2021年4月25日 1時29分 福岡県飯塚市で1992年2月に女児2人を殺害したとして久間三千年(くまみちとし)・元死刑囚が有罪となった「飯塚事件」で、弁護団は24日、最高裁が再審請求の特別抗告を棄却したことに対し、第2次再審請求を行うと発表した。 確定判決によると、久間元死刑囚は、登校中の小学1年の女児2人をワゴン車に乗せ、首を絞めて殺し、山中に遺棄した。弁護団は、証拠とされた付着物のDNA型鑑定は、再審無罪となった「足利事件」と同じ30年前の手法で精度が低いとして再審を請求。だが、最高裁は今月21日付の決定で「鑑定を除いても、犯人であることの高度の立証がされている」として請求を棄却した。 弁護団共同代表の徳田靖之弁護士は24日に福岡市内で会見し、「国家が無実の人の命を奪ったかもしれないのに、最高裁がこの程度のいい加減な判断をしていいのか」と批判。久間元死刑囚とは別の人物が犯人だとする目撃証言を新証拠として挙げ、第2次再審請求を行うと表明した。6月中にも請求するという。 久間元死刑囚は2008年に死刑執行された。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
緊急事態前日「最後のチャンス」 列つくった駆け込み客
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、25日に4都府県に出される3回目の「緊急事態宣言」。休業要請前の「最後の日」となる24日、各地で商業施設やレジャー施設に多くの人が駆け込んだ。 東京・渋谷の109。東京都北区の中学3年の女子生徒(14)は母親(45)と来店した。12日からまん延防止等重点措置が適用され、渋谷への買い物を我慢してきたが、今回の宣言で109も臨時休業に。「『今日しかない』と思い切って来ました」。試着に30分待ちの店もあったことに驚いた。母親は「みな駆け込みで来たのかな」。 ボウリング場も休業要請対象となる中、渋谷区の「笹塚ボウル」は24日午後から「1時間待ち」に。最近の週末に比べて、多いという。常連の男性(67)は「仲間としばらく会えなくなるのはさみしい」。本来は25日も訪れる予定だったという。(柴田秀並、華野優気) 「ずっと家にいるの、しんどい」 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ・大阪市此花区)は24日、臨時休業の開始を翌日に控え、家族連れらでにぎわった。 昼時になると、周辺の飲食店… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪で1097人の感染確認 5日連続で1千人超
大阪府は24日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1097人確認されたと発表した。新規感染者は5日連続で1千人を超えた。また、死者は16人確認された。感染者は延べ7万4575人、死者は計1340人となった。 府によると、重症患者は14人増えて過去最多の348人となり、府が確保する287床を大きく上回った。中等症病床で65人が治療を続けており、滋賀県の医療機関で1人が治療を受けている。重症病床の使用率は98・3%だった。24日に重症化が確認された40人のうち、30代が2人、40代が1人いた。 軽症中等症も府が確保する1830床の使用率は83・7%だった。 また、府内の医療機関や高齢者施設、学校の計6カ所で集団感染が確認された。府はクラスターが発生したとみて調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「わすれない」追悼のあかり 宝塚線脱線事故から16年
鈴木智之2021年4月24日 22時23分 107人が死亡、562人が負傷したJR宝塚線(福知山線)の脱線事故から25日で16年になる。24日夜、兵庫県尼崎市の事故現場の慰霊施設・祈りの杜(もり)で、犠牲者をしのぶ「追悼のあかり」があった。 遺族らが約600本のろうそくにともしたあかりで、事故の起きた日付と「わすれない」の文字が浮かび上がった。 義弟を亡くした上田誠さん(54)=大阪府八尾市=は「記憶が風化して、また同じような事故につながることが一番つらい。ろうそくに火がともった瞬間、行事を絶やさなくてよかったと実感した」と話した。 25日に予定されていたJR西日本主催の追悼慰霊式は新型コロナウイルスの影響で2年連続中止に。祈りの杜に祭壇や献花台を設け、遺族、負傷者らは入場できる。事故発生時刻の現地の様子は遺族、負傷者らにオンライン中継する。(鈴木智之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「指導」とお尻を触るコーチ スポーツの現場での性暴力
「指導者という立場を悪用し、保護者らの信頼に乗じて幼い被害者らを意のままにした犯行は卑劣極まりない」 2020年1月、九州地方の武道教室で教え子にわいせつな行為をした60代の男に、懲役7年の判決が言い渡された。 拡大する子どもへの性暴力第4部④ イラスト・米澤章憲 男は、「指導」と称して当時5~9歳の女児3人を1人ずつ控室に連れ込んで体を触るなどし、その様子をスマートフォンで撮影していた。 「被告は私たちに時限爆弾を残していった」 子どもたちの心身とその後の人生を脅かす性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」第4部は、地位・関係性を利用した性暴力について取り上げます。 裁判で被害女児の両親はこう… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石川で新たに37人が新型コロナ感染 過去最多を更新
石川県は24日、新たに37人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。これまで最多だった16日の35人を上回り、過去最多を更新した。県内の感染者数は累計2346人となった。(川辺真改) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スポーツの現場、指導者の3割が周囲のセクハラを認識
日本スポーツ協会の2019年の調査では、スポーツの現場で、セクシュアルハラスメントを見聞きしたという指導者は約3割に上る。見聞きした指導対象を年齢別でみると、未成年が3割を上回り、成人(大学生年代を除く)よりも多かった。 調査は19年9~10月、同協会に登録された指導者2万8547人を対象に過去5年間に見聞きしたかをオンラインで聞き、2611人(9・2%)が回答した。セクハラの背景についての質問への回答では「指導者の人間性・人格」が90%と高く、「被害を訴えにくい関係や環境」(72%)、「結果主義・勝利至上主義」(45%)が続いた。 日本オリンピック委員会(JOC)が13年に実施した調査では、トップ選手の11・5%が暴力を含むパワーハラスメント、セクハラを受けたことがあると答えた。自由記述では「信頼関係さえあれば問題ない」とする選手も少なくなかったという。 スポーツジェンダー論に詳しい明治大の高峰修教授は「指導者と選手の間には圧倒的な権力差がある。大会への出場など決定権を持つ指導者に選手は受け身になりがちで、セクハラをされても言い出しにくい」と指摘する。 また、合宿や遠征など共有する時間が長いうえ、指導などで身体的接触が多いこともセクハラが起きる一因という。「被害に気づかぬ間に時間をかけて距離を詰められていることもある」 一方で、セクハラに対する取り組みは遅れているという。「多くの競技団体でセクハラは禁止事項になっているが、丁寧なガイドラインなど防止対策があるわけではない。セクハラは起きるという前提に立ち、相談窓口を増やすべきだ」と話す。(黒田壮吉、斉藤寛子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
郵便局長、顧客情報流し20万円受領か 日本郵便が調査
2021年4月24日 14時50分 熊本県内の郵便局長が保険契約関連の顧客情報を漏らし、保険代理店側から現金を受け取った疑いがあるとして、日本郵便が調査を進めていることがわかった。情報を漏らした相手は、保険代理店で働く元郵便局員だという。 関係者によると、顧客情報を漏らしたのは旧特定郵便局の男性局長。問題発覚後は別の部署に異動している模様だ。情報を漏らしたあとに約20万円を受け取っていたことなどから、日本郵便は情報を漏らした見返りに現金を受け取った可能性もあるとみて調べているという。 日本郵便では、長崎市の60代の元郵便局長が、知人や顧客ら約50人から10億円超をだまし取っていた問題が今月初めに発覚した。また、かんぽ生命保険の契約者情報を保険代理店に流した見返りに商品券などを受け取ったとして、鹿児島市の鹿児島中央郵便局員だった男が日本郵便株式会社法違反(収賄)の疑いで逮捕され、今月21日に起訴される事件も起きている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
路線バスで県内横断?高校生考案のルート、大人もうなる
石川和彦2021年4月24日 15時28分 鳥取県内の路線バスのルートをつなぎ、ダイヤの一部を統合すれば県を横断する新路線「鳥取・倉吉・米子線」ができる。停留所の数は日本最多の213を数え、観光資源になる――。そんな考察結果を県立倉吉東高校3年の亀井俊佑さん(17)がまとめた。全国規模の課題研究の発表・審査会で最優秀のグランプリに輝いた。 この考察結果は、2年時に全学年で取り組んだ探究学習の授業の成果だ。亀井さんは県内の地域交通を研究テーマに選んだ。高速道路を使わない路線バスとしては日本一長い奈良交通(奈良市)の「八木新宮特急バス」(約170キロ、所要約6時間半、停留所数167)に着目。鳥取、倉吉、米子を結ぶ「鳥取県横断長距離路線バス」がつくれないかと考えた。 現在のバス路線は東、中、西部の三つの地区ごとに完結していて、空白地帯もある。亀井さんはバス事業者2社の倉吉営業所に行って路線バスの乗客数などを尋ねたり、バスの運行に関する法律や運転手の労働条件を調べたりした。実際の運行状況を現地調査し、利用者の声も拾った。 運転手不足が問題になっていることなどから、単純な新路線開設は実現可能性が低いと判断。既存のダイヤを組み合わせることで無理なく運行できないか分析した。その結果、平日なら1日1往復は東部から中部、中部から西部に入る際の待ち時間がほとんどなく運行できることがわかった。所要時間は片道で約4時間40分(30分の休憩を含む)になった。 3日間乗り放題の乗車券(1800円)を買えば、路線バスだけで県内のほとんどの観光地をめぐることができる。停留所数が日本一になれば「鳥取・倉吉・米子線」が観光資源になることにも気づいた。亀井さんによると現在の日本一は「北海道沿岸バスの169カ所の路線」という。 こうした考察結果を「その名は日本一停留所の多い路線バス」としてまとめた。同校はほかの優秀作5件とともに一般社団法人「Glocal Academy」(鹿児島市)が主催する第6回高校生国際シンポジウムに応募。3月下旬にオンラインで実施された同シンポジウムで発表した。 探究部主任として指導した竹中孝浩さん(現教頭)によると、審査員からは地域の課題に自分事として取り組んだことや見逃しがちな身近な問題を取り上げた着眼点が評価され、提言内容は実現可能性と費用対効果が高い、と判断された。 亀井さんは「最後まで突き詰めて考えることは重要だとわかった。実際に走らせるには、さらに細かなダイヤ設定が必要で、収益面での問題点が残るが、こういう議論が地域交通の利便性向上や地域の活性化のきっかけになればうれしい」と話している。(石川和彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鉄道各社は減便など検討 JR東は週明けに方針決定
東京都へ25日から緊急事態宣言が出されることを受け、鉄道各社は減便などを検討している。JR東日本は週明けに対応を決める方針。大型連休期間中は、平日であっても一律休日ダイヤに変更することなどを検討している。 JR東日本や首都圏の大手私鉄は今年1月の2回目の緊急事態宣言の際に最大で30分程度、終電の時刻を繰り上げた。その後宣言期間中の3月のダイヤ改定の際に、通常時の終電時刻も早めたばかりだった。 東京メトロは23日時点で「(国や東京都などの)要請に応じて検討する」、東急電鉄も「要請にそって終電繰り上げも含め、選択肢を検討している」とする。私鉄関係者は「新ダイヤで終電が繰り上げられたばかり。これ以上繰り上げれば医療従事者などエッセンシャルワーカーに迷惑がかからないか」と気をもむ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル