「ターンテーブル」のホテルのフロント。カウンターの木も徳島県産だ=2022年4月27日午前11時23分、東京都渋谷区神泉町、松田果穂撮影 3年ぶりに行動制限がないゴールデンウィークが始まった。一足早く、旅行気分で東京都内のアンテナショップを巡ってみると、様々な横顔が見えてきた。 東京・渋谷。若者の街を通り抜けると、落ち着いた雰囲気の飲食店が点在する「オクシブ」(奥渋谷)にたどり着く。 渋谷の裏通りにたたずむ徳島のアンテナショップ「ターンテーブル」=2022年4月27日午後0時31分、東京都渋谷区神泉町、松田果穂撮影 その一角に、藍染めののれんがはためく真っ白なビルがある。2階に上がると、そこは木材で包まれたホテルのフロント。間接照明のオレンジ色の光が、カウンターに飾られたレコードを照らす。その中に紛れた四国の雑誌。ん? ここは、徳島県の「泊まれるアンテナショップ」。のれんも木材も徳島産だ。だが、県名はどこにも書かれていない。さりげない「徳島らしさ」にこだわる。 「首都圏で『徳島』の名前を… この記事は有料会員記事です。残り2726文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】天皇陛下、即位から3年 皇室の方々のこれまでの歩み
2022年5月1日 5時00分 天皇陛下が即位してから5月1日で3年を迎えます。天皇、皇后両陛下は、各地を訪れて国民に寄り添う上皇ご夫妻の姿勢を継承してきましたが、新型コロナの感染拡大により公務や式典などが相次いで中止・延期に。マスク姿での活動が定着しました。代替わり後の皇室の方々の歩みを貴重な写真で紹介します。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
残された車に旅の跡 奪われた未来 知床観光船事故の現場から
北海道斜里町の知床半島沖で乗客・乗員26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が行方不明になった事故から、30日で1週間が経った。未曽有の事故現場を歩き続けた記者が見て、感じたことを伝える。(佐野楓) 札幌から400キロの現場へ 「今夜、知床半島に行ってほしい」 北海道報道センターから記者に連絡が入ったのは23日午後7時ごろ。この時点では、カズワンが行方不明に至った経緯や乗客の安否は分かっていなかった。午後10時過ぎ、他の記者らと会社の車に分乗し、札幌から約400キロ離れた斜里町ウトロを目指した。 「明日になればきっと無事に見つかる」と信じていた。ただ、夜通しの捜索で一向に乗客が見つからないことや、未知の場所での取材への不安が募り、一睡もできなかった。 事故を起こした船を運航して… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
野球少年が見た本土復帰、保守重鎮の父の背中 沖縄担当相が描く未来
復帰した沖縄の人(ウチナーンチュ)の心を、「ヤマトンチュ(本土の人)になりたくて、なりきれない心」と語った沖縄保守政界の重鎮がいた。1978~90年に県知事を務めた故・西銘(にしめ)順治(じゅんじ)。本土に復帰しながら、なお奥底で一体化していない沖縄のアイデンティティーを表現した。 その三男で衆院議員の西銘恒三郎(こうさぶろう)氏(67)はいま、沖縄担当相を務める。父の姿と、復帰から半世紀の沖縄をどのように見つめてきたのか。今後の発展に向けた課題は。話を聞いた。 ――「ヤマトンチュになりたくて、なりきれない心」という父の順治氏の言葉を、どう思いますか。 コンプレックスのようなものかな。父は与那国島という(日本最西端の)あんなちっちゃい島で生まれて、学徒出陣から帰って東大法学部を出て、外務省にちょっといたけど米軍施政下の沖縄に戻った。私はその言葉が肌感覚で分かる世代ではある。 ――ご自身に、そういう感覚はありましたか。 県議会から(2003年に衆… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「韓日民間協力の象徴へ」 京都・宇治にウトロ平和祈念館が開館
京都府宇治市の在日コリアンが多く住むウトロ地区に30日、「ウトロ平和祈念館」が開館した。戦時中に国策の飛行場建設で集められた朝鮮人労働者や子孫らが暮らしてきた。当時の宿舎は全て解体されたが、新たな出会いと交流の場として地区の歴史を伝え続ける。 祈念館は3階建て、延べ450平方メートル。敷地入り口には、1943年ごろに建てられた労働者の宿舎を移築した。宿舎は木造平屋でトイレ、井戸は屋外で共用していた。「飯場(はんば)」と呼ばれ、劣悪な環境の象徴とされた。宿舎の玄関には、昨年8月の放火事件で焼け残った流し台を置いた。 2階には、在日1世の金君子(キムグンジャ)さん(2014年死去)の居間を再現した。かまどや食卓、カレンダーなどの生活用品に加え、雨漏りで傷んだ屋根が落ちないように支えていた鉄柱も置いた。金さんは、韓国大統領府で支援を訴えるなど地区の生活改善に尽力した。田川明子館長(77)は「苦労を顔に出さない人。『ここに生きとくことが運動だ』と言っていた」と振り返る。 ウトロ地区には終戦時、朝鮮… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人当たりよく誠実…犠牲の市職員の恩師「単なる事故と思えず悔しい」
26人が乗った北海道斜里町の知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」と連絡が途絶えた事故から30日で1週間。亡くなった方を知るゆかりの人たちは、突然の悲報に無念さをにじませながら、人柄をしのんだ。 香川県丸亀市の河口洋介さん(40)は同県坂出市役所の職員だった。坂出市や同僚の男性によると、空き家対策や環境保全の業務に携わり、4月からは生活環境課。事故に遭った際は休暇中だったという。 同僚の男性は「人当たりがよ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
160年前のアーチ、豪快な放水に歓声 熊本・通潤橋
石造りのアーチ水路橋として知られる国の重要文化財・通潤橋(つうじゅんきょう)(熊本県山都町)では30日、豪快な放水を見ようと大勢の観光客でにぎわった。 青空の下、約160年前に造られた橋から勢いよく水が放たれると、見物客から歓声が上がり、写真や動画を撮る様子が見られた。ゴールデンウィーク期間中は、悪天候以外は8日まで毎日午後1時から15分間放水する予定。その後は農業用水として利用するため7月中旬まで休止する。 橋は2016年の熊本地震で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
船の通信、衛星電話→携帯に 大半圏外、当日118番も乗客携帯から
北海道・知床半島沖の観光船沈没事故をめぐり、船長が事故3日前の船舶検査で、通信手段を衛星電話から携帯電話に切り替えて申請していたことがわかった。事故当日の通報で、船長の携帯電話が使われていなかったことも判明。現場周辺は携帯電話がつながりにくいエリアで、当日の通報が遅れた可能性もあるとみて、海上保安庁が詳しい経緯を調べている。 国土交通省も、船の通信設備に問題がなかったかどうかを調査する方針。トラブルがあったときに確実に通報できるよう、船に備え付ける通信設備の条件や、船の検査のあり方について検討を進める。 観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が消息を絶ったのは、4月23日だった。 国土交通省によると、同省所… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「小学生の孫娘との新生活、始めたばかり」 観光船事故、犠牲の女性
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「1日でも早く私たちの元に」孫と息子失った男性、不明の義理の娘に
東京都葛飾区の加藤七菜子さん(3)の祖父、加藤和彦さんは30日、救出活動に関わった人たちに「感謝にたえない」と話した。七菜子さんと父親の直幹(なおき)さん(35)は沈没した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」に乗船し、死亡が確認されている。 七菜子さんは、両親と3人で乗船していた。和彦さんによると、直幹さんは和彦さんの息子で、母親はまだ見つかっていない。3人は1週間の予定で北海道を旅行中で、知床半島でのクルーズは息子夫婦の夢だった。カズワンに乗船した23日は旅行の最終日で、夕方の便で帰京する予定だったという。 30日に斜里町で報道陣の取… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル