新谷千布美 古畑航希2023年12月4日 18時30分 北海道芦別市の市街地にある材木店の敷地内に4日午前、ヒグマ1頭が居座った。市や警察が半日近く警戒に追われたが、正午ごろに射殺された。 市によると、午前6時すぎ、芦別市上芦別町を巡回していた市職員がヒグマ1頭を発見。芦別署によると、午前7時ごろに車を運転中の男性から「クマが走って道路を横断していった」との110番通報があった。 ヒグマは材木店「新芦別」の敷地内に入り込んだとみられ、小屋の近くから鳴き声や物音が聞こえていたという。市は猟友会のハンターに駆除を依頼した。 消防のドローンで調べたところ、小屋の中にはいなかった。午前11時50分すぎ、敷地内の林からヒグマが走り出てきた。周辺の住宅に影響が出ないと事前に警察が確認していた位置に来たため、ハンターが射殺したという。 ヒグマはメスで体長1・3メートル。前日には現場周辺の畑のカボチャが食べられるなどの被害があり、同じ個体とみられるという。 材木店の大西俊夫社長は「近所でも目撃はされていたが、まさか敷地内で出るとは。落ち着きませんでした」と振り返った。ヒグマの姿は目撃しなかったが、周辺には足跡があったという。仕事に影響は出なかったといい、駆除されて「安心した」とほっとした様子で話した。 現場はJR上芦別駅から北西約1キロ、国道沿いに飲食店や住宅が立ち並ぶ一帯。(新谷千布美、古畑航希) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【本日最終日】有料記事が読み放題!プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「何も悪くない家族をなぜ」両親殺害された長女の悲痛 殺人放火事件
甲府市で2021年10月、全焼した住宅から50代の夫婦が遺体で見つかった事件で、事件当時19歳で殺人などの罪に問われた無職遠藤裕喜被告(21)の裁判員裁判が4日、甲府地裁(三上潤裁判長)であった。両親を殺害され、妹もけがを負った長女の意見陳述があり、「何も悪くない父や母、妹を、なぜ」と法廷で自らの口で思いを語った。 10月25日から始まった公判で、長女や次女の供述調書の朗読はあったが、被害者側が直接、自らの言葉で語るのは初めて。11月28日には被告も法廷で動機などを語っていた。 長女は法廷とは別の部屋から参加。被告と接することはなかった。意見陳述は法廷とモニターでつないだ「ビデオリンク方式」で行われた。法廷内には音声が流され、時折紙をめくる音が聞こえた。 「巻き込んでしまった父や母、妹にどう償えば」 長女は「裁判官と裁判員の皆様に私の思っていることをお伝えしたい」と切り出した。 まず、家族を「世界一の父… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
父は元海上保安官、長官と仕事も 元AKB篠田麻里子さんに感謝状
海の事件や事故を通報する「118番」の認知度向上に貢献したとして、元AKB48で俳優の篠田麻里子さん(37)=福岡県出身=に対して、海上保安庁が4日、感謝状を贈った。 「118番イメージモデル」を5年間務めた篠田さんの父は元海上保安官。主に海難事故の調査や分析を担当して、船舶事業者に注意喚起をする任務にあたり、今年3月まで唐津海上保安部(佐賀県唐津市)で働いていた。過去に石井昌平長官とも仕事をしたことがあったという。 篠田さんは「感謝状をいただき、長年勤めていた父も大変喜んでいます」と話した。 海保の昨年12月の調査(984人回答)では、「118番を知っている」と答えたのは47・9%にとどまった。また、運用が始まった2000年以降、年間で38万~85万件の通報があるが、99%が間違い電話やいたずら電話といい、認知度向上が課題となっている。 篠田さんは「認知向上に少しでもお役に立てていれば幸いです。今後も海の安全を守ってください」とエールを送っていた。 鹿児島県の屋久島沖で11月29日に米軍オスプレイが墜落した事故では、目撃者が「乗組員が脱出したかもしれない。助かる命があれば」と118番通報し、海保が現場に急行。4日現在も捜索にあたっている。(角詠之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オスプレイ墜落、隊員5人を海中で発見か 周辺には機体の残骸も
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【ライブ動画】日大の林理事長が会見 違法薬物事件をめぐり説明
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「現実受け入れられない」 被害感情の立証続く 京アニ第20回公判
36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第20回公判が4日午前、京都地裁であった。検察側による被害感情の立証で、遺族らの意見陳述が続けられた。 娘を亡くした親は意見陳述で、事件前日まで帰省していた娘を見送ったことを後悔しているとし、「前日まで枕を並べていたあの子がいない現実を受け入れられない」と述べた。娘は京アニの入社試験に一度失敗した後、専門学校で学んで入社したという。青葉被告に対し、「社員一人ひとりが挫折を克服してきたことを知らずに、京アニの輝かしい部分しか見なかった」と批判した。 被害感情の立証は今後、事件で負傷した京アニ社員らの陳述も行われる予定。その後、検察側が求刑を明らかにする最終論告と、弁護側が反論する最終弁論がある。 公判の最大の争点は刑事責任能力の有無や程度で、検察側は、青葉被告の事件前の行動などから「妄想の影響があったとは到底言えない」とし、完全責任能力があったと訴える。一方、弁護側は「妄想の世界で生き、妄想を前提に考え、物事を認識していた」とし、事件当時は心神喪失だったとして無罪を主張している。(山本逸生、光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市街地で過ごすカラスのふん対策 熊本市の地味な「じわじわ作戦」
ミヤマガラスの群れが今年の冬も熊本市にやって来た。市街地で夜を過ごしふんを落とすため、市は過去4年にわたって対策に取り組んできた。1日夜から始めた追い払いは、その集大成ながら、意外と地味な作戦だった。 ミヤマガラスは10月下旬以降、中国大陸から飛来し越冬する。ふん害が発生したのは2018年、市の中心市街地と田崎市場(西区)の北側だった。市は翌年に佐賀大学の協力で調査に乗り出し、20年から追い払うための実験を始めた。 最大の対策は、カラスが警戒するときに発する鳴き声を人工的に流すこと。だが、音を大きくしても、連続して流しても驚くのは最初だけ。すぐに効果が無くなった。LEDライトで驚かす方法は1年やっただけでやめた。これも、すぐに慣れたためだ。 その間、カラスは増え続けた。ピーク時の飛来数は20年3千羽→21年9千羽→22年1万2千羽。今年は11月中旬時点で9千羽で、さらに増えそうだ。 今年は、市役所から花畑公園… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カビ毒検出の小麦が給食に 宮城で3人が吐き気、連絡ミスで防げず
根津弥2023年12月4日 12時38分 宮城県気仙沼市教育委員会は2日、市立小中学校12校の給食で、食品衛生法の基準値を超えるカビ毒が検出された小麦を使用していたと発表した。納入した県学校給食会に情報が来ていたが、連絡漏れで給食の提供を防げなかったという。 気仙沼市教委によると、同日正午現在、3人の小中学生が軽い吐き気などで医療機関を受診した。ただ、市教委は「食材との因果関係は明確にできないと診断を受けた」としている。 対象の小麦は岩手県産で、せんべい汁のせんべいの原料に使われていた。県学校給食会が気仙沼中央給食センターに納入し、1日に2282人の児童・生徒、教職員が食べた。 県学校給食会によると、11月28日夕、取引先から原料の小麦でカビ毒が検出されたと連絡があった。使用予定だった県内の給食センターや学校17カ所に伝えたが、気仙沼中央給食センターへの連絡が漏れていた。同センターへの連絡は給食で食べた後の1日午後2時10分だったという。 県学校給食会物資課の担当者は「あってはならないことで、今後は複数の職員で連絡先を確認するなどの改善が必要だ」とした。 カビ毒はデオキシニバレノール。大量に摂取すると嘔吐(おうと)などの症状が出る可能性がある。11月以降、県内5市町ですでにこのせんべいを給食として提供しているが、健康被害は報告されていないという。(根津弥) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【本日最終日】有料記事が読み放題!プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海岸で見つけた瓶の正体は… お客様相談室員も泣いた、幸せなメール
キリングループの商品に関する問い合わせ窓口である「お客様相談室」。 電話やメール、手紙、チャットボットなどを通じて1日約200件の質問が寄せられる。 「飲み切れずにあまったビールは捨てるしかないですか?」 そんな質問に対しては「お料理に使えます」「ぬかみその隠し味にしてはいかがでしょう?」といった回答をすることもある。 配属されて4年目の女性Yさんは、対応するメンバー約20人のうちの1人。 主にアルコール飲料についての問い合わせを担当している。 心がけていることは「お客様の質問の背景に思いをはせる」ことだ。 何を不安に思っていて、どうして問い合わせに至ったのか。 聞かれたことに答えるだけでなく、質問の奥にあるものを意識している。 チームの合言葉は「ノールール」。 画一的な回答をそのまま伝えるのではなく、一人ひとりへの最適解を工夫しようというものだ。 茶色い瓶についての問い合わせ 今年2月、「瓶」についての問い合わせを受けた。 初めは清涼飲料の担当に来たが、送られてきた画像からアルコール関係の可能性があるとのことで引き継いだ。 メールにはこんな内容が書かれていた。 「海岸で貴社の昔の商品と思われる瓶を発見しました。販売時期や商品名についてご教授いただきたく、お問い合わせをさせていただきました」 ガラス片が波に削られて丸くなった「シーグラス」を探していて見つけたという小瓶。 特徴についても詳細が書かれていた。 ・ビール瓶のような茶色い瓶 ・高さ約13センチ、飲み口の直径約4センチ、底の直径約5.5センチ ・底にギザギザがある ・飲み口にはアルミと思われる銀色のスクリューキャップがある ・瓶の下から約2センチ上あたりにキリングループのシンボル「聖獣麒麟(きりん)」の立体加工がある 検索しても分からなかったため、メールを出したそうで、文末にはこう書かれていた。 「もし販売時期や商品名が分かれば、記念に大切に保管しようと思っています」 瓶の特徴は詳しく記されていたが、すぐに商品名を特定することはできなかった。 新商品や現行品はほぼ頭に入っているが、当てはまるものがない。 手元の資料を調べても該当する商品はない。 社内データベースを検索してもヒットしない。 一通り調べた後とった行動は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コシヒカリのおかゆ営業の裏に「野村ID野球」 やり手社長は元投手
データ重視の「ID野球」でプロ野球に旋風を起こした故野村克也さん。まな弟子のヤクルト現監督高津臣吾さんらからノムさんの教えの一端を学んだ元投手は、年商1・6億円の会社社長になった。新潟名産のコシヒカリを100%使ったおかゆの営業に、その学びを生かしている。 中山大(たかし)さん(43)は小学4年のときに野球を始めた。新潟県立新潟江南高校の3年生だった1998年、左腕のエースとして春の県大会で優勝し、夏の全国選手権新潟大会は8強に進んだ。新潟大学でも活躍し、卒業後は、新潟市内に硬式野球部がある医薬品卸会社に就職した。 身長178センチと投手では並の体格で、速球は最速142キロどまり。レベルが一段高い社会人の打者を抑えるため、変化球でカウントを稼ぐ投球術を磨いた。 2年目の2004年、長野市のチームの補強選手として都市対抗に出場。のちにオリックスなどで活躍した元投手の金子千尋さんや元中日のエース吉見一起(かずき)さんと互角に投げ合い、プロのスカウトの目に留まるまでになった。しかし06年秋、負荷のかけ過ぎで心臓の疾患が悪化し、野球部を退部。間もなく会社もやめた。 同じころ、プロ野球独立リー… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル