自民党安倍派(清和政策研究会)や二階派(志帥会)の政治資金パーティーをめぐる疑惑で、党総裁の岸田文雄首相の対応が焦点となっている。 首相は2日、訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で安倍派の裏金作り疑惑について「(派閥の)活動に国民から疑念を持たれていることは大変遺憾。状況を把握しながら、党としても対応を考えていく」と記者団に述べた。4日には首相出席の党役員会が開かれる予定だ。 最大派閥の安倍派をめぐっては、パーティー券の販売ノルマを超えた分を議員側に還流しながらも政治資金収支報告書に記載せず、直近5年間で総額1億円超の裏金を組織的につくっていたとされる。議員側がノルマ超過分を派閥に納めずに裏金化する手法があるとの疑惑も判明した。二階派でもノルマ超過分を派閥の政治資金収支報告書の収入に記載しない運用をしていた疑いが浮上している。二階派事務総長の武田良太元総務相は1日、派閥としてノルマ超過分をキックバックしていたかどうかについて、朝日新聞の取材に「政治資金収支報告書の通り寄附(きふ)をしているところであり、収支報告書をご覧ください」とコメントを出していた。 安倍派幹部の世耕弘成・党参… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神戸の住宅で80歳男性死亡、事件性を視野に捜査 妻も意識もうろう
3日午前9時5分ごろ、神戸市西区岩岡町西脇の戸建て住宅で「義理の兄が布団の中で死んでいる。(義兄の)妻は意識はあるが、会話はできない」と、訪ねてきた親族の男性から110番通報があった。 県警によると、住人の沢田忠雄さん(80)が1階寝室の布団の中で倒れ、現場で死亡が確認された。遺体の首周辺の状況から、県警は殺人事件の可能性を視野に捜査している。 一方、70代の妻は自宅の敷地内で意識がもうろうとした状態で倒れていた。救急搬送されたが命に別条はないといい、県警は回復を待って事情を聴く。 神戸西署によると、沢田さんは妻と2人暮らし。遺体に目立った外傷や着衣の乱れはなく、司法解剖で詳しい死因を調べる。玄関は無施錠で、室内を荒らされた痕跡もなかったという。 母屋のガレージのシャッターが閉まっていることを不審に思った、近くに住む親族の女性が別の親族夫妻とともに住宅内に入り、倒れている沢田さんを発見した。 その後、連絡を受けて駆けつけた別の親族の男性が110番通報したという。 現場は、JR魚住駅の北東約2・4キロの田園地帯。(宮島昌英) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡山・倉敷で男性死亡、妻もけが 「刺された」通報 殺人容疑で捜査
2日午後7時25分ごろ、岡山県倉敷市玉島の会社経営問田(といた)正さん(57)の妻(50)から県警玉島署に「刺された」と通報があった。駆けつけた署員が問田さんと妻が家の中で倒れているのを発見。問田さんは死亡が確認された。県警は殺人事件として調べている。 県警によると、問田さんは洗面所で横向きの状態で倒れていて、刃物のようなもので刺されたとみられる外傷があった。近くに血がついた包丁が落ちていたという。妻は台所付近で倒れていた。救急搬送され、出血を伴う外傷があったが、命に別条はないという。 問田さんは夫婦2人暮らし。現場はJR新倉敷駅から南へ約1キロ離れた住宅街。(水田道雄、小沢邦男、上山崎雅泰) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大会車両が選手をはねる 福岡国際マラソン、骨折しながらもゴール
3日に開催された福岡国際マラソンで、福岡市東区の折り返し地点で大会運営車両が選手に接触し、転倒して腕の骨を折るけがをした。 大会事務局によると、選手は転倒後に立ち上がってレースを続け、福岡市中央区の平和台陸上競技場にゴール。その後に救急車で病院に搬送され、腕の骨折が分かったという。 折り返し地点で選手が周回した後、後から追っていた運営車両が後方からはねたとみられるという。 福岡国際マラソンはパリ五輪代表選考会を兼ね、国内外からトップ選手らが参加していた。大会事務局はけがをした選手名を明らかにしていない。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銀座の数寄屋橋交差点で事故 車とオートバイが衝突、20代男性搬送
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
作家・今村翔吾さんが佐賀に書店開業 「たかだか1店舗。でも…」
直木賞作家の今村翔吾さん(39)が3日、佐賀市のJR佐賀駅内に新たな書店を開いた。全国で「町の書店」が減っていく現状に危機感を抱き、佐賀での書店出店が全国の状況を変える一歩となることをめざす。 午前10時、佐賀駅内の商店街の一角でシャッターが開き、「佐賀之書店」がオープンした。店内でくす玉を割ると、今村さんは「長く佐賀のみなさんに愛される書店にしていきたい」とあいさつした。 2022年に歴史小説「塞王の楯」で直木賞を受賞した今村さんは21年に、閉店の危機にあった大阪府箕面市の書店「きのしたブックセンター」の事業を引き継ぎ経営を続けており、佐賀駅での店舗は二つ目となる。 相次ぎ経営に乗り出す背景に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ベートーベン「田園」に集まる鹿たち 奈良公園でホルンの「鹿寄せ」
奈良市の奈良公園で1日、ホルンを吹いて鹿を呼び寄せる「鹿寄せ」が始まった。「奈良の鹿愛護会」の職員がベートーベン「田園」の一節を奏でると、木々の間から鹿たちが次々にやってきた。 鹿寄せは、明治時代にラッパで呼び寄せたのが始まりとされる。冬の奈良の観光を盛り上げようと、県旅館・ホテル生活衛生同業組合奈良支部が主催している。 愛護会職員の宇津木謙一さんがホルンを吹き、鹿たちにドングリを投げ与えた。「この音がすればエサがもらえると、条件反射でやってきます」 奈良公園では、一般の来訪者は鹿せんべい以外の鹿へのえさやりは禁止されている。一方、同会ではドングリの寄付を受け付けており、鹿寄せや、鹿苑(ろくえん)の飼料の一部に活用されている。 同組合主催の鹿寄せは14日まで。飛火野で午前10時から。奈良マラソンが開催される10日は休み。(机美鈴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
万寿2年に沼の北岸で… 多々良沼の「たたら製鉄」伝説、事実と判明
群馬県館林市の西側に位置する多々良沼の名前は、かつてこの地で行われていた「たたら製鉄」の「たたら」に由来している――。そんな地元の伝説が事実だったことが市教育委員会の調査でわかった。沼から採取した遺物を分析したところ、製鉄が行われていた事実が確認できたという。時期は伝説よりも古い奈良から平安時代と推定された。 市教委文化振興課市史編纂(へんさん)センターによると、冬場に水位が下がった北岸の沼底から、「金糞(かなくそ)」(製鉄の時に流れ出る鉄の滓(かす))や製鉄で使われた炉の一部とみられる遺物を採取し、研究機関で分析した。遺物に含まれる植物成分から年代も測定した。 この結果、金糞は砂鉄が原料の精錬滓(せいれんさい)と推定された。砂鉄は渡良瀬川流域の砂鉄と似た成分で、近くで採取した原料を使ったとみられる。 炉とみられる破片には金属鉄… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島で鳥インフルの感染確認 全国4例目、2万3千羽の殺処分開始
鹿児島県は3日、出水市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認され、飼っている採卵鶏約2万3千羽の殺処分を始めたと発表した。農林水産省によると、農場での感染確認は今季、佐賀、茨城、埼玉県に続いて4例目。 県北薩家畜保健衛生所に2日、「死ぬ鶏が増えた」との通報が農協からあり、遺伝子検査によって鳥インフルエンザウイルスの「H5亜型」と確認された。 県は3日午前7時から鶏の殺処分を開始。この養鶏場から半径3キロ以内を移動制限区域、3~10キロを搬出制限区域とし、養鶏場などの関係車両を消毒する地点を7カ所設けた。 県によると、移動制限区域に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
灘中不合格、でも「うらやましい」 伴走した父が見せたかった景色
「灘コースに来ませんか?」 40代の会社員の男性宅に、子どもが通う中学受験塾から電話がかかってきたのは2020年の初夏。息子が小学5年のときだった。 西日本一の難関校・灘中を目指すクラスに移って以降、男性はいっそう我が子に寄り添い、ともに努力を重ねた。しかし、現在は中学2年になった我が子が通うのは、灘中ではない。 共働きのサラリーマン世帯で、夫婦ともに中学受験の経験はなかった。ユーチューブを見たりゲームをしたりしてばかりの息子を見かねた妻が、「何か熱中できることを」と息子を塾に入れた。3年の3学期のことだ。 勉強のことはしばらくは妻にお任せだった。息子は自ら進んで勉強するタイプだったわけではない。宿題はやるものの、テストで間違えた問題を解き直すことはなかった。 5年にあがる直前の3月、コロナ禍で学校が休校に。塾も授業がなくなった。コロナの影響で仕事に余裕ができた男性は、初めて子どもの勉強に関心が向くようになった。 「灘中」の存在を知ったのもこのころだ。 西日本最難関の中学だという。難しいことに立ち向かうことを知ってほしい。「灘コースを目指そう」と息子を誘った。 記事後半では、受験日までの親子の軌跡と、受験を終えた今の「課題」を紹介しています。「きょうこ先生」の愛称で知られるプロ家庭教師の安浪京子さんに、受験に伴走する親が注意すべき点についても聞きました。 勉強のための「環境」を整備 誘った手前、勉強の伴走を男… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル