国内最大級のクビナガリュウや、約800点のアンモナイトの化石などを展示している北海道北部の中川町エコミュージアムセンターが、パソコンやスマートフォンで館内見学を体験できるバーチャルツアーを始めた。 新型コロナの影響で現地を訪れることが難しいなか、ホームページを訪れた人は館内を自由に歩き回り、3D化された化石をじっくり観察することができる。 センターには、町内で発掘された全長約11メートルのクビナガリュウの化石や、復元された全身骨格が展示されている。また、町内で見つかった、様々な形をしたアンモナイトも所狭しと並んでいる。 バーチャルツアーはセンター… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
犯罪だけが居場所だった 少年院で19歳が語った日々
「捕まって、安心した」。19歳の少年は1年半前、逮捕状を見せられた時の心境を振り返った。思えば、罪を犯し続けて生きてきたような気もする。非行の連鎖を、どう断ち切れば良かったのだろうか。 兵庫県加古川市の少年院「加古川学園」で1月、少年は朝日新聞の取材に応じた。詐欺や恐喝、道路交通法違反などの非行内容で少年院送致された。メガネを掛け、黒髪を短くまとめ、落ち着いた雰囲気だった。 姉と妹、弟2人の7人家族。母とは2人で出かけるなど仲が良かったが、再婚相手の義父とは口もきかなかった。 最初は、小学5年の時のお菓子の万引き。遊び感覚だった。中学でも週2、3回繰り返した。万引き仲間もできた。中2の時には置き引きで警察から取り調べられ、義父に殴られたが、罪悪感はなかった。 高校受験に失敗。建設の仕事も1カ月続かなかった。中学時代の仲間とたばこを万引きして少年鑑別所に入り、保護観察処分を受けた。15歳の時だ。 担当の女性保護司は、幼い頃からの顔見知りだった。「このままの生活ではあかんで」。でも仲間といるほうが楽しくて、連絡は無視するようになった。 15歳の夏、遊びに出掛けた… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1232文字/全文:1725文字 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
津波被災地から480キロ 冬の旅を経てバラは根付いた
東日本大震災で、大津波が襲った宮城県名取市の住宅にあった1株のバラ。震災遺構として残されていた家が復興計画の進展で撤去されることになり、この株は愛知県豊田市に運ばれ、根付いた。まだ緑色のつぼみが2輪、茂る葉に隠れて咲く日を待っている。 今年2月下旬、豊田市本新町5丁目の光岡保之さん(76)、幸子さん(74)夫妻の元に1株のバラが届いた。品種はストロベリーアイス。自宅敷地内の「YASAローズガーデン」に植えられた。 直線距離で480キロの冬場の旅に「弱っていて、根付かないかと心配しました」と幸子さん。保之さんは「棒きれのような状態でしたが養生をしたおかげ。もちろん、間違いなく咲きます」と話す。 光岡さん夫妻がこのバラと出会ったのは、東日本大震災から3年後の2014年だ。愛知万博(05年)をきっかけにNPO法人「グリーングラスロッツ」を立ち上げた夫妻は、海外の砂漠での植樹活動のほか、被災した名取市でクロマツの海岸林再生に取り組んでいた。 そのボランティアの一行30人ほどが震災遺構の見学でバス1台に乗り、住む人のいなくなった名取市海岸林再生の会会長の鈴木英二さん(80)の自宅を見学に訪れた。 鈴木さんがこの家を建てたのは1986年。震災で津波に襲われ、1階は水没した。周辺の家々は流されたが、太い柱を使い、骨組みがしっかりしていたため、2階や瓦屋根は原型のまま、1軒だけポツンと残った。 津波の怖さを語る鈴木さんの説明を聞き終えたところで、玄関脇の雑草の中に、濃淡のピンクの花が咲いているのを幸子さんが見つけた。鈴木さんの亡き母が玄関脇に植えたものだった。 「ああ、これはストロベリーアイスよ」 花の名を幸子さんに教わり… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:479文字/全文:1204文字 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名手・清正の熊本城 地震5年で見えた石垣崩壊の実相は
2016年4月の熊本地震では、国の特別史跡・熊本城(熊本市)も大きな被害を受けた。20年にも及ぶ計画で始まった復旧事業は順調に進み、元の姿を取り戻した天守閣が26日から一般公開される。この間の工事で、熊本城の被害の実相が見えてきている。 2度の震度7に見舞われた熊本地震で、城の石垣は全体の約3分の1で被害が出た。熊本城調査研究センターは復旧工事にともなって石垣の破損部分を調べた。その結果、地震で崩落や膨らみが起きた石垣の多くは、それ以前の地震や台風、経年変化などで破損し、積み直された部分に被害が集中していたことが分かった。 「当たり前のこと」が判明 「奇跡の一本石垣」で注目さ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高尾山・アメ横は人・人・人…宣言前の東京、最後の休日
緊急事態宣言前最後の休日となった24日。東京都内の行楽地は家族連れなどでにぎわい、繁華街は昼間から杯を交わす若者らで混雑した。3度目の宣言は効果を発揮するのか。街の人たちからは、疑問の声も聞かれた。 正午前、八王子市の高尾山。標高472メートルにあるケーブルカー乗り場の周辺では、これから頂上をめざす人や、すでに登り終えて下山する人たち、売店の買い物客らで混雑していた。 「宣言が出る前に出かけておこうと思って」。町田市の会社員男性(40)は4歳の長男と次男を連れて来た。昨春の宣言中はどこにも出かけられず、息子たちがぐずって大変だったという。「密にならずに遊ばせられる場所は、近所の小さな公園くらいしかない。ゴールデンウィーク中は家で過ごすつもりです」 武蔵野市の山口美枝子さん(63)は、混雑を避けようと午前7時台に徒歩で登った帰りという。「朝なら人も少ないと思っていたのに、登山口周辺に50人くらいはいた」と驚く。 山頂はさらに混雑していた。マスクを外して会話する高齢者や、ビールで乾杯する若者の姿も。五輪を模したオブジェの近くには、写真撮影後の速やかな移動を促す看板を持った係員が立ち、互いに距離を空けるよう呼びかけていた。 高尾登山電鉄によると、25日以降もケーブルカーや観光リフトの営業は続けるが、さる園と野草園は休園し、レストランでの酒類の提供もやめる。常連登山者という三鷹市の女性(65)は「ガラガラだった昨年の春に比べてぐっと人が増えた。みんな、『室内でなければ大丈夫』という考えなのかも。宣言が始まっても、開いているところに人が集まるだけで、あまり人出は減らないのでは」(武田啓亮) ◇ 午後4時前、上野・アメ横周辺。軒を連ねる居酒屋ではまだ明るいうちから、路地に広げたテーブルと椅子まで満席のにぎわいだ。 「3名様入れますよ」。呼び込みの声が響く。立ち飲み店のカウンターでもつ焼きを食べていた20代の会社員男性2人組は、瓶ビールを互いのグラスにつぎあった。「明日から店が閉まってしまうから、早めに飲みにきた」。25日から宣言解除までは、「家で静かに飲む」と口をそろえた。 立ち飲み店などがひしめく一画で、老舗中華料理店を営む野沢昌治さん(47)は「宣言が始まっても、酒を出したり、夜も営業したり、要請に従わない店はいくらでもあると思うよ」。 これまで、理不尽な思いをしてきたという。午後8時以降も営業を続ける店で飲んだ酔客が、営業自粛に従って閉めた店の前で嘔吐(おうと)したり、騒いだり。「うちはもちろん、要請には従います。酒が出せないのはつらいけどね。まじめにルールを守る店がバカをみないようにしてほしい」(高橋淳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強盗殺人未遂容疑で男を逮捕 被害者、目つぶしで抵抗
2021年4月24日 19時30分 博多署は24日、福岡市博多区麦野4丁目、無職原田亮容疑者(41)を住居侵入と強盗殺人未遂の容疑で緊急逮捕し、発表した。容疑を認め、「金がなかった」と供述しているという。 発表によると、原田容疑者は24日午前3時ごろ、博多区の男性(51)方に侵入し、包丁で男性の頭や首を刺し、現金などを奪おうとした疑いがある。男性は目つぶしで抵抗し、原田容疑者がひるんだ隙に近くの交番に駆け込み助けを求めたという。男性は約1カ月のけがを負った。2人に面識はないという。 調べに対し原田容疑者は、過去に無施錠の男性方に何度も盗みに入り、その際に盗んだ家のかぎを使って玄関から侵入したと供述しているという。ただ「かぎは捨てた」と話しており、署が詳しい状況を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
桜島で噴火、火砕流も発生 気象台「普段より大規模」
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また緊急事態の朝 突然の休業要請、対応に追われる現場
新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が25日、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に適用される。政府は、飲食店などに絞った営業時間短縮要請という対策を変え、百貨店などの大型商業施設やテーマパークなどに広く休業を求め、人の流れを抑えることをめざす。ただ、突然の方針転換でもあり、事業者はわずかな準備期間のなかで対応を迫られた。 3回目となる緊急事態宣言は25日から5月11日までの17日間。菅義偉首相は23日の記者会見で「効果的な対策を短期間で集中して実施することでウイルスの勢いを抑え込む」と訴えた。 政府は1月に出した宣言では、飲食店を感染源の中心とみて、営業時間の短縮要請を主な対策とした。しかし、今回は変異株の感染が広がる中、「(変異株の)勢いの方が強かった」(首相)、「間違いなく新しいフェーズに入った」(政府の対策分科会の尾身茂会長)として、幅広く商業施設にも休業を求め、人の流れや接触を減らすという対策への変更を余儀なくされた。 主な小売りや飲食店チェーンは24日、対応などを相次いで公表した。対象地域にある主な百貨店は25日から当面、一部の売り場を除いて臨時休業する。日常生活に必要だとして、食料品売り場に加え、化粧品や一部の婦人洋品の売り場で営業を続ける店もある。食品など生活必需品を扱うスーパーマーケットやコンビニエンスストアは、酒の販売を含めて通常営業を続ける。 飲食店は酒の提供を続けると休業要請の対象になってしまうため、対応は二つに分かれた。居酒屋系は休業を決めた店が目立つが、ファミリーレストランや牛丼店チェーンなどは、酒の提供をやめて午後8時までの時短営業を続ける。 美術館や博物館など、多くの文化施設は臨時休館を決めた。東京都内の国立劇場や国立演芸場、歌舞伎座などは宣言期間中の主催公演などを中止。国立新美術館で5月10日まで開催される「佐藤可士和展」は事実上24日が最終日になり、多くの客が詰めかけた。複合型映画館(シネコン)の「TOHO」や「松竹」、「イオン」も4都府県での営業を休止する。 一方、浅草演芸ホールなど東京都内の四つの寄席は、25日以降も客席を50%以下に減らして通常通り興行をする。 主なテーマパークも臨時休業を決めたが、千葉県にある東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは県などの要請内容も踏まえ、25日以降も営業を続ける。28日から酒の提供はやめるという。 スポーツなどのイベントは原則、無観客となる。プロ野球は24日、対象地域での試合を無観客とすることを決めた。ただ、チケットをすでに販売していることなどから、混乱を避けるため25日は観客を入れる。サッカー・Jリーグも24日、対象地域の3府県での無観客開催を発表し、東京についても今後決定する。 ■緊急事態宣言の対象地域での… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オンライン授業・部活動制限「また作り直し」の学校現場
週明けから再び緊急事態宣言下での学校生活となるのを前に、都内の各自治体の教育委員会は対応に追われている。 宣言が出される可能性を見据え、世田谷区は20日と22日、全区立小中学校に、オンラインでの学習と授業を試行するよう指示した。21~23日は児童生徒が教室にいる状態で、オンライン会議システム「Zoom」を使い、朝の会や帰りの会などを実施。予定の確認や一日の振り返り、授業の一部分を試す。また、学習支援アプリ「ロイロノート」を使い、家庭とやりとりしてみることも指示した。 さらに、26~30日には、学級を対面授業とオンライン授業に2分割して同時に行うことや、教師と児童生徒がロイロノートで課題などのやりとりをしてみることも求めている。 区教委の担当者は「感染が拡大すれば、学級閉鎖もあり得るし、感染への不安から登校しない児童生徒も出るだろう。どんな状況、どんな児童生徒にも、全校で同じように対応できる態勢を早めに整えたい」という。 杉並区教委は23日夕、区立小中学校などに感染対策の徹底を通知した。中学の部活動について「制限または中止」とするなど、学校活動の制限を強める内容だ。 区教委によると、通知では部活動について中止の可能性を盛り込んだほか、「対外試合や合同部活は中止」とした。一方、夏の大会は出場可で、練習も実施できることとした。合唱や接触を伴う運動など、感染リスクの高い活動の禁止も盛り込んだ。 また、5月末までに中学校8校が修学旅行を予定していたが、多くは延期を決めた。 同区では昨年度、延期しての実施も含め、修学旅行に行けたところが少なくない。区教委の担当者は「キャンセル料の発生や、受け入れ側のことも考えれば、5月中の実施は難しい。できるだけ実施できるといいが、再予約もなかなか厳しいようだ」としている。 文京区も23日、区内の小中学校と幼稚園に通知を出し、授業は対面を原則とし、休校や分散登校は求めないとした。一方、運動会など学年を超えた行事や、都外に出る修学旅行などは延期または中止を求めた。また、中学の部活動は宣言解除までは平日のみ、放課後1時間半程度までにすることとした。 ただ、宣言下に最後の部活動の大会を迎える中学3年生がいることを想定し、「出られないという事態は避けたい」と判断。東京都中学校体育連盟が大会を開く場合には、練習や出場は可とした。 中野区は、小中学校に対して、現時点では、部活動の制限など一律の対応は求めない方針だ。 区教委の担当者は、「区内の学校では、これまでクラスター(感染者集団)の発生もない。感染状況や他の自治体の動向も見つつ、今後の対応を考えていくことになるが、教育活動は止めないようにしたい」という。 都内のある市では、まん延防止等重点措置を受け、感染対策の強化を求める通知を小中学校に出したばかり。担当者は「緊急事態宣言の対策を加えてまた作り直しです」とこぼす。週明けに校長らと教育委員会で、部活動や学校行事をどうするか話し合う予定だ。 5月末からは関西へ修学旅行に行く中学校があり、6月には県外へ学習に出かける小学校もある。「宿泊施設は3週間前からキャンセル料がかかるので、連休明けにはどうするか判断をしないといけない」(宮坂麻子、高浜行人、阿部朋美、三島あずさ) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夜の外飲み、金シャチ公開…まん延防止でも人減らぬ週末
東海3県でも、新型コロナウイルスの感染者がまた増えている。三重県は24日、過去最多の72人の新型コロナウイルス感染を発表した。愛知県でも、過去7番目に多い339人の感染が確認された。東京、大阪など4都府県に出される緊急事態宣言に次ぐ「まん延防止等重点措置」が、愛知県には適用されている。重点措置から初の週末、人の流れは止まったのか。名古屋市中心部を歩いた。 23日午後6時すぎ。金曜夜の繁華街・栄地区では、スーツ姿を中心に、人が集まり出した。会社員男性(53)は、部下2人と居酒屋を探していた。会社からは飲みに行くのを控えるよう言われているが、「今週はこいつら仕事頑張ったから打ち上げです」。県が求める営業終了時刻の午後8時には解散するという。 午後8時を回ると、飲食店街の電気が徐々に消え始めた。「じゃあ今日はこれで」。店の前では解散のあいさつをし、タクシーに乗り込む人が目立つ。ごみ出しをしていた焼き鳥屋の店主(42)は「先週より(店に)早く来る客が多い印象。うちとしてはありがたいけど(感染対策としては)意味あるのかね」と首をかしげた。 午後8時半をすぎると、多くの人が駅へ向かい、通りには人もまばらに。 「お兄さんもう帰っちゃいます?」 キャッチの男性が話しかけて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル