【動画】「カズワン」再びつり上げ 33日ぶりの姿=熊倉隆広撮影 濃紺の海面から、観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の白い船体が姿を見せた。北海道・知床半島沖で起きた沈没事故。「日本サルヴェージ」による水深約180メートルからのつり上げ作業の様子を26日、本社機「あすか」から確認した。 日没直前の午後6時50分… この記事は有料会員記事です。残り339文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
見えたのは燃料デブリか むき出しの鉄筋も 福島第一原発の内部調査
東京電力福島第一原発1号機の原子炉格納容器内にたまった「堆積(たいせき)物」から多くの中性子を観測したと、東電が26日、発表した。中性子は「燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)由来と考えられる」と説明し、堆積物に燃料デブリが含まれているとの見方を示した。今後、詳しく調べる。また、内部で鉄筋が並ぶ様子も確認したといい、高温の燃料デブリの影響で覆っていたコンクリートが溶けた可能性があるとみている。 東電などは17~21日、遠隔操作ロボットを使い、原子炉圧力容器を支える台座(ペデスタル)の周辺を調べた。ペデスタル付近の4カ所で中性子を測定したところ、いずれも高い値が出たという。 ペデスタルで確認された鉄筋… この記事は有料会員記事です。残り186文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
つり上げられたカズワン 船内で見つかった携帯、乗客家族「解析を」
有料会員記事 松田果穂、佐野楓、戸田拓、比嘉展玖2022年5月26日 23時00分 北海道・知床半島沖で沈没し、作業船で運ばれていた最中に再び落下した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」。その船体が26日、約1カ月ぶりに海上に現れた。その作業を海上、陸上から見た。 地元漁師の瀬川康彦さんの釣り船に同乗して、知床沖の海に出た。 26日正午過ぎのウトロ漁港(斜里町)。雲ひとつない青空のもと、釣り船に乗って出航した。背景の知床連山は、いまだに雪が残る。この日午後の波は50センチ程度。風はほとんどなく、船上は立つのに困らないほど揺れも少なかった。 15分ほど海上を進むと、カ… この記事は有料会員記事です。残り1280文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元交際相手につきまとい殺害の罪、懲役17年判決 福岡地裁小倉支部
上月英興2022年5月26日 23時13分 北九州市で昨年、元交際相手の女性につきまとって殺害したとして、殺人罪などに問われた福岡県中間市の無職篠田勝治被告(53)の裁判員裁判の判決が26日、福岡地裁小倉支部であった。井野憲司裁判長は「執拗(しつよう)かつ残忍。一方的に接触し、意のままにならない被害者に激高しており、身勝手だ」として懲役17年(求刑懲役22年)を言い渡した。 判決によると、篠田被告は昨年11月、ストーカー規制法に基づき、つきまといを禁じる命令を小倉北署から受けていたのに、北九州市小倉北区の内田理恵さん(当時49)が住むアパート敷地内に押しかけ、内田さんの胸や背中などを小刀で突き刺して失血死させた。 井野裁判長は、刺し傷の深さや篠田被告が内田さんの生死を確認せずに逃走したことなどを挙げ、「行為の危険性を分かっており、殺意は強固だった」と指摘。「殺意はなかった」として傷害致死罪だと訴えた弁護側の主張を退けた。(上月英興) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
引き揚げられたカズワン「船体見たい」 乗客家族が要望
佐々木洋輔2022年5月26日 21時00分 【動画】「カズワン」再びつり上げ 33日ぶりの姿=熊倉隆広撮影 北海道・知床半島沖で沈没した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が引き揚げられる見通しになったことを受け、斜里町ウトロ支所であった非公開の家族説明会で、乗客の家族から「引き揚げられた船体を見たい」との要望があった。説明会後、記者団の取材に応じた中山展宏・国土交通副大臣が明らかにした。 中山氏は「捜査上の問題などを検討した上で、前向きに考えていきたい」と応じたという。説明会では、船内で見つかったカメラや携帯電話について「事故の原因究明のためにデータを解析して欲しい」との意見も出たという。(佐々木洋輔) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知・大村知事、仮設の構造物設置を国に要請 明治用水漏水問題で
2022年5月26日 21時00分 愛知県豊田市の取水施設「明治用水頭首工(とうしゅこう)」で大規模な漏水が発生した問題で、同県の大村秀章知事は26日、施設の上流側に仮設の構造物を築造するよう東海農政局に要請したことを明らかにした。仮設ポンプの取水口付近に水をためやすくするねらいがある。 同日朝に現場を視察した大村氏はその後の記者会見で、「長期戦になることを覚悟している」と述べた。川底にできた穴を塞ぐなど抜本的な修復のメドが立たないなか、水の流れをポンプの取水口に向けるようにすべきだとの認識を示し、「今は応急措置だが、より堅固な仮設の構造物を造らなければならない」と話した。 同局は同日午後2時現在、頭首工付近に仮設のポンプ141台を設置、毎秒約9立方メートルの取水が可能になったとしている。 また、県は同日、対策本部の第1回会議を県庁で開催した。農林基盤局と企業庁がこれまでの対応と現状を報告した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カズワン、再度のつり上げで海面まで浮上 水抜いて台船に引き揚げへ
【動画】「カズワン」再びつり上げ 33日ぶりの姿=熊倉隆広撮影 北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で26日、移動中に海底に落下した船体が再びつり上げられた。船体は事故後初めて、海面まで浮上。海上保安庁は作業台船に引き揚げた後、船内の捜索や事故原因の調査を進める方針だ。 事故は4月23日に発生し、通報場所近くの水深約120メートルの海底で同29日、船体が見つかった。5月23日に水深約20メートル付近までつり上げたものの、移動中だった翌24日、ウトロ漁港(斜里町)の沖合の水深約180メートルの海底に落下。再びつり上げるため、無人潜水機で準備が進められていた。 26日は現場海域の潮流が速く、4時間ほどかけて慎重につり上げられた。前回のつり上げ時はベルト5本で支えたが、荷重が分散して船体が揺れ動きやすく、ベルトがこすれて切れた可能性があった。今回は強度の高いベルト2本でつり、1本1本に荷重をかけて安定するようにしたという。 カズワンの船体は26日午後… この記事は有料会員記事です。残り479文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
売れ残りや繁殖引退の犬猫引き取り、「下請け」批判 保護団体の葛藤
現場へ! 岐路のペット業界④ 東京・池袋から東武東上線で30分ほどのふじみ野駅で降り、さらにバスと徒歩でおよそ30分。住宅と畑が混在するなかを歩いていると、犬たちの鳴き声が聞こえてくる。 右手にNPO法人「ペット里親会」(埼玉県ふじみ野市)の保護施設が立ち並んでいた。常に約200匹の犬猫が、ここで保護されている。 上杉美恵子代表が1992年に個人で保護活動を始め、2001年にNPO法人化した。毎年数百匹単位の保護犬・保護猫に新たな飼い主を見つける、名の知れた動物愛護団体だ。 長野県松本市の繁殖業者「アニマル桃太郎」による動物虐待事件が発覚したのをきっかけに、にわかに注目が集まった。この業者のもとにいた犬約400匹を引き取ったからだ。 昨年9月2日、長野県警の捜査員らが動物愛護法違反(虐待)の疑いでアニマル桃太郎の繁殖場に家宅捜索に入ると、すぐに動いたのが、ペットオークション(競り市)「関東ペットパーク」(埼玉県上里町)を運営する上原勝三代表だった。アニマル桃太郎はこの競り市での取引を通じて、ペットショップに子犬を販売していた。 上原代表は翌3日、車で松本市内の繁殖場に駆けつけた。その日のうちに、成犬と子犬あわせて約400匹を運び出した。「事件が発覚してバタバタと従業員がやめ、まったく管理ができなくなっていた。放っておいたらひどいことになるのが目に見えていた」と振り返る。 一方で松本市保健所も、受け入れ態勢を整えていた。約50匹分のケージと収容施設を確保、逐次新たな飼い主を見つけていく計画だった。上原代表が運び出しに来た当日、その直前に実際、アニマル桃太郎の経営者を説得し、21匹を引き取っている。 さらに約30匹を引き取る約束を取り付けていたというが、「翌4日にはほとんどいなくなっていた。『付き合いのある業者に相談したら全部引き取ってくれると言うから渡した』と説明された」(市保健所食品・生活衛生課の大和(おおわ)真一課長)。 上原代表は最終的に、県警と市が確保した犬以外のほとんど、900匹近くを収容した。そのうち、獣医師資格を持たない経営者によって帝王切開されたために「素人が縫って癒着し、ひどい痕が残っている犬」や「ケージに入れられっぱなしだったので歩けない犬」、「人気がなくてもらい手がみつけにくい犬種」など数十匹を上原代表の判断で手元に残し、それらをのぞいた犬を「保護犬」として、動物愛護団体や譲渡活動に協力的なペットショップに引き渡した。市保健所が引き取りを計画していたことについては「知らなかった」という。 その半数近くを引き受けたのがペット里親会だった。だが、このために「下請け愛護」などと呼ばれ、批判が集まることになる。 動物愛護団体の多くは、もともと野良だったり、捨てられたりして地方自治体に収容された犬猫を保護し、新たな飼い主に譲渡する活動に力を注いできた。だが自治体に収容される犬猫は減少傾向にあり、特に犬では、20年前に比べて10分の1程度になっている。 自治体を通した保護活動は下… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「まさか」の電話が突破口に 弁護士が明かす、誤入金9割回収の鍵
4630万円の誤入金問題で、「9割回収」にこぎ着けた山口県阿武町。有効な手が打てずに焦りが募る中、突破口となったのは、まさかの相手から役場にかかってきた「電話」だった。回収までの舞台裏を、町の中山修身弁護士が明かした。 阿武町から中山弁護士に相談があったのは、誤入金当日の4月8日の夕方だった。同弁護士は、山口県防府市出身。地元の県立高校を卒業後東大法学部に進み、1986年、山口市内に弁護士事務所を構えた。県内を拠点に活動し、県の市町会と顧問契約を結び、自治体で起きた問題の解決にも長らくあたってきた。 町が誤入金した相手は、「空き家バンク制度」を利用して2年前に移住してきた住民の田口翔容疑者(24)=電子計算機使用詐欺容疑で逮捕=だった。返金を拒否し、自身の代理人弁護士には「全額をネットカジノで使った」と話したという。 町は「大切な公金の回収に向けて全力を傾注する」と訴えたが、「賭博であぶくと消えた金が、果たして戻るのか」と、町民の間では、あきらめる声も出ていた。 弁護士や町徴税担当者が知恵を絞って着目したのは 厳しい状況の中、中山弁護士… この記事は有料会員記事です。残り1633文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
それでも守りたい 山あいの鉄路 廃線懸念のJR芸備線
小奴可(おぬか)駅から通学で利用する山下育(すぐる)さん(17)。高校がある3駅先の東城駅まで車内に1人だけの日が多いという。「車内はゆっくりできる時間。季節ごとに違う景色を見ていて全然飽きない」=2022年5月17日、広島県庄原市東城町、上田潤撮影 広島と岡山の中国山地を走るJR芸備線。JR西日本は4月、ローカル線30区間の収支を初めて公表。広島県庄原市内にある同線の東城―備後落合駅間の収支率は全区間で最悪の0・4%。100円の収入を得るために2万5416円の経費がかかるとされた。「一気に路線廃止に進むのではないか」。沿線の住民には動揺が広がっている。 田植えが始まったばかりの田園地帯を走る芸備線=2022年5月8日、広島県庄原市西城町、上田潤撮影 「平日はほとんど乗客がいない」。小奴可(おぬか)駅で窓口業務を受託する道後タクシーの林嘉啓(よしひろ)社長(60)はそう嘆く。業務を始めた1983年当初、切符の売り上げは月300万円以上あったが、今年3月は4千円ほど。JRからは5%の手数料を得るが、ほとんどもうからない。「イベントなどで一時的に乗客が増えてもJRの収入にならない。私が社長でも(運行を)やめたくなる」 一方、利用者にとっては貴重な足。通学に小奴可駅を利用する山下育(すぐる)さん(17)は、高校がある3駅先の東城駅まで1人きりの日が多いという。「車内はゆっくりできる時間。季節ごとに違う景色を見ていて全然飽きない」。廃線になりバス通学になると、定期代の負担が倍以上になる。「せめて卒業するまでは残してほしい」と願う。 学校から帰宅し、小奴可(おぬか)駅で降りる山下育(すぐる)さん(17)。下校中の車内は、ほぼ毎日1人だけという。「もともと少なかったが、コロナでもっと減った気がする。(路線が)無くなるのも仕方がないのかな」=2022年5月17日、広島県庄原市東城町、上田潤撮影 廃校になった小学校の脇を走る芸備線。中山間地が広がる沿線は過疎化が進み、利用客の減少に歯止めがかかっていない=2022年5月17日、広島県庄原市東城町、上田潤撮影 鉄道ファンから「秘境駅」と… この記事は有料会員記事です。残り446文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル