沖縄県は17日、水道水に利用している県管理の倉敷ダム(うるま市など)で、複数の不発弾や、砲弾の入ったドラム缶を発見し、取水を停止したと発表した。県によると、米軍のものである可能性が高く、人体に影響のある有害物質が含まれていないかなど、防衛省沖縄防衛局が土壌調査を進めている。 県によると、7日午前10時すぎ、点検中のダム管理事務所の職員がダム内で見つけ、警察に通報した。自衛隊が現場を確認し、危険性がある不発弾は回収したという。自衛隊の県への説明では、不発弾は、小銃弾や鉛弾などで、寸法などから米軍のものとみられる。ドラム缶は二つあり、土や砲弾の一部が入っていたという。現場は、ダムの満水時には水没する場所で、点検中は水位が下がっていた。 倉敷ダムは、県内にある県管… この記事は有料会員記事です。残り64文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
閣議決定受けた教科書記述の変更、日弁連が会長声明で「深い憂慮」
政府の閣議決定を受け、教科書会社が昨年秋に「従軍慰安婦」や「強制連行」などの記述を訂正した問題で、日本弁護士連合会は17日、「深い憂慮」を表明する荒中(あらただし)会長名の声明を出した。「教科書の内容を時の政権によって決定でき、事実上の国定教科書に極めて近くなる」と批判した。 菅義偉内閣は昨年4月、「『従軍慰安婦』ではなく、単に『慰安婦』という用語を用いることが適切」との答弁書を閣議決定。戦時中に朝鮮半島の人々を日本で働かせたことを「強制連行」と表現するのは「適切ではない」との答弁書も閣議決定した。 文部科学省は教科書会社を対… この記事は有料会員記事です。残り224文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国交省による調査票廃棄は公文書管理法違反 統計不正で政府が見解
国土交通省による統計不正問題をめぐり、同省が無断で書き換えた調査票を必要な手続きを取らずに廃棄していたことについて、赤池誠章・内閣府副大臣は17日の衆院予算委員会分科会で、公文書管理法に違反するとの見解を示した。一方で、刑法の公用文書等毀棄(きき)罪にあたるかについては、言及を避けた。 この問題をめぐっては、民間業者が提出した調査票を、公文書管理法で求められる行政文書ファイル管理簿に登録していなかったことが判明。保存期間が過ぎて廃棄する際、同法で求められる内閣府との協議をしていなかったことも明らかになっている。 予算委分科会で、立憲民主党の城井崇氏がこれらの不正について違法性を問うと、赤池氏は「公文書管理法に定める手続きに反しており極めて不適切」とし、同法に違反していると説明。今回の問題を受け、各省庁に対し、文書廃棄時の慎重な確認や研修を通じた公文書管理の周知徹底を図ったことを明らかにした。 一方、公用文書等毀棄罪にあたるかについては、赤池氏は「捜査機関で収集された証拠に基づき、個別に判断されるべきものだ」と述べるにとどめた。 また、業者から遅れて提出さ… この記事は有料会員記事です。残り242文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旭川中2女子死亡、捜索時の個人情報が外部に流出 住所など記載
北海道旭川市で2021年、市立中学校2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が自宅から失踪した後に遺体で見つかり、市教育委員会の第三者委員会が過去のいじめの有無などを調べている問題で、広瀬さんを捜索する際に関係機関で共有していた連絡票が外部に流出していることが分かった。連絡票には住所や母親の携帯電話など、細かな個人情報が記載されていた。 連絡票は「旭川地域SOSやまびこネットワーク」が使用しているもの。同ネットワークは北海道上川保健所が事務局で、警察、旭川市と周辺8町、福祉団体、バス事業者やタクシー事業者などで構成する。主に認知症の高齢者が行方不明になった際の捜索、保護活動を行っている。 連絡票も主に認知症の高齢者の捜索をする際に使うが、高齢者以外の捜索でも使うことがあるという。同保健所によると、警察に捜索願が出されると、届け出人からの同意を得た上で、行方不明者の氏名や生年月日、めがねの有無、髪形などの特徴を記載した連絡票を作成し、構成団体へファクスで送る。不明者を発見した後は発見連絡を関係機関に流し、連絡票はそれぞれで破棄する運用になっている。 朝日新聞社が入手した広瀬さんの連絡票は、写真で撮影されたデータ。住所は地番まで明記されているほか、母親の携帯番号、広瀬さんの通院先なども書かれていた。この連絡票はネット上で、個人間でやり取りされていたとみられる。 遺族側弁護団の石田達也弁護… この記事は有料会員記事です。残り338文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山中に半世紀眠るダイオキシン入り除草剤 林野庁が撤去の可否を調査
猛毒のダイオキシンを含む除草剤約26トンが15道県42市町村の山中に半世紀前から埋められている問題で、林野庁は撤去に向けた方策の調査を始めたことを17日、国会で明らかにした。これまでは安全性に問題がないとして撤去に消極的だったが、災害リスクの高まりを懸念する自治体の声を踏まえ、方針を転換した。同庁は年度内にまとめる調査結果を踏まえ、撤去の可否を判断するとしている。 17日の衆議院予算委員会の分科会で、共産党の田村貴昭議員の質問に答えた。 林野庁は昨年11月に環境保全などを手がけるコンサルタント会社に調査を委託。岐阜、高知、佐賀、熊本の各県の埋設地で撤去に向けた方策を調べている。林野庁の天羽隆長官は17日、「埋設地の自治体と連携して、住民の不安の軽減に努めたい」と答弁した。調査結果を踏まえて、撤去の可否を検討するという。 林野庁によると、埋設されて… この記事は有料会員記事です。残り406文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空也さん、東京へ「お出かけ」 3月1日からの特別展向けに梱包
口から6体の阿弥陀仏が現れている姿で知られる、国重要文化財「空也上人立像(くうやしょうにんりゅうぞう)」。東京・上野の東京国立博物館の特別展「空也上人と六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)」(同館、朝日新聞社など主催)で展示されるのに向け、像を所蔵する京都・六波羅蜜寺で17日、梱包(こんぽう)された。 今年は空也上人の没後1050年にあたり、立像が東京で展示されるのは半世紀ぶり。午前中から、同館の職員が細部まで点検をし、輸送業者が和紙で包んだうえで木製のケースに固定した。同館平常展調整室長の皿井舞さんは「とにかく安全に運ぶことが大切。6体の阿弥陀仏は取り外すことができないため、損傷しないよう特に注意を払います」と話していた。 立像は18日に寺から搬出し… この記事は有料会員記事です。残り114文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「水グミ」って何の味? こだわった「透明感」 ネットで話題に
朝倉義統2022年2月17日 17時30分 「水」をコンセプトにした滴形のグミが、全国のコンビニやスーパーで売られている。ネット上で「無味?」「気になる」などと話題になっている。 UHA味覚糖(本社・大阪市)が1月に発売した「水グミ」。独自の製法により、これまでに開発したグミの中でも、特に「透明感」にこだわったという。 青を基調としたパッケージに、水滴をデザインした。だが、左隅には「巨峰味」という文字が。担当者は「味がないと、何度も買ってもらえませんから」。(朝倉義統) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ロン・ヤス会談」舞台の山荘の屋根一新、意義伝承へ「今後も守る」
中曽根康弘元首相の別荘だった東京都日の出町の「日の出山荘」の母屋が、茅葺(かやぶ)き屋根の葺(ふ)き替え工事を経て、美しく生まれ変わった。山荘は、2006年に町が中曽根氏から寄贈を受け、07年から「日の出山荘 中曽根康弘・ロナルド レーガン日米首脳会談記念館」として一般公開し、維持してきた。現在はコロナ禍で閉館中だが、3月以降、状況をみて公開を再開する。 真新しい屋根をまとった母屋「青雲堂」は、「ロン・ヤス会談」と称された1983年の日米首脳会談のとき、当時のレーガン大統領夫妻を迎えた中曽根氏が和食や日本酒でもてなし、そろいのちゃんちゃんこを羽織って歓談した場所だ。囲炉裏や食卓が当時のままに保存され、近くには写真パネルも置かれている。 裏手に広がる竹林の緑に屋根の黄金色が映えるが、館長の原清さん(82)は「山がこれだけ近いと屋根に湿気がこもりやすくて、傷むのも早いよ」と悩ましげに話す。屋根全体が黒ずんでへこみ、苔(こけ)むしてきたため、町に改修を依頼。昨秋、580万円余をかけて葺き替え工事をした。町によれば、葺き替えは12年ぶり。前回は山に面した北側だけで、開館後では初めての全面改修となった。 ■廃屋から首相別荘へ… この記事は有料会員記事です。残り787文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪選手集う全国唯一のフィギュア練習拠点 コロナとも闘う
鍵山優真選手や坂本花織選手らフィギュアスケートのトップ選手の練習拠点が大阪にある。関西空港に近く、北京五輪で海外選手らにも使ってもらおうとできた新しいスケートリンクだが、開業直後からコロナ禍に見舞われ、思わぬ滑り出しとなっている。 「営業形態がコロコロと変わってしまい大変申し訳ございません」 1月下旬、関空アイスアリー… この記事は有料会員記事です。残り978文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
釣り客死亡の鹿島港・遊漁船事故、船長は免許未取得 国が報告書公表
磯部征紀2022年2月17日 14時38分 茨城県の鹿島港で2020年11月、貨物船と遊漁船が衝突して遊漁船の釣り客1人が死亡、8人が重軽傷を負った事故で、国の運輸安全委員会は17日、遊漁船の船長が遊漁船の免許を取得していなかったなどとする調査報告書を公表した。 報告書によると、同年11月28日早朝、貨物船「はやと」(498トン)と遊漁船「第五不動丸」(4・95トン)が衝突。転覆した遊漁船の船長や釣り客ら計12人が海に落ちた。 貨物船の船長は、衝突の3分前には遊漁船を目視で確認したが、進路を避けてくれると思っていた。一方、遊漁船の船長はすれ違えると考えており、互いに相手の船を発見した後も進路を変えなかった。また、遊漁船の船長は小型船舶の操縦資格はあったが、遊漁船の「特定操縦免許」は申請手続き中で、交付待ちだった。遊漁船の船長としての操船は事故時が2回目で、夜間出港の経験も乏しく、当日は不慣れな作業もあり、出港前に他船の動きを確認する余裕がなかったという。 報告書は、船長らに衝突回避をほかの船に委ねず、十分に余裕がある段階で減速させることや、遊漁船の運航者に船長の免許の確認や習熟度に応じたフォローを求めた。(磯部征紀) 船首を残して水没した遊漁船の第5不動丸=2020年11月28日午前8時8分、茨城県鹿嶋市の鹿島港付近、鹿島海上保安署提供 船首を残して水没した第5不動丸(左)=鹿島港付近、康塾長提供 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル