大谷秀幸2023年12月11日 20時30分 国内屈指の山岳観光ルートで富山県と長野県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の立山トンネル(3・7キロ)を走る国内唯一のトロリーバスが来年12月1日で廃止され、電気バスに置き換えられることになった。運行する立山黒部貫光が11日に発表した。 トロリーバスはトンネルの天井に張られた架線から電気の供給を受けて走り、無軌条電車に分類される。同社によると、1996年に運行を開始。ルート最高地点の室堂(2450メートル)と大観峰(2316メートル)を結ぶトンネルを約10分かけて走る。しかし、修理のための部品を調達できなくなり、廃止を決めたという。 同ルートの長野県側の扇沢と富山県の黒部ダムを結ぶトンネルでは関西電力がトロリーバスを運行してきたが、2018年に廃止され、電気バスに置き換えられていた。(大谷秀幸) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車ではねた男性を山中に運び置き去り 容疑の男を逮捕、男性は死亡
11日午前8時半ごろ、長野県長和町の山中で、自営業中沢秋雄さん(85)=佐久市岩村田=が遺体で見つかった。県警は同日夜、中沢さんを車ではねてけがを負わせた後、山中に運び置き去りにしたとして、同市安原の会社員佐藤英伸容疑者(32)を、保護責任者遺棄の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 佐久署によると、佐藤容疑者は10日午前4時10分ごろ、同市岩村田でワンボックス車を運転中、自宅前の道路を歩いていた中沢さんをはねる事故を起こしてけがを負わせたが、中沢さんを保護する責任があったにもかかわらず、自分の乗用車に乗せて長和町の山中まで運び、遺棄した疑いがある。 中沢さんは9日夜、自宅で姿を目撃されたのを最後に行方が分からなくなっており、家族が10日午後、「自宅に帰ってこない」と署に届け出ていた。 中沢さんの遺体が見つかったのは、自宅から30~40キロ離れた山中。国道142号沿いの数メートル下の斜面で倒れており、頭から出血がみられたという。(佐藤仁彦) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
病院で発砲、医師らへの殺人未遂容疑 郵便局立てこもり事件で再逮捕
有元愛美子 野口駿 仁村秀一2023年12月11日 16時29分 埼玉県蕨(わらび)市の蕨郵便局で10月にあった立てこもり事件で、県警は11日、同県戸田市の無職鈴木常雄容疑者(87)を同じ日に病院で医師らを射殺しようとしたとする殺人未遂や銃刀法違反(加重所持、発砲)などの容疑で再逮捕し、発表した。「病院の対応に腹が立ち、事務所の裏に向けて撃った。人はいなかったはずだ」などと供述しているという。 捜査1課によると、再逮捕容疑は、10月31日午後1時10分ごろ、蕨郵便局から約1・5キロ離れた戸田中央総合病院(戸田市)で、1階の診察室にいた40代の男性医師と60代の男性患者、50代の患者の妻に向けて建物近くから拳銃を撃ったなどというもの。3人と面識はなかった。発砲により窓ガラスなどを壊したとする建造物損壊容疑でも再逮捕した。 郵便局で2人の女性局員を人質に立てこもったとされるのは、10月31日午後2時過ぎ。昨秋に自身のバイクと郵便局のバイクが衝突し、物損事故とされたことに不満があり、局長らを呼ぶよう要求した。約8時間後、局内に突入した警察官に人質強要処罰法違反容疑で緊急逮捕され、その後、郵便局で警察官に発砲したとする殺人未遂などの容疑で再逮捕された。(有元愛美子、野口駿、仁村秀一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「種子島の隣の島」が世界の宝になった日 あふれる人、かすむ効果
世界遺産が日本で初めて登録され、11日で30年。地元の文化財や自然が「世界の宝」となり、知名度は一気に高まった。一方でオーバーツーリズム(観光公害)が発生したり、逆に集客効果を十分に感じられなかったりする地域も。新たな課題も生まれている。 1993年、自然遺産に「屋久島」(鹿児島県)と「白神山地」(青森県・秋田県)が、文化遺産に「法隆寺地域の仏教建造物」(奈良県)と「姫路城」(兵庫県)がそれぞれ登録され、日本初の世界遺産が誕生した。 「世界遺産は爆発的なアピール効果があった」。11月末に屋久島であったシンポジウムで、30年前の様子をよく知る屋久島環境文化財団の小野寺浩理事長が島への影響をこう表現した。 樹齢数千年の「縄文杉」で知られるが、以前は知名度は低く「屋久島といってもわからないから、種子島の隣の島と伝えていた」と地元の人たちは口をそろえる。 縄文杉にたどり着いても…… 登録を機に、島への入り込み… この記事は有料記事です。残り1879文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
各地で選挙応援、真意はどこに? 泉房穂・前明石市長インタビュー
有料記事 天野剛志 鈴木春香2023年12月11日 17時30分 前・兵庫県明石市長の泉房穂氏(60)は今月、朝日新聞のインタビューに応じた。全国各地の選挙を応援し、国政の転換も唱える真意や、今後の展望について語った。(天野剛志、鈴木春香) ――兵庫県明石、三田両市と埼玉県所沢市の3市長選で、支援候補が与党系の候補を破った。 ポイントは政党や業界団体ではなく市民の方を向き、しかも本気であること。有権者は自分たちのために本気と分かると投票に移る。その背景に時代状況がある。現在は税金など国民の負担が増える一方で、収入がかつてのように上がらなくなっている。国民が疲弊し、政治への無関心層も何とかしなくてはという意識に変わっている。 ――SNSやトークライブで国政の転換も次々に発信している。 与党も野党もしんどい状況 岸田総理のみならず、与党も… この記事は有料記事です。残り734文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
売るために大麻を所持した疑いでバー店長を逮捕 客に販売か 浅草
福冨旅史2023年12月11日 11時59分 売るために大麻を所持したとして、警視庁は飲食店の店長の男(46)=東京都荒川区荒川1丁目=を大麻取締法違反(営利目的所持)の疑いで逮捕し、11日に発表した。「他人に売る目的ではなく、自分で使うために購入した」と供述しているという。 浅草署によると、男は11月20日、自宅マンションの自室で、大麻成分を含む乾燥植物片約90グラムを所持した疑いがある。植物片の量から、署は営利目的と判断したという。 男は、台東区浅草3丁目のバー「ZERO ONE」の店長で、店の捜索で計量器や大麻リキッド(液状大麻)のようなものが見つかった。男は11月20日、バーで大麻成分を含む乾燥植物片約0・4グラムを所持していたとして同法違反(所持)の疑いで逮捕された。 署は、男がバーの客に大麻を販売していたとみており、入手経路を調べている。(福冨旅史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「逮捕されなければ、また人を殺していた」 殺人容疑で逮捕の自衛官
有料記事 光墨祥吾 西崎啓太朗 関ゆみん2023年12月11日 12時05分 京都市東山区のマンションの階段踊り場で3日、住人の岡田好次郎(よしじろう)さん(82)が血を流して倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された事件で、殺人容疑で逮捕された陸上自衛官の水島千翔(ゆきと)容疑者(21)=住居不定=が「逮捕されていなければ、また人を殺すつもりだった」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で新たに分かった。 京都府警は10日午前、東京都港区内の宿泊施設から出てきた水島容疑者を見つけて殺人容疑で逮捕し、京都府内へ移送した。水島容疑者は「被害者と面識はなかった。誰でもよかった」と容疑を認めたという。 府警によると、水島容疑者は3日午後7時55分ごろ、京都市東山区本町8丁目のマンションの2階と3階の間にある階段踊り場付近で、岡田さんを刃物のようなもので複数回突き刺すなどして殺害した疑いがある。 防犯カメラなどの捜査から水… この記事は有料記事です。残り540文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
当時19歳に死刑求刑「尊い2人の命が失われた」 甲府放火殺人事件
棟形祐水2023年12月11日 12時55分 甲府市で2021年10月、全焼した住宅から50代の夫婦が遺体で見つかった事件で、殺人や殺人未遂、現住建造物等放火などの罪に問われた無職遠藤裕喜被告(21)の裁判員裁判が11日、甲府地裁(三上潤裁判長)であった。検察側は「尊い2人の命が失われ、結果は重大だ。犯行当時、19歳だったが、死刑を回避する理由にはならない」と述べ、死刑を求刑した。 被告は甲府市の男性会社員(当時55)方で21年10月12日未明、会社員と妻(同50)を果物ナイフで突き刺すなどして殺害。次女を殺害しようとして頭をなたで殴り、けがを負わせたほか、住宅に火をつけて全焼させたなどとして起訴された。 主な争点は、被告の刑事責任能力の程度と、次女への殺意があったかどうかだった。 検察側は、夫婦の長女に交際を断られたことを逆恨みしたという動機は了解でき、計画性もあるとして、完全な刑事責任能力を問えると主張。手加減をせずに頭をなたで殴っており、次女への殺意も認められるとした。 一方、弁護側は、精神障害の影響で、自分をコントロールする能力が著しく下がった心神耗弱状態だったとし、刑事責任能力は限定的だったと反論。次女への攻撃は反射的なもので、殺意はなかったとし「傷害罪にとどまる」と主張していた。(棟形祐水) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
100個近いイチゴを使った「メガいちごパフェ」 値段もメガサイズ
1杯のパフェに100個近いイチゴがびっしり。栃木県小山市大川島の「いちごの里ファーム」がこの冬、「メガいちごパフェ」を売り出した。 イチゴ狩りのほか、ケーキやジェラートなどのスイーツも楽しめる施設で、年間約30万人が来場する。「メガいちごパフェ」は、通常のパフェの約10倍のイチゴを使っていて、中身の重さは約5キロ、高さは約70センチ。担当者は「ほかではなかなか見ることができないと思う」と胸を張る。 価格は1杯8800円(税込み)と、こちらもメガサイズながら「通常サイズと比較して十分にお得」とPR。このパフェは平日に1日1個限定、1週間前までの予約が必要だ。それでも週に2~3件の予約が入るという。最初の1杯は男性客2人が平らげたそうだ。 今、使っているイチゴはとち… この記事は有料記事です。残り68文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
選挙の応援で存在感 「連勝」の泉房穂・前明石市長が描く対決の構図
有料記事 鈴木春香 天野剛志2023年12月11日 11時30分 独自の子育て施策で知られた前・兵庫県明石市長の泉房穂氏(60)が、全国各地で「選挙の顔」として存在感を見せている。暴言問題で市長を辞めて半年余り。本人は国政への関心を示すが、冷ややかに見る声もある。(鈴木春香、天野剛志) 「所沢でも『市民派』で勝てた。ポイントは一騎打ち。古い政治対新しい市民という構図づくりだ」 11月2日、東京・新宿のトークライブハウス「ロフトプラスワン」。泉氏はトークショーに登壇し、ハイボールをあおりながら上機嫌で語った。 隣に座ったのは、10月22日投開票の埼玉県所沢市長選に無所属で立候補し、現職市長を破って初当選した小野塚勝俊氏(51)だ。 小野塚氏の出馬会見には泉氏が同席。公約には泉氏が明石市で取り組んだ子育て施策が盛り込まれた。 小野塚氏は泉氏と並んで写した写真をホームページやSNSに掲載し、一丸となって戦う姿勢をアピールした。 選挙戦でも泉氏は陣頭に立った。「子どもに冷たい市長を、子どもに優しい市長に」。駅前などで一緒に街頭演説を重ねた。 自民・公明両党から推薦を受けた現職を相手に、1万5千票以上の差をつけて勝利。 この結果を受け、泉氏は豪語する。 「次の衆院選の小選挙区で、全部一気にやれば勝てる」 自信の背景には、今春に明石… この記事は有料記事です。残り2075文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル