4人が殺傷された市民襲撃4事件で、トップが1月14日に死刑を求刑された特定危険指定暴力団・工藤会(北九州市)をめぐる内外の動きが急だ。対立組織と抗争中の国内最大指定暴力団・山口組の首脳がひそかにトップを拘置所に訪ね、表舞台で組織を取り仕切る幹部もひとまわり若返った。弱体化の隙を突いて山口組が北九州進出をうかがっているとの情報もある。何が起きているのか。 昨年10月22日、神戸市に本拠を置き、43都道府県を勢力範囲とする山口組ナンバー2の高山清司若頭(73)が福岡拘置所(福岡市)に現れた。関係者によると、空路福岡入りして午後、約30分間にわたり工藤会トップで総裁の野村悟被告(74)と面会したという。 山口組はいま、離脱した勢力が… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
火の舞「トーチ」練習中にやけど 中学教諭を書類送検へ
名古屋市立中の生徒が火のついた棒を回す演舞「トーチトワリング」の練習中にやけどを負った事故で、愛知県警は指導していた男性教諭(53)が安全対策を怠ったなどとして、業務上過失致傷 容疑で書類送検する方針を決めた。捜査関係者への取材で分かった。 事故は2019年7月26日夕、守山東中(守山区)の校庭で、2年生の男子生徒が同級生約20人と野外学習で披露する演舞を練習中に起きた。右腕の長袖に引火し、近くにいた別の教諭がバケツの水で消火したが、腕にやけどを負った。 市教育委員会のマニュアルでは、棒の先端の布に含ませる灯油を着火前によく絞るなどの手順が定められていた。県警は、男性教諭が灯油の絞り具合の確認を怠ったなどと判断し、近く同容疑で書類送検する。 事故を受け、市教委は全市立校で火を使う演舞を禁止し、LEDライトなどを使うよう指導。昨年11月に男性教諭を文書訓告とした。市教委は「やけどを負った生徒には大変申し訳なく、再発防止と信頼回復に努める」と話している。(小松万希子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海第二原発の避難所、収容数を過大算出 1.8万人分
日本原子力発電の東海第二原発(茨城県東海村)に重大事故が起きた際の広域避難計画を巡り、茨城県は1日、避難所の収容人数が2018年時点で約1万8千人分過大に見積もられていたと明らかにした。トイレや倉庫など「非居住スペース」の面積も含めて算出していた。県は過大見積もりを公表しないまま関係自治体と調整を進め、現時点でなお計6900人分が不足しているという。 同原発は首都圏にある唯一の商業炉で、30キロ圏内には全国最多の約94万人が住む。県原子力安全対策課によると、福島第一原発事故後に政府が定めた原子力災害対策指針に基づき、30キロ圏内の住民を圏外に避難させる避難計画の策定が義務づけられ、14市町村と県は13年に策定に着手。県が避難先と避難元の市町村に計画の大枠を示し、30キロ圏内の14市町村が人数や避難経路などより具体的な計画を策定することになっている。 県は13年8月、避難先となる… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
霞が関の長時間労働が生む「多様性のなさ」残業大国の闇
霞が関で働く官僚の長時間労働が問題になっている。それが意味することは何なのか。「恵まれた公務員が何を言っているのか」では片付けられない、私たちの生活に及ぼす負の影響とは。 ワーク・ライフバランスの小室淑恵社長 「夜10時から翌朝5時の完全閉庁」など中央省庁に働き方改革を求める提言書を昨年末、河野太郎・行政改革担当相に提出しました。発起人となったのは有識者21人ですが、私のほか、サイボウズの青野慶久社長ら民間企業の経営者が7人を占めました。 私は主に民間企業の働き方改革や、女性活躍の推進策に取り組んできたのですが、霞が関の官僚の長時間労働には、以前から危機感を抱いていました。この問題の本質は、国民がすでにさまざまな「負の影響」をこうむっているのに、その因果関係に気づきにくいことにあります。 長時間労働で精神を病むなどして優秀な官僚ほどやめてしまう点も大きな問題ですが、特に強調したいのは、長時間労働が官僚組織を構成する人の多様性のなさを生み、国民の意識を反映しない政策につながっている点です。 たとえば少子化問題。私は長年、官僚と議論してきましたが、「少子化の原因が長時間労働にある」という論点が驚くほどに伝わらず、悔しい思いをしてきました。20代からの日々を、働くことと子育てを両立できない職場で過ごせば、女性は大切な子の命を預かる生活などできないと考え、その責任感から産まない選択をします。その感覚が理解できないのです。 女性の官僚は子育てで時間的な… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旭川医大病院前院長「パワハラあった」 解任撤回を要請
国立の旭川医科大学(北海道旭川市、吉田晃敏学長)で、付属の旭川医大病院の古川博之院長が新型コロナウイルス患者の受け入れを巡り吉田学長と対立するなどして解任された問題で、古川氏が1日、反論の会見を行った。古川氏は解任理由とされた学内情報の漏洩(ろうえい)などを否定。「解任理由には多くのウソがある」とし、大学側に解任撤回を要請した。 吉田学長を巡っては、昨年11月に新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生した旭川市内の吉田病院を巡る不適切発言が、その後、文春オンラインで報じられた。また、吉田学長は吉田病院のコロナ患者受け入れを認めず、検討した古川氏に辞任を迫ったとされる。医大は古川氏が学内会議の情報を漏らし、患者受け入れ問題では取材に応じて学内を混乱させたなどとして、役員会が今年1月25日付で古川氏を解任した。 この日、旭川市役所で会見した古川氏は、大学側が示した解任理由に反論する文書を公表。昨年4月の学内の全学説明会の模様を録画し、職員に見せたことは認めたが、学外には「漏洩はしていない」と話した。吉田学長の不適切発言があったとされる11月の学内会議の録音・録画はしていないという。 拡大する旭川医大病院の院長を解任されたことについて反論する会見を行った古川博之氏=2021年2月1日、北海道旭川市の旭川市役所 役員会は複数の証言で漏洩の事実を認定したとしたが、古川氏は「処分はすでに決まっていた。解任ありきの判断だ」と批判。大学の顧問弁護士から「会議に出た他の出席者がみな否定した。(漏洩したのは)あなたしかいない」と言われたといい、「状況証拠だけでは有罪にならないのは裁判では常識だ」と述べた。 また、吉田病院のコロナ患者の受け入れを巡る問題では、役員会が当時の患者受け入れ態勢が不十分だったと指摘したのに対し、病床は用意できており、受け入れは可能だったと反論。役員会の指摘は「まったく現実とは違う」とした。吉田学長が院長辞任を求めた発言については「パワハラがあった事実は変えようがない」とも主張した。 一連の吉田学長との対立につい… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
炭治郎の炭は何束? 鬼滅の刃ドリルを小学生に無償提供
ベネッセホールディングスは1日から、人気漫画「鬼滅の刃」とコラボした漢字計算ドリルを、無償で提供する。対象は現在の小学1~5年生で、約12万部を用意した。 無償で提供されるドリルは、進研ゼミ小学講座で提供するものの一部で、春の進級に備えて、今年度学んだことが復習できる。漢字ドリルの例文は「善逸が□□(ひめい)を上げる」「カラスが指令を□ (つたえる)」と、作品にちなんでおり、計算問題も「炭治郎が炭を67本作りました」と、作品の世界観を映したものになっている。 同社によると、昨年3月の一斉休校に伴う影響が今も続いているといい、小学校教員に実施したアンケートでは、「例年より学習内容の理解が浅くなっている」とする回答が4割以上あったという。「春の進級準備に“全集中”できるよう応援してまいります」としている。 ドリルの申し込みは特設サイト(https://sho.benesse.co.jp/zemi/cp/kimetsu/)から。(興野優平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
成人式行かなかった壇蜜さん「大人になった喜びいつか」
秋田版コラム「壇蜜のまんずまんずセレクション」 成人式には出ていない、と答えると非常に驚かれる。多くの人に「どうして?」と不思議そうに聞かれたものだ。 当時は式の数日前からインフルエンザにかかっており、行くことはうつすこと、という理由だったのだが、インフルエンザで行けないから悲しい、皆に会えなくてさみしいという感情はかなり薄かった。大学生で実家暮らし、親のすねかじりのまま成人式……という己の現状が何だか恥ずかしかったのもある。今は時代が変わり、扶養家族のまま成人するのは珍しくないのだが。そして「今日から大人ね」、と言われるのは怖かった。まだまだ子供だったのだろう。 ちなみに、成人式を迎える少し… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学術会議は独立か あり方の議論、6人任命棚上げのまま
科学者の代表機関である日本学術会議はどうあるべきか。菅義偉首相が昨秋、会員候補6人を任命しなかった問題に端を発するあり方の見直し議論が進んでいる。いまの「政府の特別の機関」を改め、国から独立させるか否かが最大の焦点で、学術会議自らが4月までに改革案をまとめる予定だ。政府は報告を受けて結論を出す方針だが、多くの人が納得できる案となるか、難航が予想される。 昨年12月24日。井上信治・科学技術担当相は、学術会議の梶田隆章会長と会談し、「現行の設置形態にこだわることなく、フラットに検討を進めてほしい」と独立の検討を求めた。 自民PTが提言「独立を」 発端はその1カ月前だった。井上氏は11月26日、梶田会長に「国の機関からの切り離しも含めた検討」を要請。いち早く独立の検討を進めていた自民党のPT(プロジェクトチーム)は12月11日、「2023年9月までに政府から独立した法人格」にすることを求める提言を井上氏に提出した。 こうした独立の提案に対し、学術会議自身は慎重だ。12月16日に井上氏に提出した中間報告では、日本を代表する学術機関として、①国を代表する機関としての地位②公的資格の付与③国家財政支出による安定した財政基盤④活動面での政府からの独立⑤会員選考における自主性・独立性――の5要件が必要とし、現在の形態なら5要件すべてを満たすとした。その上で、独立するとしても「5要件を満たす制度設計が可能なのかが論点」などと課題を挙げた。 学術会議は1949年に創設されて以来、そのあり方は何度も議論されてきた。直近では2015年に科技相の元に設置された有識者会議があり方について検討し、この時は「現在の制度を変える積極的な理由は見いだしにくい」と評価している。学術会議はこうした点を踏まえ、設置法を改正してまであり方を変えなければいけないような「明確な理由がクリアになっているのか」(小林傳司・第1部幹事)と疑問を投げかけている。 「無力化される」と心配する声も 会員らの意見も様々だ。 ある会員は「国から独立した方… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タクシー運転手の首絞め、車両盗む 米兵に猶予付き判決
タクシー運転手を脅し、タクシーの車両を盗んだなどとして、脅迫と傷害、窃盗などの罪に問われた米軍キャンプ・ハンセン(沖縄県金武町など)所属の上等兵、ジャミソン・ビセット被告(20)の判決が1日、那覇地裁であった。坂本辰仁裁判官は懲役3年執行猶予4年(求刑懲役3年6カ月)を言い渡した。 坂本裁判官は「重大な被害を生じさせかねない危険な態様」と指摘。一方で「場当たり的で、計画的ではない」と述べた。 判決によると、ビセット被告は昨年11月7日午後10時すぎ、沖縄自動車道でタクシーに乗車中、運転手を「お前を殺す」などと脅迫。首を絞め、全治約1週間のけがを負わせた。さらに、約1万8千円分の現金とともにタクシーを盗み、酒気帯び状態で運転した。直後に単独事故を起こし、逮捕されていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
孤独のグルメの漫画家、ゆかりの場所がガイドマップに
「孤独のグルメ」などで知られる鳥取市出身の漫画家・谷口ジローさん(1947~2017)の作品に登場する市内の街並みや名所旧跡を紹介するガイドマップ「谷口ジローを歩く」を市が3千部作った。1日から市内の観光案内所や図書館、ゆかりの店など約30カ所で無料配布する。 今年デビュー50周年を迎えたことを記念した事業。アフターコロナを見据えた「まちなか」(中心市街地周辺)への観光客誘客と、市の文化賞受賞者でもある谷口さんをもっと市民に知ってもらおうとのねらい。 A3の紙1枚。片面に中心市街地周辺の地図を描き、「父の暦」「魔法の山」「孤独のグルメ」などに描かれた久松山や若桜街道、鳥取東照宮などの場所をそれぞれの作品の場面を添えて記した。 反対側の面では、「中心市街」「鳥取城跡」など四つの区域に分けて作品で取り上げられた場所や出来事(鳥取大火)などを紹介。鳥取市が舞台の作品、谷口さんの略歴にも触れている。両面ともカラーで八つ折りにできる。 市では、作品に出てくる場所を谷口さんと親交の深い人が務めるガイドとめぐるツアーを3月下旬に催す予定。市文化交流課の福山博俊課長は「谷口さんと作品は地域の宝であり、市民の誇り。改めて多くの人に知ってもらい、まちづくりに生かしていきたい」と話す。問い合わせは同課(0857・30・8021)。(石川和彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル