自治体向けのコンサルティング会社「ランドブレイン」(東京)のサーバーがコンピューターウイルスに感染した問題で、サーバーから個人情報が流出した可能性があるのは約80自治体に上ることが2日、同社への取材でわかった。情報が悪用された事例は把握していないという。 同社によると、取引がある200超の自治体で行政情報などが流出した可能性があり、そのうちの約80自治体では個人情報が流出した可能性があるという。実際の流出の有無については調査を続けており、4月中旬にも各自治体に結果を報告する方針という。同社は不正アクセスを受けたとみて、警察に相談している。 朝日新聞の2日昼現在の集計では、個人の氏名や住所など個人情報を含む情報流出の可能性があると公表したのは、以下の10自治体。 東京都▽兵庫県▽北海道旭川市▽東京都墨田区▽同荒川区▽同足立区▽同葛飾区▽同世田谷区▽千葉県芝山町▽大阪府岸和田市(土舘総一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学受験の尽きない悩み 答えはネットじゃなく目の前に
朝日新聞社が3月28日に開いたオンラインイベント「対談 中学受験、どうしよう」では質問も数多く寄せられました。中学受験を「教育虐待」にしないために、親はどうすればよいのか。教育ジャーナリストのおおたとしまささんと、時事ユーチューバーのたかまつななさんの対談の後半では、親が陥りがちなたくさんの落とし穴について語ってもらいました。(田渕紫織、石山英明、日高奈緒) ――おおたさんは、「塾が教えない中学受験必笑法」の連載でも「呪いの言葉」について書かれていましたが、逆に親がやってはいけないことは何でしょう? おおた 中学受験で悲劇が起きる時っていうのは、親が子どもそのものじゃなくて、例えば「どこどこの中学に入れたい」という目標ばっかり言ってしまったりとか、もしくは、「この勉強法がいいらしい、やりなさい」とか、子どもを見ないで目標とか方法論ばっかり見てしまっている時に起こるんです。 勉強法を変えた方がいいかとか、志望校を変えた方が良いんだろうかとか、迷った時の答えって、いくらネットを探しても出てこないんですよ。 記事の最後には対談の全編を収録した動画もあります いろんな情報を調べれば、引き… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
焼けた靴べら見て…祇園のお茶屋、80歳おかみが再建
京都・祇園で火災に見舞われた1軒の老舗お茶屋に、再び明かりがともった。新型コロナウイルス禍の中、再建したのは80歳のおかみ。その思いは、遠く離れた地で同じ境遇のもう1人のおかみに紡がれていった。(佐藤秀男) 「装いは多少変(かわ)りましたが、今まで通り変らぬ赤いポストと松の緑を目印にお越し下さい」。今年1月、お茶屋「吉(よし)うた」(京都市東山区)のおかみ、高安美三子(みみこ)さん(80)はなじみ客に営業再開を知らせる、こんな手紙を送った。 祇園のメインストリート、花見小路通を南へ進むと、手紙の通り赤くて丸みのある郵便ポストが。そばには通りに向け、枝を伸ばすマツも。ここが再建された、吉うただ。 お茶屋は、芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)による舞を楽しんだり、お座敷遊びに興じたりする「一見(いちげん)さんお断り」の社交場。創業100年を超す吉うたは、昭和初期に作家の長田(ながた)幹彦が滞在中、舞妓の心情や京都の四季を織り込んだ歌舞曲「祇園小唄」を作詞したことでも知られる。 玄関を抜けると、2階に広さ10畳と6畳の座敷。びょうぶを背に芸舞妓が舞を披露する。1階には客10人ほどが座れるL字形のカウンター。舞妓や芸妓を経て24歳で4代目おかみになった高安さんが、記憶を頼りに再現した。 「前と同じでホッとする」 吉うたが全焼したのは2019… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府、新たに613人感染 2日連続600人超
大阪府は2日、府内で新たに613人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。616人だった1日に続き、2日連続で600人を上回った。また、5人が亡くなったことも確認され、府内の感染者は延べ5万3496人、死者は計1189人になった。 また、これまでに感染が確認された人のうち、新たに243人が変異株に感染した疑いのあることが判明した。府は国立感染症研究所に検体を送り、詳しい解析を依頼した。これまでに府内で変異株に感染した疑いのある人は627人、変異株への感染が確定した人は207人となっている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
亡き人からのラストレターをあなたに 悲しみ癒やすお寺
亡き人からの手紙、大切な人に届けます――。真宗大谷派の寺がはじめた「手紙寺」が、コロナ禍で人々を引きつけている。故人から生前に寺が手紙を預かり、死後に受け取った遺族らは返事を書く。この取り組みを通して、心の落ち着きを取り戻す人もいる。 ラストレターの預かり料は1万3200円。亡くなった人への手紙の焚き上げは無料。宛先は「〒274・0082 千葉県船橋市大神保町1306、手紙寺お焚き上げ」。問い合わせは手紙寺(03・5879・4501)へ。 手紙だから書けたことも 3月中旬、千葉県船橋市の船橋昭和浄苑内にある「手紙寺 船橋」。同県白井市の石塚紀子(のりこ)さん(51)は、亡き夫の裕隆(ひろたか)さん(享年55)からの「ラストレター」を受け取った。 裕隆さんが膵臓(すいぞう)がんと診断されたのは2018年6月。すでに末期だった。残された時間をどう過ごそうかと思案し、2人で手紙寺を見に行った。「亡くなったら開ける」と約束し、お互いに手紙を書いた。今年1月、裕隆さんは逝った。 納骨が終わり、紀子さんは寺院内のラウンジ「手紙処(てがみどころ)」に入った。落ち着いて手紙を書くために設けられたスペースで、裕隆さんが眠る永代供養墓がよく見える。約80平方メートルの部屋を、壁の木々のにおいが包む。 手紙の封を開けると、小ぶりで控えめな文字が見えた。「あ、裕隆さんだ」。笑みがこぼれた。 拡大する手紙寺で、亡き夫・裕隆さんからの「ラストレター」を読む石塚紀子さん=2021年3月14日、千葉県船橋市大神保町、福冨旅史撮影 《出会ったときから、感じるものがありました》 そんな風に思ってくれていたんだ。裕隆さんの本音が初めて聞けた。 《子どもができなかったこと、申し訳ない》 謝る必要はないのに。裕隆さん… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
お返しは暗黙の了解、酒肴料は賄賂?宴会の歴史たどると
コロナ禍で花見や歓迎会など宴会の自粛が求められているさなか、政治家や官僚と企業との会食を巡る問題が噴出しています。そもそも複数の人が集まり、酒食を共にすることは、歴史的にどのような意味を持つのでしょうか。中世史研究者の盛本昌広さんに聞きました。 ――柳田国男は、宴会の目的について、神と人、また人間同士がつながりを持つために同じ物を食べた、などと述べています。 宴会と言っても、神様に捧げた物を参列者が共に食する宗教的なものから、権限を持つ人を接待するものまで、形態は様々です。 現在の新人歓迎会のように、別の場所から新たに来た人を供応する宴会は、平安時代にもありました。新任の国司を国の人々が接待する「三日厨(みっかくりや)」です。土地でとれたものを共に食べることは、その共同体の一員になったことの象徴でもありました。 当時の文献には、酒食の提供に加え、豪華な特産品が贈られた例も記されています。宴会と贈り物は、昔からセットでした。 インタビューの後半では戦後に広がった「会社の宴会」についても聞いています。 ――もてなす側は、やはり何らかの見返りを期待していたのでしょうか。 基本的には、「釣り合い」をと… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車ディーラーからピザ回し世界一 きっかけは、手越くん
大阪市生野区の商店街に「世界一」のピザ回し職人がいる。トラック運転手や自動車ディーラーを経て、偶然見たピザ回しに憧れ、イタリアへ。修業を重ね、世界大会で優勝を果たした。「夢は何歳でもかなう」。そんな姿を見せたいと、ピザを回し続ける。 JR大阪環状線桃谷(ももだに)駅に近い桃谷商店街のピザ店「ピッツェリア・カサディエッロ」。訪ねると、松田悠佑(ゆうすけ)さん(37)がさっそく技を披露してくれた。 ピザの生地は厚さ2ミリ、縦横27センチあり、重さは180グラムほど。両手を使って縦方向に回す。 左指数本を生地の裏側にあてて横回転させたかと思えば、瞬時に右手に移し替え、体の後方に投げ飛ばし、また体の前面に投げ戻す。なめらかな技の数々にただ目を奪われる。しかも生地には穴一つない。 「なでるように回すことがコツです」と松田さん。だがいつもそばで見ている店のオーナー塚本敬次さん(47)も「技のスピードも速いし、まねしようにもできませんよ」と笑う。 ピザ回しは、生地を空中に投げ、均等に延ばす技術だ。ピザを焼くために絶対必要ということはないが、松田さんによると、客を楽しませるパフォーマンスとして、イタリアなどで職人が披露してきたという。 「何か別のことをしたい」時に松本潤さん 松田さんは岡山市出身。大学卒業後、地元の運送会社に入社し、事務や10トントラックの運転をした。25歳のころ、自動車ディーラーに転職し、トラック部品の管理・販売に携わった。 実家は車の解体業を営んでおり、高校生の頃から手伝っていた松田さんは部品の扱いには手慣れていた。 転機は29歳の時だった。父の俊夫さんが亡くなり、離婚も経験した。 「何か別のことをしたい」と思っていたとき、俳優の松本潤さん主演のテレビドラマ「バンビ~ノ!」を見た。イタリア料理人をめざして修業する主人公に影響を受けた。会社を辞め、岡山県内のピザ屋でアルバイトを始めた。 その矢先、テレビのバラエティー番組でタレントの手越祐也さんがピザ回しに挑戦する姿を見た。自分が店でいつも見ているピザが華麗に回る。その姿にあこがれた。「すごい世界があるんだ。かっこいい」 「自分もやる」と決めた。練習用の「ラバー」と呼ばれるゴム製生地をインターネットで取り寄せた。ネット動画を手本に指1本で生地を回したり、足の間から上に投げ飛ばしたりできるよう何度も練習した。 2013年にイタリアへ渡り、ピザ職人をめざす外国人を受け入れてきたローマ近郊ビテルボのピザ店に入った。 ピザ作りを学ぶかたわら、イタリア人の師匠にピザ回しを披露すると「俺よりうまい」とほめられ、自信がついた。その年のイタリアの地方大会で、ピザ回しのアクロバティック部門で3位に入った。帰国後も技の精度を磨いた。 「日本でもぜひ出したかった」 帰国後の16年1月、同じ師匠のもとで修業した塚本さんが脳梗塞(こうそく)で倒れ、「うちの店に来てくれないか」と打診された。それ以降、二人三脚で「カサディエッロ」を切り盛りしている。 トマトソースや水牛のモッツァレラなどを使った看板商品「ソレンティーナ」を提案したのも松田さんだ。「一番最初に師匠に教わったのがソレンティーナ。日本でもぜひ出したかった」と話す。 18年、欧州を中心に千人規模の職人たちがピザ作りの技を競う世界大会「ピッツァ・ワールドカップ」(ローマ)のアクロバティック部門に出場した。時間制限はなく、どれだけ迫力あるパフォーマンスを見せて観客を沸かせられるかが決め手となる。松田さんの演技は審査員に高く評価され、1位に輝いた。日本人では初めてだという。 ギネス世界記録に申請中 「1位になれるとは思ってなか… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「私が営業?できるかな」筋ジス抱えた女性、新たな一歩
「社会人1年生として、頑張ります」 午前10時半、千葉市若葉区の自動車販売整備業「エーゼットファクトリー」の朝礼。新入社員の内藤純子さん(18)があいさつすると、温かい拍手で迎えられた。 内藤さんは難病の筋ジストロフィーで、長時間の歩行や重い物を持つのは苦手だが、会話に不便はない。買い物などの外出時には車いすを利用するが、今回、営業職として採用された。 診断が出たのは小学校高学年。それでも「他の人と同じ生活をして、同じように働く大人になりたい」と考えてきた。高校は、工場を営み、働く父・大介さん(45)の姿に憧れ、工業高校の電子工業科に進んだ。 高校3年で進路を考えている時、見つけたのが同社の整備士募集だった。車好きの父の影響もあり、自動車関連の職にひかれた。だが、「私にできるのは事務くらいだろうな」。ダメ元で事務職の求人を問い合わせると、「車いすの営業マンなら募集しています」。小野田直社長(58)から意外な回答が返ってきた。 同社は、福祉車両の整備も手がける。取引先には福祉施設や障がい者も多く、「彼女は当事者。僕らが気付かないことにも気が配れ、さらに良いサービスができる」と考えたという。 「私が営業? できるかな」。内藤さんは戸惑ったが、両親にも背中を押されて挑戦を決意。面接では受け答えがしっかりしていることなどが評価され、採用された。 将来的には、一人で自動車を運転し、営業に回る予定だ。内藤さんのため、小野田社長は、改造費含め500万円を出し、全国に数十台しかない特別仕様の「ジョイスティック車」を用意。手で扱うレバー1本で、アクセルやブレーキ、カーブなどの操作が出来る。 ただ、特殊な車を運転するための免許が必要だ。内藤さんは今後、教習所に通い、免許取得をめざす。 営業の先輩・久我絢子さん(35)は、「内藤さんの目線で取引先を見てくれたら、提案の幅が広がる」。専務で整備士の秋田涼さん(32)は、「病気などで運転を諦めている子どもが彼女を見たら、希望がもてる」と期待する。 この日、新たな一歩を踏み出した内藤さんは「不安はあるけど、お客様にしっかり商品の説明ができるよう、勉強していきたい」と決意を語った。(真田香菜子) ■千葉県内 各社で… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「奇跡の一本松」の高田松原を一般開放 松の苗すくすく
東日本大震災の津波で「奇跡の一本松」を残し流された岩手県陸前高田市の高田松原で1日、震災後に松の苗を植樹した海辺が初めて一般開放された。再生に向けて4万本の苗を植える計画は来月、完了する見込みで、早い時期に植えられた松は高さ2メートル近くに育っている。 高田松原には震災前、海岸沿いに約7万本の松があった。国の名勝に指定され、海水浴場としても親しまれて、年間約100万人が訪れていた。それが10年前の津波と地盤沈下で砂浜の9割が消失。新たに砂を入れて浜を再生し、2017年5月から植樹が始まった。 最初に植えた苗は、震災の前年に松原で集めた松ぼっくりから種をとって育てた。県と市、地元のNPO法人「高田松原を守る会」は、支援者やボランティアらの力を借り、これまで約2キロにわたって計3万9千本を植樹した。昨春、希望者400人に植えてもらい目標の4万本を達成する予定だったが、コロナ禍で中止になっていた。 一般開放された1日、市内の熊… 【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
緊急列車停止装置、作動しない状態で走行 JR西日本
JR西日本は1日、JR琵琶湖・京都・神戸線を走る新快速電車が3月31日、緊急列車停止装置(EB)が作動しない状態で一部区間を走行していたと発表した。 EBは、運転士が意識を失うなど1分間運転操作をしない時にブザーが鳴ったり、表示灯が点灯したりしたのち、さらに5秒間何もしなければ非常ブレーキがかかる仕組み。 JR西によると、3月31日午前9時25分ごろ、長浜発姫路行き新快速が兵庫県の神戸線立花―甲子園口駅間を走行していた時、運転士がブザーなどが作動しないことに気づき緊急停車した。添乗していた別の運転士を保安要員とすることで、約5分後に運転を再開した。 その後の調査で、EBに指令を出す機器が動作不良を起こし、米原駅(滋賀県米原市)以降、EBが作動していなかった可能性が判明した。JRは機器を取り換えるとともに、原因を詳しく調査し、再発防止に努めるとしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル