秋篠宮家の長女、小室眞子さん(30)と夫の圭さん(30)が14日、米ニューヨークに到着した。圭さんはニューヨーク州の法律事務所に就職しており、同州で新生活を始める。 夫妻が乗った全日空便は14日午前8時36分(日本時間午後10時36分)、ジョン・F・ケネディ空港に着陸した。2人は飛行機を降りた後、一般の乗客とは違うルートを通り、午前9時4分、ターミナル出口で待っていた報道陣の前に姿を現した。問いかけに対しては何度か会釈をしたが、立ち止まって答えることはなかった。ニューヨーク市警などが警備するなか、待機していた車に乗り込み、空港を後にした。 夫妻は10月26日に結婚し、眞子さんは皇室を離れた。圭さんは7月に受験した同州の弁護士試験に不合格だったが、法律事務員として働きながら、次回試験での合格を目指しているという。(ニューヨーク=中井大助) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長崎名物「カギ尻尾」の猫、どこから来た? そのルーツを探った
鉤(かぎ)に似たその形から、幸運をひっかけてくるといわれる「カギ尻尾」の猫。国内では長崎で特に多く見られます。なぜなのでしょうか。ルーツを探ってきました。 長崎では全国の「2倍」の割合 日が傾き始め、路地に影がのびてくると、1匹、2匹と猫が姿を現す。人の姿があっても気にせず、ゆうゆうと歩いていく。 長崎市の中心部、眼鏡橋にほど近い寺町通りや中通り商店街で何匹もの後ろ姿を見送っていると、独特の形をした尻尾が多いのに気付く。途中で折れ曲がっていたり、先端が丸く縮まって短かったり。ものをひっかけるのに使う鉤に似た形から「幸運をひっかけてくる」と言われる、いわゆる「カギ尻尾」の猫たちだ。 1975年から数十年にわたって日本中の猫を調べた学者がいる。京都大学教授などを歴任した故・野澤謙氏(集団遺伝学)。生涯で観察した猫は5万匹を超える。野澤氏は、尾が曲がっていたり短かったりする「尾曲がり」の遺伝的骨格奇形を持つ猫が偏在していることを突きとめた。全国平均ではおよそ40%が尾曲がりだったのに対し、最も多い長崎ではその2倍、79%に達する。 なぜ長崎なのか。尾曲がり猫たちのルーツを探るため、長崎の歴史に詳しい木村直樹・長崎大学教授(日本近世史)を訪ねた。「港湾都市としての歴史と大いに関係があります」と言う木村教授の話は、戦国時代末期にさかのぼる。 織田信長による比叡山焼き打ちなどが起きた1571(元亀2)年、長崎港に初めてポルトガル船が来航した。キリシタン大名である大村氏の領地内で、喫水の深い船が停泊できる水深を持ち、当時の航海技術でもたどり着きやすいという「政治的、地理的、技術的条件を満たしていた」(木村教授)のが長崎だった。 歴史の「生き証人」 江戸時代に入ると徳川幕府は、貿易や外交を管理下に置くため「出島」の建設を始める。並行して、日本各地で貿易をしていた唐船(とうせん)についても、入港地を長崎に集約。一方、島原の乱を受けてポルトガル船を追放。かわりに1641(寛永18)年、平戸からオランダ東インド会社の商館を出島に移設する。こうして国内で長崎にだけ、オランダ船と唐船が来航するようになる。 実はこれらの船、多くが東南… この記事は会員記事です。残り3492文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オンライン授業中、認知症の祖母が外に「あっ、まただ」 生徒の不安
新型コロナウイルスの感染拡大により、各地でオンライン授業が実施された。岐阜県の学校に通う高校1年の女子生徒(16)も、「第5波」の影響で、学校が実施する8月の夏期講習や9月からの2学期の授業をオンラインで受けることになった。 9月中旬、女子生徒は自宅の部屋からタブレットをつないで授業を受けていると、祖母がいる隣の部屋の窓が開く音に気づいた。 「あ、まただ」。急いで隣に行くと、祖母が窓を開け、ベランダから外に出ようとしていた。祖母には認知症がある。「おばあちゃん、1人で出かけると心配だから家にいよう」と声をかけ、祖母は部屋に戻った。ただ、止められたことを忘れて、また外に出ようとすることもある。 授業中、祖母の様子を見にいっていた時に先生から指されて、先生やクラスメートに席をはずしていたことを気づかれたこともある。注意はされなかったが、「さぼっているのではと思われて、成績にも影響するのではと不安でした」 母に心配かけられず「なんとかなってる」 祖母は認知症の症状が進み… この記事は有料会員記事です。残り1265文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島知事選、現職の湯崎氏が4選確実 「ネット選挙」を展開
東郷隆2021年11月14日 21時07分 広島県知事選は14日投開票され、無所属現職の湯崎英彦氏(56)が、共産新顔で党県委員会常任委員の中村孝江氏(35)と無所属新顔で金属リサイクル業の樽谷昌年氏(70)を破り、4回目の当選を確実にした。県政史上、知事を4期務めるのは前任の故・藤田雄山氏に次いで2人目となる。 湯崎氏は「3密」回避などの新型コロナウイルス対策として街頭演説はせず、選挙カーも走らせない異例の選挙戦を展開。県内の市町ごとに連日オンライン集会を開いたり、政策を説明する動画を投稿したりするなど、自身のユーチューブチャンネルなどを使った発信に注力した。新型コロナ対策を最重要課題と位置づけ、「県政の継続が必要だ。経済的にも社会的にも発展的回復を図る」と訴え、支持を広げた。 湯崎氏は、旧通産省(現・経済産業省)や通信ベンチャー企業の副社長を経て、2009年の知事選で初当選。13年と17年の知事選は、いずれも共産推薦の無所属新顔との一騎打ちとなり、大差で勝利した。前回は自民、公明、民進(当時)から推薦を受けたが、今回は政党推薦を求めなかった。(東郷隆) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パワハラ耐えた地獄の2年 「たかが知れている」陰で言い放った上司
30代女性、就職6年目です。 新卒で入って2年間、配属された部署で管理職と先輩からパワハラを受けていました。業務上のメールや情報から締め出されたり、自分だけ使われていない倉庫の片づけをさせられたり、面談であなたは浮いているから要らない、異動届を出してほしいと言われたりなどです。歯を食いしばって耐えました。これは誰にでもできる仕事ではない、いじめてくる女性の先輩たちが若い頃はもっと厳しい状況だったのだと奮い立たせて。 その後、部署異動を経て上司や環境に恵まれて仕事をしています。元々興味があった仕事内容ではないのですが、突き詰めてみると面白く、今はこの分野で頑張ろうと思っています。 そんな折、今の上司と部門長が私の話をしているのをたまたま聞いてしまいました。前の部署での状況を知っている今の上司は、私のことを強い人間だ、辞めずに残ってくれてよかったと言ってくれたのに対し、部門長はあの部署のいじめはたかが知れている、気にすることはないと話をしていました。私が経験した2年間をたかが知れていると言い放った部門長が信じられなくなりました。 終わったことなのに苦しかった気持ちがよみがえり、涙が出てきます。部門長の言葉をどう解釈したら苦しくなくなるでしょうか。お願いです、教えてください。 回答者 文筆業・清田隆之さん 入社したばかりでは仕事の要… この記事は有料会員記事です。残り980文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神戸製鋼・加古川製鉄所で黒煙 ベルトコンベヤー焼ける、けが人なし
2021年11月14日 17時09分 【動画】神戸製鋼加古川製鉄所で火災=朝日放送テレビ撮影 14日午前8時半ごろ、兵庫県加古川市金沢町の神戸製鋼加古川製鉄所で「黒煙が上がっている」と通行人から119番通報があった。市消防本部によると、工場内にある長さ約400メートルのベルトコンベヤー4基が焼けたという。 加古川署によると、けが人はなかった。ベルトコンベヤーは鉄鉱石を運ぶためのもので、24時間稼働していたという。出火原因を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
捕鯨母船が山口・下関に入港 生肉を初めて荷揚げ
今年の操業を終えた捕鯨母船「日新丸」(8145トン)が14日、山口県下関市の下関港に入港し、イワシクジラの生肉を荷揚げした。2019年の商業捕鯨再開から3年目、母船式捕鯨でクジラの生肉が下関港に荷揚げされるのは初めて。16日に市場で競りにかけられる。 操業する共同船舶によると、今回の生肉は、北海道の根室沖で11月8日に捕獲した大型のイワシクジラのメス(体長約15メートル、体重約29トン)。最高級部位の「尾の身」など1・4トンを小型コンテナ6個に分けて荷揚げした。捕獲したクジラは通常、母船に積み込まれて解体・冷凍されるが、生肉は一度も冷凍せずに氷温冷蔵することでうまみや鮮度が増すという。 日新丸は6月以降、クジラを実際に捕獲する第3勇新丸との2隻態勢で三陸沖や北海道東部沖で操業。定められた捕獲枠のニタリクジラ187頭、イワシクジラ25頭を取りきり、これまでに仙台港(仙台市)などでも荷揚げした。 共同船舶の所英樹社長は生肉荷揚げの狙いについて「脂が乗って大変おいしい。正しい価値をわかってほしい」と話した。(貞松慎二郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
逮捕監禁、死体遺棄容疑の男を殺人疑いで3度目の逮捕 一方的好意か
山梨県笛吹市芦川町上芦川の道路脇で女性の遺体が見つかった事件で、山梨県警は死体遺棄容疑などで逮捕した同市八代町の会社員山口正司容疑者(55)を14日、殺人の疑いで再逮捕し、発表した。山口容疑者は、容疑を認めているという。 県警によると、山口容疑者は9月29日午後9時から10時までの間に、笛吹市芦川町上芦川の路上で、隣に住んでいた地域相談員古屋美紀さん(当時54)を、殺意をもって、固い棒状のものや手などで何度も暴行を加えて殺害した疑いがある。山口容疑者は古屋さんに一方的に好意をもっていたとほのめかしているという。山口容疑者が古屋さんが職場から帰宅した後に監禁し、車に乗せて山中に連れて行き、殺害したとみている。 山口容疑者は、「殺すしかないと思った」と供述しているといい、県警は被害者の女性への思いがかなわず犯行に及んだとみている。 山口容疑者は古屋さんを車で連れ回したとして10月上旬、逮捕監禁の疑いで逮捕された。その後、死体遺棄容疑で再逮捕し、今回で3度目の逮捕。笛吹署に捜査本部を設置して捜査を進めていた。(平山亜理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
メイドさんの怒声、響く研究室 「ツンデレ」を国立大が究めたら
【動画】「ツンデレ」効果は仕事のモチベーションに影響を与えるか?=伊藤誠撮影、奈良先端科学技術大学院大学提供 ツンツンと冷たく対応したかと思えば、デレデレと甘えてくる。そんな二面性の態度を表す「ツンデレ」が、仕事や勉強のやる気を引き出すのに効果的かもしれない。取り組んでいるのは奈良県の国立大学法人という。研究室へ向かった。(伊藤誠) リアルのメイドさんと動作撮影のリハーサルをする奈良先端大の学生(動画より)=大阪市内、奈良先端大提供 大阪のベッドタウン、奈良県生駒市の中心部から車で約15分、国立大学法人・奈良先端科学技術大学院大学のキャンパスは丘陵地に広がっていた。 お目当ての研究室を訪れると、およそ大学院大学らしからぬ声が響いていた。 「イスもあんたを支えてるほどヒマはないんだから、さっさっさと始めなさい!」 ツンツンした、メイドカフェで働くメイドさんの怒声だ。イスに座った男子学生が叱られていた。なんだか居心地が悪かった。 学生が叱られていた 学生は被験者。目のまわりにゴーグル状のディスプレー装置を着けていた。 ツンデレのCG作成用のセンサー付きスーツを着て動画を撮影するメイドさん=2021年10月26日、大阪市浪速区、伊藤誠撮影 装置を起動させると、CGで作られたアニメキャラクターのメイドさんが、眼前に現れる仕組み。学生には、黒いワンピースに白のエプロン姿のメイドさんが見えているそうだ。 腕には脈拍や体温など、体調を測る腕時計型の端末も着けていた。 「疲れた顔も頑張った証拠です。私がご主人様を癒やしてあげます」 奈良の国立大学法人の研究グループがツンデレの効果を検証しています。遊びのような、まじめな研究。そこには大きな期待が込められていました デレデレのセリフも、いくつ… この記事は有料会員記事です。残り2177文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
さよなら自由が丘の美術館 もう見られない半世紀かけたコレクション
大村美香2021年11月14日 16時00分 世界各地の民族染織品を公開してきた東京・自由が丘の小さな美術館が、12月で展示を終える。館長の岩立広子さん(87)が半世紀以上にわたり収集した品々が並び、染織工芸にひかれる人々の間ではよく知られた場所だったが、財政的な苦境から休止を決意した。一般の人が貴重な収蔵品を見る機会は失われる。 東急・自由が丘駅近くのビル3階にある「岩立フォークテキスタイルミュージアム」(東京都目黒区)はわずか1室と展示空間は小さい。だが、中央アジアの華やかなししゅう布・スザニ、アフガニスタンの敷物・キリム、インドの木版更紗(さらさ)など、他の美術館にはない独自のテーマで企画展示をしてきた。 岩立さんは1965年に中南米に行き、伝統的な染織品の高い技術と古びないデザインに魅せられて収集を始めた。集落を訪れ、作り手の女性たちに会い、職人の話を聞き、敷物やショール、民族衣装など手仕事での巧まざる美があると感じた品を集めてきた。中でも、5千年にわたる染織の歴史があるインドは70年に初めて訪れて以来訪問回数は80回になる。 実物を見られる場を作りたいと館を開いたのは2009年。収蔵品はインドの染織品約4千点のほか、アフガニスタンやシリア、中国などのものも合わせて計約8千点に上る。 衣類や実用の品は散逸しやすく、今では手に入らないものや、現地で伝統が途絶えてしまったものも数多い。高級品か庶民の品かを問わず、専門家の目で美を認めた品を選び抜いたコレクションは貴重と評価される。コレクションを基に日本民藝館などで展覧会が何度か開かれた。 開館以来、赤字続きで、コロナ禍でも休館はしなかったが、岩立さんは「このままの形では続けられない」と判断した。今後は収蔵品の維持管理を中心にして、機会があれば催しを開きたい考えだ。「ここまでやれたのは布の導きのおかげ。手仕事の品は人にパワーをくれる。コレクションの良さを伝え、次の人々に残す方法を考えたい」と話している。 開催中の最後の企画展は「カンタ――母からの贈り物」。カンタはインド・西ベンガル州やバングラデシュの刺し子布。使い古しの白い木綿布に色糸で文様をししゅうしてある。身の回りの事物を糸でつづったデザインの伸びやかさに魅了される。 12月11日まで。開館は木、金、土曜の午前10時~午後5時。入場料500円。予約必要。サイト(https://iwatate-hiroko.com/)か、電話03・3724・5407(午前10時~午後5時、日・月曜休み)で。(大村美香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル