獲物に吸い付く「グロテスクな口」が化石としてはっきり残っていた――。最も原始的な脊椎(せきつい)動物と言われる「ヤツメウナギ」の化石が、中国にある約1億6千万年前のジュラ紀の地層から発見された。獲物にかみつくことができる歯の構造を持っており、その肉食性から「殺し屋」などの学名が与えられた。 ヤツメウナギは「あご」がない珍しい動物だ。脊椎動物は、あごのあるヒトなどの顎口(がっこう)類と、あごのない円口(えんこう)類に大別され、円口類はヤツメウナギとヌタウナギしか現存しない。5億年ほど前に脊椎動物の祖先から最初に枝分かれし、「生きた化石」として進化を知る上で重要視されている。 今回、中国遼寧省の地層から発見されたのは、ヤツメウナギの化石4点。中国科学院などの研究チームが調べると、体長は60センチを超えた。特徴的だったのは、口がきれいに残っていたことだ。 あごなくてもかみつける歯の構造 丸い吸盤のような口には、ゴロゴロとした角ばった歯が密集。口の中心には、鋭い歯のついた軟骨がついていた。この軟骨がピストンのように前後運動することで、上の歯とうまくかみ合うようになっており、獲物の肉を切り落とす捕食性があったとみられる。 研究チームによると、ヤツメウナギの最古の化石は3億6千万年前のものが残っているが、当時の体長は数センチと小さく、口もあまり発達していなかった。 今回の発見により、恐竜が繁栄したジュラ紀には体格が大きくなり、発達した口で獲物を捕食していたようだ。 化石は2種に分類され、「殺… この記事は有料記事です。残り551文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪・十三、飲食店街で火事 4棟に延焼「バーンと音がして、煙が」
大阪市淀川区十三東2丁目で31日午後11時20分ごろ、「建物が燃えている」と通行人から119番通報があった。市消防局によると、1日午前0時10分ごろの時点で4棟の計約300平方メートルが燃えている。 現場は阪急十三駅から東に約100メートルにある居酒屋が立ち並ぶ地域。 近くのカラオケ店にいた30代の男性客は「バーンと音がして、白い煙が換気扇から入ってきた。外に出ても煙がすごくて、店内はすぐに充満していた。中にいたら死んでいたと思う」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海自セクハラ問題それぞれの胸中は 被害者、海自トップ、五ノ井さん
【動画】海上自衛隊でのセクハラ問題を受け、酒井海上幕僚長や木原防衛相が取材に応じた=高島曜介、沢伸也撮影 海上自衛隊の女性自衛官が先輩の男性自衛官からセクハラを受け、その後に意に反して加害男性と面会させられた。女性はショックを受け、自衛官を辞めた――。 そんな問題が明らかになり、閣僚らから「言語道断だ」と問題視する声が上がった31日、関係者や当事者らが、それぞれの胸の内を取材に明らかにした。 海幕長「追い込んでしまった」 海自トップの酒井良海上幕僚長は定例の記者会見で「深く苦痛を感じ、職を辞さざるを得ないというところまで追い込んでしまったことに関し、海上幕僚長として大変申し訳なく責任を感じている」と陳謝した。 今回の問題は、陸自での性加害問題が発覚後、自衛隊を挙げたハラスメント対策が進んでいたさなかに起きていた。 防衛省や被害女性への取材によると、昨年末、先輩の男性自衛官から胸や足を触られるなどの被害を訴えていた女性自衛官が、所属部署のナンバー2である1等海佐から職場の面談室に呼ばれ、加害男性と面会するよう求められた。女性は「しゃべりたくない」と泣いて拒んだが面会で謝罪を直接聞かされた。ショックで出勤できなくなり、今年3月末に退職した。 酒井海幕長は「防衛省として… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
江東区議「区民からの信頼が地に」 柿沢未途氏、法務副大臣を辞任
4月の東京都江東区長選で初当選した木村弥生氏の陣営が投票呼びかけの有料インターネット広告を流したとされる事件は31日、地元選出の柿沢未途衆院議員が法務副大臣を辞任する事態となった。木村氏の辞職願提出による区長選が控える中、区議会にも衝撃が走った。 「副大臣の辞任は驚いた。区民からは、区長のことも含めて江東区における政治が混乱しているように見えるだろう」。31日午後、自民党区議団の川北直人幹事長は朝日新聞の取材に、こう語った。 4月の区長選は、自民元衆院… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
埼玉の郵便局立てこもり、80代男を緊急逮捕 女性職員逃げ出し保護
31日午後2時15分ごろ、埼玉県蕨(わらび)市中央5丁目の蕨郵便局から「銃を持った男が来ている」と110番通報があった。男は局内に立てこもったが、県警は同日午後10時20分に建物内に突入。男の身柄を確保し、人質強要処罰法違反容疑で緊急逮捕した。所持していた拳銃なども押収した。捜査関係者によると、男は同県戸田市に住む鈴木常雄容疑者(86)という。 局内に20代と30代の女性職員の2人が取り残されたが、20代の女性は午後7時15分すぎ、30代の女性は午後9時すぎに建物内から逃げだし、県警が保護した。2人に目立ったけがはないという。男が立てこもった後に局内で少なくとも1回の発砲音がしたが、けが人は確認されていない。 郵便局は3階建てで、男の侵入時は営業中だった。県警によると落ち着いた様子で、警察官の電話に応じていたという。 この約1時間前には、県内では現場から南に約1・5キロ離れた戸田市本町1丁目の戸田中央総合病院で発砲事件が起きた。1階の診察室の曇りガラスがクモの巣状に割れ、室内にいた40代の男性医師と60代の男性患者がけがをした。県警によると、ともに命に別条はないという。捜査関係者によると、2人が外からそれぞれ1発ずつ銃撃され、弾がかすった可能性があるという。拳銃を持った人物がバイクで走り去る姿が目撃されており、県警は鈴木容疑者との関連を調べている。 戸田市では病院の発砲事件の20分ほど前、病院から北西に約1・5キロほど離れたアパートで火災も起きた。市消防本部によると、3階建ての1階の1室から火が出て、激しく燃えた。けが人はいなかった。捜査関係者によると、鈴木容疑者がこのアパートに住んでいたとの情報があり、確認を進めている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今年は閑散、だからこそ味わい深い? 大阪・水間寺がライトアップ
「厄よけ観音」で知られる大阪府貝塚市の水間寺が夜、鮮やかにライトアップされている。三重塔などを光で彩る「デジタルアート」だ。 地元の鉄道会社「水間鉄道」が企画。昨年は人気で駐車場が混雑したが、肝心の市中心部から最寄り駅までの鉄道利用は進まなかったという。 そこで今年は駐車場無しに。閑散となったが、担当者は逆に「静かなので、せせらぎや虫の声とともに景観を味わえます」。12月10日まで。(田中章博) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人質の20代女性を保護 埼玉の立てこもり、電話で男の説得続ける
31日午後2時15分ごろ、埼玉県蕨(わらび)市中央5丁目の蕨郵便局から「銃を持った男が来ている」と110番通報があった。県警によると、拳銃のようなものを持った男が局内に侵入後に立てこもっており、県警は現場付近の半径400メートルの住民に避難を促し、男に投降を呼びかけている。局内には20代と30代の女性職員の2人が取り残されたが、20代の女性は午後7時15分すぎに解放され、県警が保護した。女性に目立ったけがはないという。男が立てこもった後に局内で少なくとも1回の発砲音がしたが、けが人は確認されていない。 郵便局は3階建てで、男の侵入時は営業中だった。県警によると、午後6時時点では落ち着いた様子で、警察官の電話での交渉に応じているという。 この約1時間前には、県内では現場から南に約1・5キロ離れた戸田市本町1丁目の戸田中央総合病院で発砲事件が起きた。1階の診察室の曇りガラスがクモの巣状に割れ、室内にいた40代の男性医師と60代の男性患者がけがをした。県警によると、ともに命に別条はないという。捜査関係者によると、2人が外からそれぞれ1発ずつ銃撃され、弾がかすった可能性があるという。拳銃を持った人物がバイクで走り去る姿が目撃されており、県警は立てこもっている男との関連を調べている。 戸田市では病院の発砲事件の20分ほど前、病院から北西に約1・5メートルほど離れたアパートで火災も起きていた。市消防本部によると、3階建ての1階の1室から火が出て、激しく燃えた。けが人はいなかった。捜査関係者によると、立てこもった男がこのアパートに住んでいたとの情報があり、確認を進めている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名古屋の「ハロウィーンの聖地」閉鎖 でも仮装姿の若者らでにぎわう
名古屋の「ハロウィーンの聖地」とも呼ばれる栄の複合施設「オアシス21」では31日、アニメキャラクターの格好や、動物の姿などに仮装した若者らが大勢集まった。 密集による混乱を避けるため、この日は施設内の店舗は終日休業。午後5時以降は一部を除き全面閉鎖とし、愛知県警も厳戒態勢で臨んだ。中署の栄地区対策隊の小野光彦隊長は「若者を中心としたイベントで主催者がいないので、ハロウィーンは無秩序になりやすい。事故が起きないように取り組みたい」と話した。 愛知県岡崎市の会社員男性(26)は、自作の仮面ライダーのマスクとスーツ姿で参加。「年に一度のことなので楽しみたいと思って来た。店舗が閉まっているのは、夜になるにつれて危ないことが起きる可能性もあるだろうから、それを防ぐためにも仕方ないと思う」と話した。(渡辺杏果、上山浩也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
埼玉の病院で発砲音、医師と患者けが 近くの郵便局で立てこもり発生
31日午後1時15分ごろ、埼玉県戸田市本町1丁目を歩いていた人から、「大きな音がした。外に出ると、拳銃のようなものを持った人がバイクで走り去った」と110番通報があった。県警によると、戸田中央総合病院の40代の男性医師と60代の患者がけがをした。いずれも意識があり、命に別条はないという。捜査関係者によると、窓越しに撃たれて銃弾がかすった可能性があるとみられており、県警が詳しく調べている。 一方、県警によると、同日午後2時15分ごろ、病院から北に約1・5キロメートルの同県蕨(わらび)市中央5丁目の「蕨郵便局」に銃のようなものを持った男が立てこもった。50~70代とみられるという。県警が発砲事件との関連を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
響く発砲音…「外出ないで」叫ぶ警察官 子ども4600人が校内待機
埼玉県戸田市の病院で31日、発砲があり、隣接する蕨(わらび)市の郵便局で男が立てこもった事件で、周辺では県警が警戒態勢をひいている。蕨市内の学校では31日午後、計約4600人の児童・生徒を校内に待機させるなど地域には緊張が走った。 戸田中央総合病院の近くに住む60代の女性は、家の中にいたところ、「ポン」という大きな音を聞いた。びっくりして、銃の音に似ていると感じたが、事件だとは思いもしなかった。 その後に友人からメールで発砲事件と知らされ、初めて家の外に出た。数多くの警察官の姿を見て、驚いたという。「犯人が逃げていると思うと怖いです」 同病院から、男が立てこもった蕨郵便局は約1・5キロ離れている。 蕨郵便局から近くの倉庫「昇栄梱包(こんぽう)」のアルバイトの女性は同日午後3時前、パトカーのサイレンに気付いた。「次々とパトカーが来て、警察官が大声で『銃を持って立てこもっている。外には出ないように。窓から顔を出さないように』と叫んでいました」 当時、社内には従業員が8人。1階は駐車スペースになっていて、従業員が3、4人いた。慌ててシャッターを閉めた。 その直後、「パン」という音が聞こえたと女性は話す。「運動会で聞くスタート音のような音だった。ニュースで郵便局でも発砲したという情報があったので、もしかしたら、あのときの音が発砲音だったのかもしれないと思った」 午後3時半を過ぎたが、窓の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル