違う場所でも祈りは同じ――。25日に発生から15年を迎えたJR宝塚線(福知山線)脱線事故。新型コロナウイルスの影響で、兵庫県尼崎市の事故現場での追悼慰霊式は中止に。遺族や負傷者はそれぞれの場所で、あの朝からの年月に思いをはせた。 拡大する発生から15年となったJR宝塚線脱線事故の現場=2020年4月25日午前7時13分、兵庫県尼崎市、朝日新聞社ヘリから、小杉豊和撮影 「事故現場には家内の魂は何もないです。でも、このハサミにはこもっていますわな」 兵庫県西宮市北六甲台1丁目の住宅街。「ヘアーサロンにしの」を営む西野道晴さん(80)の傍らには、すきバサミや刈り込みバサミなど大小8丁が整然と並ぶ。脱線事故で亡くなった妻節香(せつか)さん(当時63)が大切にしていたものだ。道晴さんは愛用し続けている。 拡大する妻の節香さんが使っていたハサミ=2020年4月25日午前8時53分、兵庫県西宮市、白井伸洋撮影 新型コロナウイルスの影響で追悼慰霊式が中止になり、初めて、脱線事故が起きた午前9時18分を節香さんとの思い出が詰まった店の中で迎えた。この日も、起きるとすぐに仏壇に手を合わせ「当たり前の一日を過ごすことができる。平凡なことが一番幸せや。ありがとう」と声をかけた。午前9時過ぎには、長年の常連客が訪れ、長男勝善(まさよし)さん(50)がシャンプーを始めた。道晴さんはその姿を近くで見つめた。 拡大する事故で亡くなった妻の節香さんと営んできた理容店で、事故発生から15年を迎えた西野道晴さん=2020年4月25日午前9時20分、兵庫県西宮市、白井伸洋撮影 15年前の朝、夫婦で営む自宅… 月980円で有料会員限定記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
憎かったJR、「満のミカン」がつないだ 遺族の15年
毎年花を咲かせては、大きな実をつけてきた「満(みつる)のミカン」。今年も約100個が採れた。15年前のJR宝塚線(福知山線)脱線事故で亡くなった長男の満さん(当時37)とともに育ってきた記念の木だ。JR西日本の担当社員らとの間をつなぎ、心通わせる支えとなってきた。 「今年のミカンはつるつるしてる。きれいに育ったねぇ」 2月中旬、兵庫県伊丹市に住む斎藤百合子さん(77)は、自宅裏の2本の木を見上げて目を細めた。 いずれも樹齢約50年。高さは8メートルほどある。百合子さんが見守る前でせっせとミカンをもいだのはJR西の社員たち。毎年恒例の収穫作業だ。ミカンは社員にあげたり、近所の人におすそわけしたりする。 満さんが3歳の頃、他県から伊丹市に引っ越してきた記念に植えられた。木は一緒にすくすくと大きくなった。 事故のあった2005年4月25日。満さんは長男の誕生日を翌日に控えていた。百合子さんは電話で「お祝いしようね」と言った。「うん。帰りに寄るわ」。それが最後の会話となった。 事故直後から遺族担当になった複数の社員が、毎月25日の月命日に訪ねてくる。 「こんなに実がなってるのにも… 月980円で有料会員限定記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
10万円給付関連装う連絡に注意「現時点では全て詐欺」
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う1人10万円の給付策との関連を装った不審なメールや電話が相次いでいる。現時点で具体的な給付方法は決まっておらず、消費者庁などは「現段階で個人情報を行政が問い合わせることは絶対にない。そうした連絡は全て詐欺と疑って」と呼びかけている。 国民生活センターに寄せられた相談によると、ある40代の女性には、市役所をかたる宛先から「新型ウイルス緊急経済措置としてお年寄りのいる世帯に現金入金します」というメッセージが届いた。書かれていたURLに接続し、金融機関や口座番号を入力するよう求められたという。こうした手口で個人情報を抜き取られる危険性がある。 「給付のための手続き料」などとして現金を要求されたという相談も寄せられている。80代の男性のもとには「インターネットサービスを一定額以上利用した人に5千万円を上限として給付する。全国から300名が選出された」というメールが届いた。銀行口座を登録したところ、給付を代行するサイトの費用と手続き料として1万数千円を要求されたという。 「給付金の代理申請業務を代行する」という電話がかかってきた例もある。「申請手続きに2万~3万円の手数料はかかるが、家にいながら10万円がもらえる」などとかたり、氏名や住所を尋ねてきた。「団体の名称はまだ決まっていないが、国から代理申請業務を委託されている団体だ」と話したという。 政府は郵送やマイナンバーカードを活用したオンライン申請を通じて現金を給付する方針だが、具体的な方法はまだ決まっておらず、委託業者もいない。給付方法を検討している総務省などは「総務省や市区町村が給付のために手数料の振り込みを求めたり、ATM(現金自動出入機)の操作をお願いしたりすることは絶対にない。現時点で世帯構成や銀行口座の番号などの個人情報を電話や郵便、メールで問い合わせることも絶対にない」と注意喚起している。 不審なメールや電話などの相談は消費者ホットライン「188」または警察相談専用電話「#9110」へ。(前田朱莉亜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
介護現場も深刻な物資不足…ティーバッグでマスク代用 ”介護崩壊”への危機感募る(FNN.jpプライムオンライン)
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、介護の現場でも感染リスクと隣り合わせのぎりぎりの状況が続いていた。 【画像】マスク不足からティーバッグで… 堺市東区の住宅型有料老人ホーム「ひだまり」では、50代から90代の約30人が生活している。 今、施設が直面しているのは深刻な物資不足だ。 住宅型有料老人ホームひだまり・浦佐智子 施設長:すごく密着しての介助になっていて、食事介助をするときに食べ物や飲み物を吐いたりするので(マスクを)常に交換はしないといけないんです。(通常だったら)1日にスタッフ8人ぐらいが出入りするので、マスクを1ヵ月に約500枚使うんですよ。 これまではサージカルマスクを使っていましたが手に入らないため、ガーゼのマスクをこまめに消毒しながら再利用する形に切り替えていた。 ガーゼのマスクさえも手に入らないときは、ティーバッグをつなぎ合わせて作ったマスクを使っていたという。 浦佐智子 施設長:気持ち程度という形ですね。でもないよりかはまし…。 また、介護で必ず使う手袋なども手に入りにくいうえに価格が上がっていて、1ヵ月の経費が通常の3倍以上に膨らんでいる。 介護の現場では「三密」を避けにくい状況もある。 施設では認知症や難聴の利用者が少なくないため、スタッフは耳元で話をせざるを得ず、もちろん体に触れてケアを行う。 『利用者を感染させてはならない』と気を遣うスタッフの心理的な負担も、日に日に増している。 浦佐智子 施設長:高齢者が重篤になるのはわかっている結果なので、うつしたら最後。うつさない、持ちこまない、ですね。感染してしまう恐怖は持っていますけど、感染したらどうしようということでいっぱいいっぱいにならないようにはしています。 予防策として家族の面会を取りやめているが、それに伴い利用者の心のケアも課題となっている。 ――Q:ご家族と面会できないが?利用者:ちょっとさみしいですね。いつになったら解放されるかなと思ってね。 浦佐智子 施設長:高齢者の感染を防ぐために介護現場も頑張っているので、そういう部分で、アルコールの発注をかけたとしても『医療優先ですよ』と業者さんから言われてしまったりというのが、実際に役所に言っても回答なかったですし、どう伝えていったらいいのかわからない。なので、自分たちでどうにか手配をしていく覚悟で今やっています。 『このままいけば”介護崩壊”につながるのではないか…』 現場は危機感を募らせている。 (関西テレビ) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
名古屋市天白区の集合住宅で男性刺される 殺人未遂で高齢男性を逮捕(CBCテレビ)
25日午後1時前、名古屋市天白区八幡山の集合住宅で管理人の男性から「入居者の男性2人にトラブルがあり、刃物で刺されてけがをしたようだ」と警察に通報がありました。 警察や消防によりますと、この集合住宅に住む70代くらいの男性が、包丁のようなもので頭などを刺され、病院に運ばれました。男性は搬送時、意識はあったということです。 警察は、殺人未遂の疑いで集合住宅に住む70代くらいの男を現行犯逮捕しましたが、男は容疑を否認しています。警察は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて調べています。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
明日26日(日)は東京で24℃ 関東内陸部は夏日予想(ウェザーニュース)
明日26日(日)の関東は晴れて、今日以上に気温が上がります。内陸部では25℃を超える夏日の予想です。 日本海を南下する前線に向かって南から暖かな風が吹き込むため、明日の気温は朝から高めとなります。昼間はしっかりと日差しが届いて気温が上昇。東京は24℃まで上がる予想で、今年の最高気温24.6℃に迫り、4月に入ってからは最も高くなる見込みです。 内陸部はさらに気温が高く、特に埼玉県は広い範囲で25℃を上回りそうです。熊谷やさいたまなど各地で夏日となります。 昼間は窓を開けても空気の冷たさがありませんので、室内の掃除には適した一日になります。洗濯物の乾きも今日と同様に良さそうです。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
動画解説 明日4月26日(日) ウェザーニュース お天気キャスター解説(ウェザーニュース)
ウェザーニュース 明日26日(日)は日本海側から前線が南下し、北日本から西日本にかけて雨が降ります。 北日本や日本海側は朝から、太平洋側も段々と雨が降りやすくなり、強雨や雷雨、あられ、突風の恐れがあります。関東では特に夕方以降の雨や雷雨にご注意ください。 南の前線の影響を受ける沖縄も雨降る空の一日です。 また、全国的に風が強まります。 日中の気温は20℃前後のところが多く、関東以西の太平洋側は土曜日より上がる予想です。北陸や北日本は昼間もひんやりと感じられそうです。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
蓮舫氏に“アベノマスク”が届く「え?会館事務所に??なんで???」(スポーツ報知)
4/25(土) 17:50配信 立憲民主党の蓮舫参院議員が25日、自身のツイッターに政府が支給している布マスク2枚が届いたことを報告した。 【写真】20秒で完売した“ブラジャーマスク” 蓮舫氏によると、届いたのは自宅ではなく、議員会館事務所。「コトって音がしたので、参議院議員会館事務所のポストを開けると… え? 会館事務所に?? なんで???」とツイートした。 報知新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「新型コロナ、しばらくして収まって秋口からもう1度始まるのでは」~辛坊治郎氏、日本での感染収束について持論(ニッポン放送)
キャスターの辛坊治郎氏が4月23日(木)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!~激論Rock&Go!」に出演、新型コロナウイルス感染症の収束について、持論を展開した。 辛坊氏「日本での流行はしばらくして収まっていくだろう。ただし、秋口からもう1度始まる」 この日の同番組に寄せられたメールである「オリンピックの再延期はないと森組織委員会会長が発言していましたが、このままで来年開催できるのでしょうか?」という質問をもとに、辛坊氏は以下のように今後の新型コロナウイルス感染症の収束の見通しについて分析した。 辛坊)根拠を示すとたくさんあるのですが、恐らく新型コロナウイルスの日本での流行を言うと、これからしばらくして収まっていくだろうと思います。ただし、秋口からもう1度始まります。そこが恐ろしいところで、一旦収束へ向かったように見えてもウイルスはなくならないわけです。これから南半球、オーストラリア、ニュージーランド、中南米の感染拡大が広がっていくのは間違いないので、そうなったら世界的な収束はしないでしょう。来年のオリンピック(開催)は日本単独(の状況)では考えられないのですから。恐らく夏場に収束方向へ向かって、秋口、冬が始まるころにもう1度感染が始まって、冬にもうひと騒動あると予想しています。政治的に緊急事態宣言をどうするのかというのがものすごく難しくなると思います。私がこれを申し上げたのは、いろいろなデータを毎日見ていて、実は2週間くらい前に気が付いたことがあるのですよ。東京と大阪の感染者が横ばいになってきているときに、北海道だけ伸びてきているのです。北海道だけ伸びてきているのは何が理由か考えたときに、やはり気候の問題。それから、ロシアやブラジルが増えている。これから南半球は冬場へ突入していきますから、これから南半球は怖い感じがします。 辛坊氏「一定の温度、一定の湿度で感染を爆発的に拡大させるウイルスのような気がする」 辛坊)どうもこの間から世界各国のデータを詳細に見ていると一定の温度、一定の湿度で感染を爆発的に拡大させるウイルスのような気がするのです。最近ロシアで急拡大してきているのは、ロシアがそのゾーンに入ってきているのだと思うのです。恐らくいままでロシアは寒過ぎたのだと思います。寒過ぎるからウイルスも人間も動かないというのがあったと思うのですが、春先になってウイルスが活発に活動しやすい温度帯、湿度帯にロシアが入りつつあるのだと思います。そして、恐らくいま南ヨーロッパのイタリア、スペイン辺りはそのゾーンを抜けつつあるから徐々に感染者数が下がってきているということなのだろうなと。日本でいままで感染が爆発的にならなかった最大の理由は、日本ならではの生活習慣や清潔感、手洗いの習慣という要素もものすごく大きいと思いますが、台湾もそうですがこのウイルスに適した温度帯になっていなかったのではなかったかという気がするのです。というのも、南米で、あるいはアフリカで流行ったらえらいことになると言っていたではないですか。アフリカで感染爆発が起きているというニュースはないですよね。だから、ゼロではないですがアフリカの気候、風土にこのウイルスが適していないというだけで、日本でも夏場にインフルエンザになる人は常にいるわけでゼロにはならないけれど、感染爆発を起こすような湿度、温度の帯があるのだと思います。そこをもう少し科学的に判断できるようにならないと、いまみたいに一律自粛をどれだけ続けるのかと。ゴールデンウィーク明けで緊急事態宣言の効力は切れるけれど、あと1週間くらいでその先どうなるのかを判断しなければいけないのに、その辺りの科学的なデータが絶対必要なのだけれど、テレビを見ていると科学者と称する人がまったく科学的でない発言を繰り返しています。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
それでも遠出する人の理由 ホームで聞いた様々な事情
大型連休初日の東京駅。新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が全国に広がり、新幹線ホームは閑散としていた。それでもこの日に新幹線に乗り込む人たちには様々な事情があった。 拡大する新型コロナウイルスの影響で、乗客が激減したJR東京駅の新幹線ホーム=2020年4月25日午前8時20分、内田光撮影 東京都台東区の会社員男性(52)は毎週末、母親(85)の見舞いと実家の掃除のために愛知県に向かっている。この日も同様だ。「父親も亡くなった。知事は(遠出をするなと)言っているけど、どうしようもない。人間が生きていくために必要なこともある」。普段は在宅勤務で、自宅からほとんど出ず、体温を測るなど体調にも気を配っているという。 「人がいない。異常ですよ」と大阪に出張する会社員の男性(48)。「電話の回線切り替え工事のためどうしても行かなければならない」と話す。 大阪府に住む主婦(57)は、… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル