北海道旭川市で2021年3月、市立中学校2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が遺体で見つかり、市教育委員会の第三者委員会が過去のいじめの有無などを調べている問題で、広瀬さんがツイッターでいじめの詳細やつらさを発信していたことが分かった。匿名での投稿だが、遺族側が本人のものと確認した。 遺族側によると、広瀬さんは19年、中1の1学期にいじめを受けていたという。その後、別の学校に転校したが、不登校になっていた。 ツイッターの投稿は、その翌年の20年5月21日で、1時間弱の間に十数本を投稿していたという。「私は前の学校でいじめを受けていました」と始まり、中学校に入り「先輩たちと仲良くしようと私は頑張りました」「いつの間にか、コンビニに行く時は私が全部払う」ようになったと訴えていた。さらに、性的な画像や動画を求められるようになったと、つらい心情もつづっていた。 転校後についても、「新しい… この記事は有料会員記事です。残り551文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2月の勝者は人生の勝者、ではない 「入試頻出作家」の感じたこと
2月に入り、中学入試が本格化してきました。受験に取り組む子どもに親はどう接すればいいのか。「中学入試頻出作家」とされる作家、朝比奈あすかさんは中学受験がテーマの小説「翼の翼」を昨年発表しました。2人の子どもを持つ親として臨んだ中学受験で感じたことについて聞きました。 2006年小説家デビュー。「君たちは今が世界(すべて)」は20年、開成など多数の中学入試で出題。近著は「翼の翼」。 ――小説「翼の翼」では、中学受験に過熱していく親の心情を描いていますね。 「小説ですのでデフォルメした部分はありますが、ストーリーの元は、まさに私が子どもの受験に際して抱いた感情でした」 「それまでの自分の人生で、就活や仕事がうまくいかず、悩んだり動揺したりした局面は何度もありましたが、何とか折り合いをつけることができていました。しかし、我が子の中学受験は、初めて経験した『ままならないもの』でした」 ――子どもはなかなか親の思い通りにはいかないものですよね。 「最初は、内申点などを気にせず中高一貫で伸び伸び過ごさせてあげたい、子どもの趣味をいかせる部活動のある学校を探したいと、『子どものため』に始めた中学受験のはずでした。それなのに気づけば、親の方が焦りや不安を一方的に募らせていました」 後半では、受験生の親として悔やんだ経験、塾の「功罪」、入試に出題された自分の小説に込めた思いについて語ります。 「『翼の翼』には子どものテ… この記事は有料会員記事です。残り3139文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熊本県産アサリ11日以降流通せず 産地偽装で熊本県が出荷停止へ
外国産のアサリが熊本県産と偽装されて流通しているとみられる問題で、農林水産省は1日、全国のスーパーでの販売状況を実態調査した結果を発表した。熊本県の年間の漁獲量を大幅に超える量が熊本県産として販売されていたことを踏まえ、熊本県も独自の対策に乗り出した。 熊本県の蒲島郁夫知事は1日、農水省の発表を受けて記者会見し、県漁業協同組合連合会の協力を得て8日から2カ月程度の間、県産の天然活(い)きアサリの出荷を停止すると発表した。「直ちに偽装を根絶しなければ熊本ブランドの未来はない。県として強い決意を持って取り組む」と強調した。 出荷停止で11日以降、県産の天然活きアサリは市場から姿を消すことになる。県は、この期間に「熊本県産」として販売されるアサリは海外産の可能性があるとして、小売業者に確認を求める考えだ。 食品表示法では、海外が原産地でも熊本の海に運び入れて成育した期間(蓄養期間)の方が長ければ、熊本県産と表示する規定がある。県はこの規定も産地偽装の抜け道になっているとして、国に見直しを求めると表明した。 「産地偽装110番」も1日に開設。産地偽装の情報を募り、寄せられた情報を元に、刑事告発も視野に聞き取りや現地調査をするという。 県は、県産アサリの漁獲量減… この記事は有料会員記事です。残り809文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
救急車にバッテリー積み忘れ電気ショックできず 搬送の男性は死亡
東京消防庁は1日、救急車に載せた除細動器のバッテリーが取り付けられていなかったため、心肺停止状態に陥った男性に電気ショックを施せなかったと発表した。 男性はその後、搬送先の病院で死亡が確認されたという。同庁は「病院の医師は除細動器を使えたとしても効果が期待できなかったと説明した」としている。 コロナ禍で救急出動の要請が増えており、同庁によると、男性が搬送された1月31日は管内の救急隊の98%が出動していた。このため、救急隊の経験者らによる非常用の救急隊を編成しており、今回の隊もその一つだったという。 この隊は31日午前10時35分ごろに通報を受け、丸の内消防署から出動。東京都新宿区の70代男性宅に到着した時には、呼吸と脈があったという。 搬送中に男性が心肺停止状態に陥ったが、バッテリーが装着されていなかったため、除細動器が使えなかった。搬送先の病院の医師に引き継ぐまでの約12分間、電気ショックができなかったという。男性はこの日、死亡が確認された。同庁は「事前点検が不十分だった」としている。 丸の内消防署の斉藤悦弘署長は「二度とこのような事案を発生させないよう、再発防止対策を講じるとともに信頼回復に努めてまいります」とのコメントを出した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひき逃げの罪に問われた男性に無罪判決 福岡地裁小倉支部
2022年2月1日 20時01分 福岡県宮若市の九州自動車道で2015年、男女2人が車にはねられるなどして亡くなった事故で、道路交通法(救護義務)違反の罪に問われた被告の男性(53)=熊本県八代市=に対し、福岡地裁小倉支部(井野憲司裁判長)は1月31日、無罪(求刑懲役10カ月)の判決を言い渡した。井野裁判長は、衝突時の状況などを検討した結果、「被告人の公判供述を覆す検察官の立証はない」とした。 判決によると、事故は15年1月1日未明に発生。男女2人乗りの軽乗用車が横転し、中央線付近に倒れていた女性(当時32)を男性(同31)が中腰になって救助中、後から来た被告男性の乗用車が女性をはね、男性に衝突して走り去った。 弁護側は現場は当時、暗く視界が悪く、被告男性は高速走行中に先行車に続き急ハンドルで横転車を避けた。中央線付近にはバンパーがあると思い、衝撃を感じても走行を続けた。停止後、車体の血液様の付着などに気付き、110番通報したと無罪を主張。検察側は、実況見分の際の男性の説明や「衝突直前にブレーキを踏んでいたはず」との専門家の証言などから、被告男性は衝突の直前には亡くなった男性を視認していた。(無罪を主張する)公判供述は信用できないと主張していた。 弁護人によると、被告男性は自動車運転処罰法違反(過失致死)については不起訴になったが、道交法違反では検察審査会の不起訴不当議決を経て起訴された。福岡地検小倉支部の柴田真支部長は「判決内容を精査し、上級庁とも協議のうえ適正に対応したい」とコメントした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「石原さん加わって周囲の目変わった」 維新関係者から惜しむ声
元東京都知事の石原慎太郎氏(89)の死去を受け、日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は急きょ記者団の取材に応じ、「経験豊富で非常に懐が深く、尊敬できる政治家だった」と惜しんだ。 2012年に石原氏が率いる太陽の党が日本維新に合流した際、松井氏は幹事長だった。「自民でも民主でもない保守改革政党的なグループが必要だという思いだった」とし、「我々大阪のメンバーは、地方での政治経験しかない未熟な存在だったが(石原氏に)指導していただいた」と振り返った。「本当にタフな人だった。あの世からみんなを叱咤激励(しったげきれい)するだろう」 日本維新の吉村洋文副代表(大阪府知事)は「突然のことで驚いている。『お前、若いんだから頑張れよ』と言っていただいた」としのんだ。石原氏が都知事時代に打ち出した尖閣諸島の購入計画は日中関係の緊張を高めたが、「日本の国益にとって必要なことは、反対があっても前に進めるという強い信念をお持ちだった」と語った。 大阪維新の会の大阪市議は… この記事は有料会員記事です。残り91文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「安易にレベル下げるな」 大手予備校が国公立大の出願状況を分析
難関大の志願者は強気に出願し、医学部人気は低迷――。1月28日に発表された国公立大入試の2次試験の出願状況(中間集計)などを見て、大手予備校の担当者はそう分析する。1次試験の大学入学共通テストで思うように得点できなかった受験生が多いことや、新型コロナの急速な感染拡大も影響しているという。国公立大の出願は4日で締め切られ、25日から前期日程、3月8日から中期日程(公立大のみ)、同12日から後期日程が行われる。 文部科学省の1月28日午前10時現在のまとめでは、国立大の出願者は4万5997人と昨年同時期より4115人多い。一方、公立大は1万3322人と269人少なく、合計では昨年より3846人多い5万9319人となった。 河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員は「共通テスト直後は問題の難化で多くの受験生が落ち込み、国公立大への出願自体が減る恐れがあると考えていた。中間集計を見る限り、予想よりしっかりと出願していたのでほっとした」と話す。 注目するのは、難関国立大へ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府で過去最多1万1881人感染、18人死亡 新型コロナ
大阪府は1日、府内で新たに1万1881人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。1月29日の1万350人を上回り、過去最多を更新した。18人の死亡も確認した。 府内の感染者は延べ34万3304人、死者は計3138人となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】石原慎太郎氏死去、89歳 作家から国会議員、知事に
2022年2月1日 18時00分 元東京都知事で、運輸相や環境庁長官を歴任した石原慎太郎(いしはら・しんたろう)氏が死去した。89歳だった。 石原氏は一橋大在学中に発表した小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞。1968年、参院選全国区に自民党から立候補し、初当選した。99年には、東京都知事選に無所属で立候補して初当選。「東京から日本を変える」と訴え、独自の施策を展開した。 石原氏の足跡を、写真で振り返ります。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「残土券」4千万円分販売か 無許可で盛り土、条例違反容疑で逮捕
無許可で盛り土をしたとして、山梨県警は1日、山梨県北杜市の造成会社役員佐田和彦容疑者(75)を県条例違反(無許可埋め立て)容疑で逮捕し、発表した。 「盛り土はしたが、(規制対象の)3千平方メートルを超えているとは思わなかった」と容疑を否認しているという。 発表によると、佐田容疑者は、昨年7月15日~12月2日、北杜市須玉町に約5205平方メートルの土砂を盛り土して、無許可で埋め立てた疑いがある。県条例は、3千平方メートル以上の盛り土については県の許可が必要と定めている。 県警によると、佐田容疑者はトラック1台につき5千円~8千円の「残土券」を販売。今回の現場で780枚、約4千万円分を売り上げたとみて調べている。 今回の盛り土の高さは最大約… この記事は有料会員記事です。残り243文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル