居酒屋の定番としておなじみの食用魚「ホッケ」が、北海道東部の沿岸で繁殖シーズンを迎えている。 ホッケのメスは、岩のすき間にびっしりと卵を産み付ける。卵の直径は2・5ミリ前後。孵化(ふか)を間近に控えた卵の内部には、銀色に輝く赤ちゃんの目玉が透けて見える。 卵を守るのは、オスの役目だ。卵を狙ってカレイなどの魚が近づくと、猛ダッシュして追い払う。 11月上旬、知床半島にある羅臼町沖の水深11メートルの岩場では、卵の表面にオスが口をつけてスパスパと動かす独特な行動を繰り返していた。そうすることで、酸素を多く含んだ新鮮な海水を卵に行き渡らせる。 命をつなぐための懸命な作業に、知床ダイビング企画の関勝則代表(69)は「がんばれよ、と声をかけてやりたくなる」と話す。 この海域での繁殖シーズンは10~11月。オスは卵がかえるまで、ずっと見守り続ける。(山本智之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋田のクマ捕獲、100頭が確実に 想定以上で一転、狩猟自粛求める
環境省の速報値(10月末現在)では、クマによる人身被害は全国で180人に上る。うち死者は5人で、岩手県2人、北海道、富山県、長野県が各1人。 秋田県内の負傷者は69人(13日夕現在)で、過去最多の3倍を超える異常事態となっている。県は積極的な駆除を促すため、狩猟者への慰労金支給や猟銃用弾丸の購入費補助を決めた。 県は11月からの狩猟期に合わせ、捕獲上限を過去最多の96頭から更に引き上げて100頭まで認めることを決めた。ところが想定以上に狩猟が進み、猟期中に100頭に達することが確実視されるとして、県は10日、一転して猟友会などに狩猟の自粛を求めた。(阿部浩明) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「FUJIWARA」藤本敏史さんを書類送検 接触事故を不申告容疑
東京都渋谷区で10月、乗用車を運転中に別の車と接触し、警察官らに報告せずにその場を離れたとして、警視庁は14日、お笑いコンビ「FUJIWARA」の藤本敏史さん(52)を道路交通法違反(事故不申告)の疑いで東京地検に書類送検した。 渋谷署によると、藤本さんは10月4日正午ごろ、乗用車で渋谷区桜丘町の交差点に入った際、別の車と接触し、それを報告しなかったという。事故を受け、所属する吉本興業は「当面の間、芸能活動を自粛する」と発表していた。(増山祐史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「アスパラの妖精」農の魅力を生配信 生産者の夢をつなぐ熱烈トーク
10月下旬、福岡市内で開かれた地域振興イベント。 農産品の直売テントやキッチンカーが並ぶなか、緑色のワンピースを着た池本紗輝さん(28)が、TikTokで元気いっぱいにライブ配信を始めた。 三脚に取り付けたスマホに向かい、「おいしいミカンが山盛り」「メロンやシャインマスカットも」。視聴者は、またたく間に100人を超えた。 フォロワー数約5万7千人、愛称は「いけもん」。熊本県の産直品の前で、お手頃価格の新鮮なくだものを次々とリポートしていく。 通行人から「かわいいドレス… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
陸自隊員3人をセクハラで停職処分 部下の体や足の大きさ揶揄 宮城
【宮城】陸上自衛隊仙台駐屯地は13日、部下の隊員にセクハラをしたとして、当時東北補給処に所属していた40代の陸曹長と、いずれも30代で同補給処所属の3等陸曹、技術技官の計3人を、停職3日の懲戒処分にしたと発表した。 3人は2019年7月ごろから22年3月ごろまで、被害隊員の体や足の大きさを揶揄(やゆ)したという。 22年8月のハラスメント調査で明らかになった。調査に対し、3人は「冗談のつもりだった」などと、行為を認めているという。 また、同じ被害隊員に対し、机をたたくなどの威圧的な行動をとった20代の隊員も戒告処分を受けた。 このほか、「使えない」「バカ」などと部下に言ってパワハラと認定された58歳の防衛事務官を戒告とし、部下に足蹴りをした52歳の陸曹長を1カ月の停職処分にするなど、計6人の懲戒処分も発表された。 補給処長の黒田耕太郎陸将補は「誠に申し訳なく、隊員の指導や教育、再発防止を徹底していく」とするコメントを出した。(吉村美耶) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
1~2歳くらいの女児抱いた女性、横断中はねられる 女児死亡 千葉
13日午後5時35分ごろ、千葉県四街道市和良比(わらび)の県道交差点で、女児を抱いた女性が歩いて横断中、右折してきたワゴン車にはねられた。女児は搬送先の病院で死亡が確認され、女性は左足に重傷を負った。 県警四街道署は、ワゴン車を運転していた台湾籍の女(62)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、容疑を過失運転致死に切り替えて調べている。女は容疑を認めているという。 署によると、現場は丁字路交差点で、双方の信号は青だった。女児は1~2歳くらい、女性は20~30代くらいで親子とみられるという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
本州と九州つなぐ関門橋、ライトアップ新たに 50年経ち老朽化も
本州と九州をつなぐ関門橋が14日に、開通から50年を迎える。全長1068メートルのつり橋は当時「東洋一」とうたわれ、物や人の流れを支えてきた。12日からライトアップの照明が30年ぶりにリニューアルされ、高さ約140メートルの主塔2本がLEDの明かりに照らし出されている。 1958年開通の関門トンネル(国道)のバイパスとして、関門海峡で最も狭い「早鞆(はやとも)の瀬戸」に架けられた。西日本高速道路によると、総事業費は300億円で、関門橋の建設費は約140億円。山口県下関市と北九州市を結ぶ片側3車線の高速道路として1973年11月14日に開通した。 1日平均の車両通行台数は3万5400台(2022年度)で、今年3月までの累計交通量は約4億7千万台にのぼる。 開通から半世紀を経て老朽化が進んでおり、新たなつり橋で結ぶ「下関北九州道路」(下北道路)の計画も浮上している。(白石昌幸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ネズミの目撃や苦情、都心の繁華街で急増 カラスが減った影響も?
森下香枝2023年11月14日 6時00分 東京都心の繁華街でネズミの目撃や苦情が急増している。衛生面での問題や、街のイメージダウンにもつながりかねず、自治体や商店街が対策に本腰を入れている。 銀座の商店街や町会・業界団体などを束ねる「全銀座会」が、もともと対策に乗り出したのは5年前。目撃情報が多く寄せられるようになり、19年9月から1年間、大規模な駆除とゴミ出し調査を実施した。 ネズミを増やさないためには、生ゴミを食べられないようにすることが重要だ。そこで同会は、ゴミ袋をフタつきのゴミ箱に入れることや、深夜に出して早朝に収集するよう飲食店などに呼びかけた。その結果、ゴミ箱でのゴミ出し率は22%から60%に増えた。 しかし、コロナ禍を経て、飲食店が徐々に通常営業を再開するようになった22年9月~23年6月の間、ネズミが毒餌を食べた量が前年比1・5倍に。目撃情報も増えた。コロナ禍で入れ替わった飲食店もあり、フタつきのゴミ箱を使う比率も低下傾向のようだ。 コロナ禍による影響とは別に、千代田区の担当者からはこんな指摘も。「カラスの駆除が進み、子ネズミを食べるカラスが減ったからでは」 同区に寄せられるネズミの苦情件数は、14~18年は年間50件前後だったが、19年は169件に急増。昨年は203件に上った。区は今年度、関連予算約1600万円を計上。業者に駆除を依頼し、約3年かけて実態調査もする予定だ。(森下香枝) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「東洋一」の関門橋、親子で支えて50年 注いだ日本の技術力と気概
本州と九州をつなぐ関門橋(全長1068メートル)が14日、開通50年を迎えた。開通当時「東洋一」を誇った長大つり橋は、半世紀にわたって交通の大動脈となってきた。この雄大な橋に、親子2代で携わる人がいる。 北九州市と山口県下関市の間にある関門海峡は、一日に何百もの船舶が往来する海の要衝だ。その海峡をまたぐ関門橋は主塔から延びるケーブルが印象的で、その景観は、人気撮影スポットの一つになっている。 「50年経つが、まだ立派に現役で活躍している。まさに先人たちの努力のたまものだな、と」。関門橋のメンテナンスを担う西日本高速道路(NEXCO西日本)北九州高速道路事務所で、副所長を務める後藤昭彦さん(51)はそう語る。 先人たちの1人が、後藤さんの父・二郎彦さん(80)だ。旧日本道路公団に入り、20代で関門橋の主塔工事の現場監督を務めた。 転勤族で、後藤さんは下関市生まれ。開通時はまだ幼かったが、小学生の頃、二郎彦さんが建設時の写真を手に思い出話をしていたのを覚えている。「父にとっても誇らしい仕事だったんでしょう。『俺が造ったんだ』とよく家族に自慢していましたよ」 橋にかかわる仕事を意識した… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
キャバクラ店長を路上で殴った疑い 元店員の男女ら3人逮捕 立川
東京都立川市の路上で現金を奪おうとして男性を殴り、けがを負わせたとして、警視庁は職業不詳の男(23)=東京都昭島市=ら男女3人を強盗致傷の疑いで逮捕し、13日発表した。女は容疑を否認し、男2人は大筋で認めているという。 立川署によると、他に逮捕されたのは男の交際相手の女(25)=昭島市=と、知人の男(23)=住居不詳。3人は8月16日午前3時ごろ、立川市曙町の路上で40代の男性に対し、「金を出せ」と脅して顔を殴り、1週間の打撲傷を負わせた疑いがある。 男性は、男と交際相手の女が過去に勤務していたキャバクラ店の店長。男と交際相手の女が、知人の男を車に乗せて男性の自宅付近まで運び、知人の男が男性を脅すなどしたという。 女は「強盗に関する相談はしていない」と容疑を否認。交際相手の男は容疑を大筋で認めつつ、「脅し取るつもりだったが、(知人が)殴るので驚いた」と供述。知人は容疑を認めているが、「(女は)関係ない」と話しているという。(宮脇稜平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル