「緊急事態宣言自体が、ぼくは必要なかったんじゃないかと思います」 2020年5月10日放送の情報バラエティー番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)にSkypeで出演した実業家の堀江貴文氏が、政府の新型コロナウイルス対策を一刀両断した。歯に衣着せぬ物言いの数々に、ツイッターには「ホリエモンの言う通り」、「早々に封鎖しなかった政府も悪いけど、緊急事態宣言なかったらもっと酷いことになってたと思う」など賛否が多数書き込まれている。 ■「緊急事態宣言なんてせずに国民に任せておけば良かった」 番組冒頭、堀江氏は5月4日に延長が発表された緊急事態宣言について「解除基準がないから、永遠に解除できない状況になっている」と指摘。新型コロナウイルスに関しては「わかっていないことの方が多い」としたうえで、政府の対応をこう断じた。 「わかっていないことを安全側に振ると、いつまでも経っても緊急事態を解除できないって話になっちゃう。緊急事態宣言をやらなければ、ここまできつい自粛が続くという状況にはならなかった」 「政治が安全側から、ちょっとリスクをとる側に戻さないとこの状況が一生続きますよ。この状態を一生続けるということは人間が人間であることをやめることと同義ですから、いつかこれは誰かが政治的リーダーシップをもって決断しなければいけない」 すると出演者のひとり、フリーアナウンサー・田中みな実さんが堀江氏に「政府はどういう策を講じれば良かったと思うか」と質問。堀江氏は重ねて「緊急事態宣言なんてせずに国民に任せておけば良かった」と答え、緊急事態宣言が発令されなかった場合について私見を述べた。 「やらなければ、みんな適度に自粛をして…だって、みんなちゃんとマスクをしてるし、三密を避けるような行動を多分してたと思うんですよね。してない人ももちろんいるけど、してる人たちの方が多数派なので」 次ページは:「自粛しなくて良いことまで自粛」はおかしい 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
コロナで自宅療養・在宅勤務 エコノミー症候群に注意
新型コロナウイルスに感染し、自宅やホテルで療養する人が増えている。こうした療養生活では、「エコノミークラス症候群」(静脈血栓症・肺塞栓(そくせん)症)になるリスクがあるとして、専門家が過ごし方に注意するよう呼びかけている。 エコノミー症候群は、足の静脈に血栓(血の塊)ができて肺の血管に飛び、急に息ができなくなってしまう病気だ。重い場合は命に関わる。 被災地などでこの問題に取り組んできた新潟大学大学院の榛沢(はんざわ)和彦特任教授(血管外科)は、自宅やホテルでの療養は災害時の避難所生活と同じで、「血栓ができやすい状況にある」と指摘する。療養中は、▽特殊環境下に置かれストレスを感じる▽水分や食事が十分に取れない▽運動不足になる――など、同様の状況になりやすいためだという。 東日本大震災後の宮城県南三陸町の避難所では、災害が起きてから1週間ほどで検査を希望した被災者の42・1%に血栓が見つかったという。一般の人の約4%よりも高かった。 榛沢さんが、感染者が特に注意するべき症状として挙げるのは脱水だ。発熱で汗をかくため、体から水分が抜けやすい。ホテルなどでは食事がおにぎりや弁当になることが多く、食べ物から摂取できる水分が減る傾向がある。コーヒーや紅茶などの嗜好(しこう)品も自由に飲みにくいと、さらに摂取量が減ってしまうという。年齢に関わりなく、唇や舌が乾燥したら脱水の兆候があるといい、「適度な水分補給をしてほしい」と話す。 感染していない人も注意が必要だ。日本静脈学会は、在宅勤務で長時間同じ姿勢で座り続けていると同様のリスクがあると呼びかける。 予防法として▽ラジオ体操などの軽い運動▽在宅勤務では2時間に1回以上立って軽い運動▽長時間座ったままテレビやビデオを見ず、時々軽い運動▽すわっている時も足首を曲げ伸ばしして上下に動かす▽長時間自動車のシートに座った姿勢で眠らない▽ふくらはぎのマッサージをする、などがある。 特に注意が必要なのは、エコノミークラス症候群になったことがある人や最近手術を受けた人、肥満、妊娠中、高齢、経口避妊薬を飲んでいる人ら。足のむくみが出たり、ふくらはぎが赤黒く変色したりした場合、早めに医療機関に相談することをすすめている。(杉山歩、瀬川茂子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奈良のシカ、せんべいもらえず凶暴化? ウワサ確かめた
奈良のシカが町中に出没している? 鹿せんべいをもらえなくなったから? この春、そんなうわさがSNSで飛び交った。新型コロナウイルスの影響で観光客が激減したことによる異変なのか。シカの保護活動に取り組む「奈良の鹿愛護会」に聞くと、秋から続くという発情期に毎年起きるらしい。 「えさを求めて市街地に出没しているのでは?」 今春、シカたちが奈良公園を離れて、街角に現れた。目撃情報は奈良市内の各地で広がった。近鉄奈良駅そばの商店街のほか、JR奈良駅付近まで足をのばし、街路樹や公園の草を食べるシカたちも。 愛護会は「毎年発情期に起きる現象」と説明する。発情期が冬から春先にも続くとみられ、すみかを離れて出歩くことがあるという。なぜこの時期に行動範囲が広がるかはよくわからず、「シカに聞くしかない」そうだ。 「おなかをすかせて凶暴化しているのでは?」 観光客が買った鹿せんべいにとびついたり、手に持つ紙袋やポリ袋にかみついたりするのは珍しくない。食料は公園に十分あるため、「飢えたり、凶暴化したりしていることはない」という。 愛護会によると、シカの主食は草木や木の実。鹿せんべいはあくまで「おやつ」。「観光客が減ったことで、いろいろなうわさが出ているが、特に関係はないと考えている」 愛護会は、通報を受けて、市街地を出歩くシカのもとに駆けつけることもある。職員が群れの左右を挟むように並走し、後ろから車で追いかけて奈良公園に誘導している。シカが原因で事故の恐れがある場合は、愛護会(0742・22・2388)へ。(平田瑛美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アマビエのライバルか お告げの後消える予言獣「姫魚」
疫病封じを託されたのは、妖怪「アマビエ」だけじゃない。「疫病がはやったら、私の姿を描いた絵を人々に見せなさい」。こんな言い伝えで、アマビエは新型コロナウイルスの退散を願う人々から、注目を集めた。だが、江戸時代にさかのぼると、多彩なライバルがいたようだ。 「先祖が描いた値打ちもんで、100万(円)ばあする」 先祖が庄屋だったという高知県四万十町の木工業西尾学さん(69)の家には、「姫魚」の図が代々伝わっていた。西尾家では生活が苦しいときも家宝のように大事にされてきたという。 「姫魚」が撃退するのは、パンデミックを何度も起こしているあの疫病だそうです。どんな妖怪なのか。後半では、「姫魚の図」説明書きの原文もご紹介します。 姫魚の図の寄託を受けた高知県… 【5/12まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
“休校延長”気になる学習の遅れ 対策は?仙台・郡市長に聞く#3(FNN.jpプライムオンライン)
“休校延長”で不安…子どもたち、保護者の思い 仙台放送 梅島三環子アナウンサー:続いては、教育の問題について考えていきたいと思います。緊急事態宣言の延長に先立ちまして、仙台市は休校を5月6日から5月31日に延長することを発表しました。この決定に至るまでの市長の思いというのはいかがでしたでしょうか? 【画像】始業式・入学式の延期 前日夜の会見で発表 仙台市 郡和子市長:そうですね。まず入学式・始業式につきましては、前日の夜に発表ということで、大変皆様方にご迷惑をおかけしました。私のところには、早めに決めてもらいたいという声もずいぶん聞かせていただいていたところです。今回、ゴールデンウイーク明けに始められるかといえば、この状況をもう少し見ていかなくちゃいけないという思いもございました。一方で、子どもたちの学習機会をしっかり確保しなくてはいけないという本市としての責任をもございます。これをどのように進めていくかについて、いろいろ考えさせていただきまして、5月いっぱいまではお休みをする、6月1日からの再開に向けて準備を進める、ということにさせていただいたところです 仙台放送 梅島三環子アナウンサー:子どもたちは、3月から約3カ月間休むということにもなりますが、子どものみならず、保護者もさまざまな想いを抱えています ーー休校がさらに長くなったことは? 小学3年生:学校には行きたいと思っています 中学1年生:中学生になって、クラスもわかったのに学校に行けないから。学校に行って、早く皆に会いたい ーー市長がさらに休校を延期したこと、どう思う? 中学1年生:ちょっと子どもたちに我慢させすぎなんじゃないかなって。子どもたちだって学校に行きたいのに、延期させすぎだと思いました 小学2年生の保護者:(学校に)行ってほしい気持ちは本音ですけど。でも、安全に行けるようになるまではしょうがないのかなって思っています 中学1年生:4月に中学生になる予定だったんですけど、それ(休校)がどんどん延びていくと、本当に学校へ行けるか不安になって、友達も作れるかというのも不安になってきます 中1と小2の保護者:県は(休校が10日までで)良くて、仙台市はなぜだめなのか?そこの差がちゃんとした説明があればいいのかな。妥当とも感じてないですね 仙台放送 梅島三環子アナウンサー:臨時休校中の子どもたちの声が入ってきましたが、やはり(学校に)行きたいのかなと言う気持ちもありますよね 仙台市 郡和子市長:やはり、学ぶということもそうでしょうし、子どもたち同士、お友達と会って、いろんなお話をしたいという思いもあるんだと思います。やはり人は、いろんな人たちとの交流の中でいろんなことを学び合う訳で、私としても大変心苦しく思いますけれども、一刻も早く子どもたちの笑顔が学校に戻ってくるように努力していかないといけないと強く思いました 仙台放送 梅島三環子アナウンサー:そして、子どもたちは今我慢をして休校措置を受けているわけですけども、休校延長の間にも臨時登校が設けられていますが、『安全だから学校に来ていいよ』という判断になるんでしょうか 仙台市 郡和子市長:よく「三密」というふうに言われます。密集・密閉・密接ということ、3つの密ですけれども、学校も、どちらかというと密集というようなことが言われるんだと思います。しかし、分散登校していただくことで、そのリスクを減らす、そのほか万全を期すために、消毒をしたり、あるいは学校に来ていただいた皆さんにも、手洗いや咳エチケットなどの感染防止対策をしっかりと施していただく、ということも合わせて、やはり学習の機会・お友達との交流の機会をつくるために考えて、設定させていただきました。18日からの週には、だいたい週1回ぐらい登校できるように、それから25日からの週には週2回ぐらい学年を区分けして登校してもらおうと思います。その間も、学校と家庭と双方向で子どもたちに課題をやってもらって、それをまた学校に戻してもらって、いろんな支援をしていく。このことを続けていって、いわば開校と言いましょうか、それに向けた準備をしていきたいと考えているところです 仙台放送 梅島三環子アナウンサー:3回ですけども、万が一この3回で感染などが起きた場合、子どもたちはこの3カ月の我慢が無になってしまうのではないのかなというふうに思うんですけども 仙台市 郡和子市長:それも、感染の防止対策は万全を期す準備をとにかく6月1日に向けてやっていく。その途中もしっかりと対応をさせていただきますので、是非お子さんを通わせていただきたいと思います Source : 国内 – Yahoo!ニュース
高杉晋作がマスク姿に…肺を患った志士「感染症の怖さ痛感していたはず」(西日本新聞)
幕末の長州藩士、高杉晋作(1839~67)が眠る山口県下関市吉田の東行庵の境内に立つ晋作の銅像が、新型コロナウイルスの感染拡大防止を呼び掛けるためマスク姿になった。 【写真】「侍マスク」口コミで広がり…静かな反響 晋作は吉田松陰の「松下村塾」に学び、尊王攘夷(じょうい)運動に奔走。藩政改革に尽力し、武士以外の民衆からも参加を募って「奇兵隊」をつくったが、肺結核のため、維新の志半ばのまま27歳で病没した。 マスクの着用は、ツツジが満開となった境内を訪れる人に、感染予防を訴えることができればと、東行庵が企画した。同庵顧問の安冨静夫さん(79)は「晋作も肺を患い、感染症の怖さを痛感していたはずだ」と話している。 (白銀秀親) 西日本新聞 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
10日も曇りや雨 暖かい南風強まる 関東以西は夏日も(tenki.jp)
きょう10日も曇りや雨。南風が吹いて、気温は朝から高く、日中は蒸し暑く感じられる所も。 きょう10日もスッキリしない天気 低気圧が日本海を東進 きょう10日、前線を伴った低気圧が日本海を東へ進みます。曇りや雨の所がほとんどで、特に北陸から北は雨の降る時間が長く、降り方も強まりそうです。全国的に南よりの風で、沿岸部では次第に強まり傘が差せないほどの所もあるでしょう。【各地の天気(西から)】沖縄は、きょうも低気圧や前線の影響を受けません。おおむね晴れるでしょう。九州と中国、四国は雲に覆われたままで、午前を中心に雨が降ります。近畿と東海も雲が主役で、ザッと雨の降ることもあるでしょう。特に雨の所が多くなるのは、夕方です。関東は昼頃にかけてときおり雨が降るでしょう。北陸から北は断続的に雨で、昼頃からは日本海側ほど降り方が強まるでしょう。 暖かい朝 日中はムシッとした暑さの所も 低気圧に向かって吹く南風の影響で、全国的に昨夜から気温があまり下がっていません。午前8時現在の気温は、多くの所できのうの同じ時間より高い状況。中でも、九州や中国・四国の沿岸部は20度くらいと暖かい朝で、山陰ではすでに25度近くまで上がっている所もあります。日中の気温も、きのうより高くなる所が多いでしょう。【各地の最高気温】沖縄は30度前後。九州から関東、北陸は25度前後まで上がる所が多く、湿度も高め。風のある屋外ではそれほど不快な暑さではありませんが、室内では蒸し暑く感じられるでしょう。無理をせず、適切にエアコンや扇風機を使うと良さそうです。東北南部も、きのうより高く、23度前後と6月並みの予想です。一方、東北北部は20度前後、北海道は13度~15度くらいで、ともにきのうほど上がらず、この時期本来の気温に戻ります。 日本気象協会 本社 戸田 よしか 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
12月に“感染ピーク”のシナリオも、方法論の前に戦略の提示を…「沖縄モデル」の医療ブレーンが警鐘(AbemaTIMES)
今月31日まで緊急事態宣言が延長される中、政府は状況に応じて生活や経済活動の段階的な制限緩和を行うと明言。14日までに基準を示すとした。 【映像】自粛解除に独自基準”沖縄モデル”医療ブレーン 高山医師とひろゆきが語る そして大阪府の吉村知事が経済活動再開に向けたロードマップを示した5日、同様に具体的な条件を示し、経済活動を段階的に再開する「沖縄モデル」を発表したのが沖縄県だ。 この「沖縄モデル」の考え方とはどのようなものなのだろうか。また、他の自治体の指針ともなりうるものだろうか。8日の『ABEMA Prime』では、厚生労働省の技術参与としてダイヤモンド・プリンセス号の感染拡大防止対策にも取り組んだ、沖縄県専門家会議のメンバーの高山義浩医師(沖縄県立中部病院・感染症内科)に話を聞いた。 ■「“おじい・おばあを守るため”となれば真剣になる文化も」 4月30日に感染者が1人出て以降、新規感染者ゼロの日が続いている沖縄県。累計感染者は143人で死者は5人、新型コロナ専用病床は225床で入院患者56人(7日現在)というのが現状だ。 「とりあえず4月の大きな波は過ぎたというように考えている」と話す高山医師。現時点で感染拡大を抑え込めている理由について「“なんくるないさ”という県民性だと思われているので意外かもしれないが、一致団結する時は結構すごい。台風が上陸の時には物が飛ばされて周辺に迷惑がかけないように心がけるし、特に“おじい・おばあを守るため”となれば真剣になる。そういう文化はあるかもしれない。入域するには空路・海路になるので、空港にはサーモグラフィーを設置し、発熱者を見つける作業はしている。ただ、実際にはすり抜けてしまう人も多いので、県内で発生した患者さんにしっかりと検査を実施し、隔離にご協力いただく。濃厚接触のあった方には外出自粛をお願いしていく。そういうことを地道にやっていくことが一番大切だ」とした。 ただ、医療体制についての懸念は他の自治体と変わらないようで、「“風邪症状のある方には全部PCR検査をやればいい”とおっしゃる方もいる。流行規模が大きくなれば風邪というだけで実施しても、効率的に患者を発見することができるようになるので、流行規模によって検査対象は変わってくる。ただ、沖縄県では1日に平均2000人の方が医療機関を受診しているが、検査ができるのは最大で1日に300件くらい。医師が必要と思われる患者さんに対してはきちんとPCR検査ができている状況だが、さすがに全員に検査をする体力はない。やはり検査対象を絞り込み、より疑わしい患者に実施するということが必要だ。また、マスクとガウンが不足しているので、医療従事者がゴミ袋を被っている医療機関もある。決して余裕があるとは言えない」と明かした。 次ページは:■「地政学的な特徴は台湾やニュージーランドに近い」 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
作家の島崎晋さん、感染症の歴史からひもとく「学ぶべき点はナイチンゲールとニュートンにもあります」(スポーツ報知)
世界保健機関(WHO)が1980年に天然痘の根絶を宣言してから8日で40年が経過した。過去、幾多の感染症に襲われ、克服してきた人類は今、新型コロナウイルスという難敵と闘っている。新刊本「人類は『パンデミック』をどう生き延びたか」の著者で歴史作家の島崎晋さん(56)は「学ぶべき点はナイチンゲールとニュートンにもあります」と語る。(北野 新太) 紀元前から現在に至る感染症の歴史を追った島崎さんは、コレラ流行下で勃発したクリミア戦争(1853~56年)の戦地の病院で勤務した英国の看護師フローレンス・ナイチンゲールの功績に着目した。「やるべきことは時代を経ても変わらないんだな、と」 「近代看護の母」が指示した感染防止策は「清潔な環境の維持」「太陽光の取り込み」「絶え間ない換気」「密集、低温の回避」。どれも2020年の今に通じる。「手洗い(清潔)、換気、密集回避というのは完全に同じということと、現場の声を聞く重要性を表しています。ナイチンゲールも医療従事者ですから、今の日本も『専門家に意見を聞いてから』の前に、医療従事者の声に耳を傾けないと現場の真実は分からないはずです」 緊急事態宣言が発令されている今、ナイチンゲールの教えを守って自宅で過ごす島崎さんの理想の巣ごもり生活は英国のアイザック・ニュートンだ。1665年、ニュートンは流行していたペストを逃れて実家に帰省。木から落ちるリンゴを見て、万有引力の法則を発見したとされる。「大学が休校になったイレギュラーな時期に多くの業績を残した『驚異の年』とも言われています」 14世紀、黒死病と呼ばれたペストによる死者は7500万人とも1億人とも言われている。欧州全土が絶望に包まれた時期の後、新たに生まれた価値観によってルネサンスが興隆した。「今だって、過去を脱却して新しい価値観を生む良い機会だと思うんです。ぶっつけ本番で働き方改革をしているわけですから。例えば、無駄な会議を省いて家庭の時間を大切にしたりする契機に」 歴史を見渡せば、新型コロナウイルスの流行が繰り返される懸念は当然ある。「昔も同じですけど『神が警告を発している』といったロジックで新興宗教が暴走したりする可能性だってあります。アジア人蔑視(べっし)で日本人が海外に行きにくくなるかもしれない。だからこそ、いかにリーダーたちが世界を啓蒙していけるか。今後さらに問われることになると思います」 長期化しそうな現実と向き合うためにも、過去を知るべき時期なのかもしれない。 ◆島崎 晋(しまざき・すすむ)1963年6月7日、東京都板橋区生まれ。56歳。立教大文学部史学科卒。歴史雑誌編集者などを経て歴史作家に。著書に「ウラもオモテもわかる哲学と宗教」「眠れなくなるほど面白い図解 孫子の兵法」「ざんねんな日本史」「覇権の歴史を見れば、世界がわかる」など。 報知新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
戸越銀座商店街で「7割減」ステイホーム週間効果で人通りが激減(スポーツ報知)
新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の延長後、初の週末となった9日、東京・品川区の戸越銀座商店街の人通りは、日中も落ち着いていた。 約1・3キロに約400軒の店舗が並ぶ、都内でも有名な商店街。4月7日に緊急事態宣言が発令された直後は、人出が多いと報じられ、「店が営業しているのはおかしい」などの苦情が100件以上殺到した。 住宅地が近く、必要品の買い物などである程度の人出にはなってしまうが、商店街は約100枚の貼り紙や、DJのピストン西沢(55)の協力によるアナウンスで外出自粛を呼び掛けた。大型連休と重なった「ステイホーム週間」(4月25日~5月6日)は、自主休業に一体で取り組む商店街に都から奨励金が交付されることもあり、約7割の店舗が休業に賛同。戸越銀座商店街連合会の亀井哲郎専務理事は、約1か月前の人通りと比較し「ステイホーム週間で7割くらい減ったと思う。買い物も、時間帯をずらすなど工夫することに慣れてきている」と話した。 今月中に、医療従事者への感謝の言葉を商店街に掲示する計画を進めている。最前線で奮闘する人たちの負担を減らすためにも、緊急事態宣言解除に向け、感染防止に努めていく。 報知新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース