コロナ禍による学生の就職活動への悪影響が長期化しそうだ。旅行業や飲食業を中心に採用に慎重な企業が増え、1年前までの「売り手市場」は様変わりした。元の水準に戻るまで5年程度はかかるとの見方があり、学生は志望業種を広げるなどの対応を迫られている。 国の調査によると、この春に卒業予定の大学生の就職内定率(昨年12月1日時点)は82・2%と前年同期より4・9ポイント下がった。文系・理系別では文系が5・6ポイント減の81・3%で落ち込みが大きい。 この春に卒業予定の高校生を対象にした企業の求人数(昨年10月末時点)も、前年同期より20・7%少ない37万人だった。業種別では宿泊・飲食サービス業が45・9%減で最も大きく、生活関連サービス・娯楽業が33・4%減、製造業は26・1%減だった。 影響はいつまで続くのか。リク… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関東大震災直後の横浜、被害鮮明に 写真原板28枚発見
1923年の関東大震災の直後に、横浜市の中心部の被災状況を撮影した写真原板28枚が見つかった。焼け野原になった横浜中華街や、国内外の軍艦が救援に駆けつけた横浜港など、当時の様子が鮮明に記録されており、分析した横浜開港資料館(中区)は「横浜の震災被害を知るうえで貴重な発見だ」としている。 見つかったのは、当時の街の写真館で多く使われた「ガラス乾板」と呼ばれる写真原板。横浜出身の写真師、西野芳之助氏(1881~1952)が撮影したとみられる。 鎌倉市内の旧西野写真館で2018年秋、西野氏の孫が箱に保管されていたのを見つけ、連絡を受けた横浜開港資料館の吉田律人調査研究員が確認した。吉田さんは「ガラス乾板は壊れやすく、100年近く経って一度に28枚が見つかったのは奇跡だ」と驚く。 横浜港に停泊中の旧日本海軍の戦艦「伊勢」や、損壊した橋の修復が進んでいない中村川の様子から、撮影は1923年9月10日前後とわかった。関東大震災発生の10日ほど後だ。 焼け野原になった横浜市街地の… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
35年ぶりに届いた手紙 天文学的な再会、奇跡か必然か
昨年の夏、天文学者の鳴沢真也さん(55)は、実家で書類を整理していて4通の手紙を見つけた。 今から35年ほど前、アマチュア天文雑誌を通じて知り合った中学生・上田直生くんと文通していたときのものだ。 工作が得意で望遠鏡を自作していた彼は、カメラ装置の電気回路図まで描いて送ってくれる子だった。 そういえば文通してたな。彼は今どこで何をしているんだろう。そう思ったら、久しぶりに連絡をとってみたくなった。 12月、自らの天文関係の新著が出るタイミングで手紙を書いた。 「上田様はお忘れになっているかと思いますが、文通をしていた者です」 夢をかなえて天文学者になったことを知ってもらうために、書籍を同封した。 送り先は当時の住所なので、届かないかもしれないと思いながらの投函(とうかん)だった。 それから数日後、FacebookのMessengerを通じて、こんなメッセージが寄せられた。 「もしかして子供時代に天文雑… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米+切り餅で簡単中華おこわ 一緒に炊いてもっちもち
記事の後半で、作り方のポイントを動画でご覧いただけます ごはんラボ 中華おこわ 今週からの4回は「調理家電」がテーマです。多機能で便利ですが、使いこなせないという悩みもよく聞きます。基本的な仕組みを知り、レパートリー増につなげましょう。 初回は炊飯器で作る中華おこわ。といっても、もち米は使わず、うるち米に切り餅をのせて炊きます。もち米はいったん買うと余ってしまう場合もあると思いますが、切り餅を使えばもち米がなくても手軽にできます。煮溶けた餅がご飯と混ざれば――、その食感はまさにもち米。ただし、特に圧力炊きの炊飯器は餅を加えた炊飯が禁止の商品もあるので、必ず説明書を確かめてください。 米を上手に炊くには、十分水につけるのが大切と言われますが、最近の炊飯器は温度を制御し、白米なら事前の浸水なしでもおいしく炊けます。調理科学監修の佐藤秀美・日本獣医生命科学大学客員教授は「50~60℃を長く保つと、炊飯中にも浸水が進むほか、酵素の働きで糖も増えます」。(小林未来) 中華おこわ 材料(4人前) 料理監修:吉田勝彦さん(中国家庭料理「ジーテン」) □ 米 2合 □ 切り餅 2枚(1枚50g) □ ウィンナーソーセージ 3本 □ 干しエビ 10g □ 生シイタケ(小) 2枚 □ 調味料(しょうゆ大さじ2、酒大さじ1、白コショウ少々、サラダ油大さじ2) 【作り方】 ①米を洗い、300mlの水に10分ほどつけておく。事前の浸水が不要な炊飯器でも、塩分があると米の吸水率が低くなるため、味つけご飯の場合はあらかじめ吸水させておく。 拡大する浸水させるときの水は、後から加える調味料の水分を考えて、炊飯器の2合の目盛りより少なめの量で ②水大さじ2に干しエビを浸す。… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
雪山で親子3人遭難 暗闇の中、男性はライト手に登った
奈良県天川村の稲村ケ岳(標高1726メートル)から登山仲間2人と下山した会社員の岩崎哲裕さん(41)=兵庫県加古川市。そこでひとりの女性に話しかけられた。昨年12月28日午後5時半ごろのことだった。 「家族がおりてこないんです。会いませんでしたか」 事情を聴くと、女性は家族と一緒に、奈良市から日帰りで天川村を訪れていた。女性は約3時間の遊歩道を車で先回りして、夫(53)と長女(21)、長男(19)を迎える予定だったが、連絡が途絶えたのだという。 この日は気温も低く、登山道には雪が積もっていた。日も沈み、あたりは真っ暗だ。とにかく早く捜しにいかなくては――。岩崎さんはライトを片手に、下山したばかりの登山道を引き返した。 「滑落しているかもしれない」。最悪の事態も頭をよぎった。ホイッスルをふいたり声を張り上げたりしながら3人の姿を捜した。 1・5キロ進んだところで長男… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
13歳、短歌と俳句の二刀流 名古屋の中1・水野さん
中学1年生ながら「短歌研究ジュニア賞」の大賞に選ばれた名古屋市の水野結雅(ゆうが)さん(13)は、実は俳句もたしなむ二刀流。バラエティー番組「プレバト!!」で詠んだ一句は、俳人の夏井いつきさんらに絶賛された。いまは日記代わりに、句と歌を毎日詠むと決めている。作品から、少年の日常や素顔が見える。 昨年創設された「第1回短歌研究ジュニア賞」(短歌研究社主催)で、高校生を抑えて応募者1521人の頂点に立った。名古屋市立中学校に通う1年生だ。 向こうから握手されそうなひきだしの奥に右手をそっとさし出す 拡大する短歌研究ジュニア大賞を受賞した水野結雅さん=2021年1月23日、名古屋市守山区、山本正樹撮影 6年通った学童保育所の机を思… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
避難所の「7日以内」設置ルール、改善求める知事多数
自然災害の被災者支援を定めた法律について朝日新聞が実施した全国知事アンケートでは、避難所の設置基準などを定めた災害救助法についても尋ねた。災害対応は基本的に市区町村の役割だが、災害救助法が適用されれば、避難所設置や救出活動、仮設住宅の提供などを都道府県や一部の政令指定市が主体となってできる。市区町村の財政負担もなくなる。被災者には住宅の応急修理費(大規模半壊・半壊で最大59万5千円など)も支給される。 災害救助法では、避難所の設置期限は災害が起きてから「7日以内」などと定められているが、31知事が、こうした基準の改善が「必要」「どちらかというと必要」とした。和歌山県の仁坂吉伸知事は「必ずしも(災害の)実態に合っていない」と指摘する。 設置期限を過ぎる場合でも、内閣府と協議して延長などが可能だ。ただ、愛知県の大村秀章知事は、延長などは認められることが「常態化している」と指摘。基準の見直しで内閣府との協議に割く労力や時間を減らせれば「救助の迅速化が図られる」と答えた。そもそも「災害時においては協議を行う余裕もない」(長野県の阿部守一知事)との声もあった。 京都府の西脇隆俊知事は基準の… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被災住宅の再建支援「さらに改善を」全国47知事の8割
東日本大震災から10年を迎えるのを前に、自然災害の被災者支援に関する法制度について、朝日新聞は47都道府県の知事にアンケートを実施した。被災住宅の再建費を支給する「被災者生活再建支援法」は昨年、対象範囲が拡大されたが、約8割にあたる40知事が「どちらかというと」を含め、さらに改善が必要と回答した。 アンケートは昨年12月に実施し、すべての都道府県知事から回答を得た。被災者生活再建支援法は、これまで「全壊」(損害割合50%以上)と「大規模半壊」(40~50%未満)の世帯が支給対象だったが、昨年11月の法改正で「半壊」(20~40%未満)のうち、30%台の「中規模半壊」も対象になった。支給額は最大で全壊300万円、大規模半壊250万円、中規模半壊100万円になる。 法改正後の制度について、さらに改善が「必要」と答えたのは25知事。「どちらかというと必要」は15知事だった。改善してほしい内容では、すべての半壊世帯を支給対象とするよう求めた25知事をはじめ、36知事が支給対象の拡大を求めた。「(対象範囲は)今のままでよい」は10知事にとどまった。 後半ではアンケート結果を紹介しています。 すべての半壊世帯への拡大が必… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「保育園理事長がパワハラ」元保育士らが損害賠償求める
涌谷保育園(宮城県涌谷町)を運営する社会福祉法人理事長によるパワーハラスメント行為で精神的苦痛を受けたとして、元保育士ら12人が29日、社会福祉法人に対して総額約2600万円の損害賠償を求める労働審判を仙台地裁に申し立てた。 申立書によると、理事長は2015年4月に就任し園長職も兼務した。理事長は、あいさつされても無視をしたり、気に入らない相手を大声で威嚇して問い詰めたりした。こうしたパワハラ行為が繰り返され、20年3月までに10人の保育士が退職した。 19年12月、保育士ら24人が労働組合を結成して団体交渉を申し出た。理事長から一部の保育士に送られたメールに、「集団で欠勤することは『偽計業務妨害罪』に該当する可能性もある」などと記載されていたという。 事態が改善しないことから、組合員ら約20人が20年3月末に退職届を提出。理事長は園長職を辞するとの誓約書を示したことから、組合員らは復帰したものの、その後、理事長とは連絡が取れない状態が続いた。約1カ月後、理事長が園に姿を見せて、新たに作った「施設管理者」というポストに就いたと表明したという。 パワハラ行為はその後も続くなど状況はさらに悪化した。保育士らは心身ともに疲れて子どもたちを安心安全な環境の中で保育することが保証できなくなったと考え、昨年11月までに退職した。 県によると、12月以降は、必要な保育士を確保できない状態が続いている。園の保護者会の集まりでは、「安心して子どもを預けられない」などと保育士不足への不安を訴える声が相次ぎ、一部の園児は他の施設に移っている。 複数の保護者によると、理事長はパワハラ行為について全面的に否定しているという。社会福祉法人側は取材に対して「担当者が不在」としている。 申立書提出後、仙台市内で会見した労組委員長は「わたしたち全員、子どもが大好きです。園を離れたくなかった。でも、我慢をしていたら問題は続く。ここで声を上げて解決することで、いい保育ができる状態に戻したい」と話した。(角津栄一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
公立中教職員の16%、過労死ライン超え 群馬で調査
教職員の時間外勤務(残業時間)で「過労死ライン」とされる月80時間を超える割合が公立中学校で16・1%にのぼることが、群馬県教育委員会が昨年10月に実施した全校対象の調査で明らかになった。抽出調査だった一昨年とは単純比較できないものの、2・9ポイント改善した。ただ、全体としては多忙な職場環境を物語る結果となり、対策が求められる。 昨年10月の調査は初めて全校を対象とし、市町村立と県立の小中高校、特別支援学校など計556校の教職員1万6142人に対して実施した。 2019年は同じ10月に、全体の8%にあたる市町村立小中学校36校と、県立の全84校を対象にした抽出調査だった。 昨年12月、「教職員の多忙化解消に向けた協議会」で報告された今回の調査結果によると、中学校以外の教職員の時間外勤務が月80時間超の割合は、高校が8・6%(前年比0・9ポイント増)、小学校で1・4%(同1・7ポイント減)だった。 さらに100時間超は中学校が5%(3・6ポイント減)、高校が3・2%(0・2ポイント増)、小学校が0・2%(0・3ポイント減)だった。 県教委によると、コロナ禍で学校行事や部活動の大会が相次いで中止となった一方、国の補正予算で各校に学習指導員が配置されるなど、通常とは異なる状況下で例年よりも教職員の負担が軽減された可能性も考慮する必要があるという。 そのうえで、担当者は「改善傾向にあるが、突出して時間外勤務が多い教職員もいる」と報告。今後1年程度は全校調査を継続し、多忙な教職員の働き方の改善に向けた方向性を検討する。 制度上、教員の給与はいくら残… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル