2022年3月7日 2時31分 大阪市北区の雑居ビル4階のクリニックで昨年12月に発生した放火殺人事件で、大阪府警は7日、意識不明だった女性が同日未明に死亡したと発表した。司法解剖して死因などを調べる。殺人などの疑いが持たれている谷本盛雄容疑者(61)=昨年12月30日死亡=と、事件当時心肺停止だった26人全員が死亡した。 捜査1課によると、女性は30代とみられ、7日午前0時25分ごろに死亡が確認された。事件は昨年12月17日に発生。4階の約25平方メートルが焼け、谷本容疑者と男女26人が心肺停止の状態で病院に搬送され、24人が事件発生の17日のうちに死亡、1人が同21日に死亡していた。 府警は谷本容疑者を容疑者死亡のまま殺人などの疑いで書類送検する方針。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「やっぱり佐川さんの話が聞きたい」 赤木雅子さんがいま、願うこと
森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強いられた近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さん(50)が、朝日新聞の取材に応じた。夫の自死から7日で4年。国との裁判終結で真相解明の道筋が一つ閉ざされ、一時は気持ちが沈んだが、佐川宣寿(のぶひさ)・元理財局長を訴えた別の裁判に期待しているとし「佐川さんに話してほしい」と訴えた。 《国は、昨年12月に大阪地裁であった非公開の裁判手続きで「いたずらに訴訟を長引かせるのは適切ではない」として、雅子さんの損害賠償請求に応じる「認諾」をした》 始まって2分経った時、国の代理人が「認諾します」と言ったんです。裁判官は、法律書をぱらぱら見て「これだと、認諾しかないですね」と書面を受け取りました。国の代理人は「じゃあ帰ります」と出て行ってしまったんです。 不意打ちでした。何も分から… この記事は有料会員記事です。残り1133文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウクライナ情勢、日本の食卓に影 「カニの取り合い始まっている」
鮮魚店「斉藤水産」が取り扱う国産の毛ガニ。2週間前に比べ、売値もわずかに上げたという=2022年3月3日、東京都中央区築地4丁目、山口啓太撮影 ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、日本の食卓への影響を危ぶむ声が上がっている。鮮魚店では海の幸が値上がりし、穀物の価格高騰や原油高は家計を圧迫しかねない。遠い国で起きた戦争が、身近な暮らしにも影を落とす。(山口啓太、斉藤佑介) 3日昼すぎ、東京・築地の鮮魚店「斉藤水産」で仕入れを担当する男性従業員(40)が危機感を募らせていた。「すでにカニの取り合いが始まっている」 国産のカニの仕入れ値は2週間前に比べて2割ほど上昇。情勢悪化の影響で市場に出回るロシア産のカニが減り始め、他の産地に需要が集中しているためだと男性はみる。この日は仕入れ値が上がる前より毛ガニを100グラムあたり200円ほど高く売った。店にはロシア産のサケなども並び、「今後さらに仕入れに影響するかも」と心配する。 水産白書(2020年度)によると、主な水産物の輸入相手でロシアが占める割合は、カニ61・8%、サケ・マス類9・5%、エビ3・8%と日本との結びつきは深い。欧米や日本がロシアへの経済制裁を強めるなか、海産物の取引への影響が懸念される。 鮮魚店「斉藤水産」にはロシア産のサケやウニなどが並ぶ=2022年3月3日、東京都中央区築地4丁目、山口啓太撮影 近くの老舗海鮮店「つきじかんの」取締役の飯島浩之さん(57)が懸念するのは「ウニ」だ。店で仕入れるウニの半分は、北方四島周辺でとれる「ロシア産」。品質が良く、店では「上ウニ」として売る。ロシアからの供給がなくなった場合、「上ウニ」を出せなくなったり、国産やカナダ産の値段が上がったりする可能性があるという。 かつて築地を埋めた外国人観… この記事は有料会員記事です。残り1617文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高速道路上で女性と1歳の長女、投げ出され?死亡 大阪・新名神
2022年3月7日 0時32分 6日午後6時ごろ、大阪府茨木市の新名神高速道路下り線の竜王山トンネルで、通行車の男性から「トンネル内で人が倒れている」と110番通報があった。大阪府警の捜査員らが駆けつけると、女性と女児が路上に倒れ、乗用車が道路左側の壁にぶつかって止まっていた。府警によると、倒れていたのは乗用車を運転していた中槙丈(しんじょう)さん(21)=神戸市北区道場町日下部=の妻の優さん(21)と長女の美月ちゃん(1)。2人は病院に運ばれたが、全身を強く打っており、死亡した。 高速道路交通警察隊によると、現場は片側2車線で、槙丈さんの話などによると、3人のほかに友人男性(21)と計4人で車に乗っていた。追い越し車線から左側の走行車線に車線変更した後、左側の壁に衝突し、はずみで右側の追い越し車線の壁にぶつかり、再び左側の壁に衝突したという。友人男性は軽傷だった。 府警は、槙丈さんがハンドル操作を誤り、壁に激突した衝撃などで優さんと美月ちゃんが車外に投げ出されたとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「悲劇が誰にも起きぬよう」ウィシュマさん一周忌法要で遺族が訴え
山下寛久2022年3月6日 19時40分 名古屋出入国在留管理局での収容中に死亡したスリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の一周忌の法要が6日、遺骨が安置されている愛知県愛西市の明通寺で営まれた。 ウィシュマさんは収容中に健康状態が悪化し、昨年3月6日に亡くなった。参列者約40人は、死亡が確認された時刻にあたる午後3時25分に黙禱(もくとう)。スリランカ仏教の僧侶が読経する中、花を捧げ、手を合わせた。 ウィシュマさんの妹、ポールニマさん(27)は法要後のあいさつで、「姉の悲劇が誰にも起きないよう、再発防止の対策を求めたい。最後まで頑張るので応援してほしい」と話した。 また、入管での外国人の処遇改善などを訴えるデモが全国各地であった。名古屋駅前でのデモに参加した大学2年本間鮎美(あゆみ)さん(20)=同県長久手市=は「責任を追及し、入管行政を根本から変える必要があることを社会全体の問題として考えたい」と話した。(山下寛久) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
太宰府天満宮で平安絵巻 重点措置最終日に2年ぶりの開催 福岡
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「男児に正座させ説教」と飲食店から通報 児相は「虐待の兆候なし」
住宅の床下に男児(5)の遺体を遺棄したとして、埼玉県警は、母親で派遣社員の柿本知香容疑者(30)=埼玉県本庄市本庄3丁目=ら3人を死体遺棄容疑で5日逮捕し、6日送検した。いずれも容疑を認めており、捜査関係者によると「3人で穴を掘って埋めた」と話しているという。 捜査1課によると、ほかに逮捕されたのは柿本容疑者と同居していた無職の丹羽洋樹(34)と内縁関係にある無職の石井陽子(54)の両容疑者。3人は共謀し1月中旬ごろ、本庄市内の住宅の床下に柿本容疑者の息子の遺体を遺棄した疑いがある。住宅には元々、丹羽容疑者らが住んでおり、昨年1月ごろから柿本容疑者と男児が同居するようになったとみられる。 本庄市役所から今月2日、「母子家庭の子どもの安否確認ができない」と県警に連絡があった。県警が3人への事情聴取に基づき、住宅を調べたところ、1階和室床下の土の中から仰向けの状態で遺体が見つかった。県警は死亡の経緯を調べている。 本庄市によると、男児は昨年… この記事は有料会員記事です。残り385文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
分散スタート、応援は拍手で ウィズコロナの試金石 東京マラソン
新型コロナの感染拡大が収まらない中、東京マラソン(東京マラソン財団主催)が6日、開催された。一般ランナーの参加は3年ぶり。出走権利のある2万5千人のうち1万9188人が参加した。参加者全員がPCR検査で陰性を確認し、3回に分けてスタートし、大規模な市民マラソンで「ウィズコロナ」が可能か試金石の大会となった。 スタート地点の都庁前では午前7時のゲート開門に合わせ、ランナーが次々と集まり始めた。参加者は大会10日前から発熱の有無など体調を専用アプリで報告し、PCR検査の検体を事前に提出して陰性であることが参加条件とされた。東京都品川区の会社員男性(49)は「感染の不安はゼロではないが、ここには陰性の人しかいないはず」。走る際はマスク着用義務はないが、「身を守るために着けて走る」と話した。 沿道での応援は自粛を要請されたが、繁華街では人だかりができた。応援の自粛を求めるプラカードを持っていたボランティアの宮川千春さん(47)は「やっぱりカードだけでは防ぎきれないのかも」。ただ、大声を出す人は少なかった。10キロ地点の御徒町付近では、江東区の自営業の女性(50)が手をたたいて夫を応援していた。「本当は少し寂しい。やっぱり大きな声の方が気持ちが届くと思うから」。声援の代わりに横断幕やうちわなどの応援グッズを使う人も多く見られた。 走り終えたランナーはどう感… この記事は有料会員記事です。残り156文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウクライナ人が集会 「人類とロシアの戦い」 郷里が原発近くの女性
ロシアによるウクライナへの侵攻が止まらない中、福岡県内に住む約30人のウクライナ人たちが6日昼、福岡市・天神の警固(けご)公園で抗議集会を開いた。国旗やプラカードを掲げ、「人がたくさん死んでいる。戦争やめろ」と訴えた。 ともに福岡市に住むウクライナ人の主婦、倉富オリガさん(43)と会社員のディミトロ・ファイズリンさん(35)が友人を中心に呼びかけた。2月27日に初めて天神で集会を開き、今回は2回目。ファイズリンさんは「日本にいる私たちにできることは、ウクライナで起きている戦争について知ってもらい、募金などの支援の輪を広げること」と話す。 SNSで知って参加した同県大野城市に住むモデルのマリアさんは母親がウクライナ人。幼い頃に1年間、母の故郷の西部テルノピリで過ごしたことがある。 数年前まで福岡市に住んでいた友人の男性が首都キエフで暮らしており、ロシアが本格的な侵攻を始めた2月24日にSNSで安否を気遣うメッセージを送ったが、返事がなかった。3日後、男性の母親から、ロシア軍の爆撃で男性が亡くなったと連絡があったという。 マリアさんは「ウクライナで起きていることは日本と無関係じゃない。深刻な状況を知って欲しい」と訴える。 福岡市の主婦、井手口ナタリさん(39)は西部のジトーミル出身で、実家の近くが空爆され、幼い頃から知っている一家が亡くなり、60代の両親が住む実家の窓も衝撃でガラスが割れたという。 今後、電気やガスが止まると、両親が寒さに耐えられなくなるのではないかと心配する。「今の状況に言葉が出てこない。ウクライナだけの力ではロシアを止めることは難しい。日本にも力を貸して欲しい」と話す。 福岡市在住の主婦、浅田イバンナさん(34)の実家がある北西部のバラシュには原子力発電所がある。 ロシア軍が4日に南東部のザポリージャ原子力発電所を砲撃すると、家族は実家の地下室に避難したという。 「原発が攻撃され、福島や広島、長崎のような悲劇が起きるのではないかと恐れている。この戦争はウクライナとロシアの戦争ではなく、人類とロシアの戦いだ。戦闘ではなく、外交的に決着することを望んでいる」と話した。(山崎毅朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
色とりどりの「花のじゅうたん」広がる 千葉・南房総
【動画】千葉・南房総の花畑が咲き誇っている=依知川和大撮影 房総半島の南、千葉県南房総市千倉町の白間津の集落で「花のじゅうたん」が広がっている。 農家が植えたベニジウムやポピー、ストック、キンセンカなどが咲き誇っている。年明けからの寒さで例年より開花が遅く、今が見頃だ。 散策や写真撮影が人気だが… この記事は有料会員記事です。残り63文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル