静岡県焼津市は5日、10日に予定していた成人式の会場を焼津新港城之腰岸壁に変更し、新成人が駐車した車の中から参加する「ドライブイン」方式で実施する、と発表した。中野弘道市長は「ウェブ開催だと晴れ舞台がなくなってしまう。接触を極力避けながら、集まれる方法を模索した」と話した。 式典は新成人が500人前後になるよう、市内を3地区に分け、開始時刻をずらし、各回30分程度行う。市長のあいさつや新成人の誓いを屋外スピーカーや音声配信で流す。晴れ着姿の新成人らは車内で配信を聞き、終了後に車から出て記念撮影をする。市内にもフォトスポットを複数もうけ、新成人が密にならないよう誘導するという。 市は新成人に対し、式典2週間前までの帰省と、健康チェックシートの記入、提出を求めてきた。年末年始、市内でも県外が感染経路の陽性者を確認したことから、式典内容の変更を決めたという。首都圏への緊急事態宣言を控え、新成人には「5日以降の帰省」「式典終了後の懇親会」の自粛を求める。(阿久沢悦子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
78歳運転の車が高速逆走か 衝突され会社員の男性死亡
6日午前0時40分ごろ、奈良県大和郡山市池沢町の西名阪自動車道上り線で、乗用車と軽乗用車がぶつかり、軽乗用車を運転していた男性が死亡した。県警は乗用車が自動車道を逆走していたとみて調べている。 県警高速隊によると、死亡したのは、大阪府八尾市陽光園2丁目の会社員、置田和也さん(35)。乗用車を運転していたのは、奈良県斑鳩町の男性(78)とみられ、事故当時、現場付近を走っていた他の車の運転手らから「逆走している車がある」などと110番通報があった。 この事故で、上り線の法隆寺―郡山インターチェンジ間が約2時間半、通行止めになった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
テレワーク週3日・社員の6割以上 都が緊急強化月間
政府が1都3県への緊急事態宣言発出を検討していると表明したことを受け、東京都が、新たな新型コロナウイルス感染対策を打ち出している。最大の狙いは「人の流れを徹底的に抑える」ことだ。飲食店を対象とした営業時間の短縮要請を大きな柱に据えたほか、テレワークの徹底やイベント後の会食禁止の呼びかけなどにも力を入れる。 「命を守ることを最優先の柱に据えて、これまでも対策を講じてきた。それは経済の命を守ることにもつながる」。小池百合子知事は、感染拡大防止に向けた新たな対策「緊急事態行動」を公表した4日の記者会見で強調した。 都は今月末までの飲食店への時短要請に加え、都民に午後8時以降の不要不急の外出を控えるよう呼びかける。3密を避けて通院や、生活に欠かせない買い物などもできるだけ短い時間で済ませ、都外への移動を控えることを求める。 テレワークの普及にも力を入れる。今月を「テレワーク緊急強化月間」と定め、「週3日・社員の6割以上」を目標に掲げる。ホテルなどをオフィスとして活用する企業などを支援するほか、多摩地域の宿泊施設をサテライトオフィスとして都が提供する。 イベントの開催は延期やオンラ… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「説得」7時間 自立センターの寮、意識遠のき搬送され
千葉県の住宅街にある一軒家。朝、女性(36)が2階にある自室のベッドでまどろんでいると、突然ドアが開き、知らない男たちが入ってきた。 男の1人に告げられた。「私たちと一緒にきてもらいます」 続けて、こうも問われた。「将来のこととか、ちゃんと考えてるの」 拡大する「引き出し」ビジネス② グラフィック・米澤章憲 男たちとともにドアを開けた母は、すぐに姿を消した。2017年10月のことだった。 夕方まで、7時間にわたる「説得」が始まった。 女性はその2年前から自室にひきこもり、たまにコンビニに出かけるのがやっとの状態だった。母との仲も険悪で、父は別居中だった。 「自立センターの相談員」。母の依頼で来たという男はそう名乗った。「役所の福祉関係の人なのかな」と思ったが、公務員にしては雰囲気が粗暴に感じられた。 「引き出し屋」と呼ばれる業者の実態をルポする連載の2回目では、部屋から連れ出された娘や息子がその体験を語る。 自分は下着もつけず、部屋着姿… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タクシー運転手、衝突前に意識失う? 北九州の死亡事故
北九州市戸畑区で昨年12月、タクシーが電柱に衝突し、男性運転手(当時74)と乗客の男性(同72)が死亡する事故があり、心臓に持病がある運転手が衝突前に意識を失っていたとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。福岡県警は、運転手を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する。 戸畑署によると、事故があったのは17日午後8時50分ごろで、戸畑区福柳木1丁目の市道でタクシーが電柱に衝突。男性運転手と後部座席に乗っていた近くの会社役員の男性が死亡した。同乗していた70代の妻は手首などを骨折する重傷で、40代の娘は首にけが。現場は緩い左カーブで、タクシーは道路右脇の電柱に正面からぶつかった。 捜査関係者によると、担当医への事情聴取で、運転手には心疾患の持病があったことが判明。さらに運転手の死亡を確認した医師が「衝突前、心不全で意識を失った可能性がある」と診断していたこともわかった。現場にはブレーキ痕がなく、県警は持病の悪化が事故につながった可能性が高いとみている。 運転手が勤めていた北九州市のタクシー会社の社長によると、会社は持病を把握しておらず、事故当日の点呼でも運転手は「健康に異常はない」と答えていたという。例年9月に実施する健康診断は新型コロナウイルスの影響で延期していた。(板倉大地) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
転勤ってほんとに必要? 会社第一主義はもう通じない
【朝日新聞ポッドキャスト】 父親のモヤモヤ④ 会社員に付きものなのが転勤です。そろそろかなあ、なんてソワソワした経験がある会社員も多いはず。子育てや介護など、いろいろなことが頭によぎります。転勤って本当に必要なの? 取材班の高橋健次郎記者、丹治翔記者に素朴な疑問をぶつけました。朝日新聞ポッドキャストでお聞き下さい。主な内容は以下の通りです。 ・自分と家族の間にギャップ ・煮え切らないシミュレーション ・転勤はもっと減らせる 有料会員の方は 音声の主な内容をテキストでも確認していただけます(音声の内容をそのまま書き起こしたものではありません) ◇ Q:転勤のモヤモヤ、どんなケースがありますか。 高橋:引っ越しを15回し、結婚生活の半分が単身赴任という50代の男性がいます。妻は専業主婦からパート勤務、契約社員となったそうです。 男性が言っていたのは、「何のために働いているのか」ということでした。大学生の子どもがいて、お金もかかり自宅に戻る機会も限られます。男性は家族への関心が高いですが、家族は違う。バランスがとれていないという話は、グサッときました。 Q:男性だけの話ではないですね。 丹治:私が取材したのは、パートナーの海外転勤に夫がついていったケースです。駐夫(ちゅうおっと)と名乗り、オンラインでネットワークづくりをしていました。日本に戻った後にキャリアをどう作っていくのか、そういったことを話しています。 性別役割分担の意識もあって、… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カモシカは牛の仲間です 町の「誰が鹿や」ポスター人気
「ニホンカモシカは、牛の仲間です」。三重県菰野町が制作した、そんなポスターが注目を集めました。 ニホンカモシカの写真とともに「誰が、鹿や。」のキャッチコピーが添えられたポスター。 横には「ニホンカモシカは、牛の仲間です」「ヒトとカモシカが共生する町 三重県菰野町」と書かれています。 国の特別天然記念物にも指定されているニホンカモシカですが、名前にシカとついているものの、ウシ科に属する生き物です。 どうやら、そのことをストレートに伝えるためのキャッチコピーのようです。 ポスターが制作されたのは2019年。当初からツイッターで「牛の仲間って知らんかった」「シカたないよね」と話題になり、昨年10月になって再び注目を集めました。 菰野町観光産業課によると、2012年度から名古屋外国語大学とコラボして毎年ポスターを作っており、話題になったものもその一つです。 例年、使用する写真と構図を町が決めて、それをもとに学生たちがキャッチコピーを考案。候補作を町内に貼りだして選挙を実施し、最も得票数が多かったポスターを採用しているそうです。 「誰が、鹿や。」のポスターは、投票総数385票のうち103票を獲得して選出されました。 すでに2020年版のポスターも登場していますが、「誰が、鹿や。」が話題になることが多く、「あのポスターは手に入りますか」といった問い合わせが時々あるそうです。 観光産業課の藤井隆道さんは「こんなに長く話題になるポスターはなかなかありませんし、町のPRにもつながっています。考えてくれた学生さんに感謝しています」と話していました。(若松真平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「母とけんか」通報後に死亡 男を殺人未遂容疑で逮捕
5日午後2時15分ごろ、名古屋市中区錦1丁目のマンションの一室で「母とけんかしてけがをさせた」と110番通報があった。住人の宮川千与美(ちよみ)さん(55)=職業不詳=が室内で倒れており、間もなく死亡が確認された。愛知県警は部屋にいた宮川宗士(そうと)容疑者(22)=同=を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、発表した。 中署によると、5日午後1時過ぎ、包丁などで千与美さんの胸を刺して殺そうとした疑いがある。千与美さんには複数の刺し傷があり、宗士容疑者は「刺したことは間違いない」と話しているという。今後、殺人容疑に切り替えて調べる方針。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナで失職、所持金98円… 年越し「相談村」に密着
多くの人が自宅で過ごした年末年始。東京都内の公園では、寒空の下、新型コロナ下で職や住まいすら失った人の相談にのる「年越し支援・コロナ被害相談村」が開かれていました。3日間で訪れた相談者は、計337人。その模様を密着取材した取材班に、ギリギリの状態で駆け込んできた人たちが語った苦境とは――。 拡大する公園の出入り口に掲げられた「年越し支援・コロナ被害相談村」の幕=2020年12月29日午前11時40分、東京都新宿区、滝沢卓撮影 ■1日目 世間が仕事納めを迎えた翌日、12月29日の午前9時ごろ。防寒具に身を包んだスタッフ数十人が、新宿区立大久保公園に集まってきた。今回の「相談村」を企画したのは、2008年のリーマン・ショックで派遣切りにあった人らのために、直後の年末年始に「年越し派遣村」を手がけた弁護士や労働組合などの関係者だ。検温や手指の消毒を済ませたあと、テントを設営し、相談マニュアルを確認した。 寮を追い出され、ネットカフェ暮らしに 午前10時ごろ、相談の受け付けが始まると、ほどなく一人の男性が相談に訪れた。40代で、公園の近くのネットカフェで寝泊まりをしており、偶然目にしたチラシで相談村のことを知ったという。今の所持金は「98円」だと打ち明けた。 拡大する住まいを失い、ネットカフェでしのいできた男性。以前右足のかかとをけがした後遺症から、立ち仕事が続くと足が痛むという=2020年12月29日午後3時41分、東京都新宿区、榊原謙撮影 関東地方の建築会社で正社員として働いていた。新型コロナで仕事が減り、昨年5月は1カ月間、休業に。それなのに会社は、男性が労働基準監督署に相談するまで、法定の休業手当を払わなかった。その後、「これ以上いても仕事もない」と、暗に会社を出て行くように促されて退職。寮も追い出された。 日雇いのアルバイトをしながら、ネットカフェを転々とする生活に。ネットカフェ代は1日約2千円で、月6万円近くになった。食事代や携帯電話代などを払えば、月12万円ほどのアルバイト代はほとんど残らなかった。 男性は相談村の相談員から、公園の隣のビルにある、住まいを失った人を支援するための東京都の相談窓口「TOKYOチャレンジネット」を紹介された。窓口を訪ねて手続きを終え、住まいのない人が年を越せるように都が確保したビジネスホテルに約2週間、泊まれることになった。「ネットカフェ生活から抜け出せるきっかけにしたい」。そう男性は語った。 拡大する職と住まいを失い、ネットカフェで寝泊まりを続けた日々を語る男性。相談村の紹介で、年末年始はビジネスホテルに入ることができた=2020年12月29日午後3時41分、東京都新宿区、榊原謙撮影 月収7万円、怖いのは「休校」 山口市から私用で上京していた女性(40)は、公園でテントを設営する様子をたまたま見かけて、相談に立ち寄った。一人親で、小学1年生の娘(7)を育てる。地元のスーパーでパートとして働くが、子どもの世話もあるため、1日4時間・週5日の勤務が精いっぱい。月収は7万円ほどで、受給する児童扶養手当などを加えても生活は苦しい。 更に心配なのは、感染拡大が止… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「マナー化粧」からの卒業 気持ちアゲるため、自由に
化粧って何のため? コロナ禍で在宅勤務やマスク生活が続くなか、化粧に対する意識の変化が見えてきました。やめた人、逆に始めた人…。それぞれの思いを紹介します。 桜の柄が気に入って買った口紅は、もう1年近く箱にしまったままだ。 都内に住むメーカー勤務の女性(51)は年の瀬が迫った朝、自宅の洗面所で歯を磨きながら、化粧品が並ぶ一角に目をやった。出勤の時間が迫る。支度を急ぎ終え、スニーカーで家を出た。 短大を卒業し、一般事務職で就職したのは1991年。「定年まで働きたい」と話すと同僚に笑われ、寿退職した先輩には「いつまで働くの」と聞かれた。 配属された人事部で、男性が3年で昇進するのに、女性は5年以上かかると知った。同期の女性は10年で半数になった。 入社した時、化粧はマナーと教えられた。すっぴんで行くと、先輩に指摘された。「会社で必要とされるには完璧でいないと」。年を重ねるほど、化粧に手が抜けなくなった。 海外拠点とのやりとりを任せられるなど仕事の幅が広がり、やりがいを感じていた。ただ、2年前。朝、洗面所に立つと気分が悪くなり、吐き気がした。ファンデーションを重ねたほおを涙がつたった。 当時所属していた20人ほどの部署はほとんど男性で、等級は女性が一番下。会議で発言してもほとんど意見が通らない。飲み会の準備など雑用も多く回ってきた。隙があればまた何か言われる。メイクは自分を守るよろいのようだった。 化粧をやめて、夫に言われた言葉 昨年2月、新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務になった。オンラインの会議が週1度あったが、思い切ってメイクをやめた。 拡大するコロナ禍を機に化粧をやめた女性。やめてはじめて、どれだけ化粧が苦しかったか分かったという=2020年12月6日、東京都内、山本知佳撮影 会議で発言しても、反応がないまま次の議題に移ることもあったが、毎朝の吐き気がいつの間にか消えていた。急な雑用も減り、定時で仕事が片付くように。できた時間で、数年前から続ける英語の勉強を進めた。退職した後輩にメールで近況を伝えると、「頑張っていますね」と返ってきた。 〈この記事に寄せられた感想から〉 「美容は自由なものだと信じています。けれど、記事にある通り、だれかに見られることが前提だと、たのしいはずの美容に傷つけられることが本当にたくさんあります。時代が追いついてきたことも、コロナという想定外の危機も、自分自身を大切にするよいきっかけになったのでは、と感じています」 夫との夕食での話題には、近所… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル