大阪府高槻市の民家で昨年7月、この家で一人暮らしをする女性(54)が浴槽内で死亡しているのが見つかり、大阪府警は女性に縛られたような痕があったことなどから殺害されたと断定し、殺人事件として捜査を始めた。 大阪府警によると、死亡した高井直子さん(当時54)は、母親が老人ホームに入所した7~8年前から、大阪府高槻市内の木造2階建ての住宅で1人で暮らしていた。高井さんは大学卒業後、地方銀行に勤め、死亡した時は都市銀行のグループ会社の事務社員だった。 20年近く高井さんの髪を切っていた地元の理容師の80代女性によると、最後に訪れたのは亡くなる1カ月前の6月中旬。「認知症の症状が進んでいる」などと母の体調を案じていたという。 女性は「直子さんはとても人… この記事は有料会員記事です。残り406文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「受け子」役の中学2年生を逮捕 Tシャツ、短パン姿でだます?
横山輝2022年2月21日 20時30分 特殊詐欺の手口でお年寄りから現金をだましとったとして、警視庁は横浜市の中学2年の少年(14)を詐欺容疑で逮捕し、21日発表した。被害者から金品を受け取る「受け子」役とみられ、調べに対し、「おれがやったことに間違いない。遊ぶ金がほしかった」などと話しているという。 小金井署によると、少年は昨年8月4日、別の人物と共謀。東京都立川市の80代女性に息子を装って、「送金カードを間違ったところに送ってしまった。お金が必要だ」などと電話をかけ、現金80万円をだまし取った疑いがある。息子の「上司の家族」を名乗って、女性宅を訪ねたとみられる。少年は野球帽をかぶり、Tシャツと短パン姿だったという。 この日、女性が帰宅した同居の息子と話をして、被害が発覚した。警視庁は被害届を受理。別の特殊詐欺事件の捜査の過程で、少年が女性をだました可能性が高いことを把握したという。 中学生が特殊詐欺の受け子として逮捕されるのは、全国でもそう多くない。警視庁は、詐欺グループの誘いに乗らないよう注意を呼びかけている。(横山輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島大で3回目職域接種始まる 国立大で最初、山梨大も同日に
広島大東広島キャンパス(広島県東広島市)で21日午前、学生や教職員らを対象にした新型コロナウイルスワクチンの3回目の職域接種が始まった。当初は3月に始める予定だったが、国が接種間隔を縮める方針を示したため、前倒しした。広島大によると、全国の国立大で最も早い接種開始になるという。21日夕には山梨大も3回目職域接種を始める。 広島大では昨年6~8月に1、2回目の職域接種を実施した。この日は2回目接種から6カ月以上経過した約400人が接種を受けた。ワクチンはモデルナ製を使用し、広島大の医師が問診し、看護師と歯科医師が接種を担う。東広島キャンパスと広島市南区の霞(かすみ)キャンパスで3月中旬までに約2万人の接種を見込む。すでに約1万2千人の予約が入っているという。 岡本百合・保健管理センター長は「オミクロン株が猛威を振るっているので早めに接種を始めたいと思っていた。万全の体制で臨みたい」。接種を受けた大学院統合生命科学研究科1年の小池遼太さん(23)は「3回目も早く受けた方が周りも安心すると思った。いつも通っている場所で受けられるのは便利だ」と話した。 近畿大(本部・大阪府東大阪市)は21日、3回目の職域接種のインターネット予約の受け付けを始めた。28日から、今春卒業予定の学生や退職予定の教職員への接種を始め、4月には一般学生らに対象を広げる。 使用するワクチンはモデルナ製で、ピーク時には1日最大1200人に接種する予定という。近大の担当者は「実験やゼミなど対面式のほうが効果的な授業を安全に実施できるよう、接種を進めたい」と話す。(宮城奈々) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サッカーなら障害を超えられる 一緒にゴール目指し 子どもたち躍動
現場へ! まぜこぜ社会 前へ① 昨年のクリスマス。東京都多摩市のフットサルコートで、障害児と健常児がまぜこぜになってサッカーを楽しむイベントが開かれた。歓声を上げながらコートを走り回る。障害の有無など忘れてしまう躍動感だ。 「ウォーキングフットボール」の部で、歩行器を駆使して懸命にボールを追う少年がいた。相模原市の高校1年生、中村康佑(こうすけ)さん(16)。脳性まひのため車椅子生活を送りつつ、地元の障害者サッカーチームに所属している。母・美希さん(44)は「とにかくサッカーに夢中。張り切っていますね」。満面の笑みだ。 2016年から日本障がい者サッカー連盟(JIFF)が開催する「インクルーシブフットボールフェスタ」。障害者サッカーの7競技団体やJクラブと連携し、障害の有無に関係なくサッカーを楽しめるプログラムを準備した。 回を重ねるごとに参加者が増え、今回は102人。協力するJクラブも最多の8チームだった。JIFFの山本康太・事務総長が目指すものを語る。「サッカーを楽しみたい障害者にしっかり入り口を示すこと。そしてJクラブが体験を持ち帰り、インクルーシブ(すべてを包みこむよう)な場を地域に作ることです」 地域に根ざした活動に力を入れるJリーグの鈴木順・社会連携室長も「共生社会を目指すことも重要な地域貢献。取り組みが進んで欲しい」。期待を寄せる。 一つの形が、FC東京が小学生を対象に19年に始めた「スマイルサッカー教室」だ。月に1度、毎回定員20人を超える申し込みが続く。延べ283人の参加者は個性豊かだ。健常児も障害児もいて、不登校の子、サッカーをあきらめた子もいる。 発端は、19年春にJIFF… この記事は有料会員記事です。残り743文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あの天下人への道、ここから タワマンも目立つ駅前に歴史あり
タワーマンションも目立つJR高槻駅(大阪府高槻市)。駅の北口から北を向くと、見えるのが上宮(じょうぐう)天満宮の大鳥居だ。 天神の馬場。写真奥の上宮天満宮をまたぐように立つのが大鳥居=2022年2月10日、大阪府高槻市天神町1丁目、茶井祐輝撮影 大鳥居の一帯はかつて「天神の馬場」と呼ばれていた。高槻市立しろあと歴史館館長の西本幸嗣(こうじ)さんによると、馬場とは乗馬の練習をする土地を指す言葉で、西に人馬が休憩できる芥川宿があったことに加え、上宮天満宮が「天神様」の別名を持つ菅原道真をまつることにちなんでいるという。 上宮天満宮の参道と西国街道が交わり、交通の要衝でもあった。440年前、この場所まで約200キロの道のりを1週間ほどで走破した人物がいた。 羽柴(豊臣)秀吉だ。明智光… この記事は有料会員記事です。残り705文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
保育園の昼寝中、触ってきた隣の男児 されたことは性暴力と気づいた
保育園のころだった。甲信越地方の40代の女性は、同級生に体を触られた記憶が今も頭から離れない。 保育園の教室に敷かれた昼寝用の布団で、寝られずに仰向けで天井を見つめていた。 薄暗く照明が落とされた部屋は静まりかえっていた。 子どもへの性暴力第6部⑦ イラスト・朝岡遊 子どもたちの心身とその後の人生を脅かす性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」第6部は、子どもたちの間で起こる性暴力について取り上げます。 隣に寝ていた男児が手を布団の中に入れてきた。 「先生に言うなよ」 怖くて誰にも言えなかった被害 その手は下半身をはうとパン… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「一票の格差」訴訟、昨年の衆院選「合憲」 広島高裁判決
「一票の格差」が最大で2・08倍となった昨年10月の衆院選をめぐり、弁護士グループが広島の2小選挙区について選挙の無効(やり直し)を求めた訴訟の判決が21日、広島高裁であった。金子直史裁判長は、選挙を「合憲」と判断し、原告側の請求を棄却した。 昨年の衆院選を巡り、二つの弁護士グループが14高裁・支部に計16件の訴訟を起こした一連の訴訟で、判決は12件目。「合憲」が7件、「違憲状態」が5件となった。判決が出そろった後、最高裁が年内にも統一判断を示す見通しだ。 最高裁は、最大格差が2倍を超えた2009、12、14年の衆院選について、都道府県にまず1議席割り振る「1人別枠方式」の問題点などを挙げ「違憲状態」と判断。格差が1・98倍となった17年の衆院選については、都道府県の人口比をもとに定数を配分する「アダムズ方式」の導入を16年に決めた国会の姿勢などを評価して「合憲」とした。 ただ、今回の衆院選にアダムズ方式の導入は間に合わず、格差は2・08倍に広がった。選挙区ごとの有権者が最も少なかったのは鳥取1区の約23万人で、最も多かった東京13区は2・08倍の約48万人。単純計算すれば、東京13区の人の一票の価値は、鳥取1区の人の0・48票分になっていた。(三宅梨紗子) 「合憲」と「違憲状態」、「違憲」の違いとは 選挙区ごとの人口の違いから… この記事は有料会員記事です。残り339文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】北海道暴風雪 札幌JR運休 ホワイトアウトで事故も
2022年2月21日 14時35分 21日に各地で暴風雪となった北海道。JR北海道は札幌圏でまた終日運休となり、「ホワイトアウト」で視界不良となった道路では自動車事故が多発した。21日夜遅くにかけて引き続き見通しのきかない猛吹雪や暴風、高波への警戒が必要で、22日午前6時までに予想される24時間降雪量はいずれも多いところで、日本海側は50センチ、太平洋側、オホーツク海側は40センチ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪、京都、兵庫で住宅全焼火災相次ぐ 3人死亡、1人安否不明
2022年2月21日 11時52分 大阪府大東市三箇2丁目で20日午後1時10分ごろ、文化住宅付近から出火し、木造2階建て住宅約200平方メートルが全焼、焼け跡の1室から1人の遺体が見つかった。この部屋にいた可能性がある住人の知人女性1人と連絡が取れておらず、府警四條畷署が身元の確認を進めている。別の部屋に住む男性1人の安否も分かっていないという。 同日午後10時10分ごろには、京都府八幡市橋本平野山で木造3階建て住宅が全焼し、隣接する住宅も焼けた。府警八幡署によると、焼け跡から1人の遺体が見つかった。この3階建て住宅に住む女性(91)と連絡が取れていないという。 兵庫県西宮市上田中町では21日午前1時10分ごろ、9階建てマンションの5階の部屋付近から出火し、全焼した部屋から性別不明の1人の遺体が見つかった。住人の女性(87)と連絡が取れなくなっており、県警甲子園署が身元の確認を進めている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「赤ちゃん守るため他に方法あるか」 院長が訴える内密出産の必要性
国内初の「内密出産」に踏み切った慈恵病院(熊本市)の蓮田健院長(55)が20日、朝日新聞の単独インタビューに応じた。「赤ちゃんの無事のためには、かたくなに身元を明かしたくない女性に対して、匿名性を受け入れるほかにどんな方法があるのか」。赤ちゃんをめぐる事件や母子ともに危険が伴う孤立出産を防ぐため、内密出産の必要性を訴えた。 国内の法律で内密出産に関する定めがない現状について、蓮田院長は「(制度的に)あまりに脆弱(ぜいじゃく)で、関係者が右往左往している」と指摘。法整備の必要性を改めて訴え、社会の関心や理解を広げていきたい考えを示した。 病院では昨年12月、西日本の10代女性が出産し、病院の担当者にのみ身元を明かして退院。内密出産と赤ちゃんの特別養子縁組を望む女性の意向を踏まえ、熊本市と病院は、首長職権で戸籍をつくる手続きを進めている。 蓮田院長はインタビューで、内密出産の目的は「赤ちゃんの無事な出生と保護」と強調した。2007年から病院が運営する、親が育てられない子を匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)や、赤ちゃんの遺棄・殺人事件の被告らと関わった経験から、家族関係の問題や被虐待歴、精神・知的障害など厳しい事情が、孤立出産や赤ちゃんの遺棄・殺人事件の背景にあると説明。内密出産が必要と考えられるのは年間の事件件数などを基に、妊娠した女性のうち1万人に1人ほどの割合との見方を示した。 「内密出産は親として無責任」などの批判については「突っ込みどころも多いだろう。だが、正論を吐けば(希望する女性と)連絡は途絶え、孤立出産や事件になる。女性が名乗れないのはなぜか理解してもらわないといけない。理解されなくても、赤ちゃんの無事の出生のためには他に方法がない」と話した。 病院での管理を想定している… この記事は有料会員記事です。残り317文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル