イベントなどでにぎわう祝日の首都圏の駅前。誰からともなく「ねえ、あれ」と声があがった。つられて、6階建ての商業ビルを見上げると、屋上のへりに、今にも身を投げ出しそうな若い女性がいた――。 9月23日午後4時前、JR浦和駅(さいたま市浦和区)で、市内に住む福祉施設職員の菊地博之さん(50)は、家族と買い物をするために東口の市民広場を歩いていた。平日から、多くの人でにぎわう場所だ。 女性は商業ビルの屋上のへりに座り込んでいた。両足はビルの外壁に投げ出しており、いつ落下してもおかしくない状態だった。 「誰かが助けにいかないと」… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山手線、18、19日に区間運休 JR渋谷駅で線路切り替え工事
JR山手線の大崎―渋谷―池袋駅間は、18日に外回りが、19日に内回りがそれぞれ終日運休する。渋谷駅構内に自由通路を設けられるように線路とホームをかさ上げする工事のため。JR東日本は東京メトロなど他社線への振り替え輸送の利用を呼びかけている。 JR東によると、運休しない18日の内回り、19日の外回りは運転本数を通常の約7割に減らす。また、運休区間ではない池袋―東京―大崎駅間の運転本数は通常の3~4割に減らして大崎駅と池袋駅で折り返し運転をする。2日間で約64万人に影響する見込みという。(細沢礼輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
復興次官名義の文書を偽造容疑 国家公務員逮捕 消費者ローン目的か
復興庁に非常勤職員として勤務中、事務次官名義の「在籍証明書」を偽造したとして、警視庁は16日、国家公務員の高井弘基容疑者(38)=埼玉県入間市=を有印公文書偽造・同行使の疑いで逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。警視庁は消費者ローンから融資を受ける目的で偽造したとみている。 捜査2課によると、高井容疑者は昨年4月と今年3月、復興庁の公印を押すなどし、事務次官作成名義の「在籍証明書」を偽造した疑いがある。昨年4月に偽造した証明書は消費者ローンに提出し、10万円の融資を受けたという。在籍証明書は復興庁の正規のものではなく、インターネット上の型式をダウンロードして使用していたという。 復興庁が今年8月に警視庁に告発状を提出していた。高井容疑者は復興庁に2021年4月~23年3月に在籍。公印を管理する立場にあり、勤務時間内に押捺(おうなつ)するなどしていた。現在は総務省の非常勤職員という。 高井容疑者は外務省や内閣官房などの省庁を1~2年ごとに転々としていた。ほかの消費者ローンからも融資を受けているといい、警視庁は他省庁でも同様の行為がなかったか調べている。(福冨旅史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
柿沢氏秘書の自宅を捜索 江東区議宅にも 東京地検 区長選巡る事件
4月の東京都江東区長選で初当選した木村弥生・前区長(58)=15日付で辞職=の陣営が、選挙中に違法な有料ネット広告を掲載したとされる事件で、東京地検特捜部は16日午前、公職選挙法違反容疑の関連先として、地元選出の自民党衆院議員、柿沢未途(みと)・前法務副大臣(52)の秘書や、江東区議の自宅などに家宅捜索に入った。 特捜部は、木村氏を支援した柿沢氏が選挙前に区議らに提供した現金の趣旨についても調べており、捜索で押収した資料を分析して実態解明を進める。 この日の捜索は午前7時ごろから始まり、柿沢氏の秘書や江東区議の自宅などを対象に行われた。 柿沢氏「ネット広告、私が勧めた」 現金提供は… 木村氏側によると、問題のネ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
悪質ホストクラブの取り締まり強化 客に売春させ問題に 警察庁長官
警察庁の露木康浩長官は16日の定例記者会見で、悪質なホストクラブに対する取り締まりを強化する考えを示した。ホストクラブをめぐっては、客の若い女性らが高額な料金を請求され、売春させられるといった問題が指摘され、国会でも議論されている。 露木長官は「利用客が支払いの資金を捻出するため売春をさせられるといった事案が発生している」と指摘。ホストクラブ従業員が女性客を風俗店に紹介して売春をさせたり、売春の客待ちをさせたりした事案を、売春防止法違反や職業安定法違反容疑で摘発しているほか、風俗営業法に基づく店への立ち入り検査なども行っていると説明した。 SNSを通じるなどして緩やかに結びつく犯罪集団「匿名・流動型犯罪グループ」が悪質ホストクラブの背後で不当に利益を得ている可能性もあるとして、「取り締まりを強化していきたい」と述べた。(編集委員・吉田伸八) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
覚醒剤密輸事件でインド人に無罪判決 「故意を認めるのに疑い残る」
中山直樹2023年11月16日 10時17分 覚醒剤約1・9キロを2月に海外から福岡空港に持ち込んだとして、覚醒剤取締法違反などの罪に問われたインド人の男性(72)の裁判員裁判で、福岡地裁(冨田敦史裁判長)は15日、無罪(求刑懲役10年罰金400万円)を言い渡した。 男性は2月7日、韓国発の飛行機に搭乗し、福岡空港まで覚醒剤が入ったスーツケースを持ち込んだとして起訴されていた。 男性はネット上の見知らぬ人物から日本への荷物の運搬を依頼され、インドを出国しカタールでスーツケースを受け取ったという。男性側は、違法なものが隠されているかもしれないという疑惑はあったが、中継地の韓国の空港で中身を入念に確認しており、密輸の故意はなかったと主張していた。 検察側は、男性は事件前にも複数回に渡ってネット上の人物に依頼されてインド―南アフリカ間などで荷物を運び、不自然な額の報酬を受け取っていたことなどから、スーツケースの中に違法な物が入っている認識があったはずだと指摘していた。 判決は、男性が一度スーツケースの中身を点検して、覚醒剤を見つけられなかったことなどから「(入国時まで)違法なものが隠されているかもしれないという疑いを持ち続けていたとは認められない」と指摘し、「覚醒剤輸入の故意を認めるには合理的な疑いが残る」とした。(中山直樹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大声で「おまえが責任を取れ」 パワハラで部長級職員を戒告 滋賀
滋賀県近江八幡市は15日、40代女性職員にパワーハラスメントをしたとして、部長級の男性職員(57)を同日付で戒告の懲戒処分とし、発表した。 市によると、部長級職員は8月25日、十数人がいる職場で、職場環境の改善を担当する係長級の職員に10分から15分の間、「おまえはこの仕事をやらんでええ」「おまえが責任を取れ」「責任逃れをするな」などと、大声で仕事への取り組みを否定する言動を繰り返した。女性職員は不安障害などになり、9月中旬まで休んだ。 8月末に他の職員から人事課に連絡があり、関係者から聞き取りをするなどして調べていた。部長級職員は調査に、職場環境の改善で困っている市民がいたので発言したとし、「申し訳なかった。大声を出して迷惑をかけた」と話したという。(松浦和夫) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あるはずの学食がない 芸大の新キャンパス、スペースあっても空っぽ
今年10月にJR京都駅近くの新キャンパスに移転した京都市立芸術大学(京都市下京区)。実は学生食堂がない状況で、学生の間では「不便だ」と困惑の声が広がっている。食堂スペースは設けられてはいるが、厨房(ちゅうぼう)設備もない、ただの空間だ。購買も稼働していない。どうしてなのか。 「快適なキャンパスライフ」をうたう 新キャンパスの中央のエリアを訪れると、「食堂」と廊下側に記されたスペースがある。建物を建てた京都市の文化芸術企画課は「快適なキャンパスライフで学生・教職員が交流し、コミュニケーションを活発化させるため、食堂をキャンパスの真ん中に設置することにした」と説明する。 だが、食堂に机とテーブルは並んでいるが、厨房前のカウンターのシャッターは閉まったまま。「厨房」の中に入れてもらったが、厨房設備や調理器具、食器は何にもない。エアコンもなく、床などの内装もまだ。「空っぽの箱状態なんです」と大学の天沼憲・事務局長。隣接する「購買」の部屋も空っぽで何もなかった。 付近の店には観光客ら 朝から行列も 「画材や道具などに多くの費… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
町役場の労組に「第2口座」、不正受給の受け皿にも 神奈川県山北町
正副執行委員長による不適切な会計処理が問題になっている神奈川県山北町職員組合で長年、役員に引き継がれてきた「第2口座」があることが関係者の話で分かった。この口座には、予算に計上されない資金の流れがあり、本来は経費と認められない支出にも使われてきたという。また、数年前に組合資金で約95万円の使途不明金があったことも、新たにわかった。 組合側は取材に対し、第2口座や数年前の使途不明金の存在を認めた。組合は、第2口座の存在が相次ぐ不適切会計の温床になったと判断。口座を一本化してすべての資金を予算化するなど、会計を透明化する方向で検討している。 関係者や組合の話を総合すると、第1口座は予算として定めている資金に、第2口座は予算外の資金にそれぞれ使われてきた。第2口座は、減少が続く組合費収入の補充や、一時的に資金が不足した際の立て替え払いなどを目的に、1年交代の役員の間で代々、予算外の資金として引き継がれてきたという。 第2口座は、自治労の全国大会や県単位の会合などに組合役員らが出席した際などに、自治労側が支給する日当や旅費などの受け皿になっている。だが、実際の旅費や日当は、組合独自の予算から支払われ、自治労側からの収入はそのままプールされて予算外で管理。本来は経費で認められない懇親会の2次会や3次会の飲食費などにも使われていたという。 使途不明金、責任明確にできず こうした中で数年前、第1口… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空飛ぶクルマにかける期待 課題も山積、「まだ市民権ない」との声も
2025年の大阪・関西万博で、主催者側が目玉の一つと位置づける「空飛ぶクルマ」。その発着場の一つが今月、兵庫県尼崎市にできた。整備した県は、万博期間中だけでなく、将来的な普及をみすえた実証実験でも活用を期待する。一方、実用化に向けた課題もまだ多そうだ。(鈴木春香) 空飛ぶクルマの発着のため、尼崎市沿岸部の埋め立て地にある「フェニックス事業用地」に今月、30メートル四方の芝のポートが開設された。県が約3千万円をかけて整備した。 空飛ぶクルマは万博の開催期間中、会場の大阪・夢洲と兵庫、大阪の複数のポートとを行き来する予定だ。尼崎ルートは大手商社丸紅が運航。パイロットのみが搭乗するデモフライトを予定している。 描くのは「日常生活に浸透」 6日の完成行事で斎藤元彦知… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル