浪間新太2022年5月29日 0時28分 大阪市保健所は28日、新型コロナウイルスに感染した市民計86人のデータ処理が適切にされておらず、健康観察や療養期間を知らせる連絡が1週間程度遅れたと発表した。 市保健所では、医療機関から発生届が提出された新規感染者のデータを、エクセルファイルに移行して管理している。だが、今月19日に提出された137人分のデータがエクセルの不具合で移行できず、健康観察の対象となる65歳以上の高齢者や基礎疾患がある人の計7人と、療養期間を知らせる必要がある79人への対応ができなかった。 市保健所は28日に連絡をとったといい、健康観察の対象者はいずれも重症化せずに回復していたという。残りの51人は、対応の必要がない市外在住者などだという。市保健所は再発防止策として、エクセルの不具合を調整し、今後は移行作業後に複数の職員で点検をすることにしたという。(浪間新太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人骨?新たに一つ見つかる 捜索続く山梨・道志村 DNA型鑑定へ
米沢信義2022年5月28日 19時02分 山梨県警は28日、捜索を続けている山梨県道志村の山中で新たに人骨のようなものが一つ見つかったと発表した。長さや形状については明らかにしていない。今月26日にも人骨のようなものが二つ発見されており、県警は司法解剖で人骨と確認された場合はDNA型鑑定で個人の特定を進める方針。捜索は29日も続けるという。 人骨のようなものが見つかった沢沿いでは、人の頭の骨、右の肩甲骨、子ども用の運動靴なども発見されている。このうち肩甲骨と左すね、右前腕部の骨の一部については、県警がDNA型鑑定の結果、2019年9月に沢の近くのキャンプ場で行方不明になった小倉美咲さん(不明当時7)=千葉県成田市=の骨と特定。「美咲さんは亡くなっていると判断した」とし、死亡の経緯などを慎重に調べている。(米沢信義) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カムチャッカ半島で大規模噴火 日本国内外で目立った潮位の上昇なし
吉沢英将2022年5月28日 21時49分 日本時間28日午後5時10分ごろ、ロシア・カムチャツカ半島の「ベズィミアニィ火山」で、噴煙の高さが約1万5千メートルの大規模な噴火が発生した。気象庁は噴火に伴う津波が日本へ到達した場合、到達予想時刻は北海道の太平洋沿岸で午後6時半ごろとしたが、午後9時半、国内外の検潮所で目立った潮位の上昇は観測されていないと発表した。 北海道庁危機対策課によると、28日午後8時現在、津波などによる被害の情報は確認されていない。 トンガ諸島の海底火山で1月にあった噴火で空振(気圧の波)による潮位の上昇が国内でも観測されたことを受け、気象庁では海外で大規模な噴火が発生した場合、空振による津波の日本への到達予想時刻を示すなど、注意を呼びかける対応を始めた。 今回は、この運用になって津波の到達予想時刻を発表した初めてのケースとなった。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「豊かな社会の革命戦士」はなぜ暴発した 宮台真司さんのみた赤軍派
半世紀前、中東イスラエルの空港で日本の若者3人が銃を乱射して多くの人を殺傷した襲撃事件を起こしました。過激派グループ「日本赤軍」のメンバーによる犯行でした。反帝国主義、イスラエルに占領されているパレスチナの人たちへの連帯などを理念として掲げました。今よりも海外がずっと遠くだった時代に、遠く離れたイスラエルで、若者たちが凶行に走ったのはなぜなのか。そしてこの事件は当時の日本社会の意識にどんな影響を与えたのでしょうか。社会学者の宮台真司さんが「ここではないどこか」というキーワードで読み解きます。まずは、この質問から。日本赤軍は学生運動を出発点にした、新左翼運動の組織の一つですが、なぜ当時「新」左翼だったのでしょうか? ――1972年にイスラエルでテルアビブ空港襲撃事件が起きました。覚えていますか。 よく覚えています。僕は中学2年でした。当時僕が通っていた(首都圏の進学校)麻布では紛争が続いていました。大学から始まった学園紛争の最終段階です。中学生が政治運動に参加するなど今では想像できませんが、当時は一部ではあれ日常だったのです。中学生の僕は、住み家からむりやり追い出される、成田の農民やパレスチナ人のための戦いを、「帝国主義の圧制に苦しむ他者への連帯」としてリスペクトしました。でもこの事件と、同年に日本赤軍とルーツが重なる連合赤軍が起こしたあさま山荘事件で、感情がなえました。革命を実存の問題とする新左翼的感覚に、時代遅れ感を抱いていたのもあります。僕は当時「彼らは追い詰められたのだな」と感じました。 ――この二つの事件は、新左翼運動の組織によって引き起こされました。若者たちの間で運動は盛り上がっていたのですか。 これらの事件が起きたのは… この記事は有料会員記事です。残り3206文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3年前の凶行、あそこにいれば防げたのか 元警察官が繰り返す自問
有料会員記事 原晟也、中村英一郎、大宮慎次朗2022年5月28日 20時00分 どうすれば、尊い命を守れたのか――。川崎市多摩区の路上で登校中の私立カリタス小学校の児童ら20人が殺傷された事件から3年となった。28日朝、現場に訪れた人たちは犠牲者を悼み、二度と悲惨な事件が起こらないよう祈った。 事件は2019年5月28日朝、JR登戸駅近くで起きた。スクールバスを待つ児童らが刃物を持った男(当時51)に襲われ、同小6年の栗林華子さん(同11)と、外務省職員の小山(おやま)智史さん(同39)が死亡。男は直後に自殺した。 「事件のことを忘れたくはない」。路上に花を供え、そう語った同市宮前区の会社員男性(39)は同小系列のカリタス幼稚園の卒園生だ。3年前のこの日は夜のニュースで事件を知り、家を飛び出して献花に向かった。たどりついた現場は大勢の人たちで騒然とし、言葉を失った。 「悲しいね」と返す娘 娘は今、亡くなった栗林さん… この記事は有料会員記事です。残り1412文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
火災の北九州・旦過市場に激励の絵 子どもとアーティストがコラボ
4月に大規模な火災に見舞われた旦過(たんが)市場(北九州市小倉北区)の人々を励まそうと、地元を拠点に活動するアーティスト詩太(うーた)さん(35)が28日、子どもたちと一緒に絵を描いた。市場の焼け跡の仮囲いに飾られている。 焼け跡には今もなお大量のが… この記事は有料会員記事です。残り420文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2千回超のロードサービス JAFが訴えた「不正利用」の実態とは
今から9年前。 大阪府内で自動車修理会社を営む男性(74)は、ある「違和感」をおぼえた。 「同じ場所を何回も行ったり来たり。1日に2~3回呼ばれたこともあった。異常に件数が多かった」 男性の会社は、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)の「ロードサービス」を請け負う指定工場。事故や故障などの車のトラブルに対応するため、JAF会員の要請を受けて現場に向かう。 違和感を抱いた相手は、1人の会員。決まって、似たような場所への出動要請だった。 要請があれば、出動するほかない。だが、「業者やブローカー」のようにしか思えなかった。 この会員の頻繁な利用は続いた。JAFが調べると、2013年2月からの5年間で計816回。全国に1918万人(18年3月時点)いる会員の年間の平均利用回数は約0.1回。この会員の利用頻度は1千倍超になる。他にも多数回の利用がある会員が複数見つかった。 なぜそんなに多いのか… この記事は有料会員記事です。残り1161文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Fusako Shigenobu, la « reine de l’Armée rouge japonaise », libérée après vingt ans de prison
La fondatrice de l’Armée rouge japonaise, Fusako Shigenobu, après sa libération de prison, le 28 mai 2022 à Akishima, dans la préfecture de Tokyo. CHARLY TRIBALLEAU / AFP Avec la libération, vendredi 28 mai, de Fusako Shigenobu qui fut le visage de l’Armée rouge japonaise (Nihon sekigun), groupuscule terroriste qui a […]
結婚ラッシュの「幸せオーラ」に焦る 多様な選択肢に見失う「普通」
「ゆとり世代」「さとり世代」とされる私たち20代は、普通の幸せや人並みの暮らしを求める「安定志向」だとよく言われる。だけど、学生から社会人になるまでに社会はガラガラと変わり、一人ひとりのライフスタイルは多種多様となった。人生の選択肢は無数にある。だからこそ「正解」が分からない。何にでもなれるけど、何になれば良いの? 目指す「幸せ」はどこにあるのか。 働く20代の「本音」求めて全国6都市へ 会社に入って数年、仕事に慣れ、楽しみも難しさも分かり始めるのが20代中盤です。それゆえに働く意味を考え、将来をどう描くかを悩み始める時期でもあります。生き方の選択肢が無数にあるからこそ、迷いは尽きません。「ワーク・ライフ・バランスを」と言われてもモヤモヤするばかりの24~26歳の記者6人が、突破口となるヒントを求めて3月下旬、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡に向かいました。「働く20代」への聞き取りアンケートから見えた、この世代の実像や本音をお伝えします。働き方や価値観の違いにギャップを感じる上の世代に向けて、識者の解説や分析をインタビューでお伝えします。 プライベートの充実と仕事のバランスは、今後の人生を語る上で欠かせない。「理想」とするバランスは可能なのか。 3月中旬、雲が広がる東京・新宿駅近くの公園。フットサルを楽しむ社会人のグループに、記者(25)は近づいた。声をかけると、川崎市のベンチャー企業勤務の女性(29)が語り始めた。 仕事を簡単に諦める選択肢は取りたくない 30代を迎えるこれから、「普通に結婚して、子育てしながら働きたい」という希望はある。仕事については現状に満足しており、不安や悩みはない。楽しいと感じる目の前の仕事に毎日、全力を注いでいる。 だが、いまに全力を傾けるその姿は、将来への不安や迷いの裏返しでもある。何か具体的な将来を描いているわけではない。結婚や子育ての希望はあるが、今後結婚した時にどう働くかはまだ考えられない。 女性が当たり前に働く時代に… この記事は有料会員記事です。残り2737文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仁義なき宮島フェリーの戦い 68年ぶり新規参入、鍵はセット販売
世界遺産・厳島神社のある宮島(広島県廿日市市)に渡る約2キロのフェリー航路に「異変」が起きた。68年ぶりとなる新規参入の企業が現れた。コロナ禍前は年間400万人以上が利用し、鉄道会社系の2社が長らくしのぎを削ってきた全国有数の激戦航路に、飛び込んだ狙いは何か――。 高かったハードル、どう乗り越えた 広島駅からJR山陽線で30分、広島電鉄の路面電車で1時間。宮島口のターミナルは2社の乗り場が横に並んでいる。「JR西日本宮島フェリー」と、広島電鉄グループの「宮島松大汽船」。宮島に渡る足として計9割超のシェアを持つ。広島港(宇品)などから出る他社船を圧倒している。 背景にあるのは抜群の利便性だ。鉄道駅に近接するだけでなく、日中はおおむね2社交互に、最短5分間隔で出発する。所要10分程度で、運賃は180円だ。廿日市市の担当者は「まるで都会の電車。『待つことなく来た便に乗る』という感覚の区間で、運賃の安さも魅力」と話す。 こうしたなか、小型船運航会社「アクアネット広島」(広島市中区)が5月21日から同区間で約20分間隔で1日25往復の運航を始めた。国土交通省によると、宮島松大汽船の前身会社が参入した1954年以来のことだ。かつては運航本数が増えすぎないよう調整する区間とされていたが、2000年の法改正で「1日11往復以上」「旅客定員84人以上」など一定基準を満たせば新たな定期航路を開くことが可能となったという。 しかし、それから20年以上… この記事は有料会員記事です。残り1148文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル