緊急事態宣言に伴う休業要請はどう考えるべきか。識者に聞いた。 ■休業増えれば抑止力に 同志社大の中谷内(なかやち)一也教授(社会心理学)の話「経験したことのない状況下で、日本人は他人の行動を見て自分の行動を決める傾向にある。そのため緊急事態宣言が直接、人の行動を変えることは難しい。人の接触を抑えるという意味では、休業要請することが望ましい。店側も、要請が出ない状況で周囲を見て迷いながら営業しているのだろう。多くの店が休業する様子をみれば、人の流れは抑制的になるはずだ。ただ、要請には補償が必要。補償があることで、店側も休業しやすくなる」 ■危機感が感じられない 近畿大の宮澤正顯(まさあき)教授(ウイルス感染免疫学)の話「科学的には、3週間誰も外出せず感染者との接触がなければ感染の広がりは完全に絶てるが、人々の生活もあり現実的には難しい。だからこそ、緊急事態宣言を出した時点で、居酒屋やカラオケなどを含む民間施設への休業要請をすべきだった。危機感が感じられない。店が開いていれば訪れる人は必ずおり、それだけ感染リスクは高まる。今すぐにでも国や自治体は、個人や施設側に具体的な指示を伴う要請を行うべきだ」 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
新型コロナ押さえ込みで関西連携 大阪府、経路不明の感染者増で危機感(産経新聞)
政府が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、大阪府など7都府県を対象に緊急事態宣言を発令したことを受け、吉村洋文府知事は8日、国や近隣自治体などとの会議を“はしご”して連携強化を確認した。府内の感染者数に占める経路不明者は増加傾向にあり、大阪だけでなく他府県との広域連携を通じて押さえ込みを図りたい考えだ。 【表でみる】緊急事態宣言を受けた官民の対応 吉村知事は8日、府庁でインターネット中継された全国知事会会議に出席し、民間事業者らに休業要請した場合の損失補償などについて意見を交わした。 直後に新型コロナ対策を担う西村康稔経済再生担当相や、大阪と同様に緊急事態宣言の対象地域となった6都県の知事とのネット会議に参加し、西村氏に重症者の病床確保への支援を要請、「新型コロナ対策をやればやるほど医療機関は赤字になる」と訴えた。 午後には神戸市内へ移動すると関西広域連合の会議に出席。その後の定例記者会見では「他県との連携は大切だ。協力して新型コロナ対策をやる」と述べた。 爆発的な患者急増(オーバーシュート)までには至っていないが、大阪府の感染状況は予断を許さない。 政府が緊急事態宣言の対象地域選定にあたり重視したのは、(1)都道府県ごとの累計感染者数(2)7日間ごとに集計した感染経路不明者が倍増するまでの日数(倍加時間)(3)感染者数に占める経路不明者の割合-だ。 宣言前日の6日までに大阪府で確認された感染者数は428人で、うち半数の215人が経路不明者だ。倍加時間は短いほど感染拡大の状況が深刻といえ、国の専門家によると大阪府の倍加時間は東京都(5日)に迫る6・6日という。 吉村知事は8日の会見で「市中で感染が広がっている。見えないクラスター(感染者集団)があると考えなくてはいけない」と危機感を示した。府の担当者は「大阪でのオーバーシュートの可能性を否定できないと政府が判断したと受け止めている」と話した。 吉村知事は8日、府民に改めて外出自粛を要請するとともに、府の勤務態勢や職員の配置を見直す考えを示した。テレワークを推進し休止可能な業務を担う職員を新型コロナ対策に当たらせるといい「府庁をあげて対策に臨む」と話した。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「まるでゴーストタウン」 自粛の空気に一変した街
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための緊急事態宣言が東京や大阪など7都府県に出され、対象地域では5月6日まで1カ月間にわたって外出自粛を強いられることになった。繁華街は静まりかえり、一夜明けた朝、「自粛」を求める空気の中で、職場へと急ぐ会社員らの姿が見られた。大阪・キタの街を記者が歩いた。(松浦祥子、浅沼愛) 7日午後、緊急事態宣言を控え、街全体はどこか落ち着かない雰囲気に包まれていた。 午後2時 JR大阪駅前の百貨店。紳士服売り場は閑散としていた。大阪市天王寺区の岡田幸雄さん(81)はセーターを買おうと訪れたが、サイズがなく、取り寄せてもらうことに。店員には数日後に受け取りに来るよう言われたが、記者から緊急事態宣言で百貨店は休業しそうだと伝えられると、「店員さんは何も言わなかったけど」と驚いた様子。「まあ、そんなに急ぐものじゃないから」と苦笑いした。 通院帰りに春物を探しに来店した同市北区の会社員女性(60)は「長い間いるのは怖いけど、今はお客さんがすごく少ないから逆に安心かも」。レストランフロアも閑散とし、「ここ最近はお客さんがほとんどいない日が多い」と従業員はこぼした。 午後6時 安倍晋三首相が緊急事態を宣言した直後、駅前の歩道はマスク姿の通勤客らで混み合っていた。帰宅途中だった信用金庫職員の谷上佑さん(24)はこの日、上司から営業活動は原則中止と聞かされた。外回りを始めて半年。ようやく慣れてきただけに残念でならない。取引先はどこも新型コロナの影響で業績不振に陥っている。「資金繰りの提案をするのが本来の自分の仕事。それなのに外に出られないというのはつらい」 午後8時 スポーツクラブの入り口に、8日から当面の間、臨時休館するとの掲示が貼り出され、利用者が足を止めて見入っていた。大阪府では、スポーツクラブも外出自粛の効果を見極めたうえで休止要請を検討する運動施設に含まれる。ほぼ毎日利用するという男性(43)は「これからは近所の公園で散歩しようかな」。 同じ頃、阪急うめだ本店が閉店。従業員が時短営業を知らせる貼り紙をはがした。翌8日から、食料品売り場を除いて休業する。ガラス越しに店内をのぞいていた大阪府高槻市の会社員原直子さん(38)は「(感染が怖くて)最近は行かないようにしていたけど、開いていると安心する場所。街がいつもと違う光景になるのは不安です」。店のホームページはアクセスが集中し、閲覧できない状態が続いた。 ひっそりとした北新地 「ひどい光景だ」 午後10時 歓楽街・北新地。普段はホステスや酔客らでにぎやかな通りは、ひっそりとしていた。居酒屋の前で立っていた男性店長(28)は手持ちぶさたな様子。「定休日の日曜よりも人が少ない。ひどい光景だ」と顔をしかめた。雑居ビルのネオンサインはともっているが、多くの店はすでに営業を自粛しているという。 午後11時 曽根崎お初天神通り商店街。この時期は例年、歓迎会や学生の新歓コンパなどで混み合うが、人通りはまばら。「臨時休業」の貼り紙をした店が目立つ。客引きの男性(24)によると、タレントの志村けんさんが3月29日に新型コロナによる感染で亡くなってから、目に見えて通行人は減った。「すでにゴーストタウン。宣言が出てもむしろ影響はないのでは」とあきらめ顔だった。 8日午前0時 阪急東通商店街… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
NGT訴訟、ファンと運営和解「他メンバーの関与ない」
新潟市を拠点に活動するアイドルグループNGT48の元メンバーが、ファンから暴行されたとされる問題で、グループ運営会社AKS(1日から「ヴァーナロッサム」に社名変更、東京都)がファンの男性2人を相手に損害賠償などを求めた訴訟が8日、新潟地裁で和解した。原告側によると、他のメンバーが暴行に関与した事実はないことを男性側が認め、和解金を支払うなどの内容で合意したという。 訴状によると、ファンの男性2人は2018年12月、当時NGTメンバーだった山口真帆さん(24)の自宅に押しかけ、山口さんの顔を手でつかんで押すなどしたとして、暴行容疑で県警に逮捕され、その後、不起訴処分となった。原告側代理人によると、2人は暴行を認めて謝罪し、今後はAKB48グループのイベントに参加しないなどとする内容で和解したという。(谷瞳児) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
グランクラス、座席販売中止 東北新幹線など車内販売も
新型コロナウイルスの感染拡大で7都府県に緊急事態宣言が出されたのを受け、JR東日本とJR西日本は8日、東北、上越、北陸、山陽の各新幹線の車内販売を9日から5月31日まで休止すると発表した。JR東は在来線特急での車内販売も取りやめる。 東北、北海道、上越、北陸新幹線で最上級の「グランクラス」についても、この期間中は座席の販売を見合わせる。6月以降の対応は決まっていない。 すでに購入したグランクラスの座席は、飲食が付かないタイプはそのまま乗れる。飲食が付くタイプも乗車は可能だが、飲食のサービスは受けられない。JRは、グリーン車や普通車に変更して差額の払い戻しを受けるよう呼びかけている。 一方、JR東海は現時点で東海道新幹線の車内販売を取りやめる予定はないという。北海道新幹線の新青森―新函館北斗間では、昨年3月に車内販売を取りやめている。 JR東は、このほかにも「SL 銀河」などの飲食や体験を楽しむ「のってたのしい列車」1千本を10日から5月31日に運休する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
軽症者施設で血中酸素濃度測定を促進 重症化の兆し把握へ(産経新聞)
政府は、新型コロナウイルス感染症の軽症者や無症状患者が療養する専用施設で、重症化の兆しを早期に発見するため血中酸素飽和濃度を測る「パルスオキシメーター」を活用する方針を固めた。患者が重症化する前に医療機関に搬送することで、救命率の向上を図りたい考えだ。複数の関係者が8日、明らかにした。 【図でみる】症状別の療養のイメージ パルスオキシメーターは、検知器を指先や耳たぶなどにつけ、酸素が血中に溶け込んでいる濃度を皮膚の上から測る装置。公明党が政府に積極的な活用を求めていた。 新型コロナウイルスは症状が比較的軽度でも、急速に重症化するケースがある。その際、血中酸素飽和濃度の低下が専門家から指摘されている。軽症者や無症状患者の血中酸素飽和濃度を継続して測ることで、重症化の予兆を把握する効果が期待できる。 感染拡大で病床数が逼迫(ひっぱく)する東京都などでは、軽症者や無症状患者が滞在する専用施設としてホテルなどの借り上げを進めている。患者は一定期間施設に滞在し、PCR検査を通じて陰性と認められれば退所する。 ただ、一定の割合で重症化する患者も想定されることから、専用施設にパルスオキシメーターを備えつけ、血中酸素飽和濃度を把握する。重症化の兆しがあれば速やかに医療機関に搬送する方針だ。 公明党の山口那津男代表は6日の党会合で「医療現場から要望が強いのは、重症に至りそうな人をできるだけ早く医療機関に送ることだ」と指摘。パルスオキシメーターを紹介した上で「ぜひホテルなどに用意し、重症化に至る前に医療機関に搬送できる態勢を整えてほしい」と政府に求めた。 医師免許を持つ同党の秋野公造参院議員はパルスオキシメーターについて「10秒程度で簡便に血中酸素飽和濃度を測定できる。普及が進めば手遅れにならず、患者の命を救うことにつながる」と期待感を示した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「こんな静かな夜は…」人が消えた大阪・キタの24時間(産経新聞)
街から人が消えた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が発令した緊急事態宣言。居酒屋やバー、百貨店の営業自粛が広がり、企業では在宅勤務の導入が本格化した。人々は感染を避けるように先を急ぎ、シャッターと貼り紙が店の休業を告げる。大阪・キタの24時間を追った。 《7日19・00 北新地》 テレビが安倍晋三首相の記者会見を伝える。夜の街は感染拡大のあおりを大きく受け、すでに休業している店が目立つ。バーを切り盛りする男性(42)は「検温、換気、人数制限とあらゆる対策をしている。北新地は大阪にとって必要な場所。緊急事態宣言が出ても営業を続ける」。この日も、いつも通りにカウンターに立った。 時間を追うごとに、人通りは減っていった。 《8日0・00 北新地》 スマートフォンに緊急事態宣言が効力を持ったことを知らせる速報が届く。 「緊急事態宣言まで出たら、ゴーストタウンになってしまう」。3月から個人タクシーを始めた南弘之さん(58)は嘆く。約200万円の初期費用がかかったが、前夜の売り上げは目標のわずか10分の1。3時間待って最初の客を乗せ、真新しいハンドルを握った。 《7・56 JR大阪駅》 朝が来た。通勤途中のサラリーマンたちが足早に通り過ぎていく。 金融機関に勤める吉田昌平さん(26)は大津市から電車で出勤。「車内は普段と変わらずの混雑。テレワークができる仕事ばかりではないし」。ベンチで缶コーヒーを飲み干すと、職場へと向かった。 《10・31 梅田駅地下》 「えらい世の中になってもうた」。大荷物を抱えた無職の女性(71)が途方に暮れていた。 持病の検診のため泊まりがけで和歌山県白浜町から来阪。高速バスが間引き運転となり、14時台まで便がないという。シャッター通りと化した地下街を前に「どないして時間つぶそう」とつぶやいた。 《10・38 阪神百貨店》 緊急事態宣言前に取り沙汰された大阪府による休業要請は出されないまま、「自粛」の2文字だけが独り歩きする。全面休業する施設がある一方で、阪神、阪急の2百貨店は食品売り場のみ営業。通常より開店時間を1時間遅らせた。普段の開店時間に合わせて店を訪れ、戸惑う人の姿も。 《13・05 JR西日本大阪本社》 在宅勤務の導入が進むオフィス。ランチタイムも人出はまばらで、休日のような静かな空気が漂う。 JR西広報部に出勤したのは普段の半分以下の9人。河(かわ)津(づ)公太さん(31)は「部署間の連絡が取りづらく不便だが、今はできる限り人との接触を抑えるしかない」。社員食堂も閉鎖され、昼食は愛妻弁当だった。 梅田の別の企業に勤める女性(33)は3月から在宅勤務中。「出歩けないのはストレスがたまる」と電話でこぼした。 《16・25 梅田駅地下》 地下は閑散とした光景が続く。開店時間を遅らせ、食料品売り場に限って開店した2つの百貨店は、少ないながらも夕食の買い物に訪れた客の姿が。かかりつけ医で受診するため大阪を訪れた兵庫県明石市の無職、鴫田宣昌さん(78)は「普段のにぎわいを知っているから変な感じ」。買い込んだおかずを手に帰路についた。 《17・30 JR大阪駅》 帰宅ラッシュの時間だが普段ほどの混雑はない。 「まずは命が大事だし仕方ないよね」とこぼすのは、神戸市須磨区の男性会社員(61)。仕事の後に飲みに行く機会もなくなったという。「電車の中で飲みます」。缶ビールを手に改札へ向かった。 《19・00 北新地》 再び街にネオンがともった。「いつもより暗くない?」。街角に立つ店員らがささやく。緊急事態宣言が出て1日。営業する店も散見されるが、24時間前よりもひっそりとしている。 この夜もバーを開けた男性(42)は語った。「昨夜は開けていた店もほとんど閉めてしまった。こんなに静かな夜は初めてだ」 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
楽天の三木谷会長が警笛「東京をニューヨークのようにしたくない」(スポニチアネックス)
楽天の三木谷浩史会長(55)が8日、無料インターネットテレビ局「Abema TV」に出演し、「私は東京をニューヨークみたいにしたくない。放っておけばニューヨークのようになる可能性がある」と警笛を鳴らした。新型コロナウイルスが広がり始めた3月上旬に米国にいたという三木谷会長は「そのころは、死者数はまだ1日3人。それから、あまりにも信じられないことが起こっている。こんなことが米国で起こるとは思わなかった。なめていると、あまりに経済打撃が大きくなる」と熱弁した。 三木谷会長が発足させた新経済連盟では、消費税ゼロ政策を政府に訴えており、政府が打ち出している108兆円の経済対策についても「短期的にやること。人が集まる場所の飲食店やバーは、閉じていただく。そして直接的な補助をすること」と提言した。 また、PCR検査を進めるために、韓国を成功例として、軽症者を病院ではなく、ホテルなどの他の施設に収容するべきと発言。「ホテルを提供する準備がある」とした。三木谷会長はすでに4日に大阪府の吉村洋文知事に対して、軽症者の受け入れ先として自らが所有する「ザ・パークフロントホテルat USJ」の598室を無償で使ってほしいと申し入れている。また、全国で軽症者、無症状患者の受け入れ可能なホテルを楽天トラベルで緊急ヒアリングし、7日の18時の時点で、744施設で90991室が受け入れ可能とツイートするなど、SNSを利用して呼び掛けていた。今後も経済界の1人として日本を支えることを明言しており、新たな対策私案などを披露するかもしれない。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
休業要請2週間程度の見送りを打診(共同通信)
4/8(水) 22:20配信 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言を巡り、西村康稔経済再生担当相が対象地域となった7都府県知事とのテレビ会議で、休業要請を2週間程度見送るよう打診したことが8日、関係者への取材で分かった。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
名古屋で警察官ら9人感染確認(共同通信)
4/8(水) 22:14配信 名古屋市は8日、市内の20~60代男性9人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。うち3人は愛知県警の警察官。県内の感染者は268人となった。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース