京阪神を走る私鉄の阪急電鉄が毎年、人気キャラクターとコラボした電車を走らせている。毎年のように、名だたる人気キャラとのコラボが代わる代わる実施される電車は珍しい。なぜ実現できるのか、聞いてみた。 阪急電鉄は2015年、春にリラックマとコラボしたぬいぐるみなどのグッズを発売したのを機に、夏のスタンプラリーの一環でリラックマを描いたヘッドマークを付けたり、車体側面にステッカーを張ったりした電車を走らせた。 翌年からスヌーピー、くまのがっこう、すみっコぐらし、リサとガスパール、コウペンちゃん、くまのがっこう、ミッフィーと、人気キャラとコラボした電車を毎年運行。今年8月からは、ツイッター(現X)発の漫画「ちいかわ」のキャラクターをデザインした電車を走らせている。 「様々なファン層や沿線の方に毎年楽しんでもらえるように、いろんなキャラとコラボしています」と、阪急電鉄で担当してきた前田真実さん(28)は説明する。 「一緒にぜひ、やりませんか」。コラボ電車の企画は、阪急電鉄側からキャラの権利を持つ会社に持ちかけたり、逆に提案を受けたりして実現しているという。 大切にしているのは、阪急電車の伝統の車体色である「マルーン」にあうか。そして、通勤、通学で乗る人が多い中で「ほっこりして、癒やされるか」といった点から、キャラを選んでいるという。 大きな特徴は、阪急電車とコ… この記事は有料記事です。残り1789文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
話題の高専、旅する学校…なぜ志望?何を学ぶ?在校生が語る学校生活
話題の高専、旅する学校、80カ国から生徒が集うインターナショナルスクール――。「とがった」進学先を選んだ高校生らが集い、小中学生や保護者と話し合うイベントが今月、探究の専門塾「探究学舎」(東京都三鷹市)で開かれた。なぜ志望し、何を学んでいるのか。参加した3人に聞いた。(中村瞬) 神山まるごと高専 鈴木結衣さん(16) 神山まるごと高専は全寮制で、コンビニは徒歩30分の距離に1軒あるだけ。出身地のさいたま市と全く違う環境ですが、のどかで町民との関わりも深く、毎日楽しく過ごしています。 小さい頃から、父の書斎にあったビジネス書に興味があり、物心ついた頃には「起業したい」という思いを漠然と持っていました。 小中学校は地元の公立です。自分で言うのも変ですが、中学時代は優等生タイプで、偏差値の高い高校に行き、いい大学に行くことが、いい選択と思っていました。中3の夏、母から「起業を学べる学校があるよ」と聞いて、高専の存在を知りました。 募集要項を見ると、求める生徒は「正解のない問いに対して、独自の解を出せる人」や「モノづくりに興味や関心がある人」など。受験を決めてからは、まず自己分析に取り組みました。 世界各地を旅しながら学ぶ学校、世界中から生徒が集う軽井沢のインターナショナルスクール……。記事の後半では、各校に通う生徒に、志望動機や学校生活などについて話してもらいました。 今までどんなことを考え、ど… この記事は有料記事です。残り2614文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
顧問が未経験者ばかり→地元大が学生派遣 部活の「地域移行」で実証
少子化への対応や教員の働き方改革のため、国が進める公立中学校の部活動の「地域移行」。今年度から本格的な取り組みが始まり、九州・山口でも様々な検討や実証が手探りで進んでいる。現場を訪ねた。 8月初旬、北九州市の市立穴生(あのお)中学校の体育館で、卓球部の生徒たちがラリーの練習をしていた。 「手が流れようよ、前で止めな」「ナイスボール!」。生徒たちに声を掛けて回るのは、市内にある九州共立大の3年生、原田こころさん(21)。7月から部の練習に参加し、主に女子部員8人の指導を担う。 原田さんは、市教育委員会が今年6月から同大と連携して始めた地域移行の実証事業で、穴生中に派遣された。中・高時代ともに卓球部に所属。いまは中学の体育教員をめざし、教職課程を履修している。一方、穴生中は顧問の教員が3人いるが、いずれも卓球は未経験だ。もともとは競技に詳しい顧問がいたが、今春、他校へ異動してしまい、十分な技術的な指導ができずに困っていたという。 原田さんは「教育実習を前に… この記事は有料記事です。残り1848文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
一夜で1700棟が浸水した街で 温暖化時代の大雨にどう備えるのか
台風13号の接近に伴う記録的な大雨から2週間。1人が亡くなり、1700棟以上が床上床下浸水した福島県いわき市ではいまも復旧作業が続く。近年、大雨や短時間の強雨は増加傾向にあり、地球温暖化の影響とされる。身近な河川の氾濫(はんらん)や、いざというときの避難にどう備えるのか。いわきの現場から考える。 8日夜、いわき市中心部に近い内郷内町の会社員、根本ゆう子さん(74)が異変を感じたのは午後8時ごろ。1階の窓の下から室内にすーっと水が流れ込んで来た。慌てて2階に上がった瞬間、近くの新川からあふれた流木やゴミが玄関やガラスを突き破り、家の壁を引きはがした。瞬く間に1階は2メートルほど浸水。窓から外をみると、近所は川の中に家が建っているような状態だった。「生きた心地がしなかった」 市南部でも渋川が氾濫。同市植田町中央3丁目にある商店街は、店舗や住宅が床上浸水の被害に遭った。 行政主導のハード整備は限界 「もう店をやめるかもしれない」。40年近くスナックを経営する大沢里見さん(81)は翌朝、泥水をかき出す作業に追われながらつぶやいた。前の晩、2階にある自宅部分の窓から周辺があっという間に水につかるのを見た。「雨が急にひどくなり、2時間後には落ち着いた。1階の店舗に下りると50センチくらい水浸しだった」 福島地方気象台によると、いわき市平や同市山田、南相馬市原町では8日午前9時からの27時間に、9月の平年の降水量に匹敵する200ミリ近い雨が降った。山田ではその7割が、ピーク時の8日夜のわずか3時間に降っていた。 この雨で、いずれも県が管理… この記事は有料記事です。残り2032文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「架台の不安定さが要因の一つ」 静岡の橋桁落下事故で調査委報告書
田中美保2023年9月23日 7時30分 静岡市清水区の国道1号静清バイパス下り線の高架道路工事現場で設置工事中の橋桁が落下して作業員ら8人が死傷した今年7月の事故で、国土交通省静岡国道事務所は22日、事故調査委員会(委員長・舘石和雄名古屋大学大学院教授)が事故原因などをまとめた報告書を公表した。橋桁をつり下げていた仮設部材を支える架台の不安定さが、落下の要因の一つになったと指摘した。 報告書によると、仮設部材を支えていた架台の一部は、その土台の縁からはみ出した状態で設置されており、不安定な状態だった。このため、橋桁を動かした際に仮設部材が架台からずれ、その衝撃で仮設部材と橋桁をつないでいたボルトが破断、橋桁の落下につながったと結論づけた。 これを踏まえ、報告書では、架台を固定するといった安全対策の徹底▽資機材の設置が計画通りであるかなどについて適正に管理するほか記録にも残す、などの再発防止策をまとめた。 事故は7月6日未明に発生。2人が死亡、6人が重軽傷を負った。(田中美保) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「子どもがやってはいけないこと全部」 浦安鉄筋家族の世界がここに
本田大次郎2023年9月23日 7時30分 小鉄が、大鉄が、コミックの世界から飛び出してきた――。人気ギャグ漫画「浦安鉄筋家族」の連載30周年を記念した原画展「浦安鉄筋くだらね~展」が、23日から東京・池袋パルコで始まる。会場には漫画の世界が再現され、訪れるファンを、「浦鉄」の笑いへと一気に引き込む。 千葉県浦安市在住の浜岡賢次さん(58)が描く「浦鉄」は、1993年2月、週刊少年チャンピオン(秋田書店)で連載が始まった。主人公の小学生、大沢木(おおさわぎ)小鉄や友だち、小鉄の父親の大鉄や母親の順子たちが、学校や家庭、街なかで、過激なまでに元気に走り回り、様々な騒動を巻き起こす。子どもに大人気の「うんこ」もモリモリ登場する。今年2月に連載30周年を迎え、9月にはシリーズ累計100巻目となる単行本も出版された。 小学校の教室も再現 会場では、大沢木家の建物や小学校の教室、子どもたちの遊び場などが壁一面に紹介され、「浦鉄」の世界をつくりだす。そこに約1500話の中から、えりすぐった原画約50点を展示。今にも動き出しそうな登場人物たちを、じかに感じることができる。 また、単行本100冊の表紙を作中の出来事の年表とともに紹介したり、浜岡さんの作業用の机を再現したりし、「浦鉄」の世界を、さらに深く、楽しむことができる。 一般公開を前に、22日には報道陣向け内覧会があり、原画展アンバサダーに就任したお笑いコンビのランジャタイが、登場人物に扮して登場。国崎和也さんは「子どものころから読んでいた漫画で、当時は、子どもがやってはいけないことを、全部やってくれる爽快感があった。大人になった今も、漫画を読むと当時の気持ちを思い出す」と魅力を語った。 原画展は、池袋パルコ本館7階の「PARCO FACTORY」で11月19日まで。入場料は中高生、一般が1200円、小学生500円。特典パンフレット付き。(本田大次郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひこにゃんライバル「わるにゃんこ将軍」登場 世界遺産登録お助け?
2023年9月22日 20時08分 滋賀県彦根市のゆるキャラ・ひこにゃんにライバルが登場した。その名も「わるにゃんこ将軍」。青い体、鋭い目つき、黒いかぶとが特徴だ。 9月23日、東京・日本橋にある県の情報発信拠点「ここ滋賀」で、着ぐるみで初登場する。ひこにゃんも作った原作者もへろんさんも駆けつける。 市のシンボル、彦根城は世界遺産の登録を目指していて、今月ユネスコに事前評価を申請した。両キャラの「猫の手」も借り、悲願達成なるか。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひこにゃんライバル「わるにゃんこ将軍」登場 世界遺産登録お助け?
2023年9月22日 20時08分 滋賀県彦根市のゆるキャラ・ひこにゃんにライバルが登場した。その名も「わるにゃんこ将軍」。青い体、鋭い目つき、黒いかぶとが特徴だ。 9月23日、東京・日本橋にある県の情報発信拠点「ここ滋賀」で、着ぐるみで初登場する。ひこにゃんも作った原作者もへろんさんも駆けつける。 市のシンボル、彦根城は世界遺産の登録を目指していて、今月ユネスコに事前評価を申請した。両キャラの「猫の手」も借り、悲願達成なるか。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教場の厳しい訓練、限界越え迎えた卒業 大阪府警「格好いい警官に」
大阪府警の警察学校(田尻町)で22日、卒業式があり、初任科生216人が「教場」を巣立った。一方、警察官を目指す若者の数は減る傾向にあり、府警は危機感を募らせる。 式典で、和田芳樹校長は「困難に直面しても、明るく、楽しく、元気よく取り組み、心身ともに健康でいて下さい」と激励。向山喜浩本部長は「警察官としての力強さを身につけ、世の中から信頼される警察官になって欲しい」と訓示した。 卒業したのは4月に大卒程度の区分で採用された初任科生。うち22歳の2人が卒業式を前に学校生活を振り返った。 兵庫県三田市出身の清水一希… この記事は有料記事です。残り645文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教場の厳しい訓練、限界越え迎えた卒業 大阪府警「格好いい警官に」
大阪府警の警察学校(田尻町)で22日、卒業式があり、初任科生216人が「教場」を巣立った。一方、警察官を目指す若者の数は減る傾向にあり、府警は危機感を募らせる。 式典で、和田芳樹校長は「困難に直面しても、明るく、楽しく、元気よく取り組み、心身ともに健康でいて下さい」と激励。向山喜浩本部長は「警察官としての力強さを身につけ、世の中から信頼される警察官になって欲しい」と訓示した。 卒業したのは4月に大卒程度の区分で採用された初任科生。うち22歳の2人が卒業式を前に学校生活を振り返った。 兵庫県三田市出身の清水一希… この記事は有料記事です。残り645文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル