米国が昨年6月と9月に臨界前核実験をしたという一部報道を受け、広島県原爆被害者団体協議会など12団体による「核兵器廃絶広島平和連絡会議」は13日、広島市中区の原爆死没者慰霊碑前で座り込みの抗議活動をした。 「バイデンよ、お前もか!」。県被団協の箕牧智之(みまきとしゆき)理事長(80)は、参加者45人の前で声を荒らげた。核実験が明らかになるのはバイデン政権で初。ロシアがウクライナへの侵攻を続け、核使用の懸念が高まる中だけに、「核開発が世界的な流れになりそうで怖い。プーチン大統領が、アメリカが陰で実験するなら核兵器を1回使ってやろうと考えたら大変なことになる。核兵器はダメだと再認識してもらえるよう、広島と長崎からさらに訴え続けたい」と語った。 また、湯崎英彦知事と松井一… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
納品書偽造、補助事業で不適切処理 観光協会の理事11人が全員辞任
一般社団法人「駒ケ根観光協会」(長野県駒ケ根市)は13日、臨時総会を開き、国や県の補助事業で不適切な事務処理があったことを報告し、同日付で理事11人全員が辞任した。組織再建のため事務局を市に移すことを決め、伊藤祐三市長を会長とする新たな理事6人を選任した。 伊藤市長に昨年10月、協会に関する告発文書が届き、協会が第三者委員会を設置。決算が出ている2020年度の事業に絞って調査した。第三者委の長谷川洋二弁護士らによると、不適切な行為は事業部長だった職員(3月に退職)によるもので、私的流用はなかったという。 具体的には、補助金を受けるために必要な納品書が遅れたため、納品した会社の納品書を偽造したり、イベントに必要な物品を購入したにもかかわらず、補助金を受けるためにリースと偽ったりした。イベントのパンフレットなどを1千~2万部単位で発注しながら納品が100~400部にとどまった例もあった。 納品書を偽造された会社は告… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「一つの命と向き合うという覚悟」 杉本彩さんが語る動物愛護
動物虐待に対する警察の摘発が増えている。その背景にあるとされるのが、動物愛護団体の活動だ。テレビや映画でタレントとして活躍する杉本彩さん(53)は、動物愛護にも力を注ぐ。代表理事を務める公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」の活動について話を聴いた。 ――杉本さんが動物愛護に携わることになったきっかけは。 そもそものきっかけは30年近く前、たまたまドラマの撮影現場の近くの路上で、病気にかかっている子猫を見つけて、家に連れて帰ったことです。その後病院に入院させて、里親も探しました。その後は近所からの相談など個人で対応してきました。個人で署名運動をしたこともあります。 でも次第に力の限界を感じて、組織にして大きな声を集めて政策提言できるよう動いていく必要性を感じるようになり、2014年、Evaを立ち上げました。 いま自宅には保護猫が6匹います。少し前までは犬3頭、猫9匹がいました。 ――Evaは普段、どのような活動をしていますか。 啓発団体として、全国各地を講演で回ったり、法改正におけるアドバイザーとして国に提言したりしています。ときには刑事告発なども行います。 ――362匹の犬を虐待したとして昨年11月に逮捕された長野県松本市の繁殖業者を刑事告発したのもEvaだそうですね。 被告の事業者内で働いていた従業員の内部告発がきっかけでした。地元の行政や警察に通報などをしていたが、全く動かなかったということで、私たちの協会に連絡が来ました。告発内容は耳をふさぎたくなるくらい悪質なもので、刑事告発にいたりました。 ――なぜこのような虐待が起きてしまうのでしょう。 事業者による虐待は、大量生… この記事は有料会員記事です。残り963文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
忽那賢志教授が語る「下がりきらない」6波と、悩ましい7波対策
新型コロナウイルスの流行から3度目の春。新規感染者数は下がりきらずに再び、増加傾向に転じています。収束は見通せるか。ワクチン接種をどう考えていけばいいのか。大阪大の忽那賢志教授に12日夜、オンラインで話を聞きました。 ――いまは「第6波」の終わりなのか、7波の始まりなのか。どっちなのでしょうか。 どちらとも言えるでしょう。6波はピークを過ぎた後も、「第5波」と違って、新規感染者数が急激には減りません。減少速度がとても緩やかです。 子どもの感染増も原因 ――どうして減らないのでしょうか。 6波で主流になったオミクロン株に対して、ワクチンによる感染予防効果が落ちているからでしょう。感染の連鎖を絶つのが難しくなっています。 感染しにくいとされてきた、子どもの感染が6波で増えたことも、要因です。これまでと違う広がり方をして、減りきらない。 主な感染者の世代の違いも関係しているでしょう。 ――岩手や新潟県など、地方で過去最高を更新し、感染状況による免疫獲得の差の影響が指摘されています。 新型コロナは、人が密集している所で感染が広がり、地方ではさほど流行してきませんでした。しかし、感染力の強いオミクロン株が登場し、様相が変わりました。 地方都市には、相対的に免疫を持たない人が多いため、減りきらずに増えている、もしくは7波の立ち上がりで早めに増えているという可能性があります。 1月以降のまん延防止等重点措置の対象でなかった都市では、感染拡大が早かった面もあるでしょう。 ただ、地域で起きていることはそれぞれなので、断言はできません。 記事後半では、「第7波」対策に求められることや後遺症、ワクチン接種についても語ります。 ――6波の主流だった「BA.1」と、より感染力が強いとされる「BA.2」の遺伝子が交ざる「組み換え」によって生じたとみられる「XE」系統が国内で初確認されました。 感染力が強そうなので、警戒… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
0歳の妹にやきもちの姉 母の不在時、泣き出した妹のためとった行動
昨年8月、愛知県在住のあささん(30)は次女を出産した。 生まれてすぐのころ、2歳年上の長女がやきもちをやくようになった。 「○○ちゃん、いらん」と言ったり、授乳中に次女をたたいたり。 長女が遊びたがっていても、次女のミルクの時間でかまってあげられない。 0歳児からは目を離せないので、どうしても長女のことは後回しになってしまう。 寂しそうな顔を見るたびに、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 半年が経ち、やきもちをやくことは少なくなり、お世話をしてくれることも増えた。 そんなある日、びっくりする行動を長女がとった。 あささんはトイレ掃除をしようと、「お掃除してくるから待っててね」と長女に声をかけた。 しばらくすると、次女の泣き声が聞こえてきたので、慌てて部屋に戻った。 ベビーチェアで泣いている次女の隣には、長女が立っていた。 必死になって、何かを身に着… この記事は有料会員記事です。残り1200文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮崎で新型コロナ過去最多の755人感染 10万人あたりワースト3
宮崎県と宮崎市は13日、過去最多となる755人の新型コロナウイルス感染を新たに確認したと発表した。直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数も368・7人と9日連続で最多を更新し、県によると沖縄県、東京都に次いでワースト3位。県感染症対策課の担当者は「かつてない感染爆発が起きており、ピークが見通せない状態だ」と強い警戒感を示した。感染者の累計は3万2118人になった。 宮崎県内では新規感染者が1… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
72歳男性、火柱が見える家に飛び込んだ 頭よぎった消防隊員の教え
火柱の上がる市営住宅の一室でうつぶせになっていた74歳の住人を助け出し、命を救ったとして、72歳の男性が11日、大阪府警旭署から感謝状を受け取った。白煙の中で、2カ月前に防災訓練で聞いた消防隊員の言葉を思い出したことが功を奏したという。 3月28日午前11時前。大阪市旭区の建具職人、北野修一さん(72)は、同区高殿6丁目の集会所「高殿会館」で月に1度の高齢者の集まりに加わっていた。ふと外に出ると、数十メートル先の市営住宅から煙が上がっているのが見えた。 「火事だ!」と思ったがサイレンの音は聞こえず、消防車が来ている様子はない。「早く何とかしなければ」という気持ちに背中を押され、市営住宅に向かって1人、走り出した。 火元とみられる2階の一室を目指して階段を駆け上がった。玄関のドアに触れると冷たかったので「入れる」と判断。ドアノブを回すと、鍵は開いていた。 ドアを押し開けると、上の方から熱風と白煙が噴き出してきた。奥の部屋には高さ1メートルほどの火柱も見えた。その手前で、住人の男性(74)がうつぶせになって倒れていた。 思い出したのは、あの言葉 とっさに思い出したのは、2月上旬、町内会長として参加した防災訓練で聞いた消防隊員の言葉だった。「倒れている人を起こすのは無理だから、ぼくらはえり首をつかんで引きずり出しています」。北野さんはその言葉通りにかがみ込み、ドアが閉じないように目いっぱい体を使いながら、男性を引っ張り出した。 ドアの前の廊下に男性を寝かせようとしたところで、足音が聞こえてきた。119番通報で駆けつけた消防隊員たちだった。安心して男性を引き継ぐと、その中にあの話をしてくれた隊員の姿もあった。「役に立った」と感謝を伝えた。 この火災で居室の一部約10平方メートルが焼け、救助された男性は一酸化炭素中毒とのどにやけどを負ったが、命に別条はなかった。 旭署で北野さんに表彰状を手… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌冬季五輪招致、18~19歳高い支持 市長「大きな意義」
2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を目指す札幌市の秋元克広市長は13日、市が3月上旬に市民・道民を対象に行った意向調査の集計結果のうち、開催の賛否について年代別の割合を明らかにした。郵送、インターネット、街頭の3種類の調査で、いずれも18~19歳の賛成の割合が他の世代より高かった。 調査は市民・道民約1万8千人を対象に、3月2~14日に郵送、インターネット、街頭調査の3種類を実施した。3月16日に公表された速報値では、いずれの調査でも、「賛成・どちらかといえば賛成」の賛成派が過半数を占めていた。 今回の発表では、対象者が最も多い郵送調査を例にとると、賛成派が52・2%で、「反対・どちらかといえば反対」の反対派は38・2%だった。 年代別では、賛成派の割合は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウクライナから避難の降籏さん、新居を公開 永住帰国の意思固める
ロシアによるウクライナ侵攻の戦火を逃れ、日本に帰国した降籏英捷(ふりはたひでかつ)さん(78)の住まいが、旭川市内の道営住宅に決まった。13日、公開された。降籏さんは「住宅を準備してくれた方々に感謝したい」と述べ、今後について「長年ウクライナで暮らしていたので、葛藤はあったが、日本に永住帰国したい」と語った。 降籏さんは、日本統治下の南樺太(現ロシア・サハリン)で終戦を迎えた。帰国できずにソ連国籍を取得し、20代のころにウクライナへ移住した。暮らしていたのは首都キーウ(キエフ)の西約130キロにあるジトーミル。ここも攻撃を受け、孫娘らとポーランドに逃れた。すでに永住帰国している兄や妹らが住む北海道に避難することを決意し、3月19日に帰国し、旭川市の妹宅に身を寄せていた。 新居は3LDKで、無償で提… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九大跡地の遺体身元特定は難航、工事の出入り少ない時期狙い遺棄か
福岡市東区の九州大学箱崎キャンパス跡地で7日、切断遺体の一部が見つかった事件。福岡県警は20~40代の男性とみて捜査しているが、身元の特定は難航している。現場では複数の工事が断続的に行われていたといい、県警は、工事関係者の出入りが少ない時期を狙って遺棄された可能性もあるとみている。 「遺体を隠したかったのか、見つけて欲しかったのか。犯人の真意がわからない」。捜査関係者の一人は、こう首をひねる。 現場周辺は、警察署や利用客… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル