会員記事 磯部征紀、今泉奏、高木真也2021年12月19日 18時40分 未着工のリニア中央新幹線静岡工区をめぐり、科学者らでつくる国の有識者会議は19日、静岡県が懸念する大井川の流量の減少について、十分な対策をとれば中下流域への影響は抑えられるなどとする中間報告をまとめた。報告を受け、国土交通省は近くJR東海に対し、地元と丁寧に協議を進めるよう行政指導する方針だ。法令違反などがない中で異例の指導となる。 JR東海は品川―名古屋間の2027年の開業を目指していたが、静岡県は、トンネル工事で湧き出た地下水が流出することで、生活を支える大井川の水が減ることを懸念し、県内での着工を認めていない。JR東海は、工事やその後の試験などに7年半ほどかかるとしている。 報告では、工事で出た湧き水を導水路ですべて川に戻せば、中下流域の流量は維持されると結論づけた。静岡県は工事中に湧き水の一部が山梨県側に流出することを懸念していたが、有識者会議は、山にたまっている豊富な地下水に補われると分析した。 一方、大井川流域の住民が水不足で苦労した歴史や、これまでのJR東海の説明では地元の納得を得られなかった経緯もふまえ、「地域の不安や懸念が払拭(ふっしょく)されるよう、真摯(しんし)な対応を継続すべきだ」と指摘。流出した湧き水を大井川にすべて戻すための具体的な方策について、JR東海が静岡県や関係市町と協議するべきだとした。 また、解析には不確実性があ… この記事は会員記事です。残り766文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
黒煙を目にし「誰かいますか」 仕事帰りの2人が現場へ…女性を救助
外尾誠2021年12月19日 19時00分 火災現場から高齢女性を助け出したとして、福岡県柳川市消防本部は17日、佐賀県小城市の交通安全施設整備会社員山下勝則さん(61)と、同僚で佐賀市の大里孝浩さん(43)に感謝状を贈った。 火災は10月16日朝に柳川市筑紫町の民家で発生し、木造2階建て約160平方メートルが全焼した。 2人は市内での仕事帰りに火災に気づき、民家に向かって「誰か、いますか」と声をかけた。台所から声が聞こえたため、山下さんが掃き出し窓から室内へ。黒煙が立ちこめる中、洗面器の水で消火しようとしていた女性(77)を「無理だ、逃げよう」と説得して外に連れ出した。大里さんは119番通報し、女性の救助も手伝ったという。 女性は病院に運ばれたが、その日のうちに退院した。 同本部によると、消防隊員らが現場に着いた時には燃え広がっていた。17日の感謝状贈呈式で、松藤敏彦消防長は「2人の勇気で人命が救われた。建物内に人が残されていないかを確認した対応が素晴らしい」。代表で感謝状を受け取った山下さんは「必死だったので、怖さを感じる暇もなかった。女性が助かってよかった」と話した。(外尾誠) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
出火後、逃げずに火に向かった容疑者 ポケットには催涙スプレーも
大阪市北区の雑居ビル内のクリニックで17日、24人が死亡した放火殺人事件で、事件後にクリニック内でライターが見つかったことが捜査関係者への取材で分かった。大阪府警は、侵入した男がガソリンのような可燃性の高い液体をまき、ライターで火をつけたとみて調べている。 府警は19日、男を住所、職業不詳の谷本盛雄容疑者(61)と発表した。殺人と現住建造物等放火の疑いで調べている。谷本容疑者は重度の一酸化炭素(CO)中毒などで重篤という。 火災は雑居ビル4階で発生。火元はクリニック入り口の受付近くとみられているが、捜査関係者によると、事件後に燃え残ったライターが出火元近くで見つかった。府警は谷本容疑者のものとみている。容疑者は搬送された際に着火器具を身につけておらず、ポケットには催涙スプレー2本が入っていた。 捜査1課は18日、クリニック内の防犯カメラの映像を調べ、谷本容疑者とみられる男が両手に紙袋を持って来院した姿を確認。男は受け付けをした後に紙袋を床に置いて蹴飛ばし、漏れ出した液体に向かってしゃがみ込み、手を動かす様子が映っていた。直後に出火したという。府警はこの際にライターを使って火をつけたとみている。 男は出火後、逃げるようなそぶりはなく、火に向かっていくような動きを見せていた。液体のそばには暖房器具があったが、出火元には向いておらず、関係が薄いと判明した。 家から容疑者が書いたとみられるメモ見つかる 府警によると、ビル火災の3… この記事は会員記事です。残り486文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
金剛山、昨年より4日遅い雪化粧「雪景色楽しんで」 大阪・奈良
比嘉太一2021年12月19日 15時00分 【動画】金剛山が初冠雪=朝日放送テレビ撮影 近畿地方全体に寒気が入り込み、大阪と奈良の府県境にある金剛山(標高1125メートル)で19日、今季初冠雪が確認された。大阪府千早(ちはや)赤阪(あかさか)村によると、午前7時40分ごろに山頂付近にある葛木神社で零下5度まで気温が下がり、約2センチの雪が積もった。昨年より4日遅い。 同神社によると、山頂付近では早朝から、雪化粧した景色を登山客らがスマートフォンで撮影する姿が多く見られたという。宮司の葛城裕さん(64)は「初冠雪の日は参拝客が多くなり忙しい日になる。多くの人たちに雪景色を楽しんでほしい」と呼びかけた。 大阪管区気象台によると、12月1日に京都市で初雪を観測。17日には和歌山市や神戸市、彦根市でも初雪を観測した。(比嘉太一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「日本一のかるた県」、かるた愛ゆえに 「上毛かるた」だけじゃない
「前橋かるた」「高崎かるた」「館林かるた」「嬬恋かるた」……。群馬県内には県民おなじみの「上毛かるた」を筆頭に地域に根ざした「郷土かるた」が各地にある。その数は130種類以上にのぼり、日本一を誇るという。県民の「かるた好き」の理由を探った。 前橋市にある群馬県立図書館の一角。「郷土カルタ」と名付けられたコーナーには、160箱近いかるたの箱がずらりと並ぶ。箱についているタイトルを見ると、県内の地名が付いたものだけでなく、「上野三碑かるた」「群馬土木かるた」「太田市市民憲章かるた」など、かるたのテーマもかなり細かく設定されているようだ。 県内に郷土かるた130種「ずば抜けて多い」 「群馬は日本一の『かるた県』と言えます」。そう教えてくれたのは、群馬大名誉教授で「日本郷土かるた協会」理事長の山口幸男さん(75)だ。山口さんによると、地域ゆかりの人物や歴史、風土などを詠んだ「郷土かるた」は、全国各地には1千数百~2千ほどあるが、群馬県内だけで約130種あり、他県に比べてずば抜けて多いという。 全国的にも名が知られ、群馬を代表する「上毛かるた」は、終戦から間もない1947年に完成した。戦争で荒廃した環境の中で育つ子どもたちに、将来に夢と希望を持ってほしい、との願いから作られた。その後、県内では市町村単位や地域の小学校などで作られたかるたも多い。なぜ群馬ではこんなにも「かるた文化」が盛んなのか。 山口さんが理由に挙げるのが… この記事は会員記事です。残り952文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】大阪・北新地のビル火災 現場状況を写真や動画で
大阪市北区曽根崎新地1丁目の「堂島北ビル」で17日に起こったビル火災。通行人らから119番通報が多数入るなど、騒然となった現場では何が起きていたのか。写真や動画でお伝えします。 【動画】大阪・北新地で火災発生=2021年12月17日、白井伸洋撮影 【動画】大阪・北新地で火災発生=2021年12月17日撮影 【動画】大阪・北新地のビルで火災発生=2021年12月17日、朝日放送テレビ撮影 【動画】大阪・北新地で発生したビル火災の現場検証が始まった=2021年12月18日午前、加藤諒撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「渡すよう頼んで」と言われても…10万円給付は元夫へ 続発の恐れ
会員記事 松山紫乃、山本知佳2021年12月19日 11時00分 「10万円が振り込まれるのは、9月時点の児童手当の振込口座になります」 愛知県内のある市に住むひとり親の女性(27)は、市の担当者の説明にいまも納得がいかない。 18歳以下の子どもへの10万円給付を、離婚して1人で子育てしているひとり親が受け取れず、子育てしていない元配偶者に渡ってしまう――。そんな事例が大量に発生しそうです。なぜそうなるのでしょうか。 18歳以下の子どもへの10万円給付は、中学生以下に対しては児童手当の枠組みを使い、その振込先口座に入金される。 女性は8月末に離婚し、小学2年と3歳の姉妹を1人で育てている。元夫の口座だった児童手当の振込先を、自分の口座に変えたのは9月半ば。それが適用されたのは10月分の手当からだ。 市のホームページに、10万円給付の対象者には今月8日付で案内文を送ったと書いてあった。 1週間たっても届かない。振込先が元夫の口座のままなのではと思い、16日に電話で問い合わせた。 市の担当者は「変更できない… この記事は会員記事です。残り1576文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
気分は映画スター? 現役スーツアクターが本格「殺陣」の動きを指導
板倉大地2021年12月19日 11時00分 着ぐるみで演技するスーツアクターが殺陣を教える教室が、吉塚市場(福岡市博多区)内の吉塚御堂で開かれている。毎週木曜の夜、1時間1200円。 この道35年、福岡県粕屋町を拠点にご当地ヒーロー「ガンバ李α」としても活動する吉田和宏さん(51)が講師。体の動かし方を学んでほしいと10月に始めた。 参加した山崎弥生さん(44)は、中国武術を習い「かっこよくて楽しい」。吉塚御堂には黄金の釈迦像が鎮座し、気分もアジアの映画スターになれそうだ。(板倉大地) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夫が家で飲んで騒ぎ続ける 上野千鶴子さん「問題の根は深そうね」
40代女性です。主人のことで悩んでいます。 主人はいつも外で飲み、深夜に帰宅していましたが、コロナがはやりだしてからは午後9時~11時ごろにホロ酔いで帰宅するし、自分の部屋でまた飲酒する毎日です。 帰宅後は、テレビを見ながら大声で笑ったり、暴言を吐いたり、何度も何度も手をたたいたり。ドアが閉まっていても、とても騒々しく、受験生の中3の息子が勉強に集中できません。 私が静かにしてほしいと伝えたときは、「死ね! グズのくせに、うちの家賃を払う収入もないくせに」などと言って、にらみ付けてきました。息子が勉強に集中できないと言うと、「静かにしたらトップ校に絶対合格するんだな! それなら明日から静かにする」とふて腐れるばかり。 もちろん、翌日からも相も変わらず騒々しい毎日です。息子もそのような会話を聞いていて顔をゆがめています。 主人は自分のように高学歴… この記事は有料会員記事です。残り1129文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
行方不明の「先生に救われた」 復職の男性、放火されたビル前で祈る
大阪・北新地の雑居ビルで24人が死亡した放火殺人事件から一夜明けた18日、ブルーシートと規制線が張られた建物前では多くの人が手を合わせ、花束や飲み物を手向けていった。 「事件の後、ずっと胸がざわついていて」 午前10時前に献花に訪れた大阪市の女性(58)は、取材にこう明かした。 女性は普段、障害者の就労を支援するボランティア活動をしているという。就職が決まったり、新たなスキルを身につけたり、利用者たちが自信をつけていく様子を間近で見て、喜びを分かち合ってきた。 いまは「支える側」だが、自身も国の職場復帰支援のプログラムを受けたことがあるという。現場とされる心療内科クリニックでも出火当時、職場復帰などをめざす患者らを対象とした「リワークプログラム」が開かれていた可能性があることを知り、「ひとごととは思えなかった。これから第一歩を踏み出す人が大勢いたはず。心が痛い」と言葉を詰まらせた。 供え物は時間を追うごとに増えていった。亡くなった方々を悼む訪問者の中には、クリニックに通っている人たちもいた。 薬の処方などで通院しているという大阪市の男性会社員(51)は、正午ごろに現場を訪れ、手を合わせた。事件後も安否がわからない院長を気にかけ、「温厚で、尽くしてくれる良い先生だった」と途切れ途切れに話した。 休職中だった5年ほど前、クリニックのプログラムを受けてストレスとの向き合い方などを学び、復職がかなったという。院長に報告すると、「本当によかった。これからじっくり生きていきましょう」と励まされたという。 職場で事件のニュースを知り、「体が震えた」。「先生や、ここで出会った仲間に救われた。まさかこんなことになるとは」と動揺した様子で話した。 今春に2カ月ほど通っていたという奈良県の女性会社員(26)は、職場の人間関係に悩んでいたという。「院長からの助言で転職し、気持ちが楽になった。話しやすい雰囲気で、私の考えを尊重してくれた」と振り返り、花を供えた。(山口啓太、新谷千布美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル