文部科学省は22日、2019年度にわいせつ行為やセクハラをして処分された公立小中高校などの教職員が273人いたと発表した。過去最多だった18年度(282人)に次ぐ多さで、このうち児童生徒に対するわいせつ行為での処分は半数近い126人(免職121人)に上った。 調査は47都道府県・20指定都市の教員を対象に実施した。わいせつ・セクハラ行為の内容は「体に触る」が84人と最多で、「性交」49人、「盗撮・のぞき」33人、「会話などにおける性的嫌がらせ」24人、「キス」23人、「文書・画像などによる性的ないやがらせ」19人、「陰部などの露出」8人、「わいせつなビデオ・DVDの販売など」「裸体などの撮影」が各7人、「痴漢行為」5人、「その他」14人――だった。場所は「ホテル」が37人で、「教室」29人、「保健室、生徒指導室など」が28人だった。 273人の処分の内訳は、免職153人、停職50人、減給16人、戒告9人、訓告などが45人。文科省や教育委員会は処分を厳格化しており、高止まりが続く。SNSでのやり取りから発展した例があり、文科省は「極めて深刻だ。SNS上での児童生徒との私的なやり取り禁止を明確化するなど、対応策を考えたい」としている。 文科省は各教委に対し、児童生徒に対するわいせつ行為については原則、懲戒免職とし、捜査機関への告発も求めている。来年2月からは、懲戒免職されて教員免許が失効した教員の処分歴を閲覧できる「官報情報検索ツール」で40年分の処分歴を検索できるようになり、教員採用時の利用を促している。一方、免許失効となった一部の教員が官報に公告されていない例が各地の教委で明らかになっており、文科省は公告の徹底を求めている。(伊藤和行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ガス吸い?1人死亡11人搬送 消火装置誤作動か 愛知
22日午前10時ごろ、名古屋市中区錦3丁目のホテル名古屋ガーデンパレスの地下駐車場付近で、「煙が上がっている」と119番通報があった。愛知県警によると11人が病院に搬送され、男性作業員(51)が死亡、30代男性が重症。二酸化炭素(炭酸ガス)を出す消火装置が誤作動した可能性があり、県警は業務上過失致死傷の疑いも視野に慎重に捜査する。 県警や市消防局によると、亡くなったのは岐阜市日野西2丁目の玉田謙さん。11人はいずれも作業員やホテル従業員らで、宿泊客は無事だった。現場は地下階で出入庫する立体駐車場で、前日から2基のうち1基の修理工事をしていたという。 消火装置は火災時に自動で作動するが、手動で起動もできる。現場では火の手は確認されなかったといい、何らかの原因で誤作動したとみられる。工事業者によると、エレベーターのチェーンの修理だったといい、担当者は「修理は消火装置とは関係がなく、なぜ作動したのか見当がつかない」と話した。 現場は名古屋市中心部の「錦三(きんさん)」と呼ばれる繁華街。消防車など39台が出動し、騒然となった。ホテル名古屋ガーデンパレスは178室、立体駐車場の収容台数は64台という。吉江元次・総支配人は「駐車場設備に関する事故が発生し、おわび申し上げます。消防、警察による原因調査に協力しております」とコメントを出した。 白っぽいガス「やばい」「逃げろ」 次々と倒れる人 地下空間にいた作業員らは、瞬く間に充満した白い煙のような炭酸ガスに巻かれた。 「火災です、火災です」。現場の駐車場の管理会社の70代男性従業員は、突然の警報を聞いて周囲を見渡した。火の気はない。誤報かと思った次の瞬間、「今から炭酸ガスを注入します」というアナウンス。白っぽいガスが流れ込み、迫ってきた。「やばい」「逃げろ」。ガスに巻き込まれた作業員が床に倒れ、警報を受けて駆けつけた人も倒れた。男性も息苦しくなりながらも、階段で1階へ避難したという。「警報から5、6分のことだった」と振り返った。 ホテルの車寄せ付近には大量の布が敷かれ、ぐったりと座り込む作業服姿の人や、横になったまま動かない人もいた。ホテルの飲食店で働く女性(56)は「宿泊客と従業員はロビーに避難したが、怖かった」と話した。 ■専門家「全く装置に触れずに作… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
子ども4人死亡の火災、残る3人は3~8歳の男女と判明
長野県佐久市臼田の歯科医師村山統一さん(50)方で14日に木造2階建て住宅から出火し、焼け跡から子ども4人の遺体がみつかった火災で、県警は22日、残る3人の身元が判明したと発表した。8歳と6歳の男児と3歳の女児で、村山さんの妻の知人で同県佐久穂町の30代女性の子ども。 捜査1課によると、3人の死因はいずれも一酸化炭素中毒だった。捜査関係者によると、出火当時、女性は、ともに避難して無事だった1歳の男児と、18日に身元が発表された村山さんの長男の虎汰朗さん(10)との計6人で2階で就寝中だったという。同課は「女性の身元が明らかになって協力を得られなくなれば捜査継続に支障が出る」などとして3人の氏名は明らかにしなかった。 6歳の男児と3歳の女児が通っていた同町立八千穂保育園の小池洋子園長は「子どもも保護者も職員も大きなショックを受けている。専門家とともにそれぞれのメンタルケアをしたい」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Veteran Daisuke Matsuzaka signs new one-year deal with Lions
Former big-leaguer Daisuke Matsuzaka has signed a new one-year deal with the Saitama Seibu Lions, the Pacific League club said Monday. The 40-year-old right-hander rejoined the Lions last December after 14 years away, but he did not pitch for their first team this season after undergoing cervical spine surgery in […]
包囲網と戦った藤井二冠の1年 快挙に見た「無欲」
杉本昌隆八段の棋道愛楽 早いものでもう12月です。「師走」の語源は諸説あるようですが、普段は落ち着いている師(僧侶)も走り回るぐらい忙しい月、という意味もあるそうです。 年賀状の作成やお歳暮の注文、部屋の掃除などの予定を立てていると「今年ももう少しで終わりだなあ」と実感します。 2020年の将棋界も色々なことがありました。 主役はやはり藤井聡太二冠。名人戦順位戦は10戦全勝でB級2組に昇級。竜王戦もランキング戦3組で優勝。6月に棋聖と王位の挑戦権を獲得し、そのままタイトル奪取。11月には通算200勝も達成。どれをとってもまばゆいばかりの記録です。 順風満帆のようですが、厳しい… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪経費「数字遊びに過ぎない」 なぜ膨らみ続ける?
来夏に延期された東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会は22日、総額1兆6440億円(前年比2940億円増)とする予算を公表した。 ただ、この額で大会が開ける、と思うのは早計だ。複数の大会関係者は、五輪の経費についてこう語る。 「どう切り取るかで、大きくも、小さくも見える。数字遊びに過ぎない」 どういうことか。 この日公表された予算は「国、東京都、大会組織委員会が、運営に直接必要と判断した経費の合計」だ。大会を開くにはこれだけで済む、というわけではない。 「大会のためになるけど、その後の市民生活にも生かせるし、社会全体のコロナ対策にも生かせる」経費は、「関連経費」として、この日の予算には入っていないのだ。 たとえば、政府が15日に閣議決定した第3次補正予算案では、ホストタウンでの新型コロナ対策費(127億円)や国立競技場などの感染対策(20億円)など計約250億円は別枠扱いだ。都が担う最寄り駅から競技会場までの感染対策費も同様だ。 この点について、会計検査院は、昨年12月に「国はすでに関連経費を含めて1兆600億円を支出した」と指摘。都も今年1月に「関連経費は7770億円」と発表している。これらの額を合わせると、大会経費は3兆円を超える。 開催経費は招致当時、総額7340億円とされていた。「45億ドルを銀行にキャッシュで預けてある」。2013年の大会招致時、開催経費をめぐり、東京都の猪瀬直樹知事(当時)は繰り返し語り、お金があることをアピールしていた。 しかしこれは、経費を安く見せるために、見積もりが甘く、会場周辺の道路整備費など、そもそも見積もりに含んでいないものまであった。 さらに、今回の予算はコロナ禍の収束が見通せない中で編成されている。ある都幹部は「いまのコロナ対策費は『仮置き』でしかない。さらなる負担が求められることも考えられるのではないか」と語る。 大きな山場は、観客の入場制限を設けるかどうかの判断をする来春だ。 組織委は900億円のチケット収入を見込むが、大会関係者からは「今の感染状況が続けば、フルスタジアムは難しいのでは」との声も漏れる。観客を間引くと組織委の収入が減り、より多くの公金が投入される可能性がある。 そもそも、ある大会関係者は「… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高須氏らが愛知県を提訴 あいちトリエンナーレめぐり
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」をめぐり、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが、大村秀章知事や芸術監督を務めた津田大介氏らに約3千万円の損害賠償を請求するよう求めて、愛知県を提訴したことがわかった。提訴は10月2日付。 原告は高須氏のほか、名古屋市の河村たかし市長が代表を務める地域政党「減税日本」の名古屋市議3人らが含まれている。 訴状によると、高須氏らは、企画展の展示が不適切だったために、文化庁の補助金が一部減額されたり、警備費用などで過剰な負担が生じたりしたと主張。それについて、県が津田氏らに賠償を求めるべきだと訴えている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジョン・レノンが愛した眼鏡、復刻へ 撃たれた日も着用
今年、生誕80年と没後40年を迎えたジョン・レノン。丸眼鏡姿で知られるが、晩年は東京の眼鏡店が作ったセルロイド製の眼鏡を愛用し、凶弾に倒れるその瞬間にも身につけていた。この眼鏡が来月、長年の封印が解かれ、復刻販売されることになった。 1979年8月。ホテルオークラ東京の最上階で、当時29歳だった白山眼鏡店(はくさんがんきょうてん)(本店=東京・上野)の白山將視(まさみ)さん(70)は、がちがちに緊張していた。 寝室からきゃしゃな男性が出てきて言った。「Hi, I’m John」 対面のきっかけは、友人のブティックオーナーから「店に来たジョンが、白山さんの眼鏡に興味を持っている」と電話がかかってきたことだった。友人の店には、前年に発売した「MAYFAIR(メイフェア)」があった。白山さんが独自にデザインしたセルロイドの眼鏡だ。 白山眼鏡店のルーツは1883… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
伊勢谷友介被告に猶予付き判決 裁判官「また活躍を」
俳優の伊勢谷友介被告(44)が大麻取締法違反(単純所持)の罪に問われた裁判の判決が22日、東京地裁であった。村田千香子裁判官は「多量の大麻を所持し、使用歴も考慮すると大麻との関わりは深い」として、懲役1年執行猶予3年(求刑・懲役1年)を言い渡した。村田裁判官は判決後、「大麻との関係をしっかり断ち切り、また活躍してほしいと願っています」との説諭を述べた。 伊勢谷被告は9月に大麻13.17グラムを都内の自宅で所持したとして逮捕・起訴され、初公判で起訴内容を認めていた。 判決は、リラックスするために大麻を使ったとの伊勢谷被告の供述について、「そのような動機を酌むことはできない」と指摘した。一方で情状面として、「仕事関係者に与えた影響の大きさを自覚し、二度と大麻に手を出さないと誓っている」として執行猶予付き判決とした。 伊勢谷被告は黒いネクタイをつけたスーツ姿で出廷し、判決後に裁判官に一礼して退廷した。 検察側は論告で「常習性や依存性は顕著だ」と指摘した。被告人質問で伊勢谷被告は「海外で大麻は悪いものではないと考え、認識が甘くなった。二度と違法なことはしたくない」と述べていた。 伊勢谷被告は判決後、弁護人を通じてコメントを発表した。「この判決を受け入れるとともに、私の身勝手な行動により皆様の信頼を裏切る結果となり、心から深くおわび申し上げます」としたうえで、「今一度許されることがあるならば、社会活動にいそしむ所存です。私が信念として持ち続けている『挫折禁止』の言葉の通り、自分の人生を諦めずに生きてゆきたいと考えております」とした。(新屋絵理) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
リニア談合、ゼネコン4社に排除命令 課徴金は43億円
リニア中央新幹線の建設工事をめぐるゼネコン大手4社の談合事件で、公正取引委員会は22日、独占禁止法違反(不当な取引制限)で、大成建設、鹿島、大林組、清水建設の4社に再発防止などを求める排除措置命令を出し、発表した。談合で工事を受注した大林組と清水建設の2社には、計43億2170万円の課徴金納付命令も出した。 公取委によると、4社は遅くとも2015年2月ごろまでに、リニア中央新幹線の品川、名古屋両駅の新設工事で談合することに合意。事前に工事の受注者を決めるなどした。 課徴金は大林組が31億1839万円、清水建設が12億331万円。両社は課徴金減免制度(リーニエンシー)に基づき違反を申告しており、本来の額から30%減額された。課徴金は違反行為があった業務の売り上げを元に算出されるため、工事を受注しなかった大成建設と鹿島は対象にならなかった。 公取委は排除措置命令で、両駅工事に絡む受注活動に今後も関わる役員や従業員には、法務担当者や第三者が定期的に監査をすることなども求めている。 この事件では、東京地検特捜部が18年3月に4社を同法違反罪で起訴。大林組と清水建設は公判でも起訴内容を認め、同年10月にそれぞれ2億円と1億8千万円の罰金刑が言い渡された。大成建設と鹿島は否認しており、来年3月に判決が言い渡される見通し。 鹿島は「受けいれられるものではなく、命令の取り消し訴訟の提起を検討している」とコメントを出した。大成建設は「命令の内容を検討し、対応を決定する」、大林組と清水建設は「法令順守の徹底に取り組む」などとした。(田中恭太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル