航空各社は4日、年末年始(12月25日~1月3日)の輸送実績を発表した。国内線の搭乗者は前年より約57%減の約146万8千人、国際線は約95%減の約3万2千人とともに激減。搭乗率も国内線が約43%(前年比約38ポイント減)、国際線が約21%(同約63ポイント減)と大幅減となった。新型コロナウイルスの感染拡大に加え、政府の観光支援策「Go To トラベル」の全国一斉停止で帰省や旅行を控える動きが相次いだことが影響した。 東日本高速道路(NEXCO東日本)などの高速道路各社も4日、年末年始(12月26日~1月3日)の交通実績を発表した。全国の主要区間(40カ所)の1日あたりの平均交通量は2万4500台で、前年と比べて35%減った。渋滞も大幅に減り、10キロ以上の渋滞は52回(前年比73%減)。昨年は7回あった30キロ以上の渋滞は今年はなかった。 拡大する到着出口では帰省客らの混雑は例年より少なかった=2021年1月3日午後4時19分、大阪空港、矢木隆晴撮影 拡大する東名高速道路の東京料金所。上り車線(手前)の車はまばらで、渋滞は見られなかった=2021年1月3日午後2時55分、川崎市宮前区、朝日新聞社ヘリから、長島一浩撮影 拡大する乗降客の少ないJR東京駅の東海道新幹線のホーム=2021年1月3日午後3時43分、福留庸友撮影 拡大する到着出口では帰省客らの混雑は例年より少なかった=2021年1月3日午後4時19分、大阪空港、矢木隆晴撮影 拡大するUターンの時期になっても、東北新幹線の上り列車に乗り込む人たちはまばらだった=3日、JR仙台駅 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本に足止め、スリランカの彫刻師に舞い込んだチャンス
昨年9月、静岡市の用宗港の一角に1体のモニュメントが完成した。魚と船の帆をイメージしたという金色に輝く作品を作ったのは、スリランカ出身の造形家だ。まさか日本で働くことになるなんて。去年の今頃は、思いもしなかった。 モニュメントは、温泉施設の玄関前に設置された。晴れた日には港の向こうに富士山が見える。人が集う街のシンボルになるように願いを込めて、「親しみやすい魚」と名付けられた。 制作者はディルン・アーシリ・バンダーラさん(29)。用宗港の近く、元は漁師の倉庫だった平屋の一角に即席でつくったアトリエで働く。店舗やオフィスを設計する建築事務所で、内装デザインや企業エントランスに置くマスコットの彫像などを担当する。 昨年2月、来日したのは妻の卒業式に出席するためだった。スリランカの大学で後輩だったキトゥ・ミニ・ジャヤティラカさん(27)と結婚したのは2019年。幼い頃に見たNHKの連続テレビ小説「おしん」でひたむきな日本人にあこがれた妻は、「いつか日本で仕事がしたい」と大学で言語学を専攻。さらに日本語を学ぶため、日本の語学学校に留学していた。 ディルンさんは大学を卒業後、スリランカでフリーのインテリアデザイナーとして働いていた。仕事は順調だったが、結婚したばかりの妻と離れて暮らすのは耐えがたかった。 自らが日本で働くことは難しか… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コメを捨てた農家、ワインづくりへ 「突然売れ始めた」
かつて炭鉱でにぎわった北海道三笠市。4代続くコメ農家が一念発起し、作物はすべてブドウに切り替えた。国内のワインの作り手を表彰する大会で2年連続で最高賞を獲得し、年間9千万円を売り上げるまでに成長した。4代目の若き跡継ぎが次にめざすものとは―― コメ農家を辞めた 札幌市内から高速道路を北へ約1時間、道央道の三笠ICを降りて5分ほどの丘陵地にある山崎ワイナリー。石狩平野を見下ろす開けた一帯に、ログハウス風のワインショップや醸造所が立ち並ぶ。 東京ドーム2.5個分にあたる12ヘクタールのブドウ畑では、赤ワイン用の「ピノ・ノワール」や白ワイン用の「ケルナー」など10品種を育て、自社畑でとれたブドウのみでワインを作っている。 拡大する山崎ワイナリーのブドウ畑=2020年6月26日、三笠市、片山健志撮影 ブドウの栽培を担当する山崎太地(たいち)さん(35)は、この地で農業を営む4代目だ。 祖父の代にはスイカなどをつくっていたが、1970年代に父の和幸さん(67)が大規模経営にかじを切り、当時としては北海道でも大きい約20ヘクタールの農地でコメや小麦をつくり始めた。 「ゆめぴりか」や「ななつぼし」といったブランド米が登場し、今でこそコメどころとして知られる北海道だが、当時は「やっかいどう米(まい)」と揶揄(やゆ)され、北海道米はまずいコメの代名詞だった。山崎家もたびたび冷害による不作や価格暴落に悩まされ、経営は安定しなかった。 転機は80年代。和幸さんは農業研修で訪れたニュージーランドで、ブドウの栽培からワインの販売まで手がけるワイナリーを目の当たりにした。自らが育てた作物を、自ら加工し、価格も自ら決められる。自立した農業経営ができると思った。たびたびニュージーランドを訪れ、少しずつノウハウを学んだ。 「付加価値の高い農産物として、トマトやリンゴのジュースも検討したが、何よりワインが好きだった」 金融機関から1億円を超える融資を受け、ワインづくりに乗り出した。 98年、小麦やトウモロコシの農地の一部0.5ヘクタールにワイン用のブドウの木を植えた。ワインの醸造免許を取得できる最低ラインだ。毎年1~2ヘクタールずつブドウ畑を広げていった。 2002年には醸造所をオープンさせた。三笠市を含む空知(そらち)地方で初めてのワイナリーだった。 03年、初めて仕込んだワインを売り出した。だが、知名度がなく、まったく売れなかった。隣町の岩見沢市にあるスーパーで試飲販売をしたが、1日に1本しか売れなかった。 04年には台風の被害を受け、ほとんどブドウが収穫できなかった。ワイン事業は赤字続きだったが、コメや小麦の収入で補い、なんとか事業を続けた。 売れ行き急増、そのわけは? 蒸し暑い本州ではピノ・ノワールやケルナーといった高級品種の栽培は難しいとされるが、涼しい北海道では向いているはずだ。そう信じてワインづくりに向き合った。 08年、前触れもなく、白ワインの「ケルナー2007」の売れ行きが急増した。 「な… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中2自殺、部活顧問が「いじめメモ」を隠匿か 遺族提訴
兵庫県加古川市立中学校2年の女子生徒(当時14)が2016年にいじめを苦に自殺し、生徒の遺族が市を相手取り、約7700万円の損害賠償を求めて神戸地裁姫路支部に提訴した。部活動でのいじめを示すメモを顧問らが廃棄したにもかかわらず、「無くした」と隠匿していた可能性が判明し、「精神的に深く傷つけられた」と訴えている。 提訴は昨年9月30日付。訴状によると、女子生徒は中1の時から部活動でいじめを受けていた。中1の2学期だった15年11月、顧問と副顧問は部員たちにいじめの内容をメモ用紙に書かせて提出させたが、顧問は部員同士のトラブルと判断。その後、副顧問に命じて用紙をシュレッダーにかけて廃棄したという。いじめは続き、女子生徒は16年9月に自殺した。 市教委が設けた第三者委員会は17年12月、いじめが自殺の原因だったと認定する調査結果を発表した。 遺族側の代理人によると、顧問は第三者委の調査に対し、廃棄したメモについて「紛失した」と答えていたという。遺族は第三者委の報告後も学校側と面談を重ね、その中でメモ廃棄を隠していた疑いも明らかになったが、市教委や学校側の姿勢に変化が見られず、提訴に踏み切った。 市教委青少年育成課は取材に「訴訟中のため答えられない」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「関ジャニ∞」横山裕さん感染 他のメンバー4人は陰性
ジャニーズ事務所は4日、アイドルグループ「関ジャニ∞」の横山裕さん(39)が新型コロナウイルスに感染したと公式ホームページで発表した。 横山さんは3日午前に38.0度の発熱とのどの痛みがあり、PCR検査を実施したところ陽性が判明したという。マネジャー2人も陽性だったが、他のメンバー4人は陰性で、濃厚接触者にも該当しないという。同事務所は「所属タレントの活動や事業活動につきましては、感染予防対策を講じながら継続させていただきます」としている。 関ジャニ∞は先月31日のNHK紅白歌合戦、同日から今月1日にかけて放送された生番組に出演していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あるゾウの死と3頭のライオンの誕生 命のバトンはいま
あるゾウの死が、3頭のライオンが誕生するきっかけになった。 3頭のうちのメスの「シルク」は今春、愛知県の豊橋総合動植物公園に無償で譲渡され、繁殖を目指している。相手は、広島市安佐動物公園からやはり無償でやってきた、オスの「アース」だ。 2017年4月、群馬県桐生市の桐生が岡動物園で、アジアゾウのイズミが推定61歳で死んだ。1964年に来園して以来、市民らに親しまれてきた園のシンボル的存在だった。イズミが最期の時を迎えつつあるなか、1人しかいない獣医師職員は、イズミの診療にかかりっきりになった。 ゾウ舎からそれほど離れていな… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ガオー!動物柄にときめいて 大阪のおばちゃんの挑戦
豹(ひょう)、豹、豹、豹、虎、豹、虎。あ、ライオンも! 大阪市浪速区の通天閣から徒歩3分。薄暗いアーケードがレトロ感あふれる新世界市場に、「聖地」と呼ばれる店がある。 「なにわ小町」。動物柄専門の洋品店だ。 そう、「動物柄が大好きなおばちゃんたちの聖地」なのだ。ジャケット、Tシャツ、バッグにスカーフ。あれもこれも豹、豹、豹、虎、あ、ピューマ! 「体の柄は豹がいい。でも顔は虎。力強い。豹は可愛らしいから」。そう話す店主の高橋真由美さん(69)は、大きな虎の顔があしらわれたトップスに豹柄のスパッツ姿だ。ガオーと今にもほえられそう。 毎日のように動物柄を着る。自らの趣味が高じて店を始めたのは2010年。動物柄に目覚めたのは半世紀近くも前だ。 堺市出身。洋服好きは母の影響だろうか。自営業で忙しい中、足踏みミシンでちょうちん袖にギャザーいっぱいのワンピースを縫ってくれた。うれしかった。 高校生の時、お年玉やお小遣いをためたお金を手に、神戸まで買い物に行った。お目当ては、雑誌で見たチャイナコート。一見黒だが、裏地はピンク。そこに虎の刺繡(ししゅう)が施され、「歩くとちらりと刺繡が見えて。ぜいたくな作りなの」 高卒初任給が2万円ほどの時代に1万円以上した。帰ると父に「馬鹿者!」と叱られたが、平気だった。 服飾の専門学校に入ったものの… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
おみくじ大吉は「豊漁」? 室戸の廃校水族館で運試し
高知県室戸市の「むろと廃校水族館」にユニークな「開運おみくじ」がある。新年早々、訪れるカップルや受験生、家族連れがひいている。 同水族館3階に立つ赤い鳥居を載せた高さ47センチのおみくじ。昨年夏に登場し、その名は「室戸みくじ」。1回、100円。くじには「大吉」には「豊漁」、「中吉」は「中漁」、凶には「台風」と書かれている。海亀や魚、海の文字も目立つ。 同水族館の若月元樹館長は「室戸岬近くにある水族館にふさわしいおみくじにしました。新しい年の運勢を占ってください。いいことがあるといいですね」と話している。(笠原雅俊) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ナイフ?突きつけ、300万円強盗の疑い 少年6人逮捕
大分県中津市東浜のパチンコ店で現金約300万円を盗んだなどとして、大分県警は、高校生2人を含む17~18歳の少年6人=いずれも中津市=を強盗と建造物侵入の疑いで逮捕し、4日発表した。県警は認否を明らかにしていない。 中津署によると、6人は共謀し、3日午前0時50分ごろ、パチンコ店「マルハン中津店」の従業員出入り口から外に出た男性従業員2人に、ナイフのようなものを突きつけ店に侵入。事務室の金庫を開けさせ、中にあった現金約300万円と、男性従業員ら2人の財布を奪った疑いがある。けが人はいなかった。 大分県別府市内で不審な車を見つけた警察官が職務質問して発覚した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神田明神、スーツ姿少なく 参拝申し込み「7割ほど」
多くの企業が仕事始めを迎える4日、丸の内や大手町などのビジネス街に近く、スーツ姿の初詣客が境内を埋める光景が風物詩の神田明神(東京都千代田区)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年より人出は少なかった。 同神社には例年、1月中に1万社ほどの企業の参拝の申し込みがあるが、今年は「7割ほどにとどまっている」という。 神社は、境内の混雑状況が分かる定点カメラ映像をインターネットでライブ配信している。夜間や早朝など、日中の混雑時を避ける「分散参拝」を呼びかけている。境内各所にアルコール消毒液を設置する他、参拝者が使用する手水舎(てみずしゃ)のひしゃくを撤去するなど感染対策に取り組んでいる。 会社の同僚と参拝に来ていた社会人1年生の近藤瑛佑さん(23)は「困難に負けず、変化に対応した働き方をしたい」と新年の抱負を語った。(瀬戸口翼) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル