顧客の脱税を指南したとして東京地検特捜部は1日、ドバイに本店を置く貿易会社「KPT General Trading LLC」代表の多和田真一(71)と同社日本代理店の吉田毅(48)、白木努(43)の3容疑者を法人税法違反などの疑いで逮捕し、発表した。 関係者によると、KPT社は節税コンサルとして2015年以降は160超の法人・個人に節税対策を行い、手数料として約3億円を得ていた。国税当局は約40の顧客に対し計数十億円の所得隠しを指摘し、顧客らは修正申告したという。 発表などによると、多和田容疑者らは15~19年、顧客の2社について、KPT社に対する架空のコンサル費計約2億5千万円を経費計上させて所得を圧縮し、2社の法人税など計約6300万円を脱税させた疑いがある。 関係者によると、KPT社はコンサル名目の契約を結んだ顧客にKPT関連株を譲渡し、これを担保に、コンサル費とほぼ同額を貸し付けていた。特捜部は、KPT関連株に価値はなく、コンサル費を顧客に戻すための偽装工作だったとみて調べている。 いつも満員だった「節税セミナー」の魅力とは 「51%の株をアラブの王族… この記事は有料会員記事です。残り414文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
免税品販売を装って消費税還付の疑い、5人を逮捕 大阪地検特捜部
免税品を販売したように装って消費税の還付を受けた疑いがあるとして、大阪地検特捜部は1日、大阪市北区の不動産賃貸業「桜花商事」社長で中国籍の劉暁琳容疑者(40)や、取引先の社長の新木才栄(さいえい)容疑者(38)ら5人を消費税法違反などの容疑で逮捕し、発表した。関係者によると否認しているという。 発表によると、他に逮捕され… この記事は有料会員記事です。残り215文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日大新理事長に作家の林真理子氏が浮上
2022年6月2日 1時42分 前理事長が脱税事件で有罪判決を受けた日本大学で、次期理事長の候補として同大芸術学部出身で作家の林真理子氏(68)が検討されていることが1日、同大関係者への取材でわかった。同大は外部有識者を中心とする選考委員会を設けて検討を続けており、近く正式決定するとみられる。 林氏は1954年、山梨県山梨市生まれ。86年に「最終便に間に合えば」「京都まで」の2作で直木賞を受賞。作家として幅広く活動している。 同大の田中英寿・前理事長は、所得税法違反の罪で3月、東京地裁から有罪判決を受け、確定している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学1年の冬からずっとコロナ下 就活生は何に悩む
政府が要請する就職活動ルールでの選考活動が1日、「解禁」された。2023年春に卒業予定の大学生らの多くは大学1年の冬ごろから新型コロナウイルスの影響を受け、オンラインでの授業や課外活動の制限が余儀なくされた。慣れない対面の面接、数少ない情報交換の場、「ガクチカ(学生時代に力を入れて取り組んだこと)」とよばれる質問にどう答えたらいいのか――。この日、大阪市内の就活イベントに参加した学生に、「悩み」を聞いた。 「距離をとっているので、マスクをはずしてもらえませんか」。大阪府内の大学4年生の女性(21)は初めて受けた対面の面接で、面接担当者からそう求められ、どきっとした。 マスクなしで人前に出たことがなく、はずすのがなんだか恥ずかしい。その後のやりとりに集中できなかった。「対面の面接は難しい」 大学で友達と就活の進み具合… この記事は有料会員記事です。残り1285文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
94歳女性「私は無実」 43年前の事件、近く再審判断 大崎事件
鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった大崎事件で、殺人罪などで服役後も一貫して無罪を訴えている義姉の原口アヤ子さん(94)の4回目の再審(裁判のやり直し)請求に対し、鹿児島地裁は1日、判断を22日に出すと原口さんの弁護団に伝えた。 弁護団によると、再審を始めるかどうかの地裁の決定は22日午前10時に伝えられる。2020年3月に第4次再審請求をし、今年1月に弁護側、検察側双方が地裁に最終意見書を提出し、審理を終えていた。 弁護団は、男性の死因は「絞殺ではなく直前の自転車事故に起因するもの」とする救急救命医の鑑定などを新証拠として、無罪を主張してきた。 再審開始は、02年の地裁(第1次)、17年の地裁と18年の福岡高裁宮崎支部(いずれも第3次)で計3回認められた。19年、最高裁は「無罪を言い渡す明らかな証拠には当たらない」として再審開始決定を取り消した。(仙崎信一) 逮捕から42年余り 「やっていないことを認めてほしい」 「無実の罪を晴らしてから死にたい」。それが原口アヤ子さん(94)の口癖だった。「あたいはやっちょらん。やっていないことをやっていないと認めてほしいだけだ」とも繰り返していた。 逮捕から42年余り。捜査段… この記事は有料会員記事です。残り1015文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山梨・道志、肋骨や腕の人骨6本と判明 シャツから肩などの人骨片も
池田拓哉2022年6月1日 22時05分 山梨県警は1日、山梨県道志村で5月26日以降に発見された骨のようなもの7本のうち、6本が人骨だったと発表した。また、付近で見つかっていたハイネックのシャツに付着していた土から、人の骨のようなかけらが七つ見つかっていたことも明らかにし、三つは人骨片だったと県警は説明している。 いずれも司法解剖で人骨と判明した。今後、DNA型鑑定で身元の特定を進める。人骨6本の内訳は、肋骨(ろっこつ)3本のほか、右前腕部の骨、右すねの骨、腰椎(ようつい)が1本ずつ。シャツから見つかった人骨片三つはそれぞれ腰骨、肩、手指の一部。 発見現場付近では肩甲骨が見つかり、県警はDNA型鑑定の結果、2019年に近くで行方不明になった千葉県成田市の小学生、小倉美咲さん(不明当時7)のものと断定している。(池田拓哉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原子力規制委員長「審査中断、不許可ありうる」 再稼働審査めぐり
2022年6月1日 20時00分 北海道電力泊(とまり)原発(北海道泊村)の再稼働審査に関連し、原子力規制委員会の更田豊志委員長は1日の定例会見で、特定の発電所は念頭にないとした上で、「のらりくらり右往左往して、一向に真面目に立証する姿勢が見られないのであれば、審査の中断やいったん不許可という判断だってありうる」と述べた。 運転停止から10年以上が経つ泊原発1~3号機をめぐっては、札幌地裁が5月31日、津波対策の不備を理由に運転差し止めを命じる判決を言い渡した。受け止めを問われた更田氏は「審査は審査で、責任をしっかりと果たすべく進める。今回の判決の影響を受けるものではない」と話した。 再稼働申請からも9年近く経つが、規制委は北電の対応のずさんさや専門人材の不足が審査の長期化の一因だと指摘してきた。更田氏は1日の会見で、「立証に時間がかかるのもやむを得ないケースであれば待つ」とも述べたが、改めて北電に改善を求めた形だ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR飯田線、落石で一部区間が当面運休 愛知・新城
戸村登2022年6月1日 20時00分 愛知県新城市豊岡のJR飯田線の三河槙原―湯谷温泉間で5月31日午後11時50分ごろ、線路を点検していたJR東海の社員が、線路付近に散乱する複数の石を見つけた。同社によると、落石は約13メートル×約4メートルの範囲に散乱しており、最大の石は約2メートル四方で約25トンと推定されるという。撤去作業を進めている。 同日午後8時52分から三河大野駅(新城市)構内の信号機が「赤」の表示から変わらず列車の運行を見合わせたため、列車や乗客への被害はなかった。 1日午後4時50分の時点で、本長篠(新城市)―中部天竜(浜松市)間で運行を中止しており、当分の間運転を見合わせるという。 現場から8キロほど離れた新城市立鳳来中学校(生徒数194人)によると、飯田線を利用する生徒は51人おり、学校は1日朝、市に通学用バスを急きょ依頼し市が対応したため、登校できない生徒はいなかった。運行再開までは通学バスが運行される見通し。(戸村登) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
直木賞作家米澤穂信さん、後輩に「天職にめぐりあって」 母校で講演
岐阜県飛驒地方で生まれ育った直木賞作家の米澤穂信(ほのぶ)さん(44)が1日、母校の県立斐太高校(高山市)で講演した。作家という仕事や専業作家を選んだ理由などについて語り、後輩に「天職にめぐりあえることを祈っている」とエールを送った。 米澤さんは大学卒業後、高山市内の書店で働きながら作家としてデビュー。今年1月にミステリー小説「黒牢城」で直木賞を受賞した。市内で講演するため、10年以上ぶりに故郷に帰ってきたという。 米澤さんは高校3年生のとき… この記事は有料会員記事です。残り211文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5年前、父を失った知床の海 不明者捜索に参加した漁師の特別な思い
北海道・知床半島沖で、26人を乗せた観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故。地元漁協による31日の大規模捜索に特別な思いで臨んだ漁師がいる。「第八豊照丸」船長の熊谷憲雄さん(45)。事故後、行方不明者の捜索に初めて参加した。 午後4時すぎ。強風が吹く中、ウトロ漁港(斜里町)に漁船が一斉に戻ってきた。「波が高かった」。捜索から戻った熊谷さんは、仲間の漁師たちにそう話した。 熊谷さんも5年前、同じ知床沖で漁師だった父親を失った。行方不明になった父はいまも、見つかっていない。 父親は、カズワンが出港したウトロ漁港を拠点とする小型観光船の船長だった。漁師を一度やめた後、再び海の仕事がしたくて選んだ道だった。幼い頃に母親が離婚した熊谷さんにとって、義理の父親だった。優しかったが、漁の仕事を手伝うと厳しく怒られることもあった。 2017年6月14日。この日はウトロ漁港で開かれる祭りの前日だった。いつも通り、父は午前10時ごろ、観光客を船に乗せて漁港を出発した。熊谷さんも会社の漁船を迎えに港に向かった。 午後1時ごろ、熊谷さんが勤める会社の漁船が漁港に戻ってきたのが見えた。だが、何かがあったのか、突然進行方向を変えて、そのまま海へ引き返していった。 「クルーザーから人が落ちたらしい」 漁船に電話すると、救助要請が入ったと伝えられた。そのまま待っていると、「船長だったようだ」「お前の父が海に落ちたらしいぞ」。矢継ぎ早に連絡が入った。 「どういうことだ」。問わずにはいられなかった。 父が操船する観光船は午後1… この記事は有料会員記事です。残り2420文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル