。 それでも最初のうちは、経験のないコロナに対して政府や自治体も一生懸命だと感じ、要請に従っていました。でも、「酒は出すな」の時に、ぶち切れましたね。こんなに滑稽なことを言い出すなんて、と。国会を見に行ったら、ずいぶんやる気のなさそうな議員が飲食店のルールを話し合っていた。それを見て、国への期待を捨てました。だったら自分たちできちんと対策して営業しようと決め、今もそうしています。 自分で決めるということは、その責任も自分が負うことになります。要請に従わないのだから協力金はもらえない。嫌がらせの電話も最初のうちはとても多かった。 マスクを通して見える日本社会のありようを、3人の 論者へのインタビューから多角的に考えます。記事後半では、筑波大学教授の原田隆之さんが、心理的な視点から、日本にマスクが浸透した理由を分析します。米国研究者の森本あんりさんは、アメリカ人のマスクに対する考え方を歴史的・宗教的背景を交え解説します。 注目されて何度もメディアの… この記事は有料会員記事です。残り3035文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性風俗店の無料案内所模した案内展示に苦情、急きょ撤去 福岡パルコ
山崎毅朗2022年6月15日 6時00分 福岡パルコ(福岡市中央区)が14日夜、1階エントランスに設置していた、性風俗店の無料案内所を模した展示案内を急きょ撤去したことが分かった。主催イベントの一環で設置していたが、来場者らから批判が寄せられたためだという。 展示案内は、今月11日から店内で開催されていたイベント「パルコ感覚」を紹介するもの。三方を壁で囲まれ、外壁には「無料案内所」と書かれていた。イベントに出展したアーティスト紹介欄には「本日の出勤」という文言があった。内部は下着姿の女性の絵に添えて、「刺激担当当店No.1」「感覚刺激コース始めました」「オプションは別途ご相談ください」などの言葉が並んでいた。 福岡パルコによると、13、14日に来場者らからメールや電話で複数の苦情が寄せられたという。ツイッター上でも「アーティストへの侮辱」などの批判の声が広がり、14日の閉店後に撤去することを決めた。イベントに出展していたアーティストの一人は、作品の展示を取りやめたという。 展示案内は同店の従業員が制作し、担当者は朝日新聞の取材に「(歓楽街の)中洲に店が近いため、コロナ禍で打撃を受けた街を応援する意味があった」と説明。苦情や批判が相次いだことから、「ご覧いただいた方を不快な気持ちにさせてしまう表現・演出があり、おわびします」と話した。 イベントは九州のアーティストや飲食店を紹介するもので、予定通り26日まで館内で開催するという。(山崎毅朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル