「誠に勝手ながら、5月23日15:00までの営業をもちまして、閉店させていただくこととなりました」―。牛丼チェーン吉野家が公式サイトで築地東店(東京都中央区)の閉店を告げた。「跳ね上げ橋」として有名な勝鬨(かちどき)橋の近くにあった店舗。学生時代に吉野家後楽園店(白山通り沿いにあったが、現在は閉店)でアルバイトしていた筆者は、何度か「応援」(臨時で派遣されること)で、この店で仕事をしたことがある。就職してからも、先輩から頼まれて、この店に弁当を買いに行っただけに、さみしく感じる。 2018年、築地市場にあった築地1号店が豊洲に移転したことを思い出した。築地1号店にも「応援」で働いたことがあり、30年以上たった今でも、その時の光景は忘れない。 公式サイトによると、吉野家は1899年(明治32年)、東京・日本橋にあった魚市場に個人商店として誕生し、1926年(大正15年)に3年前の関東大震災により魚市場が築地に移転したのに伴い、同地に移った。築地1号店で「一度は仕事をしてみたい」と思っていた既存店のバイトは結構多かったはずで、筆者もその一人。なかなか“お呼び”がかからなかったが、1984年暮れにチャンスが来た。 当時、後楽園店は全国でも売り上げが3~5位の繁盛店だったが、築地1号店には市場で働く人がお客さんで来るので、先輩いわく「色んな味を求めてくるからメニューが細かくて大変」。今では当たり前の「つゆだく」「ネギヌキ」「頭の大盛り」(ご飯は並で、肉だけ大盛り)などはもちろん、牛肉脂身多めの「とろだく」(脂身少なめは「とろぬき」)「ツメシロ」(ご飯を冷ます)「ニクシタ」(肉の上にご飯を乗せる)とか既存店では対応できない注文もあったというから、おいそれと「応援」には行けなかった。近隣店や新橋、有楽町店と全国1、2位の店舗からの応援が多かった。だが、その年はどこの店からも人が出せず、こちらにおはちが回ってきた。 23時から翌朝8時までの勤務。「築地店で仕事をする」と思うと緊張し、刺すような夜風もあいまって、体を震わせながら店に向かった。暗くて細い道を入り、明かりのついた店の裏口に着いた時はうれしかった。1時間に300人前以上を牛丼を作ったことや、バイトながら社内報にも取り上げられたことなども、この店では通用しない。多様な注文で「肉盛り」(ご飯に牛肉を盛りつけること)はもちろん、カウンターでの接客も慣れていないと、1分1秒を争うお客さんを怒らせてしまうからだ。客席が空かなくても、椅子の後ろに立って食べられるよう、壁には「箸立て」が設置されており、背中越しに箸を取って立ったまま食べていたお客さんも。筆者の主な仕事は裏口付近で鍋や釜を磨くことだった。店内のけん騒を耳で聞きながら、必死に腕を動かした。指先はちぎれるほど冷たいのに、体は「汗だく」になった。 寒さに体が慣れた頃、店内に呼ばれ、お新香の盛りつけなどの作業に。そして、客足が少し減った頃にカウンターに出させてもらった。一晩かけて少し“出世”。赤くむくんでいた両手が丼や湯飲みから熱をもらい、お客さんに「おい!」と催促されながらも、笑顔でカウンター内を走り回った。後日、再び朝8時から応援に。その時は「飯盛り」(丼にご飯をよそうこと)、そして「肉盛り」もさせてもらった。「つゆだく」「ネギダク」はあったが、残念ながら「とろ抜き」のオーダーはなかった。だが、お客さんからの文句は出なかった。ピークを過ぎた時間帯に30分ほどだったが、任されたことでやりがいを感じた。 築地東店には深夜に応援に行き、その晩の「店長代行」を示す白線入りの青いキャップをかぶったこともある。「築地」で手にした「誇り」は、今も支えになっている。 (記者コラム・谷口 隆俊) 報知新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
【速報】福岡県で9日ぶり4人の感染確認(西日本新聞)
イメージ(写真と本文は直接関係ありません) 北九州市は23日、新たに3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。福岡県も春日市の60代女性の感染を確認した。 【動画】「涙が出た」コロナ終息願う動画、ネットで話題に 県内で新規感染者が出るのは9日ぶり。北九州市内では4月29日以来、24日ぶり。県内の感染者は659人となった。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
横浜市がPCR検査公開 「ピーク時継続は困難」(共同通信)
横浜市は23日、市衛生研究所(同市金沢区)で新型コロナウイルスのPCR検査の進め方を報道陣に公開した。限られた人員で細かな作業をしており、担当者は「(検査数が)ピークだった時のような状況を続けるのは難しい」と明かし、感染の第2波も見据え、研修の充実などで人材確保を図る考えを示した。 試薬と検体を専用の容器に入れ機器で結果を判定する様子や、判定前には「前処理」として検体を小指大の容器で液体と混ぜる作業も公開した。 1日の検査はおおむね10人前後で分担し、前処理から結果判明までは6、7時間がかかるという。ピークだった4月23日には101件の検査をこなした。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
香港統制法制、日本は「関心」と「注視」表明もトーン弱く(産経新聞)
22日に開幕した中国の全国人民代表大会(全人代)が国家安全法を香港に導入する議案を審議することに欧米が強く反発しているのに対し、日本政府は注視する構えを見せる。 【表】中国全人代の主な焦点 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は22日の記者会見で、議案について「大変高い関心を持って注視している」と述べた。その上で「香港はわが国にとって緊密な経済関係と人的交流を有する極めて重要なパートナーであり、一国二制度の下で、自由で開かれた香港が安定的に繁栄していくことが重要だ」と強調した。 だが、議案に対する批判や懸念の表明はなく、強い語調で中国を非難し、議案の再考を求めたポンペオ米国務長官の声明と比べ反応のトーンは控えめだった。 中国への身柄移送を可能にする「逃亡犯条例」の改正案をめぐって大規模な抗議デモが続いた香港情勢に関し、日本政府はこれまでも「憂慮」し「注視」してきた。安倍晋三首相は昨年12月、北京で会談した中国の習近平国家主席に対し、「大変憂慮している。国際社会も関心をもって注視している」と伝え、「全ての関係者による自制した対応と事態の早期収拾」を求めていた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
西日本は汗ばむ暑さ 佐賀では今年初の真夏日に(ウェザーニュース)
今日の西日本は広い範囲で晴れて気温が上昇、雲が多い北日本や東日本とは反対に、初夏らしい暑さとなりました。 佐賀市では気温が30.1℃を観測して今年初めての真夏日を記録しています。 ▼今日の最高気温ランキング 1 30.9℃ 日田(大分県) 2 30.2℃ 盛山(沖縄県) 3 30.1℃ 佐賀(佐賀県) 4 30.0℃ 久留米(福岡県) 5 29.8℃ 菊池(熊本県) 6 29.7℃ 高梁(岡山県) 7 29.5℃ 枚方(大阪府) 7 29.5℃ 白石(佐賀県) 9 29.4℃ 黒木(福岡県) 9 29.4℃ 嬉野(佐賀県) 9 29.4℃ 鹿北(熊本県) 明日も西日本は季節先取りの暑さ 明日24日(日)も西日本を中心に季節先取りの暑さとなり、30℃前後まで気温が上がるところが多くなります。 屋外で長時間作業をする場合はこまめに水分を摂るようにしてください。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
冬のメダカ“うつ病”に着目 治療薬候補発見、名古屋大(共同通信)
名古屋大などの研究チームが、夏は群れで生活するメダカが冬になると他の個体に興味を示さずばらばらに行動し、鬱のような状態になることに着目し、人の「冬季うつ病」の治療薬候補を見つけたと発表した。 チームは、メダカの鬱のような状態が中国伝統医薬に含まれる「セラストロール」という化合物で改善することを発見。吉村崇教授(動物分子生理学)は「人の冬季うつ病も、元の姿は(動物の冬眠のように)冬の厳しい環境でじっとしていること。魚の研究が参考になる」と話している。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
太陽に向かって出発!草の先から飛び立つトホシテントウ
テントウムシを漢字で書くと「天道虫」だ。草木の先端まで歩き、行き場がなくなると太陽(お天道様)へ向かうように飛び立つ姿が名前になったと言われる。そんな瞬間のトホシテントウを写したのは大阪市在住の太田明男さん(72)。「歩いているところから狙って連写で撮った」という1枚だ。 拡大する草の葉の上を歩くトホシテントウ=太田明男さん撮影 アブラムシ類を食べるナナホシ… 980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「マル獄」の技で医療ガウン 少年刑務所の受刑者手作り
「マル獄」ブランドといえば、函館少年刑務所(北海道函館市)の受刑者が生み出す、人気の布製雑貨シリーズだ。その刑務作業で培った縫製技術を生かして、いま作っているのは、医療用ガウン。新型コロナウイルスに立ち向かう医療従事者の力になりたい。受刑者たちは、そんな気持ちを込めて生産に励んでいる。 拡大するミシンを使って医療用ガウンの縫製に励む受刑者たち=2020年5月18日、北海道函館市、函館少年刑務所提供 大ヒット「マル獄」ブランド生み出した熟練の技を新型コロナ対策に 医療現場では、医師らの体全体を覆って飛沫(ひまつ)感染を防ぐ医療用ガウンの不足が続いている。ウイルスに感染しているか調べるPCR検査のとき、あるいは救急搬送のときなど、あらゆる場面で必需品になっている。 このため法務省が、縫製工場のある全国41カ所の刑務所にガウンの生産を呼びかけた。約120万着を作り、厚生労働省を通じて全国の医療機関に届けようとしている。 拡大する「マル獄」の縫製技術を生かした医療用ガウン=2020年5月15日、北海道函館市 函館少年刑務所の作業場ではふ… 980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
9月入学で「園児が犠牲に」 待機児童も増、募る不安
新型コロナウイルスの影響による長期休校を受け、文部科学省が、来年度の新小学1年生の対象人数を変えて「9月入学」に移行する案を政府の会議に示しました。学習への不安などから9月入学を求める高校生のネット署名に2万人超が賛同するなど切実な声がある一方で、文科省案は、今の幼稚園・保育園児に加え、待機児童問題にも大きな影響を与えそうです。未就学児の親はどう受け止めているのでしょうか。 「子どもの未来が大きく変えられる」。幼稚園の年長の長男(5)がいる東京都目黒区の男性会社員(34)はそう話す。 9月入学について、文科省は19日、二つの案を関係省庁に示した。男性が特に危機感を抱くのは、「一斉実施」にする案だ。来年9月に入学する新1年生を、現在の年長児と、4月2日~9月1日生まれの年中児を合わせた「17カ月学年」にする案だ。児童数は本来の1・4倍に膨らむ。 男性はこの案が実現すれば、息… 980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
9月入学「小学0年生」案に戸惑いや反発の声 “究極の早生まれ”柴田阿弥は17カ月差に懸念も(ABEMA TIMES)
新型コロナウイルスの影響を受けた子どもの学びを保障するため、選択肢の1つとして検討されている9月入学。複数の導入案の中で「小学0年生」を新設する案も出ており、保護者などからは戸惑いや反発の声が上がっている。 【映像】「小学0年生」案に戸惑いや反発の声 この9月入学は、2つの案をベースに政府が検討を進めている。1つ目は、2021年9月の時点で満6歳に達する17カ月間のすべての児童を同時に入学させる「一斉実施案」。2つ目は、新1年生となる児童の対象年齢を毎年1カ月ずつずらし5年間かけて移行する「段階的実施案」だ。 そして、ここにきて新たな案として浮上しているのが、「小学0年生」を新設するという案。直近のケースで考えると、2014年4月2日~2015年4月1日生まれの現在の年長クラスに加え、現在の年中クラスのうち2015年4月2日~6月1日生まれまでの子どもたちまでが同じ1つの学年となり、新入生の対象になる。対象となる子どもたちは、2021年3月に幼稚園や保育園を卒園したあと小学校へ通うことになるが、4月から8月にかけては「ゼロ年生」として学校生活を送り、9月から1年生になるというものだ。また、この案では6年かけて9月入学に移行していくとなっており、小学校はこれまでの6年から6年5カ月に延びることになる。 この「小学0年生」案をめぐり、Twitter上では「#小学0年生 なんてありえません」「9月入学、思ってたんとちゃうぞ!!」「幼児教育を軽く見すぎ」という声があがっている。また、幼稚園の年中組で4月生まれの子を持つ親も驚きと戸惑いを隠せない。 「4月5月とも幼稚園には行けていない状況で、年中さんから突然0年生になって年長さんを一切経験できないというのは、あまりにかわいそうだなというのが正直なところ。9月入学という世界の標準に合わせるのは必要かなと思わなくはないが、下の方の学年であればデメリットが少ないだろうということで、今の5歳の子どもたちにこれだけの負荷を背負わせていいのかなという疑問はある。下の学年から上の学年にさせられて、さらに厳しい受験、厳しい就職活動を乗り越えないといけないのかなと思うと、かなり不利だなと思った」 9月入学をめぐり検討が進められているどの案でも、現在の年中クラスで4月生まれの子どもは年長クラスを経験せずに小学校に通うこととなる。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース