コロナ禍にあえぐ高知県内の酒蔵を応援しようと、県出身の酒場詩人吉田類さんと一緒にオンラインで地酒を味わうイベントが6日にあり、全国各地から参加した約70人が楽しいひとときを過ごした。 東京・銀座の県アンテナショップ「まるごと高知」が企画。参加料を払うと県内の地酒2本が事前に送られてくる仕組みだ。 都内の自宅とみられる場所から画面に登場した吉田さんは既にほろ酔い加減。「リモート飲み会の楽しみ方は?」との参加者の質問に、「最初に時間を決めること。でないと延々飲んじゃう」と回答。酒場の魅力を問われ、「人と密になるのが最大の魅力。コロナ禍でも魂や心で密になりましょう」と答えると、参加者は「さんせーい!」「最高です」などと書き込んだ。 さらに「二日酔いはしたことがない」と司会者を驚かせながら、対策として「迎え酒しかない」と即答し、爆笑を誘っていた。(清野貴幸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
わがバーもパンデミックのどん詰まり… 店主の決断
「わがバーもパンデミックのどん詰まりここらあたりが岐路かもしれぬ」 マスターの山下敦さん(63)の一首が、昨年12月17日付の朝日新聞北海道版「歌壇」に載った。コロナ禍のさなか、閉店は熟考の末の決断だった。 農業や酪農が盛んな北海道十勝平野の中心、帯広市。帯広駅前のビジネスホテル街の一角、すし店などの飲食店が入る小さな建物の2階にそのバーはある。 ドアを開けると、ジャズの調べ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特殊詐欺、狙われる固定電話 AIで対抗、診断アプリも
自宅の固定電話が詐欺被害の入り口になるケースが後を絶たない。高齢者がよく使っていることや、固定電話の名簿が詐欺グループに出回っているとみられることが背景にあるようだ。被害を防ごうと、電話会社やメーカーも知恵をしぼっている。 AI(人工知能)が通話内容を解析し、詐欺かどうかを見抜く――。NTT西日本と東日本は昨年11月、「特殊詐欺対策サービス」を始めた。 固定電話に専用のアダプターをつけると、通話内容がNTT側のクラウドに転送され、AIが解析する。疑わしければ、本人や親族らに「犯罪の疑いがあります」などと音声やメールを届ける。 NTTは警察庁と協力し、実際… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
稲垣吾郎さん、僕の話しの聞き方 テクニックより自然体
最近はラジオパーソナリティーやAbema TVの番組、雑誌の連載で、ゲストにお話を伺う機会が増えました。話を聞いたり話したりって、僕らの業界だけじゃなく社会人としてすごい大切なポイントになってくる。僕はインタビューされる側でもする側でもあるので、両方知っているのは面白いですよね。 事前にお相手の最低限のことは調べます。僕もインタビューされていると、「あ、この人、調べてないな」ってわかるので、そこだけは気をつけようと思う。全部が全部は無理だし、僕だってインタビューしてくださる方に、「俺のこと全部知っとけよ」なんて全く思わない。でも、相手のことを知っていると、こちらも楽しいですよね。 これを言わせたいからこれを聞く、っていうのは嫌なんです。それって相手も絶対にわかる。プロのインタビュアーならテクニックとして必要なときもあると思うけど、僕はいらないかな。媒体ってみんなで作るものだから、時には、こういうことを言った方がいいかなと思って言うこともありますけどね。 お話ししていて、相手が少し心… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手作りチョコの材料が余ったなら……パスタの隠し味にも
感染が拡大する中で迎える今年のバレンタインデー。手作りのチョコを渡す人は減るかもしれませんが、自分や家族で楽しむために作る人も多いのではないでしょうか。朝日新聞が連日掲載している「料理メモ」から、手早くおいしくできるチョコのレシピをご紹介します。 手作りをすると材料のチョコは余りがちですが、そんな時のために、チョコを隠し味に使って作るミートソースパスタのレシピもあります。 マロンチョコ 【主な材料(4人前)】 ・栗の甘露煮150グラム ・チョコレート50グラム ・牛乳小さじ2 ・バター10グラム ・ブランデー小さじ1 ・ココア適量 【作り方】 栗は熱湯をかけて蜜を落とし、乾かして、粗く砕きます。 チョコレートは細かく刻んで、牛乳を加え、湯煎で溶かします。バターをクリーム状にねり、ブランデーを加え、溶かしたチョコレートを少しずつ混ぜ、栗を合わせ、12個に小さく丸めます。チョコレートがしっかり固まるまで置き、仕上げにココアをまぶします。 (約30分) 1人前約18キロカロリー、塩分0グラム (料理研究家・検見﨑聡美) チョコが隠し味のミートソースパスタ 【主な材料(1人前)】 ・ブラックチョコレート20グラム ・合いびき肉250グラム ・タマネギ半個 ・ニンジン60グラム ・セロリ35グラム ・ニンニク1かけ ・赤ワイン100cc ・トマト水煮缶200グラム ・スパゲティ70グラム ・ロリエ1枚 ・ナツメグ少々 ・オリーブ油大さじ2 【作り方】 ミートソースは3食分の量なので、残った分は冷凍保存します。 ひき肉に塩小さじ3分の1、コショウ少々をもみこみます。タマネギ、ニンジン、セロリはみじん切りに。ニンニク、トマトはつぶします。 オリーブ油、ニンニクを弱火で炒め、タマネギ、ニンジン、セロリを加え、炒めます。ひき肉も加えます。赤ワインを入れ強火で煮詰め、トマト、水100cc、チョコ、ロリエ、塩小さじ3分の1、ナツメグを加え、約15分煮ます。 塩少々を加えた湯でゆでたスパゲティに、ミートソースを3分の1ほどあえます。 チョコを入れることで、コクが増します。 (約30分) 1人前約625キロカロリー、塩分2.7グラム (料理研究家・牧野直子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ONE PIECEの声優指導 視覚障害の生徒が朗読劇
視覚障害のある中高生らがアニメ「ONE PIECE」や「AKIRA」の有名声優の指導を受け、豊かな表現力を身につける「声の力」プロジェクトに、12月と1月、筑波大付属視覚特別支援学校(東京都文京区)などの生徒らが参加した。仕上げの朗読劇をリモートで収録した生徒らは、「力を出し切れた」「プロに発声や表現を指導してもらう経験ができてよかった」と完成の喜びを語った。 文化庁補助事業の「声の力」は2019年にスタート。「日本の未来を語ろう」をコンセプトに、様々なコミュニティーを作って「対話」をメディアで発信するプロジェクト「朝日新聞DIALOG」の主催だ。19年度は生徒らがラジオドラマを制作し文化放送「青山二丁目劇場」でオンエアした。20年度は11月から筑波のほか神奈川県立平塚盲学校などで開催し、コロナウイルス感染拡大の影響で延期した授業もあるが、オンラインに切り替えるなどして進めている。 昨年12月19日に東京・築地で開催された特別出張授業には、筑波大付属視覚特別支援学校高等部の11人が参加。「ONE PIECE」エース役、「ドラゴンボール」シリーズのピッコロ役などで知られるベテラン古川登志夫さんが講師を務めた。 声優志望者に講義する機会も多い古川さんは冗談を交えつつ、基礎となる呼吸法や発声、喜怒哀楽の表現を指導。「一番難しいのは『笑い』。コツがあって『はっはっは』の前に『あー』をつけて『あーっはっはっは!』と笑うと勢いのいい笑いになります。さあ皆さん、やってみて」 生徒らは透明なついたてで仕切られマスクをつけたままだったが、マイクに向かって力強く声を張り上げた。 1月中旬に東京都内で予定していた「合宿」は、オンライン会議システム「Zoom」に切り替え30、31日に開催した。同校高等部と筑波大付属高校(文京区)から、視覚障害のある5人と障害のない5人が参加。「AKIRA」の主人公・金田役で知られる岩田光央さんが講師を務めた。 テキストは内田健さん作「シリウスくんの不思議かいけつ日記」。生徒らは2チームに分かれ、擬人化された星のキャラクターや語り手を分担して演じた。顔を合わせての朗読ではないが、岩田さんは「リモートの画面でお互い見られています。自分の番じゃない時も役の気持ちのまま、お客さんに見られているという意識でいて下さい」と指導した。 「遠くの相手に大声で呼びかけるのか、すぐ近くの相手にささやくのか、自分でイメージして」「そこは『困ってるんだな、助けてあげたいな』という気持ちを強く出して」。岩田さんの指示で声の演技が表情豊かになっていき、最後の録音に臨んだ。 終了後、筑波大付属視覚特別支援学校高等部2年の田中紫音さんは、「みんながどんどん上手になっていくのを感じ、ワクワクしながら自分のセリフを読んでいた」。筑波大付属高校2年の谷澤優香里さんは「コロナの影響で人と会う機会が減る中で、リアルな声で気持ちを伝える大切さを実感した」と話した。 2チームによる朗読劇は3月中旬ごろ、「声の力」プロジェクト特設ページ(https://www.asahi.com/dialog/voice-power/)で公開する予定。(小原篤) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
細る原発産業、人も市場も 脱原発へ技術者不足懸念
東京電力福島第一原発の大事故は、国内の原発産業の経営環境も一変させた。低調な再稼働、凍結が続く新増設、そして輸出に頼る活路も途絶えた。この先、技術や人材が不足し、廃炉作業などで安全性の確保に支障が出かねないという懸念も現実味を帯びる。たそがれの時を迎えた一大産業は、どこへ向かうのか。(編集委員・大月規義、大津智義) まるで巨大な刀鍛冶(かじ)のように、真っ赤に熱せられた150トンの鋼の塊に大型ハンマーが落とされ、轟音(ごうおん)とともに火花が散る。塊は回されながら鍛えられ、直径2メートル弱の円柱に仕上がる。 昨年12月、世界有数の鋳鍛造技術を持つ鋼材メーカー「日本製鋼所M&E」(北海道室蘭市)の工場を取材した。円柱は火力発電所の発電機の回転軸だ。「鍛錬ライン」では、発電所や化学プラントなどの大型の鋼鉄部材が造られる。 この工場は100年以上の歴史… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
復興は「再出発」 双葉町の案内標識、英訳に込めた思い
福島県双葉町の国道に「復興」を「Re-Start(再出発)」と英訳した案内標識が立っている。東京電力福島第一原発事故で、いまだ全ての住民の避難が続く町だ。英訳には町職員たちの思いが込められている。 除染廃棄物を運ぶ大型ダンプや工事関係者の車が行き交う町中心部の国道6号。青い案内標識に白い文字で「中野復興拠点」、その下には「Nakano Re-Start Base」の英語表記。 一般的に「復興」は「reconstruction(再建)」と訳され、政府の復興の司令塔、復興庁も「Reconstruction Agency」と表記される。なぜ、案内標識は「Re-Start」なのか。 町復興推進課に尋ねると、主幹の田中聖也さん(29)は「やっと気づいてもらえましたか。標識は1年前にできて、聞かれたのは初めてです」と明るい声で答えた。 町では昨年3月、面積の4・6%で原発事故による避難指示が初めて解除された。国の避難指示が出た11市町村のうちで最も遅く、インフラが整わず、人が住めるのは来春の予定だ。そんな中、町は地場企業など27社(予定含む)が進出する「中野復興拠点」(約50ヘクタール)を新たな町づくり拠点と位置づける。津波で被害を受けた沿岸部に整備された。 国道の案内標識は昨年2月に設置。事前に道路を管理する国土交通省から復興拠点の表記について町に相談があり、課内で話し合った。「reconstruction」は「長くて難しい」と見送った。それよりも、町づくりがここから始まる「再出発」との意見が出て、国交省も受け入れたという。 田中さんは「他の市町村の復興が進む中、双葉町はまだ1人も帰還できていない。ごく一部ですが避難指示が解除され、単に元に戻す『再建』より、やっとスタートラインに立てた、という思いを込めました」と話す。震災からまもなく10年。町の復興は動き始めたばかりだ。(小手川太朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海外ギャンブルサイト、日本の「客」急増 捕まらない?
オンラインカジノなど海外を拠点とするネットギャンブルサイトへの日本国内からのアクセスが増えている。参加への登録は手軽で、日本語で参加を促すサイトもある。日本では賭博が禁じられており、海外のサイトであっても賭けていれば違法になりうるが、証拠が集めにくく摘発のハードルは高いという。 ギャンブルサイトは主にオンラインカジノと、スポーツを賭けの対象とするスポーツベットがある。サイトの多くは、ギャンブルが合法な国でライセンスを取得し、運営しているとされる。氏名や住所、銀行口座などをサイトに登録すれば利用でき、クレジットカードや暗号資産(仮想通貨)を使って入金し、賭けに参加。払戻金は日本の口座などで受け取る仕組みだ。 朝日新聞は、イスラエルに本社を置くデジタル分析支援会社「シミラーウェブ」の日本法人(東京)に依頼し、海外を拠点とするネットギャンブルサイトへの日本国内からのアクセス件数を調べた。 オンラインカジノで最多は「ベラジョンカジノ」で、2018年12月に約64万8千だった月間のアクセス数が、20年1月には約7751万に激増。1年ほどで約119倍になった計算だ。同8月には約1988万まで落ちたが、11月には約4938万と、再び増加傾向に転じた。 同サイトは、カリブ海にあるオランダ領キュラソーでライセンスを取得したと記載。日本語で「皆様が安心して安全に楽しめる公平かつ公正なゲームを提供しています」「賭博で捕まっちゃう?!なんて心配は無用です!」と記載し、日本人の参加を促している。 スポーツベット部門でアクセスが最多の「bet365」は、18年12月の約86万から、ピークだった20年7月には約1320万に増加していた。同サイトによると、南欧マルタでライセンスを得ているという。 ギャンブルサイトへのアクセスが増えた背景には、暗号資産の普及やSNSでの広告戦略が容易になった点があるとみられる。 日本の刑法は、国内で行う賭博を禁じており、海外のネットギャンブルで国内から賭ければ違法になりうる。ただ、胴元であるサイトの拠点国が合法であれば、捜査当局はサーバーの管理者の協力などが得られず、証拠を集めにくいのが現状だ。摘発のハードルは高いといえるが、過去に参加者を摘発した例もあり、警察庁担当者は「可能な限り摘発していく」と話している。 朝日新聞の取材に対し、ベラジョンカジノは「弊社はライセンスにのっとり運営されているため、キャッシュで賭けを行っても問題はありません」と回答した。bet365は質問に回答がなかった。(鬼原民幸、田内康介) 参加率が最も高かったのは 国際カジノ研究所(東京)は昨… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
肩代わり翌日に70万円借金 ギャンブルに溺れた長男
インターネットを通じて海外企業のサイトで賭けをするネットギャンブル。千葉県に住む50代の男性は、大学生の長男がのめり込み、借金の返済に追われるなど苦しんだ。朝日新聞の取材に「息子はブレーキが壊れた自動車のようだった」と語った。 長男が関東地方の大学にスポーツ推薦で入学したのは6年前のことだ。中学、高校とバスケットボールで活躍した長男は、大学でも下宿をしながら練習に明け暮れていた。 だが、前期が終わった半年後、大学から自宅に送られてきた「成績表」を見て男性は驚いた。授業で計6単位しか取得できていなかったからだ。「いくらバスケの練習が忙しいとはいえ、これはおかしい」。男性は長男の下宿先に飛んでいったという。 「取ろうと思っていた単位がうまく取れなかった」。そう話す長男を信じ、「後期は頑張れよ」と励ました。だが、その後も単位の取得は増えず、後期も11単位のみ。さすがに不審に思い、再び下宿先に向かった。長男は留守だったが、何げなく部屋にあったリュックサックを開けると、中から学生ローンの借用書が数枚出てきた。 ローンの額面は、3社から計1… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル