交番に助けを求めようと駆け込んだら、警察官は不在だった――。パトロールなどで警察官が交番を留守にしていることは多い。そんなとき、犯罪被害に遭いそうになったらどうすればよいのか。 こんな事件が実際に起きたのは9月、東京都葛飾区でのことだった。未明に路上を歩いていた20代の女性が面識のない自転車の男に体を触られ、約40メートル先の交番に駆け込んだ。ところが警察官はこの時間帯、別の交番に活動の拠点を移しており誰もいなかった。捜査関係者によると、女性は携帯電話で110番通報したが、状況説明を終える前に、追ってきた男から再び体を触られた。警視庁は周辺の防犯カメラの映像などから、2週間後に大学生の男を強制性交未遂などの疑いで逮捕した。 この現場のような状態は、終日警察官がいない「空き交番」とは異なり「不在交番」と呼ばれる。 交番勤務の警察官は事件や事故の現場に駆けつけるほか、パトロールもある。火事や災害に備え、住宅を訪ね歩いて家族構成などを確認する「巡回連絡」もある。日中は元警察官の「相談員」が道案内や落とし物の対応を手伝うが、繁華街などの大規模な交番を除けば、多くの交番で不在になる時間帯がある。 夜間は警察官が減り、相談員もいないため、地域の事情に応じて態勢を決めている。例えば、都内有数の歓楽街では日中と変わらず、比較的平穏で勤務員が少ない地区では近隣の交番に人を集め、総員で一帯をカバーするといったものだ。集約には、富山県や大阪府などであったような警察官への襲撃を防ぐ狙いもあるという。 では、不在時に駆け込んだ人への対応はどうなっているのか。 警視庁が「最も効果的」として… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日航機事故で夫亡くした女性 ボーイングから届いた手紙
520人が犠牲になった1985年の日航ジャンボ機墜落事故で夫を亡くした女性に、事故原因とされる修理ミスをした米ボーイング社の日本法人から1通の手紙が届いた。今年8月の命日に送った手紙への礼状だった。安全への願いをつづった女性は、思いが伝わったと受け止めている。 手紙を受け取ったのは大阪府箕面(みのお)市の谷口真知子さん(72)。事故で夫正勝さん(当時40)を失った。正勝さんは機内でしたためた「まち子 子どもよろしく」というメモを残していた。メモは群馬県上野村の御巣鷹の尾根の墜落現場で見つかった。 当時中学生と小学生だった息子2人と真知子さんを励ましたのが、正勝さんが自宅に植えていた柿の木だった。2016年、真知子さんは柿の木をモチーフにした家族の物語を絵本「パパの柿の木」として出版。今年になってできた英訳版に、これまでの思いをつづった手紙を添えた。 手紙には恨みではなく、小さなミスで多くの人生を狂わせるという教訓を伝えたいという思いを込め、「たった一つの小さなミスが多くの人の命と人生を奪い、残された人たちの運命をも狂わせてしまいます」と記した。ボーイング日本法人からは約1カ月後に返事が届いた。 国の事故調査委員会による報告書は、ボーイング社による修理ミスが原因で機内の気圧を保つ「圧力隔壁」の強度が落ち、それが飛行中に壊れて操縦不能になったと事故原因を推定している。 日本法人の社長は自身も息子2人の父親だと明かし、「愛する夫であり、かつお二人のご子息にとってもかけがえのない父親を亡くされ、深い悲しみの淵から力強く生きて行く姿勢に強く胸に迫るものがあった」と記していた。米国本社の幹部とも共有すると書かれ、真知子さんは「気持ちを受け止めてくれた」とうれしく感じた。 真知子さんは、これからも公共交通機関に携わる人に事故の教訓を伝え続けたいと考えている。手紙が届いた翌日、自宅近くの墓地に眠る正勝さんに報告した。「力を貸してくれたのかな。いつもありがとう」(張春穎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学生ボタン、硬貨、手榴弾…戦時下に陶器で作られた品々(西日本新聞)
手のひらに収まる丸い一輪ざしの花瓶のような陶器と漬物石になりそうな円筒形の陶器。1センチほどの厚みで中は空洞になっているこれらの陶製品は、アジア太平洋戦争の末期に日本で生産された四式陶製手榴弾(しゅりゅうだん)と三式地雷である。 【写真】陶磁器の手りゅう弾 1931年の満州事変に始まった中国との軍事衝突から上海事変、日中戦争へと拡大する日本の軍事行動は、国際連盟加盟国から非難を受けることとなり、事実上の経済制裁とも言える対日貿易の制限が行われた。米国、英国、中国、オランダの頭文字をとってABCD包囲網とも呼ばれる貿易制限により、鉄鉱石や石油などの地下資源が少ない日本では兵器製造の原材料や戦闘機の燃料などの輸入が困難になり、不足するようになった。そして、41年12月の真珠湾攻撃で欧米諸国との戦争が始まると、地下資源の豊富な東南アジアなどへ一気に戦線を拡大していった。 その結果、国内では少ない物資を軍需に回すために国民生活にさまざまな制約や要請が加えられた。米、みそ、しょうゆ、砂糖などの主要な食料品や衣料品、日用品は配給制となり、不足する物資の供出が一般家庭にまで求められた。金属類の供出では、鍋釜や寺の釣り鐘、橋の欄干などまで取り上げられていった。金属の代用として生活用品に使われたのが陶器であった。水筒、ゆたんぽ、学生ボタンをはじめ、終戦間際には硬貨までも陶器で作られている。 手榴弾や地雷などの軍需品が陶器で作られるようになったのは、戦況が悪化し、国土が爆撃機などの空襲にさらされ本土決戦が現実味を帯びてきたころから。全国の陶磁器の産地で生産された陶製の容器が軍需工場に集められ、爆薬を詰め信管などを取り付けて製品化された。金属の製品に比べると殺傷能力は低かったようだ。 写真の手榴弾と地雷は、埼玉県川越市にあった浅野カーリット埼玉工場に集められ戦後不要となった陶製容器が、粉々にされ工場近くの河川敷に投棄されていたものである。 (嘉麻市碓井平和祈念館学芸員 青山英子) ■ 嘉麻市碓井平和祈念館が収蔵する戦争資料を学芸員の青山英子さんが紹介します。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
女性課長補佐、12%目標達成 国家公務員、全役職で割合増加(共同通信)
河野太郎国家公務員制度担当相は20日の記者会見で、女性国家公務員の役職への登用状況(今年7月時点)を発表した。「国の地方機関課長・本省課長補佐級」に占める女性の割合が昨年7月時点から0.7ポイント増えて12.3%となり、2020年度末までに12%とする政府目標を初めて達成した。他の全ての役職でも割合が増えたが、目標には届いていない。 女性の割合は、本省局長などの「指定職級」で4.4%(昨年4.2%)、「本省課長・室長級」5.9%(5.3%)、「本省係長級」26.5%(25.6%)だった。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
20日 お帰り時間の傘予報 雨具が必要な所は?(tenki.jp)
20日の夜は、北海道から北陸、東海にかけて雨や雷雨となるでしょう。激しく降る所もありそうです。沖縄でも雨が降り、所々で雷を伴うでしょう。 北日本・東日本を中心に雨や雷雨 今日20日の夜は、北海道から北陸、東海にかけて、局地的に雨や雷雨となるでしょう。特に静岡県や伊豆諸島などでは、所々で傘が役に立たないほど激しく降る見込みです。また、関東では短い時間でザっと雨脚の強まる所がありそうです。「傘いる」マークがついていない地域でも、念のため傘をお持ちください。 近畿も、一部で雨の残る所がありそうです。沖縄も雨が降りやすく、局地的に雷を伴うでしょう。 日本気象協会 本社 日直主任 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「豪雨直後」に限界感じた 川辺川ダム、揺れた熊本知事(西日本新聞)
拍手も、どよめきもなかった。12年前にダム賛成・反対両派が埋め尽くした熊本県議会本会議場の傍聴席はがらんとしていた。「新たな流水型ダムを国に求める」。蒲島郁夫知事の表明の瞬間、報道カメラのシャッター音だけが響いた。 【画像】川辺川ダムを巡る蒲島郁夫知事の主な発言 「災害の大きさを、身をもって知った時だった」。知事応接室での記者会見で、蒲島氏はダムによらない治水の限界を感じた瞬間を問われ、「豪雨直後」と即答した。「これまで12年間使ってみんなで一生懸命考えたが、無理だというのが結論だった」 ここに至るまでの蒲島氏の発言は揺れた。7月5日、被災地を視察した蒲島氏は「改めて『ダムによらない治水』を極限まで検討したい。私が知事である限りはそういう方向でやる」と述べ、翌6日に「新しいダムの在り方についても考える」と軌道修正。ネットで批判されることもあり、「知事は気にはする。世論というのは無視できない」。側近はこう打ち明ける。 蒲島氏の周囲は急速にダム容認へと傾く。流域首長でつくる協議会がダムによらない治水の議論を公然と批判し、国は「川辺川ダムがあれば被害は減らせた」との推計を公表。包囲網は狭まった。 県庁内でも「球磨川で有効な治水策はダム以外にない」と考える職員は少なくない。蒲島氏は、8月下旬から「川辺川ダムも選択肢の一つ」と公言するようになっていく。 10月15日から計30回開いた意見聴取会。「知事にお願いして、民意を確認する『旅』に出てもらった」(田嶋徹副知事)。発言者は流域住民など467人。ダム容認の声もあれば、強い拒否反応もあった。 民意は揺れ、割れる中、蒲島氏は「何げない日常や幸せを守ることが、なぜできなかったのか。この多くの犠牲に報いるために、私たちは何をしなければならないのか」。たどり着いた論理は「命と環境の両立」だった。 12年前に脱ダムを宣言する前、国土交通省はダムの必要性を蒲島氏に直接訴えた。「仮に川辺川ダムを建設しないことを選択すれば、流域住民が水害を受忍していただかざるを得ないことになる」 当時、県政策調整参与だった小野泰輔元副知事によると「白紙撤回の方針決定は表明の約1カ月前」。知事公邸や「秘密の部屋」に数人が集まり、脱ダムの論理を補強していった。「漏れたらつぶされる」。情報管理を徹底し、ダム推進派の自民党を出し抜いた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
硫黄45キロ貯蔵疑いで逮捕 25歳男、埼玉・三郷市(共同通信)
埼玉県三郷市の自宅に硫黄約45キロを貯蔵し、危険物の取り扱い基準に反したとして、埼玉、茨城両県警は20日、三郷市火災予防条例違反の疑いで、同市鷹野、無職岡庭由征容疑者(25)を逮捕した。 逮捕容疑は19日、構造上、危険物の貯蔵や取り扱いができる基準を満たさない自宅1階の倉庫で、条例の指定数量を超えた粉末の硫黄を貯蔵していた疑い。埼玉県警によると、容疑を認めている。両県警は20日、岡庭容疑者を送検した。 茨城県警から、危険な薬品や刃物を所持しているとの情報提供があり、2日に合同捜査班を設置。19日朝から自宅を家宅捜索していた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
全国屈指のダンス強豪校に立ちはだかったコロナ禍 ニューヨークを目指した部員たちと顧問教諭の300日(ABEMA TIMES)
全国屈指のダンス強豪校として知られる三重県松阪市にある三重高校ダンス部SERIOUS FLAVOR(シリアス・フレーバー)。 【映像で見る】ドキュメンタリー『全力!青春ダンス~部活とコロナの300日~』 去年10月に行われた全国大会・環境大臣杯「全国高等学校Re-Style DANCE CUP!2019」では初優勝を飾り、「アポロシアター」(ニューヨーク)の舞台に立つという大きな夢を掲げた。 ところが準備が整った矢先、新型コロナ禍によって渡航は延期され、日常から部活動も消えた。それでも部員達は踊ることを止めず、目標に向かって動き出した。未曽有の状況を果敢に乗り越えていく部員たちと顧問教諭の300日を追った。(名古屋テレビ放送制作 テレメンタリー『全力!青春ダンス~部活とコロナの300日~』より) ■「衣装とかにお金をかけるよりも、ダンスを見て欲しい」 「勉強と両立しながらダンススタジオに通うのは難しいなって思ってた時に、テレビでダンスを見て、三重県にこんな高校あるんやって思って」と入部のきっかけを説明するのは、池上真由さん(当時2年生)。80人以上の部員をまとめる13代目キャプテンだ。「そんなにうまくまとめきれないですけど(笑)。できない子には教えるか、自分もできないときは聞きに行くとかはするようにしてます」。部室はなく、練習場所は食堂前の共有スペース。専属コーチもいないため、練習や振り付けは部員同士で教え合うのが基本だ。 顧問は三重高校のOBで、情報と数学を教える神田橋純教諭(31)。在学中にダンス同好会を立ち上げた神田橋教諭は、顧問に就くと部活への昇格に奔走。3年前に認めれたばかり。それでも去年11月には全国の高校ダンス部のうちの30校に選ばれ、横浜で開催された大会に出場した。 「部活動って、好きだからやることやと思うんです。怒らなくとも、ちゃんと説明して、そこに真剣さがあったら伝わるんで、“わー、部活休んだら怒られるから行こう”とかってのは違うと思うんですよね。“部活オフやで”って言ったら、みんな“え!何でオフなんですか”って言うんですよ。だから楽しいんやろなぁと思って。どのチームよりも楽しそうにしてると思います。ダンス好きそうやなーっていう、そこが強みかな」(神田橋教諭)。 他のチームが衣装やメイクに力を入れる中、SERIOUS FLAVORはノーメイクを貫く。「衣装とかにお金をかけるよりも、ダンスを見て欲しいので。そして、“勝っていかな”っていう思いよりも、“ダンスを楽しむ”っていう思いで部活をやっているんですよね。みんなで踊ることが楽しいし、私たちが楽しんでるから、お客さんも楽しんでるんじゃないかなって思います」と池上さん。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
英チームのワクチンも開発順調 高齢者も良好な免疫応答
英製薬大手アストラゼネカと新型コロナウイルスのワクチンを開発している英オックスフォード大のチームが19日、中間段階の臨床試験(治験)で高齢者からも良好な免疫応答が得られたとする結果を英医学誌ランセットで発表した。開発が順調に進んでいることを示すものだが、有効性の評価は、最終段階の治験の結果とともに明らかにするという。 発表したのは1~3相の3段階ある治験の2相試験の結果。70歳以上の240人を含む健康な560人に、開発中のワクチンか、比較対象として髄膜炎菌ワクチンを投与した。接種から7日以内に一時的な倦怠(けんたい)感や頭痛などの副作用を経験したのは18~55歳で86%、56~69歳で77%、70歳以上で65%。いずれも程度が軽く、ワクチン投与に関連した深刻な病気は確認されなかった。年齢が上がるほど副作用は少なかった。 高齢者は感染すると重症化するリスクが高い。一般的に高齢になると免疫機能は低下するとされるが、今回の研究では、高齢層の間でも若年層と変わらないレベルの抗体反応がみられた。また、1回目の接種から28日後に再び接種を受けた人の99%で、その14日後にウイルス感染を防ぐ中和抗体反応が確認された。ウイルスに感染した細胞を攻撃するT細胞による免疫応答も、年齢層にかかわらず、最初の接種から14日後をピークに高まることが確認された。 論文の筆頭著者、マヘシ・ラマ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
行楽シーズンに冷や水 キャンセル増えて旅行会社ため息
新型コロナウイルスの国内の感染者は2日続けて最多を更新し、「第1波」や「第2波」を上回る勢いで感染が拡大している。東京都の小池百合子知事は会食での対策徹底を呼びかけたが、移動の自粛や飲食店への営業短縮の要請には踏み込まなかった。収束の兆しは見えないまま、観光業界ではすでに旅行のキャンセルが入り始めている。 「過去最多かあ」。東京発着を中心にバスツアーを扱う「四季の旅」(東京都千代田区)の社内では連日、ラジオから感染者の急増を伝えるニュースが流れる度にため息が漏れる。 コロナ禍で今年は売上高の前年割れが続いていたが、政府の観光支援策「Go To トラベル」の対象に東京発着分が追加された10月以降、業績は回復傾向にあった。その途上で、再び感染が急拡大した。今月第2週のツアー予約金額(暫定値)は、第1週と比べ75%程度に落ち込んだ。「秋の行楽シーズンの真っ最中で、通常ならこれほどの減少は考えられない。都の感染者数が300人を超えた先週の11日あたりから予約が減ってきたというのが体感」と広報担当者は話す。 予約の大半が「Go To」絡みで「政府の施策の見直しや中止が怖い。県をまたぐ移動の自粛要請が出ても、事業は成り立たなくなる」と不安を口にする。 旅行会社「はとバス」(東京都大田区)でも、「18日、19日あたりから予約のキャンセルが増え始めた感覚がある」(広報担当者)という。今はまだ予約件数がキャンセルの件数を上回っているが、感染者数がさらに増えれば、「『Go To』で高まった『旅行しても大丈夫』というマインドが冷え込んでしまう」と懸念する。「仮に来週、感染者数の水準が元に戻っても、一度冷えたマインドが回復するには時間がかかる。それが一番怖い」 一方で、対策の「特効薬」がないのも悩みの種だ。マスク着用、手指消毒、バス乗車時の検温……。「基本的な対策を、しっかり確実に実施していきたい」。感染状況は年末年始の業績に響くだけに行方を注視しているという。 ■飲食業界も自粛や時短… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル