2022年3月5日 20時00分 【動画】鶴見橋商店街で火事=佐々木崇暢撮影 大阪市消防局によると、5日午後5時25分ごろ、同市西成区鶴見橋2丁目で、「煙が出ています」と近隣住民から119番通報があった。火は約1時間20分後にほぼ消し止められたが、住宅4棟計200平方メートルが焼けた。 大阪府警西成署などによると、この火災で88歳の男性が気道熱傷の疑いで救急搬送されたが、軽傷の見込みという。同署によると、現場は鶴見橋商店街や住宅密集地のすぐ近く。 付近に住む80代男性は「警察に避難してといわれて逃げたが、煙がすごかった。住んでいた人のことが心配だ」。近くのコンビニエンスストアで働くアルバイトの20代男性は「警察、消防の指示で、店を閉めて避難した。店の中にもにおいが入りこわかった」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「DNA捜査法制化を」 事件の遺族ら要望 早期解決めざし
刑事事件の早期解決をめざし、殺人事件の遺族の集まり「宙(そら)の会」が5日、東京都千代田区で記者会見を開き、DNA型を可能な範囲で捜査に活用できる体制を整備する重要性を訴えた。今後、国家公安委員会に法制化を求める要望書を出すという。 客観証拠が重視される現在の事件捜査で、特に有効なのが個人識別の精度が高いDNA型だ。ただ、日本にはDNA捜査について定めた法律はなく、採取やデータベースへの登録・抹消などの手続きは国家公安委員会規則や警察庁通達により運用されている。こうした現状に不安を感じ、任意採取に協力しない人も多い。同会は、法制化で現状を改善できるとの考えだ。 同会会長は、葛飾区で199… この記事は有料会員記事です。残り240文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関東で「春一番」 東京都心は4月上旬並みのポカポカ陽気
吉沢英将2022年3月5日 16時56分 気象庁は5日、関東で春の訪れを告げる「春一番」が吹いたと発表した。観測史上最も早かった昨年と比べて29日遅い。この日午後2時までの東京都心の最高気温は4月上旬並みの17・9度まで上がり、春の陽気となった。 春一番は、冬から春へと移る季節に初めて吹く、暖かい南寄りの強い風。立春から春分までに最大風速で8メートル以上の南風を東京都心で観測するなどの条件を満たせば、発表される。都心では午後2時までに最大風速で8・0メートルを観測。最大瞬間風速では、都心13・9メートル▽千葉市15・4メートル▽横浜市14・2メートルを記録した。 同庁によると、向こう1週間は高気圧に覆われて晴れる日が多く、都心の最高気温は平年よりも高い日が多くなる見通し。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
幻想的な1枚が撮れる 和倉温泉の「映える」お寺・青林寺
庭の木々の緑が、ガラスの球体に浮かび上がる。そこは「反射」が生み出す美を堪能できる場所。カメラで「刻印」しよう。 静寂に包まれる夕刻の客殿。窓ガラス越しに見える庭園が、LEDの光で満たされた。座卓に置かれた天板のガラス板が、鏡のように景色を映し出す。室内の行灯(あんどん)の光と相まって生まれる幻想空間。しばし時を忘れて見入った。 能登半島中央に位置し、開湯1200年を誇る北陸有数の温泉観光地、和倉温泉。曹洞宗・青林寺(せいりんじ)の客殿は、大正天皇が皇太子時代に休息した「御便殿(ごべんでん)」と呼ばれる由緒ある歴史的建築物だ。1976年に移築され今に至る。 寺を一躍有名にしたのは、県内の写真愛好家が2017年にインスタグラムに投稿したある写真だった。 青紅葉に彩られた初夏の庭園を、座卓に反射させたリフレクション(反射)写真。「見慣れたはずの光景が、ここまで美しくなるとは」。濱田晃瑞(こうずい)住職(78)は、副住職を務める息子のスマートフォンでその写真を見た時、美しさに思わず息をのんだという。 後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や、会員登録すると応募できるプレゼントもあります。今回はお酒に合う名物です。 能登を代表する深紅の「のと… この記事は有料会員記事です。残り858文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「日本の方もウクライナ支援を」 渋谷の反戦デモに4000人参加
ロシアのウクライナ侵攻に抗議するデモが5日午後、東京都渋谷区周辺であった。参加者は「ストップ プーチン」「戦争反対」といったプラカードや国旗を掲げ、「ウクライナに平和を」などと訴えながら行進した。 日本に住むウクライナ人らの団体が主催。日本人や在日外国人らも集まり、主催団体によると約4千人が参加した。午後1時から約2時間、表参道や渋谷駅近くなどを行進した。 家族で参加したナタリア・リセンコさん(42)はロシア軍が占領した原発が立地するザポリージャの出身で、母や兄が今も暮らすという。「ウクライナだけでなく世界の平和が脅かされている。怒りや悲しみでいっぱいだが、日本の人たちの応援に勇気づけられた」と話した。 主催者の一人でキエフ出身のユリ・コヴァリョヴさん(34)は「ウクライナでは多くの町や村が孤立し、薬や食料などを緊急に必要としている。日本の方々にも人道支援をお願いしたい」と語った。(柴田秀並) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
救急車のAEDバッテリー切れで措置継続できず 搬送先で男性死亡
荻野好弘2022年3月5日 13時00分 愛知県犬山市で2020年7月、心肺停止状態の80代男性に救急隊が救命処置をした際、救急車に載せていた自動体外式除細動器(AED)のバッテリー残量が不足し、電気ショックを継続できない事態が起きていたことが分かった。男性は搬送先の病院で死亡したが、消防側は「死亡との因果関係は認められなかった」として、バッテリー切れだったことを、当時遺族に説明していなかった。 犬山市消防本部の説明によると、20年7月、男性の妻からの119番通報を受けて市消防署北出張所から救急車が出動。救急救命士らが男性の自宅で心臓マッサージや人工呼吸をしながら、AEDで電気ショックを4回実施した。 継続して5回目を試みたが作動しなかった。予備バッテリーも充電できておらず、電気ショックを続けられなかった。AEDの心電図は電気ショックを継続すべき波形を示していたという。 救急隊はこうした状況を医師に連絡しながら、男性を救急車で搬送。妻に対し、電気ショックを継続できないと言ったものの、バッテリー切れとは説明しなかったという。 市消防本部は当時、救急隊の対応と男性の死亡との因果関係を検証したという。水野明雄・消防次長兼消防署長は4日、朝日新聞の取材に対し「搬送先の医師は電気ショックを継続していても蘇生できなかったと判断し、因果関係を否定した。搬送は早くしており問題ないと考えた」と答えた。当日朝に隊員がバッテリーを確認したが、残量を見誤ったとみられる。 今月、報道機関の取材を受けた消防本部は、男性の自宅に電話で連絡し、搬送時に不手際があったと伝えたが、それ以上の説明は不要と言われたという。(荻野好弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
直筆で求められた「しょうがいかあります」 自治会班長を断った末に
障害があることや苦手な作業を文書に記すよう強要され、息子は追い込まれた――。両親がそう訴え、文書を作成させた自治会役員らに損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は4日、文書の作成を求めたことを「違法」とし、計44万円の支払いを命じた。判決が重んじたのは、誰もが義務のないことを強要されない権利だった。 判決や裁判資料などをもとに、経過を振り返る。 2019年11月。大阪市平野区の市営住宅に住む36歳の男性のポストに、1通の知らせが届いた。 「来年度の3階の班長をくじで決めるために集合してください」 男性には、精神障害と知的障害があった。買い物はできるが、人前で話すことは苦手。通院しながら1人で暮らしていた。 「障害があるため、班長の仕事はできない。ただ、障害があることは他の住民に言わないでほしい」 そんな思いを、自治会の班長らに説明した。 約1週間後。自治会長や班長ら4人で話し合いの場がもたれた。班長から、ほかの住民に説明するため、日常生活でできること、できないことを直筆で書いてほしいなどと依頼された。 質問を受けながら、30分ほどかけてゆっくりと書いていった。 しょうがいかあります ○2500えんはふうとうにいれれます ×おかねのけいさんはできません ○1たい1ではおはなしできます ×ひとがたくさんいるとこわく… この記事は有料会員記事です。残り1211文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
墨書で弔う震災犠牲者 月命日の祈り、和尚の「本分」
【動画】東日本大震災犠牲者の墨書が並ぶ荘厳寺。月命日には一人ひとりの名前を読み上げている=井手さゆり撮影 岩手県陸前高田市の荘厳寺(しょうごんじ)の壁一面に、東日本大震災の犠牲者の名が並ぶ。県内を中心に4747人。住職の高橋月麿さん(75)が追悼の意を込めて半紙に墨書した。 「東日本大震災犠牲者の霊――」。2月11日午前6時すぎ。夜明け前の本堂で、高橋さんは一人ひとりの名を読み上げはじめた。休憩を入れつつ、読み終えたのは午後2時過ぎ。そして地震発生時刻の午後2時46分に経を上げながら鐘を突き、海に向かって合掌した。「どなたさんでも、1人も落とさないように拝ませてもらっている。和尚の本分だと思っている」。月命日の日課だ。 【連載】色 想う 2011年3月11日、真っ黒な津波が押し寄せ、街は灰色と化しました。目に映る色は同じでも、心に焼き付く色はそれぞれ違います。11年の想(おも)いを「色」に込めて伝えます。 寺は気仙川の河口から約4キ… この記事は有料会員記事です。残り483文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【マンガ動画】都市で起こる大地震 被害を小さくする注意点とは?
【マンガ動画】水道管の耐震化、全国で4割 交通網混乱・エレベーター閉じ込め… 本記事は、2022年1月31日に配信した「(災害大国)都市の弱点、地震が直撃」の記事を再編集したものです。 東京23区で東日本大震災以来となる震度5強を観測した昨年10月の地震は、鉄道が運休して多くの帰宅難民が発生したり、水道管が各地で破損したりと、都市のもろさを改めて浮かび上がらせた。建物の耐震性が見直され、インフラが整備されても、被害をゼロにすることはできない。被害をできる限り小さくするには、何をする必要があるのか。 ■水道管の耐震化、全国で4割… この記事は有料会員記事です。残り2534文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
絶滅寸前の総会屋は「お守り」? 令和も続いた老舗劇場との癒着
約40年前から「総会屋」として活動してきたとみられる男(70)が、会社法違反の疑いで愛知県警に逮捕された。事件の舞台の一つが、同名の老舗劇場を経営する「御園座」(名古屋市中区)の株主総会だった。何があったのか。 「議事進行!」「採決!」 細身で白髪の男が最前列に座り、時間を見計らったように叫ぶ様子を、御園座の株主の男性は覚えている。 事件を知り、「経営陣の熱心な仕事ぶりを見てきたからこそ、反社会的な人物と縁を切っていなかったことにがっかりした」と話す。 愛知県警は2月28日、御園座の株主総会の議事進行に協力した謝礼に観劇券2枚を受け取ったとして、三重県四日市市川島町の無職の岩間昇龍(しょうりゅう)容疑者を会社法違反の疑いで逮捕した。 2019年6月の同社の株主総会で、議事進行を円滑に進めた見返りに、同年10月に公演予定の観劇券2枚(計4万円分)を受け取った疑いがある。 容疑を認めているという。 御園座の担当者は取材に「総会屋に社として要請はしていないと認識している。県警の捜査には協力していく」とコメントした。 関係者によると、観劇券は同社の社長と担当課長が渡したという。 ただ、県警によると、岩間容疑者が株主総会に姿を見せたのは、この年が最後だった。 総会屋は法規制で姿を消しつつあり、いまや「絶滅」寸前。それでも企業にとっては株主総会を円滑に進めるための「お守り」なのでしょうか。この容疑者は別の鉄道会社からも利益供与を受けていました。 「接待のグレードが下がった… この記事は有料会員記事です。残り946文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル