松永佳伸2021年10月30日 11時13分 岐阜県関市在住、在学の高校生13人でつくるまちづくりグループ「VSプロジェクト」が、関市千疋の喫茶店「珈琲(コーヒー)館おんさい」と協力し、オリジナルクラフトコーラを考案した。31日のハロウィーンイベントで試飲と販売をする。 VSプロジェクトは、市の市民協働課が、若者活躍推進事業として2017年度に設けたまちづくりのプロジェクトチームだ。毎月1、2回集まり、まちの情報発信などに取り組んでいる。 珈琲館おんさいがスパイスなどをブレンドして開発したクラフトコーラを使い、8月から新商品づくりに取り組んできた。 関市特産のキウイフルーツジャムを混ぜることでつぶつぶの食感と酸味を加えた。高校生の視点から「インスタ映え」を考え、「アイスの実」(ぶどう味か、なし味)を加えることで、見た目と味の変化を楽しんでもらうことにした。 名づけて「KoKoコーラ」。試作を繰り返すうちに「アイスの実」が溶けるとコーラはピンクやクリーム色に変化し、味もまろやかになることに気づいたという。 聖マリア女学院1年の長瀬友花さん(16)は、コロナ禍でボランティア活動ができずにいたとき、メンバー募集を知って参加した。「高校生に飲んでもらうことを意識した。アイデアを形にするのは大変だったが、オリジナリティーにこだわった。味や見た目の変化を楽しんでほしい」とPRする。 活動発表と試飲会は31日午後1~3時半、関市平和通4丁目の観光複合施設「せきてらす」で。午後4時半からは会場のハロウィーンイベントに参加し1杯300円で販売する。珈琲館おんさいでは11月の1カ月間、550円(モーニングサービス付き)で飲むことができる。(松永佳伸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
盗まれた3県境プレート、「2代目」を設置 災い生かし露出アップへ
8月に盗難が分かった埼玉県加須市、栃木県栃木市、群馬県板倉町が接する「3県境」を示すプレートが復元され、29日、元々あった場所に設置された。盗難がニュースになってから訪れる人が増えたが、「2代目」のお目見えで、さらに注目が集まりそうだ。 3市町の境界が確定したのは2016年。それを記念し、地元住民らも協力して観光スポット「3県境」が誕生した。その中心にあった直径約8センチの真鍮(しんちゅう)製プレートが今年8月、なくなった。すぐにプレートを製造した測量用材メーカー「カクマル」(福岡市)、設置した測量会社「藤成(とうせい)測量」(栃木市)が、無償で再設置を申し出た。この日、両社に感謝状が贈られた。 新プレートは大橋良一・加須市長、大川秀子・栃木市長、栗原実・板倉町長の手で基準点に打たれた杭に設置された。あいさつで3首長は、災い転じて市町や関係する人々の絆が強まったことをアピールした。 そうしたなか、大橋市長は報道陣の数に驚き、「3県境の注目度の高さを再認識した」と発言。そして大川市長、栗原町長の方を向いて、「レプリカをつくって、ふるさと納税に活用しませんか」という提案まで飛び出した。 そんな和やかな雰囲気の中で… この記事は会員記事です。残り221文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
研修を押しつけずに「学ぶ余裕を」 文科省に「#教師からのバトン」
伊藤和行2021年10月30日 11時30分 教員免許に10年の期限を設け、講習を受けないと失効する「教員免許更新制」を廃止し、新たな研修制度を設けるとした中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の案について、現職の教員らが29日、教員の意見を文部科学省や各政党に届けた。廃止方針を歓迎しつつ、「新たな研修制度で管理を強めないでほしい」と訴えた。 中教審が9月にまとめた案は「新たな教師の学びの姿の実現に向けて」と題し、更新制を廃止し、都道府県教育委員会が行う研修の充実や研修履歴の記録管理の義務化などを盛り込んだ。 文科省は今月、パブリックコメントを募集。これに対し、6月に「#教師からのバトン」として教育現場の実態を文科省に訴えた東海地方の小中高校教員4人が29日、SNSなどで集めた全国の教員の意見を文科省や各政党に渡した後、記者会見した。 愛知県一宮市の小学校教諭、加藤豊裕さんは「更新制は確実に廃止して欲しい」と述べた上で、新たな研修制度の案が、教委や管理職が研修履歴を管理し、職務命令で研修を受けさせることもあるとしている点を懸念。「研修を押しつけるのではなく、学ぶ時間や余裕を下さい」と訴えた。寄せられた意見には「自腹での受講がないように」「勤務実態の改善が先だ」などの声もあった。 文科省はパブリックコメントをふまえた上で、来年の通常国会で、教育職員免許法など必要な法改正をする方針。早ければ2023年度から更新制を廃止し、新たな研修制度を始める。(伊藤和行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
光のアート空間で泳ぐ魚たち 神戸ウオーターフロントに新たな水族館
森直由2021年10月29日 15時00分 舞台美術やデジタルアートを融合させた水族館「アトア」が29日、神戸市中央区新港町に開館した。約60基の水槽に展示された魚類や両生類など約100種を、レーザーやプロジェクターで演出した空間で鑑賞できる。 神戸市は神戸港のウォーターフロント再開発を進めており、その一環でオープンした民間複合施設「神戸ポートミュージアム」の2~4階に入る。施設面積は約5600平方メートル。 館内はテーマごとに8エリアに分かれている。 2階の「生命のゆらぎ」には、エイが泳ぐ円柱状の水槽(高さ3メートル、直径5メートル)がある。青い光が揺れる中で眺めると、海中浮遊しているかのような感覚が味わえる。 3階は「和(わ)と灯(ひ)の間」。足元のガラス床水槽をニシキゴイが泳ぎ、プロジェクターで四季の情景が投影される。「奇跡の惑星(ほし)」には、サクラダイなどが泳ぐ球体水槽(直径3メートル)があり、霧とレーザーで幻想的な雰囲気が醸し出されている。 施設の1階には飲食9店が集まったフードコートがある。年中無休。午前10時~午後9時。入場料は中学生以上2400円、小学生1400円、3歳以上の幼児800円。問い合わせはアトア(078・771・9393)。(森直由) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
乗客「まだ1割」の国際線、海外出張が5カ月に延びた駐在員の嘆き
今月10日。東海地方の世界への玄関口となる中部空港(愛知県常滑市)では、国際線の搭乗手続きを待つ外国人や日本人が、短い列をつくっていた。カートにはスーツケースや段ボールがいくつも積み上がる。 「混み具合はコロナ前の1割ほど。まだまだ全然です」。東南アジアと路線をつなぐ航空会社の社員が、ため息をついた。多くが日本企業の海外駐在員や母国に戻る外国人とみられ、「いまは絶対に行く必要のある人しかいません」。 2020年1月、インバウンド(訪日客)需要で、中部空港の国際旅客便は過去最高の週486便に達していた。しかし、新型コロナの感染拡大で同4月から2カ月半は全て運休に。現在も、米国や韓国、シンガポールなど週15便にとどまる。 空港の担当者は、「ワクチン証明書による隔離措置の緩和などが広がれば追い風になるのですが……」。 大手家電メーカーに勤める男… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡・天神の警固公園、今年は全面封鎖 ハロウィーンの密避けて
2021年10月30日 6時30分 31日のハロウィーンを前に過度な密を避けようと、福岡市が29日夕、繁華街・天神にある警固(けご)公園を全面封鎖した。31日までの午後5時~翌午前6時に立ち入れないようにする。警固公園では近年、ハロウィーンの夜にあわせてたくさんの若者らが集まり、ごった返す状況になっていた。 新型コロナの第5波を受け、警固公園は8月1日から柵が置かれて一部しか通れない状態になっていた。さらに今月29日に周囲を封鎖する作業をし、午後5時からは公園に立ち入れないようになった。地下駐車場と駐輪場は利用できる。市は市内の他の公園2カ所でも見回りをするという。福岡市の担当者は「自宅やSNSなどで、密にならないかたちで楽しんでもらえたら」と話している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
立憲の候補者への殺害あおる書き込み、選挙活動を中止 北海道6区
井上潜2021年10月29日 15時55分 衆院選北海道6区に立候補している元旭川市長で立憲民主新顔の西川将人氏(52)は29日、市内で記者会見を開き、ツイッター上で自身に対する殺害をあおる書き込みがあったとして、同日の選挙活動をとりやめたことを明らかにした。「支持者にも被害が及ぶ恐れを考え、判断した。非常に残念で、憤りを感じる」と述べた。 西川氏によると、道警から28日夜、ツイッター上で殺人をあおる書き込みがあるとの連絡があった。書き込みについて、都内で110番通報があったという。「ボウガンか何かで撃ち抜いて殺して良いね」「西川将人 襲撃して殺してOK」などという書き込みで、陣営は29日に予定していた街頭演説を中止し、選挙カーも運行をとりやめた。陣営では刑事告訴も検討しているという。 また、同選挙区の士別市内の候補者ポスター掲示場に張られていた西川氏のポスターに、粘着テープでばつ印が書かれる被害が2日続けてあり、士別署に被害届を出したという。 同選挙区には西川氏のほか、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」新顔の斉藤忠行氏(30)、自民新顔の東国幹氏(53)が立候補している。(井上潜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
改ざん関連文書の不開示は「不当」 赤木雅子さんが提訴 大阪地裁
米田優人2021年10月29日 17時30分 学校法人森友学園(大阪市)の国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを苦に自死した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さん(50)が29日、改ざんに関連する行政文書が開示されないのは不当だとして、国に不開示決定の取り消しなどを求める訴えを大阪地裁に起こした。 雅子さんは今年8月、財務省が一連の問題を捜査した大阪地検に任意提出した文書などについて開示請求したが、同省と近畿財務局は今月11日付で「捜査機関の活動内容を明らかにすることになる」などとし、存否を明らかにせずに不開示を決定した。 雅子さん側は訴状で、地検は当時の財務省幹部らを不起訴処分として捜査を終えており、文書が開示されたとしても「捜査の密行性を害することはあり得ない」などとし、不開示決定は違法だと主張している。 提訴後に記者会見した雅子さんは「夫がどんな指示を受け、改ざんがどういう理由で行われたのか、本当のことを知りたい」と語った。財務省は「訴状が到達しておらず、コメントは差し控えたい」としている。(米田優人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR京葉線、新駅名は「幕張豊砂」 公募には「幕張ゲートウェイ」も
三嶋伸一2021年10月29日 17時48分 千葉市美浜区の幕張新都心に2023年春、開業予定のJR京葉線の新駅の名前が「幕張豊砂(とよすな)」と決まった。JR東日本千葉支社が29日発表した。「イオンモール幕張新都心」の前にできる駅で、駅名は同支社が公募した中から、応募数に関係なく選んだという。 新駅は新習志野―海浜幕張間約3.4キロのほぼ真ん中にできる。駅舎はイオンモールに面した南口だけで、事業費約115億円の半分をイオンモールが、残りをJRと県、千葉市が均等に負担する。 公募には、1万4715件の応募があった。応募数の1位は「幕張新都心」、2位は「新幕張」、3位は「幕張ゲートウェイ」で、「幕張豊砂」は13位だった。場所と駅名が合致しているかどうか、すでに似た駅名がないか、などを勘案して決めたという。 同支社の中川晴美支社長は「豊砂はかつて幕張の沖合に位置していたところで、将来豊かになってほしいと命名されたと聞いている。駅周辺の皆様に愛着を持っていただけるのではないか」と話した。(三嶋伸一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京機械製作所の買収防衛策認める 東京地裁判断、企業買収に影響か
鈴木康朗2021年10月29日 17時51分 輪転機最大手の東京機械製作所の買収防衛策について、東京地裁は29日、買収側の投資会社が申し立てていた差し止めの仮処分を却下した。東京機械製作所は22日の臨時株主総会で、買収側の議決権を制限したうえで、防衛策を可決していた。防衛側に有利な司法判断が出たことで、今後の企業買収に影響を与えそうだ。 仮処分を申し立てていた投資会社のアジア開発キャピタル(東証2部上場)は、却下を不服として、近く東京高裁に即時抗告する方針だ。 アジア社は、完全子会社の「アジアインベストメントファンド」を通じて東京機械製作所の株式を買い集めた。9月上旬時点で議決権の約4割を取得した。 東京機械製作所の経営陣は、買収防衛策の導入を取締役会で8月に決めた。アジア社側を除く既存の株主にだけ新株予約権を与え、アジア社側の保有割合を下げるものだ。 臨時株主総会で経営陣は、「特定の利害を有する株主の議決権を除くのが合理的だ」として、アジア社側の議決権を認めなかった。アジア社などを除く株主のうち、議決権を行使した約8割が賛成した。防衛策は11月19日に発動する予定だ。 アジア社側は、議決権を認めないことは1株あたりの権利は等しいとする「株主平等の原則」に違反し、株主総会の手続きは不適切だなどと反発していた。(鈴木康朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル