猪瀬明博2022年4月12日 18時30分 ロシアの侵攻で大変な状況にあるウクライナの人々の心に寄り添おうと、埼玉県行田市の障害者就労移行支援施設「レイズアップ」の利用者が、同国国旗の色の青と黄で折り鶴を作った。25日に東京都港区の同国大使館に届ける予定という。 40人ほどの利用者が3月中旬から、作業の合間に約4200万人の人口にちなんで4200羽を折った。その後、鈴をつけた根付け風の折り鶴も作り始めた。ウクライナの人一人ひとりに届けるもので、千羽が目標。一番精緻(せいち)な折り方をするという塚田真帆さん(23)は「頑張っている人たちに届けるため、頑張って折っています」と話す。(猪瀬明博) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウクライナ義援金そこで大丈夫? 同情を誘う便乗詐欺にご注意
ウクライナ情勢に便乗した義援金詐欺などのトラブルが確認され、国民生活センターが注意を呼びかけている。 同センターによると、南関東の30代男性はロシアによる軍事侵攻後、何か自分にもできないかと思っていたところ、SNSで義援金の募集を見つけ、クレジットカード決済で千円を募金した。ところが数日後、この義援金サイトは偽物の可能性があると、SNS上で表示され、「だまされたと思うので返金を求めたい」と相談を寄せた。 同センターは、「同情を誘う内容で寄付を誘われた際は、詐欺の可能性もある。すぐ行動するのではなく、公的な機関で確認してから決めてほしい」と話す。 センターによると、ウクライナ侵攻が始まった2月末以降、寄せられた関連の相談は10件ほどだが、様々な手口が確認されるようになった。 南関東の40代女性は訪問購… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地震6年、一度は諦めた理容店主 コンテナハウスで再出発の一念発起
2016年4月の熊本地震で被災した伊藤友二さん(62)の理容店「B2(ビーツー)」が今月、6年ぶりに元の熊本県南阿蘇村立野地区で再開した。仮設店舗の閉鎖とともに廃業を考えていた気持ちをもう一度奮い立たせたのは、顧客たちの強い後押しだった。 「B2」は、理容店の英語「バーバー」の頭文字から取った。隣町の大津町にあった父の店で修業した後、1989年4月に立野で自分の店舗兼住宅を構えた。東海大学の農学部キャンパスから近く、下宿生たちがやってきては後輩に引き継いでくれた。 地震で建物が被災。その後の豪雨もあり、立野地区は一時、全住民が地区外に避難した。伊藤さんも大津町に避難して駐車場で数日車中泊した後、阿蘇市でアルバイトをして生計を立てた。 再建費用の壁、なえた気力 地震1年後の2017年4月、立野から3キロ近く離れた村内の仮設団地に併設された5軒長屋の仮設店舗で営業を再開した。 当初は3年で取り壊される予… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5~8キロ渋滞続くおそれ 阪神高速神戸線が15~25日に通行止め
松永和彦2022年4月12日 15時00分 阪神高速3号神戸線摩耶(神戸市灘区)―芦屋インターチェンジ(兵庫県芦屋市)間10・3キロが14年ぶりのリニューアル工事のため、15日午前4時~25日午前6時に上下線とも全面通行止めになる。 1日平均8万8千台が走る同区間の閉鎖で、並行する国道2号や国道43号の渋滞が予測される。阪神高速道路会社はホームページに特設サイト(https://www.hanshin-exp.co.jp/renewal/kobe2022/)を設け、阪神高速7号北神戸線などを使う「広域迂回(うかい)」や、通行止め区間を避ける「迂回乗り継ぎ」などを呼びかけている。 リニューアル工事は傷んだ路面の舗装を打ち替えたり、橋の継ぎ目をなくしたりして、長寿命化や騒音・振動の低減をめざすもの。同区間では2008年以来になる。問い合わせは阪神高速道路(0120・84・1620)。(松永和彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自民公認の元都議を書類送検 都議選の選挙ポスターに虚偽記載容疑
高嶋将之、山口啓太2022年4月12日 15時56分 昨年7月投開票の東京都議会議員選挙でうその情報を選挙用ポスターなどに記載したとして、警視庁が、目黒区選挙区から立候補し落選した元都議の鈴木隆道氏(71)=自民党公認=を公職選挙法違反(虚偽事項公表)容疑で東京地検に書類送検していたことが、関係者への取材でわかった。送検は5日付。 関係者によると、鈴木氏は同選挙区でほかにも自民党公認の候補者が1人いるにもかかわらず、区内に掲示した選挙用ポスターや選挙公報に「自民党目黒唯一の候補者!」との虚偽の記載をした疑いがある。 鈴木氏は朝日新聞の取材に、「自民党目黒総支部と一緒に考えたポスター。目黒総支部が都連に対して公認申請を出した唯一の候補者が私だった。問題ないと思っていた」と話した。もう一人の自民公認候補は総支部の申請がなかったが、都連が公認したという。 都議選で鈴木氏は1万3509票を集めたが落選。もう一人の自民公認候補も落選した。(高嶋将之、山口啓太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
直せぬままの時計、残された夫の10年 7人死亡の京都祇園暴走事故
有料会員記事 屋代良樹、富永鈴香、小松万希子2022年4月12日 12時30分 京都市東山区の祇園で2012年4月、軽乗用車が暴走し、通行人の男女7人が死亡、12人が重軽傷を負った事故は、12日で発生から10年がたった。車の暴走事故は今も各地で後を絶たない。現場近くの寺では法要があり、関係者が「事故を風化させない」と誓った。 事故があったのは午後1時すぎ。桜が満開だった京都は、大勢の観光客でにぎわっていた。 軽乗用車は突然、猛スピードで走り始め、大和大路通を北上し、赤信号だった四条通の交差点に進入した。横断歩道をわたっていた歩行者を次々にはね、約360メートルを暴走した末、電柱にぶつかって停止した。 亡くなったのは40歳から77歳の男性2人、女性5人。車を運転していた男性(当時30)も死亡した。京都府警の捜査で、事故は男性のてんかんの発作が原因とされた。 事故後、現場近くの檀王(だんのう)法林寺(左京区)には、犠牲者を弔う3体の地蔵が置かれた。10年の節目にあわせ、地蔵の後ろに「慈悲」の文字が入ったステンレス板が新たに立てられた。 午前11時、住職の信ケ原雅文(しがはらがぶん)さん(67)が地蔵の前で読経。住民や府警の東山署長らが参列した。信ケ原さんは「慈悲」の言葉に「犠牲者に慈しみの気持ちをもち、少しでも遺族の悲しみを癒やす」という意味を込めたという。 大阪府豊中市の岸本貞巳(さだみ)さん(79)は、妻の真砂子さん(当時68)を失った。 毎日、台所の壁掛け時計が「… この記事は有料会員記事です。残り1098文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銀座の中銀カプセルタワービルが解体 故黒川紀章さん設計の名建築
空に向かって四角いブロックを積み重ねたような外観で、半世紀にわたり人々を魅了してきた東京・銀座の「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」。老朽化などを理由に解体が決まり、12日朝から工事が始まった。建築家の故黒川紀章さん設計の名建築に、国内外から惜しむ声はやまず、第二の人生は引く手あまたのようだ。 「ハッピーバースデー カプセル!」 今月5日夜、1972年4月5日竣工(しゅんこう)のカプセルタワービルの誕生50年を祝うため、元住民6人が近くのマンションの一室に集まった。窓の外には直径130センチの丸い窓が特徴的な居室が見える。ビルのイラストが描かれたケーキにろうそくをたて、シャンパンで乾杯した。 誕生会に参加したDJの声(こえ)さん(42)は、2019年から部屋を借りていた。「解体はさみしい。でもカプセルでの暮らしは楽しかった」と話す。 約10平方メートルの部屋に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横断歩道、道交法でも「歩行者優先」です 止まらぬ車に啓発活動
歩行者がいたら一時停止を――。兵庫県警丹波署は11日、丹波市内の信号機がない横断歩道を「おもいやり横断歩道」に指定し、「歩行者優先」を啓発する活動をした。 指定されたのは、市立東小学校から西へ約200メートルのところにある県道と市道が交差するT字路。三つの横断歩道があり、信号機はない。この日、同署員らはひっきりなしに通る車を整理しながら、登校する児童の横断を助けた。「おもいやり横断歩道」と記された黄色いステッカーを道路照明柱に貼り、遠くからもわかりやすくした。同署によると、この交差点では2004年以降10件の事故が起き、昨年には信号機の設置を求める要望があったという。 道路交通法では、車やバイクの運転者に対し、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたら一時停止し、道を譲るよう定める。ただ、県警の昨年の調査によると、信号機がない横断歩道に歩行者がいた場合に車が止まる割合は県全体で46・9%。同署管内は36・1%にとどまった。同署交通課の担当者は「横断歩道を注意しながら走行する意識が運転者全体に広がってほしい」と話した。(岡田健) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
県警巡査部長、スマホ16台を転売目的で購入か 詐欺容疑で書類送検
堅島敢太郎2022年4月12日 8時38分 転売目的でスマートフォン16台を購入したとして、香川県警は11日、県警本部に勤務する50代の男性巡査部長を詐欺の疑いで高松地検に書類送検し、発表した。県警は同日、停職6カ月の懲戒処分とし、巡査部長は同日付で依願退職した。 監察課によると、巡査部長は2019年5~7月ごろ、高松市内の携帯電話販売店で、自身が使用しないのにスマホ16台を計約225万円で購入した疑いがある。自身名義で回線契約し、買い取り業者に計数万円で転売していた。この業者は、特殊詐欺に使用される携帯電話を販売している疑いがあるという。県警は、今回のスマホはいずれも犯罪には使われていないとしている。 巡査部長はパチンコなどで多額の借金があり、「目先の借金返済のことしか考えられなかった。恥じる行為をした。辞職をもって責任を取る」と話しているという。(堅島敢太郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
母と息子がW入学「ほっとした」 ウクライナの3組が大阪で新生活
ロシアの軍事侵攻が続くウクライナから日本に避難した女性3人が11日、清風情報工科学院(大阪市阿倍野区)に入学した。同校が中心となって結成した「ウクライナ学生支援会」から学費や滞在費を援助され、日本で暮らしていく。 入学したオルハ・サンさん(36)はロシア侵攻前、日本に住む夫と離れて息子のディミトロくん(11)と首都キーウで暮らしていた。キーウの国立言語大で博士号を取得しようと学んでいた。 だが侵攻が始まると、「ロシア軍に攻撃された爆発音も、それを知らせる警報もひどかった」。避難を決めたが、高齢の両親は「外国で生きてゆくには年をとりすぎた」といって、キーウに残った。 オルハさんは夫を頼り、ディミトロくんと3月6日に日本に避難した。 ディミトロくんは日本では小学6年生にあたる。大阪市内の小学校が入学式を迎えた8日から通い始めた。 話せるのは英語とウクライナ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル