乗用車の車内に女性の遺体を遺棄したとして、無職安栖(やすずみ)達也容疑者(28)=埼玉県熊谷市拾六間=が栃木県警に死体遺棄容疑で逮捕された事件で20日、県警の司法解剖の結果、女性の死因は首を圧迫されたことによる窒息死だったと判明した。 捜査関係者によると、女性は千葉県在住の高校生(15)とみられ、遺体の全身にあざや擦り傷もあった。県警は、女性が死亡した経緯についても同容疑者が事情を知っているものとみて、調べている。 捜査1課によると、女性の服装は白色のブラウスに紺色のVネックセーターと、ひだがある濃い緑色のスカート姿。紺色の靴下をはいていたが、靴ははいていなかった。死後数日以内と推定され、身元の特定を進めている。 安栖容疑者の逮捕容疑は19日午前3時ごろ、栃木県上三川町坂上で、路上にとめた乗用車の後部座席に遺体を遺棄していたというもの。車はレンタカーで、車内にはトランクが置かれていたという。 安栖容疑者は調べに対し「女性の死体を放置して、遺棄したことは間違いありません」と容疑を認めているという。(高橋淳、津布楽洋一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
静岡駅の新幹線停車は1.5倍に 国交省がリニア全線開業で予測
リニア中央新幹線計画をめぐり、国土交通省は20日、大阪まで全線開業すれば、静岡県内は東海道新幹線の停車回数が1・5倍に増えるなどとする調査結果を公表した。南アルプスの環境問題などを理由に静岡工区の着工を拒む県側に対し、リニア開業のメリットを示すのが狙いだ。 需要予測は、品川―大阪間のリニア中央新幹線全線開業により、東海道新幹線の輸送量は約3割減ると想定。輸送力に生じる余力を活用し、静岡県内の新幹線駅計6駅の停車回数を現状の約1・5倍に増やせるとした。 現在、同県内に「のぞみ」は止まらず、静岡駅では「ひかり」と「こだま」の停車回数は1時間に計3本程度。リニア開業後はこれが5本に増え、12分に1本ほど停車するとした。名古屋開業時でも、停車回数は1・1~1・2倍に増える可能性があるという。 さらに、在来線への乗り継ぎなどの利便性も向上する結果、県外からの観光客や県内の新幹線利用者が増加。全線開業後10年間の経済波及効果は1679億円にのぼると試算した。 斉藤鉄夫国交相は「リニア開業は静岡県内や東海エリアにも大きな効果をもたらす。沿線に説明し、リニアの意義と効果について理解を得ていきたい」と述べた。 JR東海は「今回の調査結果も参考にしながら、将来に向けて便利なダイヤを検討していきたい」と話している。(細沢礼輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
将棋タクシーGO! 藤井名人・竜王の地元愛知・瀬戸で出発式
将棋界初の八冠独占を成し遂げた藤井聡太名人・竜王(21)の出身地、愛知県瀬戸市で20日、「瀬戸将棋タクシー」が走り出した。車両の側面には、棋士をめざす兄妹のイラストが描かれ、「将棋のまち瀬戸」をアピールしている。 瀬戸将棋文化振興会が、瀬戸自動車運送(マルセタクシー)と連携して運行する。イラストは、瀬戸市出身の漫画家中島みるくさんが手がけた。 屋根には将棋の駒の形をしたあんどんを据える。車内も将棋一色で、藤井名人・竜王の扇子や駒を描いたクッションやシートカバーで埋め尽くされている。予約可能で瀬戸市内とその周辺地域をほぼ毎日走る。 振興会は、イラストの子どもを「瀬戸将太郎と瀬戸将子」と命名。イメージキャラクターとして将棋文化の普及活動に生かす。20日の出発式でハンドルを握ったドライバーの加古留美さんは「イラストがものすごくかわいい。車内で将棋の話をして盛り上がりたい。藤井さんにもぜひ乗車してほしい」と話した。(松永佳伸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空に伸びる「魔女のほうき」 お化けススキが人気の映えスポットに
人の背丈を超えるススキに似たのっぽの穂が、秋空に向かってにょきにょき――。 10月の澄んだ青空の下で、白い穂が日の光を受けて輝いている。 「お化けススキ」の別名で知られる、南米原産のパンパスグラスだ。 福岡市東区の「海の中道海浜公園」には約80株あり、写真映えすると人気だ。ハロウィーンの装飾が街を彩るこの時期は、「魔女のほうき」を目当てに魔女っ子の衣装を着た人たちが訪れている。 東区に住む竹村仁美さんは、魔女っ子姿の生後7カ月の柚希ちゃんを連れてきた。地面に落ちていた穂を柚希ちゃんに握ってもらうと、まるで魔女のほうきのよう。 仁美さんは「来年はまたがって上手に飛べるかな」と笑った。 福岡市南区の杉谷まきさんは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大分の小学女児殺害、県の対応「防止は困難」 虐待リスク把握に課題
大分県中津市のアパートで今年1月、小学生の女児が母親に殺害された事件で、県は19日、県の対応を検証した審議会の児童相談部会(部会長=松永忠・県児童養護施設協議会長)がまとめた報告書の概要を発表した。虐待リスクの把握や関係機関との連携について課題を指摘したものの、「事案の発生を予測し、防止することはかなり困難だった」と結論づけた。 事件は1月17日朝、小学1年生だった女児の母親(41)が中津署に殺害をほのめかす通報をして発覚。県警によると、女児は寝室に横たわった状態で見つかり、すでに死亡していた。母親は殺人容疑で逮捕・送検された後、大分地検中津支部は4月、責任能力に問題があったと判断し、不起訴処分とした。捜査関係者によると、逮捕された母親は「子育てに悩んでいた」「自分も死のうと思った」と供述していた。 県は事件発生直後、女児への虐待(面前DV)があったという通告を2019年に警察から受けていたことや、その後母親から育児に関する相談を受けていたことを明らかにした。昨年12月までに電話での相談が11回、児童相談所に来所しての相談が5回あり、児相の職員による家庭訪問も3回あったという。 県から検証の依頼を受けた同部会は1月下旬から5回の会議を開き、事実確認や関係者の聞き取りなどを踏まえ、報告書をまとめた。 母親については、22年12… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
レンタカー内の遺体、千葉の15歳女子高校生か 栃木の死体遺棄事件
乗用車の車内に女性の遺体を遺棄したとして、無職安栖(やすずみ)達也容疑者(28)=埼玉県熊谷市拾六間=が栃木県警に死体遺棄容疑で逮捕された事件で、遺体は千葉県在住の高校生(15)とみられることが捜査関係者への取材でわかった。県警は、安栖容疑者が女性が死亡した経緯についても事情を知っているものとみて調べている。 捜査関係者によると、遺体には、首を絞められて死亡した可能性がある痕跡があった。全身にあざや擦り傷もあった。 捜査1課によると、服装は白色のブラウスに紺色のVネックセーターと、ひだがある濃い緑色のスカート姿。紺色の靴下をはいていたが、靴ははいていなかった。死後数日以内と推定され、身元の特定を進めている。 安栖容疑者の逮捕容疑は19日午前3時ごろ、栃木県上三川町坂上で、路上にとめた乗用車の後部座席に、遺体を遺棄していたというもの。車はレンタカーだった。調べに対して「女性の死体を放置して、遺棄したことは間違いありません」と容疑を認めているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
一口コンロの「不便さ」から生まれたレンジ術 やわらか手羽元レシピ
記事の後半でレシピをご覧いただけます 料理研究家のヤミーさん(47)はかつて、世界の輸入食品が並ぶ「カルディコーヒーファーム(カルディ)」で販売員として働いていました。ヤミーさんにとって職場は好奇心を刺激する場所でした。 そんな職場で仕事と並んで楽しかったのが、電子レンジのある休憩室で過ごす休憩時間でした。 店にあった、電子レンジで完成するパスタをよく作りました。そのうち、生肉なども使うようになります。例えば、ひき肉をスーパーで、トマト缶とカレー粉をカルディで買って、キーマカレーに。様々な商品を試すことで、お客さんにもおすすめすることができました。 あるとき、食事をふるまっていた同僚から「本を出したらいいのに」と言われてはっとします。 当時、20代後半。美大を卒業し、テキスタイルデザイナーとして会社に勤めましたが、体調を崩し退職。30歳になるまでに安定した職業につかなければ実家に帰ると、両親と約束していました。やりたいことを見つけようとしていた時でした。 本好きだったため、いつかなにかの本を出したいと思っていました。同僚の言葉に後押しされ、2006年、カルディの食材を使ったレシピを紹介するブログを始めました。住まいの台所にあるのは一口コンロ、カルディの休憩室にあるのは電子レンジ。「不便」から生まれた電子レンジレシピが特徴となっていきました。「トライアンドエラーで使いこなし方を学びました」 ブログを目にした複数の出版… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
群馬テレビ労組が救済申し立て 報道巡る問題発言などで社長辞任要求
群馬テレビ(前橋市)の武井和夫社長による過度な人事異動や団体交渉に不誠実な対応をしたことが労働組合法に反するとして、同社労働組合は18日、群馬県労働委員会に不当労働行為の救済を申し立てた。組合は武井社長の辞任を求め、解決が見込めない場合はストライキも検討するとしている。 組合によると、群テレは歴代群馬銀行出身の社長を迎えており、武井氏は2014年に社長に就任。同氏によって、約60人の従業員が23年8月までの3年間で計25回(のべ122人)異動したり、経費削減として報道番組の時間短縮や下請けスタッフとの契約を打ち切られたりしたという。 社員の負担増や労働環境悪化を受け、組合は改善を求めて8月末に要求書を会社へ提出し、9月末には団交したが決裂。今後も合意形成の可能性が低いと判断し、申し立てを決断したという。前島将男執行委員長は「社長は社員だけでなく視聴者やスポンサーをも軽視していると言わざるを得ない。株主にも説明していきたい」と述べた。 これを受け、群テレは「組合側には誠意を持って説明してきたという認識を持っている」としている。(杉浦達朗、高木智子) 山本一太知事「事実なら非常に問題がある発言」 群馬テレビ(前橋市)の武井和夫社長による過度な人事異動などが不当労働行為にあたるとして同社の労働組合が行った県労働委員会への救済申し立てについて、筆頭株主の群馬県の山本一太知事は19日の定例会見で「(報道で)紹介されている武井社長の発言が事実なら、テレビの公共性や報道機関の姿勢を考えれば、非常に問題があるご発言」との見解を示した。 群テレの労組は18日に記者… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
92歳、防犯ボランティアの「鉄人」全国表彰 見守り活動30年
愛知県刈谷市の街角に、小学生の登下校を見つめる防犯ボランティアの「鉄人」がいる。青木一男さん(92)。30年にわたって地域の子どもたちを事故や事件から守ってきたことが自慢だ。活動に賛同する仲間は16人に増えた。 青木さんは月曜日から金曜日まで毎日、日高小学校区の街頭に立つ。紺色の上下の制服姿。「防犯」の腕章を着ける。数年前に妻を亡くし、別の学区に引っ越してからは、自転車やバスを使って通う。 ミシンメーカーやホテルなどに勤務し、定年退職を迎えた。見守り活動を始めたのは1993年。市の児童相談所で嘱託職員として働いていたときに、女子中学生が路上で不審な男に無理やり車に乗せられそうになっていた現場に出くわした。怒鳴り声を上げて男を撃退し、中学生を守った。 「子どもの安全を守らないといけない」。以来、小学生が登下校する時間帯に通学路を巡回。事故に遭わないよう、交差点をわたる子どもに声をかけたり、通学路を走る車には一時停止を呼びかけたりしてきた。 なぜ、90歳を超えても元気で活動を続けられるのか。「規則正しい生活に限ります」と青木さんは言う。毎朝、温かいお茶を飲んでから出かけ、午後9時には就寝する生活を続ける。 この30年、学区内で登下校中の子どもが巻き込まれる事故や事件はなかったという。「事故をなくすために、私たちのような活動に一人でも多くの人が参加してほしい」。青木さんがつくった刈谷地域安全パトロール隊には活動に賛同する住民16人が加わっている。 長年の功績が認められ、青木さんは今年、全国防犯協会連合会から防犯栄誉金章を授与された。18日、愛知県警刈谷署で受章を報告した。「中学生になった子どもたちから『あれ、おじさんまだやっているの!』と言われることが何よりうれしい。健康な限り努力していきます」と話した。(米田怜央) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋深まる尾瀬、草紅葉も最終盤 小屋じまい始まる まもなく冬ごもり
多くのハイカーたちでにぎわった尾瀬は秋もすっかり深まり、まもなく冬ごもりの季節を迎える。小屋じまいも始まっている。 10月中旬、尾瀬沼近くの大江湿原では草紅葉(くさもみじ)も最終盤。ナナカマドやダケカンバの葉が赤や黄色に色づき、緑の木々とのコントラストが鮮やかだった。 沼畔にある山小屋「長蔵小屋」の今季の営業は21日まで。閉鎖中に積もった雪で窓ガラスが割れないよう、スタッフが窓枠にくぎで板を打ち付けていた。 尾瀬保護財団によると、今季… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル