2022年3月6日 13時36分 6日午前4時10分ごろ、大阪府吹田市千里丘西で、「白いワンボックス車が大破している」と通行人から110番通報があった。府警捜査員らが駆けつけると、歩道上にフロント部分が大破したワンボックス車がとまっていた。車内には男女5人が乗っていたとみられ、全員が病院に搬送された。4人は意識があったが、幼児1人に意識がなく、死亡した。 吹田署によると、乗っていたのは20~30代の男女2人、2歳前後と5歳前後の女児2人、死亡した0~1歳前後の幼児の計5人とみられるという。 現場は片側1車線の直線道路で、周辺の歩道柵や歩道上の街路樹に衝突した跡があった。署では単独事故とみて詳しい事故状況を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
三陸道が開通 でも…「美しい夜明け」ではない 組合長の新たな試練
日の出直後の午前6時47分。1台の大型トラックが、昨年12月に全線開通した三陸自動車道の下安家大橋(岩手県野田村)を通過していった。 三陸道は、仙台市と青森県八戸市の間の沿岸部359キロを結ぶ。災害に弱かった国道45号に代わる幹線道路として、素早い復旧活動や広域流通を可能にすると期待されている。 【連載】色 想う 2011年3月11日、真っ黒な津波が押し寄せ、街は灰色と化しました。目に映る色は同じでも、心に焼き付く色はそれぞれ違います。11年の想(おも)いを「色」に込めて伝えます。 しかし、橋のたもとでサケ・マスの孵化(ふか)場を管理する下安家漁業協同組合の組合長、島川良英さん(65)は浮かない顔だ。「復興で道路ができて、区切りかもしれない。しかし今は不安しかない」 震災の津波に加え、2016… この記事は有料会員記事です。残り304文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被災農家の再建に、新規就農の夢に…「アスパラガスで挑戦」広がる
豪雨で被災した農家の再建や、新しく農業を始める人の足がかりに注目されている作物がある。一度植えれば長期間繰り返し収穫でき、価格も安定しているアスパラガスだ。失敗のリスクが低く、初心者にも適しているとされ、経験者は「努力すれば、しっかり見返りがある」と語る。新規就農者を励ます「希望の光」として期待は大きい。 2017年7月、九州北部豪雨に見舞われた福岡県朝倉市杷木(はき)地域。県特産のイチゴ「あまおう」を育てていた農業金子耕三さん(65)は「500坪のイチゴ畑を大雨で失った」。 自慢のブランドが消失し、一時は廃業も考えた。だが、増改築した自宅の借金もあり、再起に挑む決意をした。選んだのがアスパラだった。 多年生のアスパラは、いった… この記事は有料会員記事です。残り1832文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
MLB cancels more preseason games as contract talks remain stalled
Major League Baseball has cancelled more preseason games, a sign that the start of the regular season could be further delayed as contract negotiations with players drag on. Opening Day of the regular season, originally scheduled for March 31, has already been pushed back. MLB commissioner Rob Manfred said Tuesday […]
「僕は部落生まれ」語るためらいと覚悟 それでも差別の実態伝えたい
兵庫県の被差別部落に生まれ育ったノンフィクションライターの角岡伸彦さんは部落差別という概念自体が「本来あってはならない存在」だと語ります。自らの体験に基づき、差別のない社会をめざす思いを聞きました。 部落差別とは、かつての賤民(せんみん)が集住していたとされる部落(同和地区)に住む人に対する差別です。僕は被差別部落や部落民という概念自体が「本来あってはならない存在」だと思っています。差別がなければ存在しなかったわけですから。 差別がなくなるのを待つか、それとも自ら明らかにするか。両極の間で、部落の人たちは揺れ動いてきました。 「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と結ばれる水平社宣言から100年。日本初の人権宣言と言われ、社会のあらゆる人権問題の克服に向けた原点となってきました。誰にも潜みうる差別の心を溶かす「熱」と、すべての人を等しく照らす「光」を手にできるのか。人間の尊厳を重んじる宣言の精神を改めて見つめます。 水平社宣言を僕なりに解釈す… この記事は有料会員記事です。残り1572文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「困るのはあなたです」遭難者の8割出さぬ登山届、県警が説く利点
冬の登山は危険を伴う。過去5年間、県内の冬山で8人が亡くなった。ただ、遭難した人の8割は事前の登山届を出していない。滋賀県警は「『自分は大丈夫』という過信が遭難を招く。登山届は救助の役に立つ。自分のために必ず出して欲しい」と呼びかけている。 山岳事故を担当する県警地域課によると、12月から翌年3月までの4カ月間でみると、2020年度は遭難が22件起きた。うち17件は登山届の提出が無かった。16年度から20年度の5年間では計71件で、未提出は8割の55件だった。8人が亡くなり、14人が重傷を負った。 紙の登山届は、登山口の登山箱か最寄りの警察署で提出できる。インターネットなら、県警のサイト「インターネット登山箱」などで提出可能。申請者の名前、住所、連絡先のほか、日付、ルートなどを入力する。 ■「侮るのは禁物」… この記事は有料会員記事です。残り569文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ここまでとは」塾も驚いた茨城の高校入試激変 ミスは減りそうだが
3日にあった茨城県立高校入試の学力検査の出題形式が、前年から大きく様変わりした。記述式の問題がほとんどなくなり、代わりに記号を選択する問題が急増した。昨年、記述問題を中心に採点ミスが相次いで見つかったことが背景にあり、教育関係者や受験生に驚きが広がった。 ◇ 特に変化が顕著だったのが国語だ。昨年は150字以内で書く作文をはじめ、100点満点のうち51点が記述問題にあてられた。だが今年の記述問題は、漢字の読み仮名を書かせるものだけだった。社会も、昨年は38問中20問が文章で答える記述問題だったが、今年はほとんどが記号で答える選択問題に。例年出題されていた数学の図形の証明問題も、文章記述ではなく穴埋め形式となった。 県内では昨年の合格発表後、不合格となった牛久栄進高校の受験生の保護者による答案の開示請求をきっかけに、採点ミスが発覚。過去2年間の県立高校、中学・中等教育学校の答案を再点検したところ、計78校で988件のミスがみつかった。4人については、本来合格だったのに不合格にしていた。県教育委員会は、全県立高校教員らの約3割にあたる1155人を処分した。 教委関係者「今年は絶対にミスしてはいけない」 ミスが目立ったのが、文章記述が多い国語や社会の問題だった。文章を書かせる問題は、新学習指導要領でも重視されている「思考力・判断力・表現力」をみることを目的に、2019年ごろから年々増加していた。 県教委が教員に聞き取るなど… この記事は有料会員記事です。残り1247文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無言の119番、かすかに聞こえた川の音 情報頼りに、探してみると
中村尚徳2022年3月6日 8時00分 無言の携帯電話から聞こえる河川のせせらぎを聞き逃さなかった――。宇都宮市中央消防署の消防・救急隊が1月、音を頼りに助けを求めるお年寄り男性の居所を突き止めて命を救った。市消防局は4日、隊員の男女8人を表彰した。 1月4日午前5時すぎ、携帯電話からの119番通報があった。しかし、無言で、呼び返しても応答がなかった。携帯電話の契約情報から自宅を割り出し、消防・救急隊が出動した。 自宅に電気やテレビはついていたが、人の姿は見えなかった。電話すると携帯電話はつながったが、またも無言だった。ただ、かすかに川のせせらぎのような音が聞こえた。 GPS(全地球測位システム)の位置情報で半径400メートル以内の場所にいることが判明。隊員らは近くに水の流れる音がする場所がないか、カーナビゲーションで探した。東方に河川を見つけて捜索を始めた。 再び携帯を鳴らした。着信音が聞こえたため、音をたどっていくと、水深約20センチの河川に横たわっている男性を見つけた。男性は約3メートル下の河川に誤って転落した可能性があった。 気温零下3度。男性は呼吸も脈拍もあったが、体温が30・5度まで下がる低体温状態だった。頭にもケガをしていた。隊員らが病院に運んだ。今も入院しているが、回復に向かっているという。 同署の野口和樹副署長は「偶然が重なった特異な事例。機転を利かせた連係プレーが功を奏し、一命をとりとめることができた」と話した。(中村尚徳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ランキングサイトの内容「虚偽」 サイト運営者に22万円支払い命令
ランキングサイトに書かれたうその情報で会社の信用を傷つけられたとして、モバイルWi―Fi(ワイファイ)ルーターの販売会社が、サイト運営者に550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、東京地裁であった。中島基至裁判長は「商品の価値を明らかに低下させた」として、運営者に22万円の支払いを命じた。 判決によると、ランキングサイトの運営者は、「WiMAX(ワイマックス)」と呼ばれる無線インターネット通信回路を使うモバイル端末について、8社の商品を比較。「初めてでも大丈夫!WIMAX超比較」というタイトルで、それぞれの月額の利用料金などを記し、3年間の料金の安い順に順位化した。 原告の会社の商品は、そもそもワイマックスを使っていない端末だったにもかかわらず、最下位として紹介された。 原告側弁護士「現状に警鐘鳴らす判決」 判決は、ワイマックスを使っていない原告の商品をサイトで他社と比較したことについて、不正競争防止法が禁じる「虚偽の事実の告知」にあたると指摘。そのうえで、原告の商品をランキング1位の商品と比べて、3年間の総料金が5万円以上高いと書いたことなどから「原告の営業上の信用を害した」と認定した。 さらに判決は、このサイトの… この記事は有料会員記事です。残り246文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
胃ろうに合意するが食べることに意識集中 嚥下困難との悪戦苦闘
ノンフィクション作家・井口隆史さん 胃ろうの話に戻ろう。 2020年のお盆が明けたばかりの病院は、空(す)いていた。コロナ禍の影響で、一般の患者が病院を避け始めたからだ。 私は脳神経内科のカンファレンスルームで、看護師と向き合っていた。「胃ろう造設について、あなたがどう思っているのか、率直なところを聞いておきたいので」と彼女が言うのだ。 引き延ばし作戦に、いよいよ… この記事は有料会員記事です。残り1370文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル