会員記事 野崎智也、山本逸生2021年9月25日 20時30分 大阪府摂津市のマンションで新村桜利斗(おりと)ちゃん(3)が死亡し、母親の交際相手の無職松原拓海(たくみ)容疑者(23)=羽曳野市=が殺人容疑で逮捕された事件で、桜利斗ちゃんの体に、高温の湯を頭部付近から浴び続けたことをうかがわせる痕跡があったことが捜査関係者への取材でわかった。 府警は、松原容疑者が何らかの方法で桜利斗ちゃんを動けないようにし、シャワーなどで湯をかけ続けた疑いがあるとみている。 捜査関係者によると、桜利斗ちゃんの死因は全身の広範囲に及んだやけどに伴う熱傷性ショックで、特に頭部から上半身にかけての皮膚のただれが激しくなっていた。 やけどを負うような高温の湯が体にふれた場合、通常は体を動かしてよけようとするが、桜利斗ちゃんの体には湯をよけようとしたことをうかがわせる痕はなかったという。 府警が複数の医師らに意見を求めたところ、桜利斗ちゃんは上半身を中心に5分以上、湯がかかり続けた可能性が高いという。 松原容疑者は府警の調べに「(湯を)故意に浴びせたわけではない」と容疑を否認する一方、「シャワーの温度を徐々に上げて(桜利斗ちゃんを)驚かす遊びをしていた。60度まで上げて出しっぱなしにし、自分は別の部屋でゲームをしていた」と話したという。 府警によると、松原容疑者の逮捕容疑は8月31日午後、摂津市鳥飼本町5丁目のマンションの一室で、桜利斗ちゃんに高温の湯を浴びせるなどし、全身やけどに伴う熱傷性ショックで殺害したというもの。桜利斗ちゃんの母親は当時外出中だった。 人懐っこい「おりちゃん」、悼む声あふれる 大阪府摂津市の自宅で全身にやけどを負って死亡した新村桜利斗(おりと)ちゃん(3)は、周りから「おりちゃん」と呼ばれ、かわいがられていた。成長を見守ってきた人たちは早すぎる死を悼む。 「にこっと笑うと、目が細く… この記事は会員記事です。残り486文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
土砂搬出中の重機転落、作業員が死亡 静岡・熱海の土石流災害の現場
魚住あかり2021年9月25日 21時43分 25日午後4時ごろ、静岡県熱海市伊豆山(いずさん)の逢初(あいぞめ)橋の下で、土砂を搬出していた重機が逢初川に転落した。県警熱海署によると、重機に乗っていた建設作業員の男性(51)=神奈川県小田原市=の死亡が確認された。 事故が起きたのは今年7月に発生した土石流災害の被災地域。同署によると、近くにいた警察官が重機の転落を目撃したという。(魚住あかり) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
眞子さまへの「一時金」、不支給で最終調整 辞退意向受け政府など
秋篠宮家の長女眞子さま(29)と小室圭さん(29)の結婚をめぐり、結婚などで皇籍離脱する皇族に支給される「一時金」について、眞子さまの意向を受けて支給しない方向で宮内庁や政府が最終調整していることが関係者への取材でわかった。結婚で皇籍離脱する皇族が一時金を受け取らないのは戦後初となる。 2018年から結婚が延期となっている眞子さまと小室さんは今年10月にも結婚する見通し。一時金は、皇室経済法で「皇族であった者としての品位保持の資に充てるために、(中略)支出するものとする」と規定され、戦後、結婚する女性皇族に支給されてきた。2005年に結婚した天皇陛下の長女黒田清子さん(紀宮さま)には1億5250万円、14年に結婚した高円宮家の次女千家典子さん(典子さま)、18年に結婚した高円宮家の三女絢子さん(絢子さま)にはそれぞれ1億675万円が支払われた。眞子さまには満額で1億5250万円が支払われる見通しだった。 だが、小室さんの母佳代さんの金銭トラブルをはじめ、結婚や一時金の支給に様々な意見があがるなかで、眞子さまは早くから受け取りを辞退する意向を示していたという。 眞子さまの意向を受け、宮内… この記事は会員記事です。残り269文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岩手一関にあった「鬼死骸村」 鬼ブームにあやかれ……ツアーも
漫画・アニメ「鬼滅の刃」のヒットで関心を集める「鬼」。岩手県南部を行くと、あちこちで鬼にまつわる地名や建物に出会う。 鬼死骸村――。岩手県一関市にかつて、そんな名前の村があった。 さかのぼること約1200年前の平安時代。この地に暮らす人たちは、朝廷にまつろわぬ者として「蝦夷(えみし)」や「鬼」と呼ばれ、恐れられていた。 そのため桓武天皇は、坂上田村麻呂を征伐に派遣。田村麻呂は討ち取った蝦夷の将、大武丸(おおたけまる)の亡骸(なきがら)を埋めた上に巨石を置いた。石は「鬼石」と呼ばれ、村名の由来になったという。 鬼石は市南部に広がる田んぼの中にあり、近くには最近までバスが止まっていた鬼死骸停留所もある。 鬼死骸八幡神社=2021年9月10日午後、岩手県一関市、小玉重隆撮影 地元では「鬼ブーム」にあやかろうと、この停留所に旧村の地図を置き、周辺を巡るツアーも開いた。 鬼の足跡は、北西に約10キロ行った平泉町にも残る。 記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。 国史跡「達谷窟毘沙門堂(た… この記事は会員記事です。残り893文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
選手村の理容室から見た2度の東京五輪 81歳理容師が感じた変化
1964年と2021年。二度の東京オリンピック(五輪)でいずれも選手村の理容室に立った人がいる。東京・麻布十番の理容室「エンドウ」の遠藤澄枝さん(81)。半世紀を経て、最も変わったのは選手村の空気感だった。 「マグロじゃないけどさ、動いていないわけにはいかないのよ」。冗談を交えながら、今も現役ではさみを握る。切る間は立ち続け、腰も曲がっていない。客に向き合う姿は年齢を感じさせない。 遠藤さんは1940年、中野区で理容室を営む両親のもとに生まれた。高校卒業後、理容師の資格を取り、20歳のころから両親とともに店を支えた。 父から「選手村に理容師として行ってくれ」と頼まれたのは64年夏。父は地域の理容組合役員で、どこも人手が足りずに話が回ってきたという。当時、五輪がどんなものかはわからなかったが、新幹線が開通し、首都高速道路ができた。「何かすごいことが起きている」という感覚があった。 選手村での勤務は、開幕1カ月前の9月半ばから始まった。海外では女性の理容師が少なく断られることもあったが、日本人を相手に切る腕を見て徐々に受け入れてくれた。 日本人の理容師にとっても、外国人の髪を切る経験はほとんどなかった時代。言葉は通じないうえ、選手は表情が硬く、あまり話さない人が多かった。独特の緊張感。「これが国を背負う重圧なのか」と思った。 ただ、競技が始まると重苦し… この記事は会員記事です。残り989文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Tigers’ Haruto Takahashi wins duel against Giants ace Tomoyuki Sugano
The Hanshin Tigers needed a win and Haruto Takahashi helped give them one and then some. Takahashi threw the first shutout of his career — getting just enough run support to win a pitchers’ duel against Yomiuri Giants ace Tomoyuki Sugano — to help the Tigers earn a 3-0 win […]
Shohei Ohtani equals MLB walk record with 11 over three games
ANAHEIM, California – Los Angeles Angels star Shohei Ohtani equaled a Major League Baseball record on Friday by drawing 11 walks over a three-game span. Ohtani, third in the majors with 45 home runs, struck out once in Friday’s series opener against the Seattle Mariners but drew four walks. He […]
ゴルフクラブの「おさがり」いかが バブル期以来のブームが後押し
諏訪和仁2021年9月25日 15時00分 自宅で眠っているゴルフクラブを譲ってくれませんか――。京都の嵯峨・嵐山の山手にあるゴルフ練習場「高雄ゴルフクラブ」が26日まで、会員にこんな呼びかけをしている。集めたクラブは初心者にプレゼントする。道具をそろえるハードルを下げて、コロナ禍でのゴルフ人気を後押ししようとする取り組みだ。 1回目は939本、希望者多数で抽選も 「バブル期以来のブームがきている」 高雄ゴルフクラブの担当者はこう話す。新型コロナウイルスの感染拡大で、屋外で「3密」を避けて楽しめるスポーツとして、ゴルフを始める人が増えているという。 ただ、ハードルの一つが、クラブが高価だということだ。そこで、ゴルフ愛好家から不要になったクラブを集め、これから始める人に無償提供しようと考えた。 この「クラブおさがりキャンペーン」は2回目。今春、1回目を始める前は「ただで持ってきてくれる人がいるのか」と、担当者も「まったく自信がなかった」。しかしふたをあけてみると、939本も集まった。持って来るのは年配の愛好家が多く、中には30本ほど持ってきた人も。 集まったクラブは、セットや単品、左利き用、女性用と分けて写真を撮ってクラブ内に貼り出した。最近ゴルフを始めた人たちから申し込みを受け付け、希望多数になった場合は抽選して計約80人に無償提供した。若者や女性が多かったという。 ゴルフ場利用者、6カ月連続で前年増 経済産業省の統計によると、ゴルフ練習場の利用者数は2018年の1918万人を底に増加が続く。特に20年は、19年に比べ約1割増の2128万人。2千万人を超えたのは13年以来だ。最新の7月の統計でも利用者は増えており、13カ月連続で前年同月を上回った。ゴルフ場の利用者も、今年7月は前年同月より15%増え、6カ月連続で前年同月より多かった。 2回目のキャンペーンは8月下旬に開始し、9月24日時点で約670本集まったという。担当者は「自分にはいらないものでも、他の人にとっては必要なものだったりする。『おさがり』にクラブを寄せる人も、もらう人も喜ぶし、私たちも心温まる。全員が笑顔になれる仕組みだと思います」と話す。(諏訪和仁) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サンマ今季一番の水揚げ 北海道・花咲港に活気
大野正美2021年9月25日 15時24分 北海道根室市の花咲港で25日、サンマ棒受け網漁の大型船22隻、小型船11隻が約730トンを水揚げした。8月28日の約400トンを上回る今季では一番の量となり、港の周辺はトラックや買い受け人の車で活気づいた。 漁初期の主な漁場は、ほぼ3昼夜かかる千キロ以上離れた公海だった。青森県八戸港所属の第2源栄丸(199トン)の船員によると、「現在の漁場は公海でも20時間ほどの場所。魚群がだいぶ道東に近づいてきた」という。 花咲卸売市場での競りの最高値は、質のよい発泡スチロール入りが1キロ1404円(税込み)、タンクでのばら積みが同648円(同)。8月末の走りの時期の約7割まで下がった。漁業情報サービスセンター(東京都)は、10月以降の道東海域へのサンマの来遊について、近海までくる群れは極めて少ないものの、全体量は過去最低の昨年よりは多いと予測している。(大野正美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
授業もテストもない「学校」の日常とは 映画「屋根の上に吹く風は」
授業も、テストも、学級もない。鳥取県にある、そんな学びやを追ったドキュメンタリー映画「屋根の上に吹く風は」が10月、公開される。子どもたちが自ら考え、居場所の運営を決める姿とともに、保護者や住民らの戸惑いも撮った。浅田さかえ監督(60)は「教育とは、学びとは何だろうと考えて欲しい」と言う。 「新田(しんでん)サドベリースクール」は、岡山県北に接する鳥取県智頭(ちづ)町の山あいにある。米マサチューセッツ州にあるサドベリー・バレー・スクールをモデルに、子どもの自由と自主性を尊重する学びの場として、2014年に開校した。子どもの学籍は地元の小中学校にあり、サドベリースクールに通っても出席扱いにはなっていない。 ドキュメンタリー、来月公開 浅田監督がこの学校を知ったのは17年、夫の故郷の鳥取に里帰りしたときだ。「直感的におもしろい」と思い、翌18年からカメラを手に通い、1年余り追い続けた。 目にしたのは、朝から帰るまでゲームざんまいの子らの姿だった。だがやがて、「もーやだ」「ひま」という声が出てくる。ある子は言った。「飽きてくるでしょ。だったら楽しいことつくったらいいんだよ」 喫茶店を開く話が持ち上がる… この記事は会員記事です。残り903文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル