成沢解語2021年11月20日 4時13分 防衛省は19日、中国海軍の測量艦1隻が17日夜に鹿児島県周辺の接続水域から領海に入ったと判断した、と発表した。中国側には外交ルートを通じて懸念を伝えたという。南西方面の海域では沖縄県の尖閣諸島周辺で中国海警局所属の公船「海警」が領海侵入を繰り返しているが、中国海軍艦艇による領海侵入の公表は4回目で2017年7月以来。同省は警戒監視に万全を期すとしている。 領海は沿岸約22キロ内で、接続水域は領海の外側約22キロ内。同省によると、17日午後8時40分ごろ、海上自衛隊のP1哨戒機が、鹿児島県の屋久島の南の接続水域から領海に向けて西進する中国海軍シュパン級測量艦1隻を確認。18日午前1時20分ごろには同県の口永良部島の西の接続水域を西に航行しており、同省は測量艦が領海に入ったと判断したという。 中国海軍艦艇が領海を航行したと防衛省が公表したのは、2004年11月、16年6月、17年7月に続き4回目。同省は今回の領海侵入について「あえてわが国の領海を航行したと判断しており、特異な事案だ」と説明した。一方、領海は軍事や経済活動などをしなければ国連海洋法条約で「無害通航」として航行が認められるが、今回について同省は「分析中」としている。(成沢解語) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大型車のタイヤ脱落が過去最多、国交相「調査分析したい」
磯部征紀2021年11月19日 20時00分 大型車のタイヤ脱落が昨年度に131件と最多を記録したことをめぐり、斉藤鉄夫・国土交通相は19日の閣議後会見で、原因について調査分析を進める意向を明らかにした。 国交省は2004年度から8トン以上のトラックと定員30人以上のバスで起きたタイヤ脱落事故の集計を公表。11年度の11件を底に増加し、昨年度までの10年間で約12倍に増加した。 国産の大型トラックは10年以降、「右側車輪をとめるボルトは右ねじ、左側は左ねじ」という国内規格から「左側も右ねじ」という国際規格に変更された。整備業界には「左側は車輪の回転とねじが緩む向きが同じで緩みやすくなったのでは」という見方がある。 斉藤氏は規格変更が影響したかについて「脱落事故との関連性は明らかになっていない」との認識を示したうえで、「原因を解明し対策が講じられるよう、ご指摘の点も含め専門的な観点から調査分析したい」と述べた。(磯部征紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
文通費問題「使わなかったら戻すのが常識」 夕張経験の北海道知事
中野龍三2021年11月19日 20時00分 国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費)について、北海道の鈴木直道知事は19日の定例会見で「使途の方向性が定まっているので、使わなかったのなら戻すのが一般常識的な価値観だ」と述べ、国会などでの見直しの議論が必要との考えを示した。 鈴木知事は「経費として使うのなら、当然使った経費は見えるようにする。報酬を上げてほしいということであれば、国民に話をし、納得の声が多ければ認められる」と持論を展開。「過去に何度も提起されてきた問題だが、今回は『在職1日だけで月100万円』だったので話題となった。この際、国会議員みんなで、国民も含めて議論して方向性を出すのが大事だ」と述べた。 鈴木知事は2011年から北海道夕張市長を2期務め、財政破綻(はたん)した市の立て直しに奔走。19年に知事に転身した後は、道の厳しい財政状況から、自身の給与、ボーナス、受け取る予定の退職金をそれぞれ30%削減している。 鈴木知事は「全国最低水準の報酬で知事をしている。政治家が自らを律することは重要だと思って仕事をしてきた。そういう価値観からすれば、議論は必要だ」と語った。(中野龍三) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バリアフリー費を鉄道運賃に上乗せへ 最大10円想定、23年春から
磯部征紀2021年11月19日 20時00分 鉄道駅のバリアフリーを進めるため、国土交通省は19日、運賃に整備費用を上乗せできる制度を12月に創設すると発表した。東京、大阪、名古屋の3大都市圏で最大10円の上乗せを想定しており、開始は2023年春以降となる見込み。 国交省は12月下旬に関係省令を改正し、来年1月から、希望する鉄道会社に上乗せする料金や整備費用などの計画を提出してもらう。 上乗せした料金の使い道は、ホームドアやエレベーターの設置などバリアフリー設備に限定。透明性の確保のため、整備計画や毎年度の進み具合も公表する。通学定期は対象外とするなど、家計負担への配慮を行うように求めている。 国の検討会が2018年、バリアフリー化は高齢者や障害者だけでなく利用者全体の利益につながるとして、整備を加速させるために利用者に一定の負担を求める料金制度を提言し、今年5月にも関連の閣議決定がされた。利用者が多い都市部で薄く広く負担してもらい、国の予算を整備が進まない地方に投入する狙いがある。 国が18年に実施したアンケートでは、運賃への上乗せに対する賛成意見は約5割で、反対意見は2割弱。上乗せ額については、少なくとも10円の上乗せは妥当という意見が約6割をしめた。 国は、25年度までに3千カ所にホームドアを設け、1日2千人以上が利用する全3885駅にエレベーターやスロープを設置する目標を掲げている。 19年度末時点でホームドアは1953カ所、エレベーターなどは1日3千人以上が利用する駅の9割にあたる3288駅で設置を終えている。(磯部征紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
La mort de Jakucho Setouchi, écrivaine et grande voix féministe au Japon
L’autrice japonaise Sakucho Setouchi, à Kyoto (Japon), le 1er juin 2017 KEIJI UESHO/AP Jakucho Setouchi, nonne bouddhiste et romancière populaire, qui fut proche de Tanizaki, Kawabata et Mishima, est morte le 9 novembre, à Kyoto, à l’âge de 99 ans. Avec elle s’éteignent non seulement un pan de la mémoire littéraire du […]
店員切りつけた疑い 14歳男子中学生を現行犯逮捕 北海道・根室
大野正美、平岡春人2021年11月19日 21時00分 19日午後1時半ごろ、北海道根室市常盤町3丁目の商業施設「イオン根室店」で、「人を殺した」と同市の男子中学生(14)から110番通報があった。道警によると、同店パート従業員の女性(57)が刃物で切りつけられた。女性は首などを負傷し、病院に搬送される際は意識があったという。道警は、男子生徒を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。認否や動機は明らかにしていない。 道警によると、男子生徒は同時刻ごろ、同店2階のレジ付近で、女性従業員の首などを刃渡り約15センチの包丁で切りつけ、殺そうとした疑いがある。根室署員が店の近くの路上で刃物を持った男子生徒を見つけ、現行犯逮捕した。 同店2階は服飾品や靴、書籍などの売り場がある。現場は市役所や根室署のそばの繁華街。(大野正美、平岡春人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特殊詐欺、ベンツが「走る拠点」に? 首都高PAの車内に名簿も
加治隼人2021年11月19日 21時00分 ギャンブル詐欺に関与したとして、福岡県警などの合同捜査本部は18日、東京都港区西麻布4丁目、不動産会社代表取締役の松田安弘(40)、横浜市青葉区荏田西2丁目、職業不詳の大園巧聖(24)両容疑者を詐欺容疑などで逮捕したと発表した。県警は2人が車で移動しながら詐欺電話をかけていたとみている。 捜査2課によると、両容疑者は何者かと共謀し、10~11月、東京都周辺で、大阪府の80代女性に複数回架電。競馬の払戻金がもらえるとうそを言い、現金約70万円を指定口座に振り込ませ、だまし取った疑いなどがある。県警はいずれの認否も明らかにしていない。 県警は別の特殊詐欺事件の捜査から、大園容疑者の行方を追っていた。今月17日正午ごろ、首都高速パーキングエリアにベンツを止め、2人が車内で電話をかけている様子を捜査員が確認し、車内を捜索した。 車内からは約100人分の電話番号などが載った名簿を押収。2人はベンツで首都圏を転々としながら、駐車場などから詐欺電話を繰り返していたとみられる。捜査2課は「捜査の手を逃れるため、常に移動できる車を拠点にしていたのではないか」としている。 県警によると、2020年に全国で摘発された特殊詐欺の拠点は計30件。ホテルやオフィス、民泊などだが、車を拠点とした事案が1件だけあった。容疑者の居場所が絶えず変わるため、実態把握が難しい手口の一つだとしている。(加治隼人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
73万球色鮮やかに さっぽろホワイトイルミネーション
佐野楓2021年11月19日 21時10分 冬の札幌を鮮やかに彩る「さっぽろホワイトイルミネーション」(札幌観光協会など主催)が、19日から札幌市中心部で始まった。 主会場の大通公園では小雨が降る中、午後4時半に電球が一斉に点灯された。ツアー旅行で滋賀県から訪れた金本佑東さん(61)と妻の礼子さん(59)は「冬の札幌は初めて。地元ではコロナで中止されたイルミネーションが多かったけれど、とてもきれいで感激した」。 41回目の今年は73万球のLED電球を点灯する。会場は大通公園西1~6丁目(12月25日まで)、札幌駅前通(来年2月12日まで)、札幌駅南口駅前広場など(3月14日まで)。同時期に開催していた「ミュンヘン・クリスマス市」は、新型コロナ感染拡大防止のためオンラインで12月25日まで開催される。(佐野楓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
背任罪に問われた日大元理事ら保釈 逮捕から44日目
2021年11月19日 20時15分 日本大学板橋病院をめぐる事件で、背任罪で起訴された日大元理事・井ノ口忠男被告(64)と医療法人「錦秀会(きんしゅうかい)」(大阪市)の前理事長・籔本雅巳被告(61)が19日夜、東京拘置所から保釈された。10月の逮捕から44日目となるこの日、東京地裁が保釈を認める決定を出した。保釈保証金は井ノ口被告が4千万円、籔本被告が8千万円で即日納付された。 16日に追起訴された両被告について、弁護人が翌17日に保釈請求していた。地裁は証拠隠滅や逃亡を疑う相当な理由はないと判断したとみられる。 両被告は、板橋病院の建て替え工事の設計業者選定をめぐり、評価点を改ざんして選定した都内の設計事務所から籔本被告のペーパー会社に2億2千万円の日大資金を不正送金したとして起訴された。さらに、同病院に医療機器などを納入する取引で籔本被告側の2社を不必要に介在させ、計約2億円を上乗せしたリース契約を日大に結ばせて損害を与えたとして追起訴された。 関係者によると、井ノ口被告は金の流れの事実関係は認めつつ「大学に損害は与えていない」と違法性を否定。籔本被告は追起訴分については違法性も認めているという。 事件をめぐっては、日大の田中英寿理事長(74)が過去3年間で、籔本被告から受け取った現金など1億円超を税務申告していない疑いがあり、特捜部は意図的に所得を隠した所得税法違反にあたる可能性もあるとみて捜査を続けている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神津島沖合に「大量の軽石」 漁師は不安「キンメダイ漁が…」
小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」の噴火で生じた軽石が、伊豆諸島の神津島(東京都神津島村)近海で大量に広がっているのが確認され始めた。19日に漁に出た神津島の漁師が沖合で見つけた。船のエンジンに入り込むトラブルも起きており、漁業への影響が深刻化するおそれがある。 神津島では軽石の漂着に備え、18日に島の西側にある港にオイルフェンスをとりつけたばかり。 漁師の浜川一生さん(43)らは19日未明、5隻の船で島の東側の多幸湾からキンメダイ漁に出港した。 午前6時ごろに島の南西70キロあたりで漁を始めると、大量の細かい軽石が天の川のように帯状になってゆらゆらと近づいてきた。気づけばあちこちに固まりが浮いている。キンメダイは水深約600メートルまで仕掛けを下ろして釣り上げる。軽石をよけたくても船はすぐには動かせないが、なんとかかわした。 ただ、漁船のエンジンルームを開けると、冷却用の海水こし器のフィルターに米粒大の粒がいっぱいつまっていた。「そっちは大丈夫か?」と仲間の船に無線で聞くと、「こっちもつまってる」。5隻みなエンジンに入り込んでいた。 「あっちもこっちもいっぱい海面に広がって、よけきれないよ」「これじゃエンジンが壊れるな」。びくびくしながら、漁を早めに切り上げて戻った。大量の軽石は帰るころには島の南西30キロほど沖まで迫っていたという。 18日は30~40隻が漁に出たが、「エンジンに石が詰まった」と話していたのは仲間1人だった。海面にはほとんど見えなかったのに「19日は全然違った。帯状になって次々流れて来てよけるのが大変だった」と浜川さん。「島の周りに来るのも時間の問題。キンメダイ漁は島の主力産業なのにどうしよう」と困惑している。(中山由美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル