きょうも傍聴席にいます。 小学4年の男児を殺害した被告が犯行の背景として主張したのは「父親としての悩み」だった。一方、被告と再婚して半年だった母親は「彼の話の何が真実で何が虚構か、わからない」と話した。事件後、被告の「うそ」が次々と明らかになっていたからだ。 2019年9月18日午前0時40分ごろ、さいたま市見沼区の集合住宅に住む男児(当時9)が、集合住宅の空き部屋のメーターボックスから遺体で見つかった。首には絞められた痕があった。当時、男児の継父だった被告(33)が殺人と死体遺棄の疑いで逮捕、起訴された。男児と、その40代の母親と3人で同居していた。 新型コロナウイルスの影響で約半年延びた初公判は今年の9月30日、さいたま地裁で開かれた。 黒縁めがねの被告は灰色のTシャツに柄物のハーフパンツ姿で出廷。検察官が起訴状を読み上げると、目に涙を浮かべ、よどんだ声で「間違いありません」と述べた。 検察側は冒頭陳述で、被告について「3人で生活する中で男児の言動に不満を抱えるようになった」と指摘。弁護側は事実関係は争わず、「被告の人柄や犯行動機から適切な量刑を判断してほしい」と主張した。 翌10月1日に被告人質問があった。 男児の母親とは、事件のおよそ1年前、18年8月ごろにインターネットの婚活アプリを通じて知り合った。その半年後、母親と男児が暮らしていた現場の集合住宅で同居を始めた。 仕事をしていた母親に代わって、無職だった被告が家事を引き受けた。19年3月に結婚し、男児とも養子縁組をした。 男児とはアニメやゲームの話で意気投合した。被告の名前から男児は被告を「ゆうさん」と呼び、毎日一緒に風呂に入りたがるほどなついていたという。「不安はあったが、この子の父親になろうと決意しました。3人での暮らしは幸せでした」 そして、事件に至るまでの経緯を次のように説明した。 ■「本当の父親じゃない… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強制不妊番組の人権侵害認めず BPO見解に「悔しい」
旧優生保護法下の強制不妊手術をめぐり国に損害賠償訴訟を起こした札幌市の小島喜久夫さん(79)が、札幌テレビ放送(STV)の記者の働きかけで意に反して被害者への一時金を申請させられたとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)に審理を申し立てていた問題。BPO放送人権委員会は16日、「人権侵害や放送倫理上の問題はない」との見解を明らかにした。小島さんは「訴えが認められず悔しい」と述べた。 小島さんは2018年5月に同法をめぐる訴訟の原告としては初めて実名を公表して訴えを起こした。 BPOによると、STVは昨年4月26日のニュース番組「どさんこワイド179」で、小島さんが一時金支給法に基づく道内初の申請者として紹介し、書類を記入したり、手続きで道庁を訪れたりする場面を放送。これに対し、小島さんは「一時金の申請を希望していなかったのに、STVの記者から働きかけられた」と訴え、放送内容の訂正や謝罪を求めて昨年6月にBPOに申し立てた。STVは「記者が申請を働きかけたことはなく、報道は公正だ」と反論していた。 BPOの見解によると、小島さんは昨年4月25日に記者からの電話で、一時金の申請に行くかを尋ねられた。それまで一時金の申請の受け付けが始まったことは知らなかった。その後、道庁に問い合わせて、裁判と一時金は関係ないと説明された。小島さんから記者に連絡を取り、翌26日に一緒に一時金の申請に行くことになったという。 BPOは、小島さんが一時金を申請したことについて「社会的評価は低下せず、名誉毀損(きそん)は成立しない」と指摘。自ら道庁に電話して説明を受けており、意思に反する働きかけがあったとは認められないとして、「放送倫理上の問題も認められない」と結論づけた。 一方で、記者は小島さんに一時金の申請書を印刷して渡し、用意したタクシーに同乗して申請に向かっていた。BPOは「本人や支援者、代理人が行うことの一部を代行しており、取材対象者との関わりで踏み込み過ぎたと評価されかねない部分があった」と補足意見をつけ、「取材対象者との関係を考える契機となる」と指摘した。 主張の対立、改めて浮き彫りに 小島さんは代理人弁護士らと札幌市内で記者会見し、「訴えが認められず悔しい。申請は真意とまるっきり違った」と述べ、STVとの主張の対立が改めて浮き彫りになった。 記者が申請書類を用意したと指… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自転車「ひょっこり男」あおり運転で起訴 対向車を妨害
自転車で対向車線にはみ出して乗用車の通行を妨害したとして、さいたま地検は16日、埼玉県桶川市の無職成島明彦容疑者(33)を道路交通法違反の罪で起訴し、発表した。県警は先月26日、改正道交法で新設されたあおり運転の規定を全国で初めて自転車に適用し、成島容疑者を逮捕していた。 【動画】自転車であおり運転容疑、初の逮捕へ 埼玉の「ひょっこり男」=提供 起訴状などによると、成島容疑者は先月5日、埼玉県桶川市内の市道で、対向車線を走る乗用車の通行を妨害するために自転車で中央線を越えて近づき、乗用車に危険を生じさせたとされる。同様の行為を繰り返していた成島容疑者は近隣住民から「ひょっこり男」と呼ばれていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大分・別府市に衝撃走る 元課長、収賄疑いで逮捕(西日本新聞)
大分県警は16日、同県別府市の浄水場設備工事に絡んで、業者に便宜を図った見返りに現金100万円を受け取ったとして、収賄の疑いで元同市水道局工務課長の藤内泰弘容疑者(60)=同市内竈=を、贈賄の疑いで水道設備会社「東伸エンジニアリング」(東京)の元役員江崎広海容疑者(72)=福岡県福津市渡=を逮捕した。江崎容疑者については健康上の理由で釈放し、任意捜査に切り替えた。 藤内容疑者の逮捕容疑は昨年2月、朝見浄水場の機械設備更新工事の入札で、東伸エンジニアリングが有利になるよう取り計らった見返りに、江崎容疑者から現金100万円を受け取った疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。 県警によると、藤内容疑者は同社が落札しやすいよう、設計会社にポンプなどの性能や規格について指示した疑いがある。機械設備の仕様に関して、実質的な決定権限があったという。 市によると、工事は昨年1月17日に公示され、2社が競争入札に参加。同2月8日に東伸エンジニアリングが1億7937万円で落札した。 藤内容疑者は今年6月末に市役所を退職。7月から同社に勤務している。 (井中恵仁、稲田二郎) 別府市に衝撃走る 収賄容疑で元課長逮捕 市役所を捜索 別府市役所に16日、衝撃が走った。浄水場の設備の発注を巡って賄賂を受け取った収賄容疑で、元水道局工務課長が県警に逮捕された。贈賄容疑で元役員が逮捕された業者は、この浄水場の維持管理を請け負っており、関係者は「浄水場関係の業者は限られている。市と近くなってしまう」と内情を漏らす。果たして一部職員の不正で、公共工事がゆがめられていたのか-。県警は同日夕、市上下水道局などに家宅捜索に入り、資料を押収。事件の全容解明に乗り出した。 逮捕されたのは市水道局工務課長だった藤内泰弘容疑者(60)。市によると、藤内容疑者は1980年に水道局の専門職員として入庁。電気設備の維持管理などに携わり、2018年から2年間は工務課長を務めた。事件の舞台となった朝見浄水場の機械設備の入札があった昨年2月には課長を務めていた。 朝見浄水場は別府市内の7割の家庭に水を供給。元役員が勤めていた東伸エンジニアリングは2015年度から5年間、朝見浄水場の維持管理の委託を受け、今年も5年契約を更新したばかりだった。 市関係者は「業者は限られているから顔見知りになる。そんな中で藤内容疑者は取り込まれたのかも」と話した。藤内容疑者は帰宅時にパチンコに行くなどしていたというが、元同僚の一人は「スマートで、静かな人。ギャンブルで身を持ち崩すような人ではなく、信じられない」と言葉を失った。 (稲田二郎) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
時季外れの暖かさ続く 水・木は夏日の所も(ウェザーマップ)
17日(火)午後も晴れる地域が多く、東海から西は上着が要らないくらいの陽気となりそうだ。時季外れの暖かさは18日(水)から19日(木)にかけても続き、九州は25℃以上の夏日の所がある見込み。 多少 雲が出やすい 17日(火)は東海から西で気温が高く、最高気温は名古屋で22℃、大阪は23℃、高知と福岡は24℃、鹿児島は25℃と、10月中旬並みの所が多くなりそうだ。ただし、西日本は九州を中心に雲が広がりやすく、今夜は東日本でも雲の多い所がある見通し。 今夜から18日(水)未明にかけて「しし座流星群」が極大を迎えるが、場所によっては雲が移動するのを辛抱強く待つ必要があるかもしれない。 時季外れの高温だが あす18日(水)は全国的に、19日(木)は東・西日本で気温が高くなりそうだ。九州は25℃前後まで上がり、北陸の一部でも山越えの南風により予想以上に気温が高くなる可能性がある。20日(金)は低気圧や前線の影響で全国的に天気が崩れ、北日本は風が強まるおそれがあるので注意が必要だ。なお、この雨を境に、それまで暖かった地域でも気温が下がり始める見通し。 連休中の天気 日本海側は寒気の影響で雲が広がりやすく、北日本や北陸はこの時季らしい風の冷たさとなる。太平洋側は晴れ間があるが、これまでの予想より雲が広がりやすい傾向にある。ここ数日のような暖かさは徐々に薄まる形で、23日(月・祝)に最高気温が20℃を超えるのは一部の地域に限られそうだ。 (気象予報士・高橋和也) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
すさまじい航海…学生魅了する人生談議 「落ちない鈴」から始まった交流(西日本新聞)
火災に遭いながら焼け落ちなかった「落ちない鈴」が受験生の間で評判となった太郎丸神社(福岡市西区)で、九大生らが毎週土曜日、鈴を磨く奉仕作業をして氏子らと交流している。交流の中心になっているのは、新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンライン授業となり、友人をつくる機会に恵まれなかった1年生ら。氏子とのきさくな会話を楽しんでいる。 【写真】これで受験合格?「落ちない鈴」のお守り 対面授業が行われていなかった5月初旬。理学部1年の本屋敷健太さんは、会員制交流サイト(SNS)を通じて新入生3人と知り合いとなった。直接会うことになり、4人が待ち合わせの場所にしたのが目の前に伊都キャンパスが広がる同神社境内だった。 神社には鈴磨きを終え、くつろいでいた4人の氏子がいた。境内で話し込んでいる学生たちを見かけると「上がってこんね」と拝殿へ招き入れた。本屋敷さんらは「落ちない鈴」にまつわるエピソードを初めて聞き、60~70代の氏子らの人生談議に魅せられた。これを機に鈴磨きの交流が始まった。 すさまじい航海、学生らには興味深く 氏子でつくる「鈴磨きの会」の三苫政一さん(71)は、20年前までケミカルタンカーの乗組員として東南アジアに向かう航路で働いた。いったん、日本を離れると、8カ月にわたって各国の港を巡る日々。台風に遭ったときのすさまじい航海など豊かな人生経験は学生らには興味深かった。 「近くの神社でおじさんたちが毎週、掃除をしている。手伝っている学生もいるから今度行ってみよう」。本屋敷さんらの話がほかの学生たちにも広がった。 芸術工学部1年の久保瑞希さんは、寮の友人に誘われて5月から参加するようになった。「最初は暇だから、地域貢献でもしてみようと軽い気持ち。でもおじさんたちから、さまざまな生き方が学べる」と感謝。神社のTシャツのデザイン作成も手伝っている。 毎回2~3人の学生が訪れ、くすみやすい真ちゅう製の鈴を研磨剤で磨き、さび止めを塗っている。鈴磨きを経験した学生は延べ13人。このうち9人は1年生だ。神社の木戸利信総代長(70)は「学生たちがほかにも地域でやってみたいことがあったら、手助けをしていきたい」。卒業まで、地元住民との交流の輪がさまざまに広がっていきそうだ。 (下村佳史) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
九州 季節大きく戻る 19日にかけて記録的な暖かさも(tenki.jp)
あさって19日(木)にかけて、九州は暖かい空気が流れ込み、各地で気温が上昇し記録的な高温になる所がある見込みです。来週は最高気温が20度を下回るようになり、また風が冷たくなるでしょう。この先、気温の変化がかなり大きくなりますので、服装に気をつけましょう。 きょうは変わりやすい天気 所々で夏日 きょう17日(火)の九州は、気圧の谷や湿った空気の流れ込みで、やや不安定な天気です。晴れたり曇ったりで、にわか雨が降る所があるでしょう。特に湿った東風の影響を受ける宮崎県はにわか雨が降りやすい見込みです。急な雨や落雷などにご注意下さい。 また、暖かい空気の流れ込みで、日中の気温は10月中旬~下旬並みで季節が1か月ほど後戻りした陽気になります。最高気温が25度以上の夏日になる所もあるでしょう。 あす、あさっては夏日続出 あす18日(水)~あさって19日(木)は暖かい南よりの風が吹き、さらに気温が上昇する見込みです。フェーン現象も加わり、最高気温が25度以上の夏日が続出し、11月としては記録的な高温になる可能性があります。 最高気温が25度以上になると、汗ばむくらいの陽気で日中は半袖で過ごせるくらいです。上手に服装の調節を行いましょう。 19日(木)は寒冷前線が次第に九州へ近づくため、九州の早い所は夕方ごろから雨が降り始め、20日(金)にかけてまとまった雨になる見込みです。前線通過時は一時雨や風が強まるでしょう。雨のあとは次第に気温が下がり、来週は再び風が冷たくなります。 今週から来週は気温の変化がかなり大きくなりますので、体調管理にお気をつけ下さい。 日本気象協会 九州支社 山口 久美子 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
イージス代替策の中間報告「全ては公表しない」 岸防衛相(産経新聞)
岸信夫防衛相は17日午前の記者会見で、政府が配備を断念した地上配備型弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」の代替策に関し、民間企業に委託した技術的な調査の中間報告を13日に受け取っていたことを明らかにした。 岸氏は民間企業の情報収集能力や自衛隊の装備品の性能を明らかにしてしまう恐れがあるとして「内容の全てを公表することは差し控える」と述べた。その上で「どのような形で公表できるかは、今後、考えていかなければならない」とも語った。 政府は代替策について、レーダーなど地上イージスの構成品を船に搭載する方向で検討しているが、塩害や波の影響といった技術的な調査を先月、民間企業に委託していた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
“いちご”“不安”がテーマの気鋭作家2人に聞く「アートの力」 ビジネス界も注目する「アート思考」とは(ABEMA TIMES)
今月7日と8日、東京ビッグサイトで開催された世界最大規模のアートイベント「デザインフェスタ」。年齢や国籍、プロアマ問わず、オリジナルであれば誰でも参加できるアートの祭典だ。自分なりの表現の場を求め、多くのアーティストが大集合した。 【映像】「デザインフェスタ」の様子 理解はさておき、表現のカタチは千差万別。その数は約3500ブースにのぼる。来場者からは「刺激を受けている。そこから新しいアイディアが浮かんだり元気をもらったりするので、いいなと思いながら見ている」「常識の枠の外側を見せてくれる感じ」という声が聞かれた。アートと触れ合うことで、人それぞれに感じるものがあるようだ。 一方で意外と多かったのが、「絵自体は正直わからないが引き込まれる」「何かはわからない。気づいたら足が止まってるみたいな」といった声。言葉ではうまく表せないが、何かインスピレーションを感じる。人の作品を見ると、なぜか心癒されたり無性にやる気が出てきたり、アートには見えない力があるのか。 そんな中、人一倍強い思いを抱く人たちを発見した。ブースを覗いてみると、そこはいちごだらけの空間。「いちごが好きで、自分が作ったいちごを他の人にも見てもらいたいし、カワイイよねっていうのをたくさんの人と共有したい」と話すのは、いちごをアートで表現し、その魅力を伝えたいといういちごつみさん。ちなみに、彼女のボーイフレンドは現役のいちご農家だ。 まさに人生すべてがいちごづくし。そんな彼女が目指すものとは何なのか。「溢れる思いを言葉だけでは伝え足りなくて、形にして、いちごで世の中を幸せにしたい」。“いちごで世界をハッピーに”が、彼女の信じるアートの力だ。 そしてもう1人、アーティストの星野児胡さんも一風変わった表現をしている。ブースには不気味な絵が並ぶが、一体何をイメージして描いているのか。星野さんは「僕は一貫して『不安』をテーマに絵を描いている。不安はみんな持っているものだから、『不安を共有して安心したい』が制作のテーマ」と説明する。不安を共有することが安心に繋がるのか。星野さんは「つながる。同じ不安を抱えている人が一緒にいると安心する、そういう感じ」と語った。 不安を描くことで、逆に世の中の不安を取り除きたいという星野さん。彼もまた、作品の持つ不思議な力を信じる1人だ。「僕の絵は10人が10人好きっていう絵ではなくて、半分くらいが『うわっ』って思う絵だと思う。それでも目当てに来てくれる人がいるし、欲しいと言って買ってくれて金銭が動いたりして、アートってすごいなと思う」。 見た目も表現も全く違う2人だが、どちらもそのエネルギーに魅せられ、追求を続けている。 時に人の心を大きく引き付ける「アートの力」。実は今、その力をライフスタイルに取り入れる動きが広がっていたり、アートの発想を仕事でも生かそうとビジネス業界も注目している。もはや人の心だけではなく、社会全体に大きな影響を与える存在になったのか。とはいえ、その魅力どころか見方さえ分からないという声も多数ある。アートの魅力とその価値は何なのか。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
機密が闇サイトに、カプコン被害の衝撃「被害さらに…」
ランサムウェア(身代金ウイルス)の被害に遭ったことをゲーム大手カプコンが16日明らかにした。企業を標的にしたサイバー犯罪グループに、被害企業や各国の捜査機関はどう対応していけばよいのか。 被害を公表したカプコンが真っ先に取り組まなければならないことは、サイバー犯罪グループが公開した約60ギガバイトにのぼる機密情報の流出を止めることだ。データ量にして文庫本32万冊分(1冊10万字と換算)の内訳について、同社が16日に公表したプレスリリースによれば、取引先や株主名簿など社外の個人情報が最大35万件、ゲームの売り上げや営業、開発資料といった社内情報が含まれていたという。まさに経営の根幹に関わる情報だ。 だが、公開された情報を差し止めるのは容易なことではない。発信元が特定できない闇のインターネットサイト「ディープウェブ」上に公開されており、データが保管されたサーバーがどの国のどこにあるのか、突き止めることが困難だからだ。 仮に突き止めたとしても、海外であれば日本の警察当局が直接手を下すことはできない。犯罪に関する国際捜査共助に基づき、国際刑事警察機構(インターポール)を通じた相手国への要請となるが、時間がかかることが予想される。朝日新聞の取材では、カプコンを脅迫するサイバー犯罪グループは、キリル文字を主に使う人物が関わっているとみられる。サーバーが海外にある可能性は極めて高い。 立命館大学の上原哲太郎教授は… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル