土居恭子、織井優佳2021年11月16日 14時32分 16日正午ごろ、神奈川県鎌倉市大町1丁目の2階建てアパート付近から火が出ていると、目撃者の女性から110番通報があった。アパートに隣接する住宅と店舗計5棟にも延焼し、消防による消火活動が続けられている。鎌倉署によると、アパートの住民の男性(81)と連絡が取れていないという。 現場は、JR鎌倉駅から南へ約300メートルで、古くからの住宅や商店が密集する地域。修学旅行生や観光客が行き交う若宮大路からも黒い煙がもうもうと上がるのが見えた。 火災現場のすぐ近くの食料品店では、近所の人たちが心配そうに消火活動を見守った。エプロン姿の女性は「燃えているのは古いアパートだけど、近くの店にも火が回っているかも」と不安そうに話した。一帯の道路は人も車も通行が規制され、「中に友人が住んでいるんだけど」と警察官に話しかける人の姿もみられた。(土居恭子、織井優佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日大元理事ら追起訴 田中理事長の立件は見送り 背任罪で特捜部
2021年11月16日 15時23分 日本大学板橋病院をめぐる背任事件で、東京地検特捜部は16日、医療機器などの納入で日大に約2億円の損害を与えたとして、日大元理事・井ノ口忠男(64)と医療法人「錦秀会(きんしゅうかい)」(大阪市)の前理事長・籔本雅巳(61)の両容疑者を背任罪で追起訴し、発表した。建て替え工事の設計・監理業者の選定に関する最初の起訴分と合わせた日大の損害の総額は約4億2千万円となった。 特捜部は医療機器などの納入に関与した会社役員・吉田徹也容疑者(50)も在宅起訴した。 井ノ口容疑者は一連の取引の「お礼」として田中英寿理事長(74)夫妻に計7千万円を渡したと供述したが、特捜部は田中氏が資金作りの仕組みまで認識していたとは言えないと判断し、現時点での立件は見送ったとみられる。 発表によると、3容疑者は板橋病院に医療機器と電子カルテ関連機器を納入する取引で、籔本容疑者側の無関係の2社を不必要に介在させ、今年3月と5月、2社の利益として計約2億円を上乗せしたリース契約を日大に結ばせて損害を与えたとされる。 関係者によると、籔本容疑者側の会社から井ノ口容疑者の知人の会社には計約7千万円の送金が予定されていた。約2700万円が振り込まれた後、特捜部の捜索を受けて残りの送金は中断したという。 建て替え工事をめぐる最初の事件では、評価点を改ざんして選定した都内の設計業者から籔本容疑者のペーパー会社に対し、2億2千万円の日大資金が2020年8月に流出したとされる。その後、6600万円が井ノ口容疑者の知人の会社に送金されたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Rays’ Randy Arozarena and Reds’ Jonathan India named top rookies
Tampa Bay Rays outfielder Randy Arozarena and Cincinnati Reds second baseman Jonathan India were named the Jackie Robinson Rookie of the Year awards for the American League and National League, respectively, on Monday. Arozarena played his first full season in the majors after vaulting into the spotlight during the 2020 […]
Rays’ Randy Arozarena, Reds’ Jonathan India named top rookies
Tampa Bay Rays outfielder Randy Arozarena and Cincinnati Reds second baseman Jonathan India were named the Jackie Robinson Rookie of the Year awards for the American League and National League, respectively, on Monday. Arozarena played his first full season in the majors after vaulting into the spotlight during the 2020 […]
「最近は女性より生きづらい」と5割が回答 電通総研の男性意識調査
土居新平2021年11月16日 12時00分 「男らしさ」をめぐり電通総研が男性の意識を調べたところ、約半数が「最近は男性の方が女性よりも生きづらい」と回答した。男性が家事をすることには、若い世代ほど消極的だった。ジェンダー平等を促す19日の国際男性デーを前に、同社が16日、公表した。 調査は8~9月、全国の男性3千人にインターネットで実施。18~30歳、31~50歳、51~70歳の年代別にまとめた。 「最近は男性のほうが女性よりも生きづらくなってきている」は、いずれの年代も約5割が「そう思う」と答え、世代間での隔たりはなかった。「自分が抱える心配や不安、問題についてたくさん話す男性は、真に尊敬されるべきではない」かどうかは、「そう思う」と答えた51~70歳は42%で、31~50歳は34%、18~30歳は35%だった。 「男の子が料理や裁縫、掃除、子守の仕方を教わるのは、よいことではない」との設問に「そう思う」と答えた人は18~30歳で24%、31~50歳で16%、51~70歳で11%。「男性は家事をしなくてもいい」に「そう思う」は18~30歳で16%、31~50歳で11%、51~70歳で9%だった。 調査にあたった電通総研の中川紗佑里氏は「半数の男性が生きづらさの高まりを感じているのは、ジェンダー平等への意識の高まりとともに男性優位の状況が変わり、男性自身も変化しなければならないという不安が背景にあるのだろう」と分析。「若い世代で家事や育児について消極的な考えが多いのは、家庭内外で男性も家事をすべきであるという風潮が高まっており、『これ以上は必要ない』と考えているからではないか」と話した。(土居新平) Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オークションに未使用ブーツ、出品者は県警 事の発端は4年半前
公的機関からの出品を専門に扱うインターネットのオークションサイトに10月、ある物が出品された。「レディース ショートブーツ茶色【未使用】」。出したのは兵庫県警だった。ファッション関連の物品を、警察がなぜオークションに? スエード製▽サイズはS▽靴底に「MADE IN JAPAN」の文字▽最低入札価格は400円……。 サイト「KSI官公庁オークション」には、8枚の写真とともに、商品の特徴が掲載されていた。 「商品知識はありませんので、外見などで判断できるもの以外の情報提供は困難です」の一文も。県警が出品に至った経緯は書かれていない。 出品「三度目の正直」 出さないわけにはいかない事情 事の発端は4年半前、2017年3月にさかのぼる。 県警によると、県内のとある… この記事は有料会員記事です。残り951文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
田辺聖子さんの少女時代の日記が本に 終戦前後の未発表短編も
2019年に91歳で亡くなった作家の田辺聖子さんが終戦前後に記していた日記が『田辺聖子 十八歳の日の記録』として単行本にまとまった。友人たちとの穏やかなやりとりから、空襲に焼けた街の風景まで、心情を織り交ぜて書き残していた。日記からは4編の未発表小説が見つかり、あわせて収録している。12月3日に文芸春秋から発売される。解説を担当したノンフィクション作家の梯久美子さんに聞いた。 「十八歳の日の記録」と記されたノートは1945年4月に始まり、47年3月で終わる。兵庫県伊丹市の自宅を整理していた親族が見つけた。戦争の記憶をとどめる日記を多くの人に読んでほしいという遺族の希望で書籍化したという。 短編は日記の合間に書かれていた。「蒙古高原の少女」(45年4月の日記に記載)、「公子クユクの死」(同5月)、「或(あ)る男の生涯」(同6月)の3編は数ページの短編で、ファンタジー性が強い。 45年12月から46年1月の間に書かれた無題の中編は約60ページ。文学論を交わしたり、教師に恋したり、女子専門学校国文科を舞台に等身大の女子学生が生き生きと描かれ、空襲で焼けた跡に主人公がたたずむ場面で未完に終わっている。 梯さんは、この中編が父を亡… この記事は会員記事です。残り688文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
もふもふのレッサーバンダ 飼育員がネパールまで足を運んだワケ
飼育員の仕事を始めて間もないころ、来園者からの1通の手紙に涙した。「園に入ってすぐ見えたタヌキの姿に、悲しくなって帰りました」 タヌキは自分が担当していた動物だった。狭く暗いオリに入れられていた様子が、いたたまれなかったのだろう。散歩に連れ出すなど精いっぱい世話をしていたつもりだったが、一目見ただけの客には伝わらない。 以来、中上志保さん(44)は自らに言い聞かせてきた。「自分が世話する動物の生き生きした姿を見せるために、工夫を惜しんじゃいけない」と。 なかがみ・しほ 1977年生まれ。95年、九州女子大学付属高校を卒業し、北九州市の到津遊園(現在の到津の森公園)へ。出産を機に2002年にいったん退職したが、05年に復職。14年からレッサーパンダの担当を続けている。 雌のアシタバが見つめるなか、食事の時間がすぐに終わらないように工夫した給餌(きゅうじ)器の仕組みを説明してくれた=北九州市小倉北区、溝脇正撮影 大小の木材を縦横に組み合わせてつくった居場所は、アスレチック遊具のようだ。もふもふしたレッサーパンダが駆け巡る様子に、来園者は「かわいい」と声を上げずにはいられない。 北九州市立の動物園「到津(いとうづ)の森公園」に4頭いるレッサーパンダの飼育などを担当する。動物の退屈な時間を減らそうと工夫を重ねてきた。野生なら一日中、食べ物を求めて森を移動しているはずだ。えさを木の枝など動物舎のあちこちに隠したり、中身を取り出すのに一工夫いる給餌(きゅうじ)器をつくったり。野生のレッサーパンダのすみかを自分の目で確かめようと、ネパールの山岳にまで足を運んだ。 「どれだけ、この子たちに幸せだと思ってもらえるか。お客様も生き生きした動物の姿を見たいはずです」 高校生の時、飼育員になりたいと電話帳を開き、あいうえお順で最初に目についたのが到津の森の前身、到津遊園だった。電話口の園長は「まずはバイトに来なさい」。ニワトリの世話でもやるのかと思ったら、いきなりペンギンを任された。巨大な象のフンをスコップ一振りで片づける先輩がかっこよく見えた。 餌を食べにくくした給餌(きゅうじ)器から餌を取り出す雌のアシタバ。「自然界では食べ物を探しながら一日を過ごしているので、食事の時間がすぐに終わらないように工夫しています」=北九州市小倉北区、溝脇正撮影 就職後はライオンやクマなど大型肉食獣の担当に。10代の女性が任されるのは異例だった。オリから逃がしてしまえば市民の命に関わる。「男性ばかりの職場で、お手並み拝見という感じ。後に続く女性のためにも絶対失敗できないと思いました」 クマなどは先輩飼育員の時と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地方活性化に向けた文科省新制度、応募低調 大学側「ハードル高い」
地方活性化につながる取り組みを打ち出した地方の国立大学に、学生の定員増を認める――。文部科学省がそんな新制度を創設して各大学から提案を募ったが、初年度となる2022年度は「該当校なし」と決まった。提案したのも2校だけ。何があったのか。 安倍晋三政権が掲げた「地方創生」の一環としてSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)に優れた人材を育成しようと、政府は昨年度、首都圏の1都3県を除いた道府県にある国立大について、22年度から定員増を認める方針を閣議決定した。少子化による18歳人口の減少もあり、政府は原則として定員増を認めてこなかったが、特例的に増員を可とする新制度を設けることにした。 文科省は学部の改組などを想定し、大学からの申請の受け付けにあたって五つの要件を掲げた。地域の大学進学率や学生の流出入状況などの分析が根拠をもって行われ、定員増の必要性が説明されている▽地域の各団体と協議の場を設け、定員増が地元の意向を反映している▽地域のニーズと学部の特色の関係性が明確になっている▽ほかの学部の定員を見直すなど適切な学生や教員の配置がなされている▽地域活性化につながる中長期的な目標を設定している――を満たした大学を採択するとした。 今年6月に公募し、2大学が… この記事は会員記事です。残り736文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
外交官「王妃殺した」と手紙に 126年前の閔妃暗殺事件で新資料
126年前の1895(明治28)年10月8日、日本の軍人らが朝鮮王妃を殺害した「閔妃(ミンビ)暗殺事件」で、実行グループの一員だった外交官が、事件翌日に郷里の親友に宛てたとみられる書簡が見つかった。「自分たちが王妃を殺した」と経緯が詳しく記されており、研究者は「事件の詳細を解き明かす貴重な資料」としている。 書簡の差出人は、現地の領事官補だった堀口九万一(くまいち)(1865~1945)。郷里、新潟県中通村(現・長岡市)の親友で漢学者の武石貞松に宛てた、1894年11月17日付から事件直後の95年10月18日付の計8通が見つかった。 名古屋市に住む切手や印紙の研究家、日系米国人スティーブ長谷川さん(77)が古物市場で入手し、「朝鮮王妃殺害と日本人」の著書がある歴史家、金文子(キムムンジャ)さんが毛筆の崩し字を判読した。手紙がもともと保管されていたとされる場所や記されていた内容、消印、封書の作りなどから、本人の真筆とみられる。 8通のうち6番目の書簡は、事件翌日の同年10月9日付で、現場で自分がとった行動を詳細に記していた。王宮に押し入った者のうち「進入は予の担任たり。塀を越え(中略)、漸(ようや)く奥御殿に達し、王妃を弑(しい)し申候(もうしそうろう)」(原文はひらがなとカタカナ交じりの旧字体。以下同)と、王宮の奥まで押し入り、閔妃を殺したことを打ち明けた。「存外容易にして、却(かえっ)てあっけに取られ申候」と、感想まで添えていた。 事件は日清戦争の講和から約… この記事は有料会員記事です。残り2160文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル