会員記事 鈴木洋和、高木智也2021年10月29日 20時18分 京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)放火事件で亡くなった渡辺美希子さん(当時35)の母、達子さん(71)と兄、勇さん(42)=ともに滋賀県在住=が29日、大津市の県警本部であった県犯罪被害者等支援推進協議会(会長=辻本哲士・県立精神保健福祉センター所長)の会合で講演した。達子さんは娘を失った深い悲しみについて「想像より一層きつかった」と打ち明け、被害者支援の重要性を語った。 講演は県警が依頼した。検察庁や弁護士会、児童相談所、民間団体などの関係者約50人が聴講した。 美希子さんは大学、専門学校を経て京アニに入社した。技術が高く評価され、複数の作品で背景を描くスタッフを束ねる美術監督を務めた。 講演で達子さんは2019年7月の事件当時を振り返った。 テレビ報道で事件を知り、美希子さんのスマートフォンに電話したがつながらなかった。京都府宇治市の京アニ本社に向かった。扉を開けると泣き声が聞こえてきた。しばらくして、美希子さんが亡くなったことを知った。 自分より先に我が子が亡くなるかもと考えたことはあった。ただ、実際の悲しみは想像を超えていた。「子を亡くした経験がある親はどれだけしんどく、もがいてきたのだろう」と思ったという。 カウンセリングの重要性を感じている。達子さん自身、県警のカウンセリングを受けて心の整理がつくようになり、「助かったし、ありがたかった」。カウンセリングに抵抗を感じる人がいる場合は、「ハードルなんてないんだよ」と働きかけるよう呼びかけた。 「妹は優しい人。自慢の妹だった」。勇さんも美希子さんに思いをはせた。 勇さんはアニメが大好きで… この記事は会員記事です。残り550文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福島第一原発、裁判長が初の視察 「過失判断のため現地を見たい」
村上友里2021年10月29日 20時42分 東京電力福島第一原発事故の被害を及ぼした津波の対策を怠ったとして、東電株主が旧経営陣に22兆円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁の朝倉佳秀裁判長らが29日、福島第一原発を視察した。東電によると、原発事故の訴訟で、裁判官が原発敷地内を見て回るのは初めて。 訴訟の争点は、国の地震予測「長期評価」にもとづき東電子会社が2008年に出した15・7メートルの津波想定に関し、①旧経営陣が危険性をどう認識したか②防潮堤建設や原子炉建屋の浸水対策をやるべきだったか――など。株主側は「浸水対策などに欠陥があったことを体感してほしい」と現地視察を求めていた。旧経営陣側は「必要ない」と反対したが、朝倉裁判長は今年6月の進行協議で「経営陣の過失を判断するため現地を見たい」と述べた。 視察は非公開で行われた。株主側によると、朝倉裁判長や株主側、旧経営陣側ら約10人は5時間半かけ、東電の説明を受けながら敷地内を視察。朝倉裁判長は、浸水対策が講じられた部分について「(対策は)事故前からなのか、事故後なのか」と繰り返し東電に質問していたという。 視察後、株主側の弁護団は報道陣に「現地を見たことで裁判官は確信をもって判断できるだろう。現地を見た上で出す判決は社会への説得力が違う」と語った。訴訟は11月に結審する見通し。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「島全体が停電する危険性も」 噴火でできた大量軽石、影響が拡大
会員記事 稲野慎、奄美通信員・神田和明2021年10月29日 21時30分 【動画】軽石漂流のシミュレーション=海洋研究開発機構提供 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火でできた大量の軽石の影響が拡大している。 鹿児島県最南端の与論島(与論町)では、周囲23キロの島のほとんどの海岸や周辺の海に大量の軽石が漂着している。 町によると、漂着が始まったのは10月13日ごろ。その後も次々と押し寄せ、いまでは幅約100メートル、沖合50メートルほどまで軽石に埋め尽くされた海や、高さ50センチほどまで積み上げられた砂浜がある。軽石は大きいもので直径15センチほど。 10月23~24日、島の住民ら約100人がボランティアで海岸の軽石をとり除く作業をしたが、まだ大量に残ったままとなっている。 町が特に頭を痛めているのは、島全体に電力を供給する発電所用の重油を積んだタンカーが接岸できなくなっていることだ。 月1回程度、島西側の港湾に接岸し、パイプラインで発電所に重油を送っている。 10月25日に接岸したタンカーは取水口に軽石が入り、エンジンの冷却が不十分になって温度が上昇。故障を防ぐため、接岸後わずか30分で離岸しなくてはならず、結局、発電所には重油を補給できなかった。 町の担当者は「この状態が続けば島全体が停電する危険性がある。関係機関と協議して対策を考えたい」と危機感を募らせる。 島の漁協によると、10月中旬からほとんど出漁できていない。タンカー同様、船の取水口から軽石が入るとエンジンが故障する恐れがあるためだ。 11月からは漁協が販売の主… この記事は会員記事です。残り455文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
豪雨で被災のくま川鉄道、11月下旬に部分再開 全線復旧は見えず
伊藤秀樹2021年10月29日 21時30分 熊本県を中心に大きな被害が出た昨年7月の記録的豪雨で被災し、全線運休が続く第三セクターのくま川鉄道(本社・熊本県人吉市)は29日、肥後西村(にしのむら、錦町)―湯前(ゆのまえ、湯前町)の18・9キロで11月28日から運行を再開すると発表した。 一方、広範囲に土砂が流入し、国登録有形文化財の球磨川第四橋梁(きょうりょう)が流失するなどした人吉温泉(人吉市)―肥後西村の5・9キロの復旧時期は未定。バスによる代替輸送は、部分運行再開後もこの区間で継続する。 くま川鉄道は、国が復旧費の97・5%を実質的に負担する「特定大規模災害等鉄道施設災害復旧事業」の活用をめざす。事業の条件である、自治体が鉄道施設を保有して運行は鉄道会社が担う「上下分離方式」の導入は3月に決まっている。永江友二社長は取材に「皆様のご支援のおかげでようやく部分運行再開が決まり、大変うれしい。全線復旧に向けて頑張りたい」と語った。(伊藤秀樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
軽石が投開票に影響? モズクもピンチ 沖縄県、撤去作業を開始
光墨祥吾、白石昌幸2021年10月29日 21時39分 【動画】軽石漂流のシミュレーション=海洋研究開発機構提供 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火でできた大量の軽石が沖縄本島などに漂着している問題で、沖縄県は29日、本島北部の国頭村にある辺土名(へんとな)漁港で軽石の撤去作業を始めた。撤去には2~3週間を見込んでいる。 沖縄本島の南、人口約220人の久高島(南城市)では、本島との間を結ぶフェリーや高速船が軽石の影響で入港できず、28日午後から運休。南城市によると、衆院選の投開票日の31日、久高島の投票箱は船で本島に運んで開票するが、運べない場合に備え、海上保安庁などに協力を求めてヘリコプターで運ぶことなども検討している。運休が長引けば食料品や薬品などが運べず、住民の生活に影響が出る可能性もある。 県水産課によると、モズクの一大産地のうるま市では、モズクの養殖作業が滞っている。水槽で種付けをして海に移すが、船が出られないという。 また鹿児島県は29日、奄美群島の市町村や第10管区海上保安本部などと対策調整会議を開いた。県によると28日時点で、奄美群島内の港湾や海岸の83カ所に軽石が漂着。計12隻の漁船に被害が出たほか、フェリーの一部が欠航している。塩田康一知事は「県民生活に与える影響が少なくなるよう必要な対策を取る」と述べた。(光墨祥吾、白石昌幸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Controversial ‘Tomahawk Chop’ set to return to World Series in Game 3
Washington – The Atlanta Braves, unbeaten at home in this year’s playoffs, will try to reclaim the lead in the World Series when they meet the Houston Astros on Friday in Atlanta. The Braves will be trying to bounce back from a 7-2 loss in Game 2 on Wednesday that […]
前金150万円で雇われた「殺し屋」 サンダル履きの男の奇妙な要求
「あなたを殺してくれと言われています」 名古屋市の会社顧問の男性(71)は、突然自宅を訪ねてきた大柄の男から、玄関先で告げられた。 「殺し屋か」と身構えた。 だが、男は短パン姿でサンダル履き。口調も淡々としていた。刃物のような凶器も持っていなかった――。 愛知県警は翌日、無職の男(38)を脅迫容疑で、別の無職の男(71)を殺人予備容疑でそれぞれ逮捕した。会社顧問の男性が朝日新聞の取材に、当時のいきさつを語った。 10月12日午後3時半ごろ、住宅街にある会社顧問宅を男(38)が訪ねてきた。 「この車の持ち主はいますか」 男は長袖のTシャツにオレンジ色の短パン、サンダル姿で、数台の携帯電話を持っていた。 妻から来訪を知らされ、会社顧問は不審に思いながら玄関前車庫で男と向き合った。 近くで道路工事をしている作業員の姿が目に入った。何かあったら人のいるところに逃げよう……。そう思い、とっさに傘を手にしていた。 「この写真はあなたに間違いないですか?」 男は、会社顧問の名前や写真3枚が印刷された、A4判の「手配書」を見せてきた。 写真の1枚は、会社顧問が半袖姿で車に乗り込む場面。残る2枚はダウンを羽織り、マスク姿で公園などを歩く場面だった。 会社顧問はマスクを外して… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「見えない心の潤いを想像して」 芸術が政治に求めるもの
コロナ禍の大阪市立芸術創造館の会場。座席の距離を空け、人数も制限した=2021年8月、大阪市旭区、同館提供 今月15日夜。舞台劇が上演された大阪市立芸術創造館を訪ねた。 大阪で新型コロナの緊急事態宣言が解除されて約2週間が経過していたが、主催者の意向で座席数は約7割におさえた。訪れた約25人の観客は、マスクを着用し、要請に従って一席ずつ空けて着席した。上演前には出演者が舞台に立ち、「息苦しいかもしれませんが、マスクの着用をお願いします。皆様のご協力で演劇という文化が成り立っています」と呼びかけた。 コロナ禍のいま コロナ禍を経て、観光や保育、畜産、町工場といった現場がどう変わり、何を望むのか。大阪のいまを取材した。 コロナ前の大阪市立芸術創造館の会場の様子。密を気にせず、人々が隣り合って座っていた(写真の一部を加工し、司会者の顔をぼかしています)=2016年、大阪市旭区、同館提供 「個人の尊厳、創造性、自主性が尊重されなくなるのではないかと危惧している」 今年5月下旬、17の劇団、13名の個人で構成するNPO法人「大阪現代舞台芸術協会」(大阪市)はホームページでこう訴えた。 このころ、大阪では府が確保する重症病床の使用率は80%を超え、府は音楽や演劇などのイベントについて、無観客での開催を要請していた。協会は危機的な医療体制に理解を示しつつも、「(無観客開催の要請の)根拠を十分に説明する責任がある」として、無観客開催の再考を求める要望書を府と市に提出した。 コロナ禍の文化芸術関係者への影響 協会理事長の小原延之さん(53)は「客観的な根拠というよりも、政治的なムードでその時々の政策が決められたという思いが強い」と説明する。 小原さんによると、脚本や演出、ワークショップの講師など、演劇に関わる職業を生業にしているのは大阪ではほんの一握り。他の仕事をしながら演劇に携わっている人が大多数を占める。特にコロナ禍でダメージを受けたのが大学や養成機関を経て、小劇場で活動する若者だ。公演の先行きが見えないなか、1年以上演劇活動を中止した若手劇団も相次いだという。 政治に求めるものは、と尋ねると、小原さんは「演劇の上演で、お客さんにどう潤いを与えるのかという部分は数値化できないし、見えない。その見えない部分に政治家は想像力を働かせてほしい。政治家に最も足りていないのは、そこだと思う」と答えた。 コロナの影響は、演劇だけにとどまりませんでした。音楽公演を行う楽団関係者の思いを紹介します。 コロナの影響は舞台だけでは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ2年目の大学祭、リアル開催復活 予約制、「飲食禁止」も
会員記事 桑原紀彦、狩野浩平、上野創2021年10月29日 19時30分 あちこちで大学祭が行われる季節。昨年は、コロナ禍で多くが中止になったり、オンラインのみの開催になったりしたが、今秋は感染が収まっていることもあり、キャンパスに人を入れる「リアル開催」が復活しつつある。オンライン配信を組み合わせたハイブリッド型にする大学も多い。学生たちは感染対策に気を配りながら、コロナによる閉塞(へいそく)感を打ち破り、表現する場をつくろうと苦心している。 事前予約にしたらアクセス殺到 キャンパス入り口近くの屋外ステージで、華やかな衣装の学生たちが息の合ったダンスを披露する。観客が拍手を送る脇では、ビデオカメラとパソコンで動画を同時に配信――。 埼玉県所沢市の早稲田大学所沢キャンパスで10月24日にあった「所沢キャンパス祭2021」。事前予約者限定だったが、2年ぶりに、構内に人を入れる形で開催された。 屋外のステージでは来場者の前でダンスパフォーマンスが続き、ライブでの配信もあった=2021年10月24日、埼玉県所沢市の早稲田大学所沢キャンパス、上野創撮影 輪なげや射的を楽しめる部屋、高校生と保護者向けの公開体験授業などもあったほか、オンラインでは、卒業生である陸上選手の寺田明日香さんと元プロ野球選手の江尻慎太郎さんの対談や、在学生が構内を案内するツアーの動画なども配信された。 「ここまで大変でしたが、天気がよくてほっとしました」と実行委員長の尾崎篤さん。 昨年は中止の可能性もあるなか、先輩たちが中心になりオンラインで開催した。自身も委員として関わったが、事前の打ち合わせもオンラインで十分とはいえず、初めての配信に戸惑いもあった。 また、厳しい感染対策のため、当日、構内で配信作業をする実行委員の人数すら絞らざるを得なかった。参加団体からは、無観客でカメラに向かってパフォーマンスをすることについて、「やりづらい」との声も聞こえてきた。 「予算と能力が限られるなか、仕方がなかった。なんとか無事にできてよかった」と尾崎さんは話す。 今年は来場者ありの形での開… この記事は会員記事です。残り3500文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Former star outfielder Tsuyoshi Shinjo announced as next Fighters manager
Sapporo – The Hokkaido Nippon Ham Fighters on Friday named colorful former outfielder Tsuyoshi Shinjo as their next manager after the Pacific League club fell short of the postseason for the third straight year under outgoing skipper Hideki Kuriyama. The 49-year-old Shinjo began his career with the Central League’s Hanshin […]