下地毅2022年5月7日 11時07分 和歌山市で15日にある和歌祭四百年式年大祭で紀州藩主の役を、市立宮小2年の森長遥海(はるみ)さん(7)が演じることになった。市の公募に応じた38人から抽選で選ばれて、6日に和歌山城ホールで就任式があった。 尾花正啓市長が「すごくかわいい藩主さん。大名行列も引きたつと思います」と語りかけて就任証書をわたし、森長さんは「笑顔でがんばります」と応じた。 和歌祭は紀州東照宮の祭礼として1622(元和8)年にはじまった。400年のことしは、108段の階段を駆けおりる午前8時の神輿(みこし)おろしで幕をあける。芸能集団の渡御行列は、正午に和歌山市本町2丁目のフォルテワジマ前で始め式、午後2時半に和歌山城西の丸広場で納め式がある。森長さんが大名駕籠(かご)にのる大名行列は渡御行列の前をあるく。先頭の第8代将軍徳川吉宗の役は俳優の松平健さんがつとめる。(下地毅) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ベトナム人実習実習生への暴行で示談成立 建設会社・監理団体が謝罪
ベトナム人技能実習生への暴行を記録したとされる動画=福山ユニオンたんぽぽ提供 ベトナム国籍の技能実習生の男性(41)が実習先の岡山市の建設会社で2年間にわたって暴行を受けたとし、動画を公表して訴えていた問題で、男性を保護した労働組合・福山ユニオンたんぽぽ(広島県福山市)は、会社や、実習生を仲介した監理団体との間で示談が成立したことを明らかにした。 ユニオンによると、建設会社シックスクリエイトは、暴行があったとし、監理団体の岡山産業技術協同組合は、保護責任を果たせなかったとしてともに男性側に謝罪し、補償金を支払うという。 シックスクリエイトの代理人弁護士は「取材は受けない」とした。監理団体は「示談により問題が円満解決に至った」としつつ、内容は「関係者のプライバシーに関わり、詳細を明らかにすることを差し控えさせていただきます」とコメントした。 国も問題視 計画認定取り消しに 男性は2019年10月に来… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
6人死亡のアパート火災を放火と断定 発生から5年、福岡県警
北九州市小倉北区の木造アパートで2017年5月7日、入居者6人が死亡した火災で、福岡県警が出火原因を放火と断定したことが、捜査関係者への取材でわかった。出火の前後には、現場アパートの敷地内に出入りする不審な人物が確認されており、県警は関連を調べている。 火災は、午後11時20分ごろに発生。同区清水2丁目の木造2階建てアパート「中村荘六」から出火し、延べ約300平方メートルが全焼した。入居していた50~80代の男性6人が逃げ遅れて焼死した。アパートには日雇いの労働者らの短期入居が多く、県警は約3カ月かけて全員の身元を特定した。 北九州市消防局は調査報告書で、火元については「最も燃え方の激しかった1階北東部の中廊下と推定される」としたが、出火原因については「特定できなかった」としていた。生存者の証言によると、出火元とみられる廊下には、入居者用の布団などが置かれていたという。 発生から5年。県警は、放火… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「終わったことにされてしまう」 自殺した刑事の遺族、県を提訴
熊本県警玉名署の刑事課巡査だった渡辺崇寿さん(当時24)が2017年9月に自殺したのは、当時の玉名署長が安全配慮義務を怠り長時間労働を続けさせたためとして、渡辺さんの遺族が6日、県を相手取り7818万円の損害賠償を求める訴えを熊本地裁に起こした。 訴状によると、渡辺さんは17年4月に刑事になり、亡くなるまで5カ月連続で1カ月あたりの時間外勤務が110時間を超えた。亡くなった後の20年11月には公務災害の認定を受け、その書面には「業務による強度の精神的または肉体的負荷があったものと認められる」と記された。 代理人の光永享央(たかひろ)弁護士によると、遺族は20年12月、県警に対し、渡辺さんの自殺の責任を認めて、内部の調査報告書の内容を遺族側に隠したことと合わせて謝罪することや、パワーハラスメントの有無も調査して長時間勤務の是正などの再発防止策をとることを求める書面を出した。 だが、県側からは今年1月、渡辺さんの冥福を祈るとしたうえで、「このような悲しい出来事が繰り返されないように努めてまいります」と記された知事名の書面が届いただけだった。 渡辺さんの母、美智代さん(62)は自殺直後から当時の上司ら玉名署の責任者からの謝罪を求めてきたが、これまでに謝罪はないといい、このままでは渡辺さんの死が県警の中で「なかったこと、終わったことにされてしまうのでは」と提訴に踏み切ったという。 美智代さんは「息子は県民の安心安全のために仕事をするんだという気持ちで県警に入職した。県はなぜ、このような不誠実な対応しかしないのか」と話し、「なんでこの子が死ななければならなかったのか」と声を詰まらせた。 兄の真道さん(30)は県からの回答を見て「当事者意識を持っていないのか」と感じたという。「こちらが求めているのは誠意と改善で、その点に触れてもらえれば違った形で話し合いが進められた」 妹の珠美さん(26)は「ただ本当のことを知りたいというだけなのに、(県は)なんでここまでしか言えないんだろうというのが悔しくて」と話し、「本当のことが知りたいです」と繰り返した。 県警監察課は取材に対し「亡くなられた渡辺さんのご冥福をお祈りすると共にご遺族に心からお悔やみ申し上げます。訴状が届いていないので現時点でのコメントは差し控えます」と述べた。(吉田啓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京駅は昨年の3倍、大阪駅は4倍 GWの人出、コロナ禍前の水準に
緊急事態宣言など新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が3年ぶりにない大型連休となり、全国の主な駅や観光地の5月3~5日の人出は、昨年や一昨年より大幅に増えたことが、携帯電話の位置情報からの推計でわかった。多くの地点でコロナ禍前の2019年の水準に戻っており、第6波の収束が見えない中で、国内の移動が増えていることが確認された。 NTTドコモの携帯電話の位置情報から、東京駅や名古屋駅、大阪駅など全国の主なJRの8駅と、観光地として知られる那覇市の国際通りの人出を推計。3連休の3~5日、午前9時から午後5時の、この4年間の人出を比べた。 9カ所とも人出は20年に急落し、その後は増え続けている。昨年より顕著に増えたのは東京と大阪で、東京駅が昨年の3倍、大阪駅は4・3倍だった。 それでも、コロナ禍によって… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
運航管理者は不在、船と連絡取り合わず 観光船事故、ずさんな体制
北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、観光船の運航会社「知床遊覧船」(北海道斜里町)が、運航管理者の不在時に必要な補助者を選任せず、十分な連絡体制をとっていなかったとみられることが関係者への取材でわかった。事故発生から7日で2週間。同社の安全対策をめぐる不備が次々と見つかっており、国土交通省は特別監査を進め、最も重い事業許可の取り消しも視野に処分を検討している。 運航管理者は陸上から船とやりとりし、運航の全般を把握する重要な役割を担う。海上運送法上、運航管理補助者の届け出は義務づけられてはいないが、同社の安全管理規程では運航中は原則、運航管理者が事務所で勤務し、不在となる場合は補助者が職務を代行することになっていた。 しかし関係者によると、同社が国に提出した規程では、運航管理者は桂田精一社長(58)と記されていたものの、補助者は空欄のままとなっていた。 補助者がいない場合、航行中… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
音信不通の娘、もう一度連絡を取るには 内田也哉子さん「道は二つ」
ウチのお悩み相談室 相談者(70代 女性) 8年前、地元の保育園に空きがないという理由で、長女が孫2人を連れてうちに引っ越してきて、3年ほど一緒に暮らしました。上の子の卒園とともに、3人はもともと住んでいた街へ戻っていきました。その後、地震や誕生日の時にメールを送っても、返信が来なくなりました。もう4年経ちます。 次女には「一緒に暮らしている時の母親の態度が嫌だった」と言っていたと聞きました。私も仕事をしながらの子育てを経験し、自分の母と同居していましたが、夫も母も家事は手伝ってくれず、疲れ果てていました。娘にはそのような思いをさせたくなくて、家事はほとんど私がしていましたが、頼まれてやっていたわけではないのに、恩着せがましい態度を取ってしまったかもしれません。でも、口数の少ない長女なので、真意はわかりません。 その後、引っ越したそうですが、どこに住んでいるかもわかりません。次女も知らないそうです。元気に過ごしているか心配で心配で、遠くから幸せを願って過ごす日々です。もう一度娘と連絡をとるために、何かよい方法はないでしょうか。(70代 女性) 子育ての悩み、お寄せください 子育て世代から寄せられた親子や夫婦の悩みに、内田也哉子さん、木村草太さん、北斗晶さんに毎月交代で答えていただきます。投稿の方法はリンクから 回答者 文筆家・内田也哉子さん 母と娘の関係がこじれるのは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仕事退職→日光に住み着いた博士課程ハンター 地元猟師も認める熱意
稲垣亜希乃さん 日光に住み着いた博士課程在籍のハンター 2022年1月14日の朝刊より(肩書や年齢は当時) ヤマドリを狙って散弾銃を放つと、乾いた音が響き、火薬の臭いが漂う。「五感を研ぎ澄ませ、動物の痕跡をたどるのは楽しい」 東京農工大の大学院博士課程に在籍しながら、銃での狩りに加えて、研究のために週に何度も栃木県日光市の山に入っている。シカの死体がクマやタヌキなど他の動物にどう食べられ、生態系でどう役立っているのか。定点調査を始め、ハンターについていくうちに狩猟にも関心を持ち、修士課程の時に銃猟免許を取った。 東京都出身で幼少時から読書… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「街路樹伐採やめて」と監査請求の6日後に2本伐採 住民が区を提訴
東京都の千代田区道「神田警察通り」の整備に伴う街路樹伐採問題で、伐採に反対する住民10人が6日、22万円の損害賠償を区に求める訴えを東京地裁に起こした。伐採せずに整備するよう求めた住民監査請求中に区が2本伐採したため、監査委員の判断を得る権利が侵害されたと訴えている。 住民側は訴状で、「監査委員による判断が出る間は、請求の意味を失わせる行為はしないよう配慮すべきだ」と主張した。残りの街路樹が伐採された場合、請求を広げるという。 提訴後の記者会見で、原告の女性(72)は「話し合いで解決したかったが、区や区長にまったく応じる姿勢がない。司法の場で判断してもらいたい」と話した。代理人の山下幸夫弁護士は「住民監査請求を無視して伐採を強行するのは許されない。区の責任を追及するための提訴だ」と述べた。 区は「訴状が届いていないの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡県議会が制定めざす議員ハラスメント防止条例素案 票ハラも対象
議員間や有権者からのハラスメントを防止するため、福岡県議会が制定を進めている条例の素案が6日、県議会内で開かれた検討委員会で示された。議会内に専門の窓口を設け、議員や議員をめざす人から、「パワハラ」「セクハラ」「票ハラ」といった相談を受け付ける。 非公開の会議後、検討委の座長の吉村悠県議が取材に応じ、素案を説明した。 窓口の相談員にはハラスメントに詳しい弁護士などを嘱託。議会内外でのハラスメントに関する相談を受ける。 相談員による聞き取りや調査の結果、対応が必要と判断された場合には、議長が議会内の会議で事案を説明し、注意喚起や改善勧告、事案の公表ができるとしている。 有権者が投票をちらつかせて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル