低額所得者らに割安な家賃で提供する公営住宅で、入居の条件としてきた保証人確保の規定を廃止する自治体が相次いでいる。住まいのセーフティーネット(安全網)の最後のとりでといわれながら、保証人確保が壁になって「住宅弱者」が入居できない事例が後を絶たないためだ。朝日新聞の調べで、8都県と13政令指定都市がすでに廃止を決め、今後も増える見通しだ。 公営住宅では入居後に家賃滞納などの問題が生じた場合に備え、ほとんどの自治体が入居条件として1~2人の保証人確保を希望者に義務づけてきた。 国土交通省の2018年の調査によると、公営住宅のある1674自治体のうち2割にあたる366自治体から、希望者が保証人を確保できずに入居を拒まれたり、あきらめたりした事例があったと回答があった。 身寄りのない一人暮らしの高齢者らが増えていることが背景にある。さらに今年4月から改正民法が施行され、保証人が負う上限額の設定が義務づけられる。負う金額があらかじめ具体的に示されることで、かえって保証人になることを避ける動きも見込まれ、今後いっそう確保が難しくなると予想される。国交省は18年3月、都道府県と政令指定都市に、保証人確保を条件から外すよう促す通知を出していた。 朝日新聞は保証人の扱いについて今月、47都道府県と20政令指定都市に聞きとった。都道府県では福島、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、岡山、福岡の8都県が、保証人規定を廃止するよう昨年中に条例を改正した。「保証人確保が難しい人が増え、入居の妨げになっている」(千葉)というのが代表的な理由で、いずれの自治体も緊急時の連絡先の届け出を求める方針だ。北海道、京都、兵庫、島根、広島の5道府県は今年の2~3月議会に廃止の条例案を提出する方向で検討中と回答した。首都圏のほか、大都市を抱える自治体が大半を占めた。 25府県は保証人規定を存続する方向で検討中と回答した。滞納抑止のために必要というのが主な理由だ。だが、そうした中で別の緩和策を模索する自治体もある。必要な保証人の人数を2人から1人にする(長崎)▽保証人の「県内在住」の条件を外す(山梨)▽民間の保証会社を保証人として認める(奈良)――などだ。他の9県は「議会に提案前」などの理由で非公表だった。 20政令指定都市では仙台、さ… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ホームレスになってしまう」 高齢者、公営住宅が頼り
低所得で身寄りの少ない高齢者ら「住宅弱者」をどのように救済するか。公営住宅の保証人確保の規定を廃止して誰もが入りやすい住まいをめざす自治体が増えつつある。家賃滞納の抑止効果を重く見て規定を存続する自治体でも、模索が続く。 <公営住宅>自治体が国の補助で建て、所得の低い人向けに低額で賃貸する住宅。これまで、ほとんどの自治体が入居者に保証人(入居者の支払い能力に関わらず家賃の請求を拒めない連帯保証人を含む)の確保を求めてきた。 「このままだとホームレスになってしまうと思い詰めました」 滋賀県高島市の男性(69)は、昨秋、市営住宅の保証人が見つからず、途方に暮れた心境をそう振り返る。 拡大する保証人を見つけるのに苦労して、昨年末にようやく市営住宅に入居した男性=2020年1月7日、滋賀県高島市、阪田隼人撮影 離婚して数年前から賃貸住宅で暮らしていた。60歳の定年後は主に年金収入が頼り。貯金も底をつき、昨年以降月5万円の家賃の支払いが厳しくなった。一時は電気も止められた。 昨年夏、家賃が1万円台の市営住宅に応募し、入居が決まった。だが保証人2人が必要と市職員に言われて頭を抱えた。両親はすでに他界。1人は兄が引き受けてくれたが、もう1人は親類や友人に頼んでも断られ続け、どうしても見つけられなかった。 障害者や高齢者の住まい探しを… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
繁栄願い大草履で女性胴上げ 長崎・五島でヘトマト
五島列島の福江島(長崎県五島市)に伝わる国重要無形民俗文化財の祭り「ヘトマト」が19日、同市の白浜海岸一帯であった。 子孫繁栄や豊漁・豊作を願う小正月行事。体に「ヘグラ」と呼ばれるすすを塗った締め込み姿の青年たちが長さ約3メートル、重さ約300キロの大草履を担いで町を練り歩き、見物している未婚女性を上にのせ、「ワッショイ、ワッショイ」と胴上げした。大草履は悲鳴とどよめきの中を進み、最後に山城神社に奉納された。 新婚の女性による酒だるの上での羽根つきや、青年らがワラ製のまりをラグビーさながらに奪い合う「玉蹴り」などの出し物もあった。青年たちは見物に夢中になっている観客の顔にヘグラを塗りつけ、逃げ回る子どももいた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4強入りの藤井七段「粘り強く指せてよかった」一問一答
将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が、19日に名古屋市で指された第13回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦に出場し、菅井竜也七段、斎藤慎太郎七段を破ってベスト4入りを果たした。藤井七段は2018年、19年と朝日杯を2連覇しており、2月11日に東京で指される公開対局で3連覇に挑む。藤井七段は対局後、「粘り強く指して結果につなげることができたのは非常によかった」と話した。主な内容は以下の通り。 【取材陣との一問一答】 ――準決勝進出を決めた心境を。 1回戦、2回戦、ともに最後まで大変な将棋だったんですけど、粘り強く指して結果につなげることができたのは非常によかったなと思っています。 ――普段よりも粘り強さを感じる将棋だったんでしょうか。 大盤解説会と棋譜はこちら 熱戦が続く朝日杯将棋オープン戦。大盤解説会の様子はこちらからご覧頂けます。20日にも棋譜のライブ中継があります。 どちらの対局も途中は少し自信… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いつになれば改憲手続きに入れるのか 国民投票法改正案に潜む落とし穴(産経新聞)
第201通常国会が20日に召集される。全世代型社会保障の実現に向けた年金改革法案などが焦点となるが、与野党対決の主な舞台は引き続き、憲法改正議論の場となる衆参両院の憲法審査会となりそうだ。与党は5国会にわたって継続審議になっている国民投票法改正案の成立を最優先課題と位置づけるが、ここには思わぬ落とし穴も潜んでいる。 「憲法にしっかりと私たちの自衛隊を明記し、憲法論争に終止符を打とう」 安倍晋三首相(自民党総裁)は国会召集前の16日、自民党本部で開かれた党中央政治大学院の会合で、改憲への意欲を重ねて示した。 首相は6日の記者会見でも「通常国会では国民投票法の改正はもとより、令和の時代にふさわしい憲法改正原案の策定を加速させたい」とも語っている。 改憲を「私の手で成し遂げたい」と訴える首相の党総裁の任期は、来年の9月末まで。短い期間を考慮すると、次の国会で改正案が成立しただけでは十分とはいえない。 憲法改正のための国民投票は、衆参両院の本会議で総議員の3分の2以上の賛成で発議した後、国民への周知期間を経て、60~180日以内に実施される。 来年9月末までに国民投票を行うには、遅くとも来年の通常国会で改憲の発議までこぎ着ける必要がある。与党内でさえ、改憲原案をまとめる協議は難航が必至とみられるだけに、原案策定に向けた作業時間は限られている。 自民党としては、一刻も早く作業に着手するためにも、改憲手続きを定める改正案の成立を急ぎたいところだ。だが、改正案には野党が遅滞戦術に効果的に使えるような見えない「欠陥」が潜んでいることは、意外と知られていない。 現在提出されている改正案は、公職選挙法に合わせて国民投票の利便性を高めるのが目的で、具体的には駅や商業施設への共通投票所設置など、7項目を規定している。 こうした内容は、平成28年に成立した改正公選法に盛り込まれていたものだ。公選法の内容を憲法改正のための国民投票に反映するため、今回の改正案が平成30年の通常国会に提出された。 自民党は改正案の内容は野党も反対できないとにらみ、憲法審で行われる審議や採決が改憲議論の呼び水になると見込んでいた。ところが、野党は改正案の成立後に改憲議論が一気に進むことを危惧し、採決に徹底抗戦するようになった。 この間、公選法は昨年5月に再度改正され、(1)投票立会人の要件緩和(2)災害時に離島から本土への投票箱の移送不要-の2項目が追加された。 この2項目は現在提出されている改正案に入っていない。自民党幹部は「成立したとしても欠陥法だ」と指摘する。国民投票は公選法に完全に準拠しなくとも実施できるが、後世に正当性を疑問視されないためにも、与党はなるべく足並みをそろえたい考えだ。 今の状況が続けば、原則的には公選法が改正されるたびに国民投票法も改正しなければならない。そうなれば、新たに提出された改正案が、繰り返し野党が遅延戦術の人質として利用する可能性も出てくる。 現在審議中の改正案を修正し、2項目を追加する案もあるが、この手続きにも法案の再提出と同じような労力が必要だ。他の委員会と違い、憲法改正に絡む国会審議や法案の採決は、野党も含めた賛成を必要とする慣例があるためだ。 近く公選法がさらに改正されるとの情報もあるだけに、ある自民党幹部は「国民投票法は『公選法に準じる』といった運用ができないものか」とこぼす。しかし、これまで抵抗戦術に使ってきた野党が簡単に応じるとは思えない。改憲に向けたハードルは、想像以上に幾重にも重なっているのだ。(政治部 大橋拓史) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
“歩行者が信号無視”の可能性も…80歳女性が横断歩道で車にはねられ重体 名古屋・久屋大通公園横(東海テレビ)
名古屋・栄の久屋大通で19日午後、横断歩道を渡っていた80歳の女性が乗用車にはねられ、意識不明の重体です。 19日午後2時前、名古屋市中区栄3丁目の久屋大通で一人で横断歩道を歩いて渡っていた、名東区に住む80歳の無職の女性が、北進してきた乗用車にはねられました。 女性は頭や腰を強く打ち意識不明の重体です。 車を運転していた男性(33)や同乗者にケガはありませんでした。 警察によりますと、事故当時、横断歩道の信号は赤だったという目撃情報もあるということで、警察は女性が信号無視をした可能性もあるとみて当時の状況を詳しく調べています。 現場は久屋大通公園の久屋広場と松坂屋南館に挟まれた信号交差点です。 東海テレビ 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
生後7カ月の女児転落死か 殺人容疑で母親逮捕 大阪の市営住宅(産経新聞)
19日午前10時15分ごろ、大阪市平野区長吉六反の市営住宅で、「娘が9階から転落した」と近くに住む女から119番があった。消防が駆け付けたところ、生後7カ月の民谷柚希(たみたに・ゆずき)ちゃんが敷地内の公園で倒れているのが見つかり、病院に搬送されたが間もなく死亡が確認された。 大阪府警平野署は同日夜、柚希ちゃんを何らかの方法で死亡させたとして、殺人容疑で、母親の瞳容疑者(36)=同区長吉出戸=を逮捕した。瞳容疑者は「階段で手を離したことで落ちて死んでしまったことに間違いないが、突き落としたりはしていない」と容疑を否認している。 逮捕容疑は同日午前、市営住宅で、何らかの方法で柚希ちゃんを殺害したとしている。 同署によると、柚希ちゃんはこの市営住宅とは別の家で瞳容疑者と父親、祖母、兄姉ら計7人で暮らしていた。同署は現場を訪れた経緯や、柚希ちゃんが死亡するまでの詳細を調べる。 現場は大阪メトロ谷町線長原駅から約900メートル北東の住宅街。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
長野県須坂市長に三木氏5選(産経新聞)
任期満了に伴う長野県須坂市長選は19日に投開票が行われ、現職の三木正夫氏(70)=無所属=が、新人で元市議の岩田修二氏(69)=同=を破り、5選を果たした。投票率は45・78%(前回46・39%)で前回を0・61ポイント下回った。 選挙戦で三木氏は、4期16年の実績を前面に押し出し、政策の継続性が重要だと主張するとともに、上信越自動車道の須坂長野東インターチェンジ(IC)周辺の大規模開発を推進するなどと訴えた。岩田氏は、現市政に対して多選の弊害があると指摘。市議の経験を踏まえた市民感覚を市政運営に生かすと強調したが、及ばなかった。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
子供会の凧あげ大会中に…子供が“白骨化した頭蓋骨”発見 河川敷の草むらから大腿骨なども(東海テレビ)
19日夕方、名古屋市北区の河川敷で地元の子ども会の凧あげ大会中に白骨化した頭蓋骨などが見つかりました。 19日午後4時前、北区役所の職員から「人骨のようなものが見つかった。頭蓋骨と歯があり完全に白骨化している」と110番通報がありました。 現場は名古屋市北区成願寺町の庄内川の河川敷、ふれあい橋から西に約100メートルの地点で、当時「北区子ども会タコあげ大会」が開かれていました。 警察によりますと、凧揚げをしていた子どもが草むらで頭蓋骨を発見し保護者に伝えたということです。 現場では白骨化した人の頭蓋骨のほか大腿骨や上腕骨とみられる人骨も見つかっており、年齢や性別などは分かっていないということです。 現場の河川敷は冬でも大人の腰の高さほどまで草が伸びている場所もあり、夏になると人の背丈を超えることもあるということです。 警察は、20日以降も他に骨や遺留品などが落ちていないか、現場付近を調べる方針です。 東海テレビ 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
東京・湯島天神 上達願ってそろばん“はじき初め”(TOKYO MX)
学問の神様がまつられる文京区の湯島天神で、子どもたちがことしのそろばんの上達を願い、「日本一長い」そろばんではじき初めを行いました。 湯島天神で上達を祈願したのは、日ごろからそろばんを習う子どもたちおよそ80人です。神事の後には283桁ある、長さ4メートルの日本一長いというそろばんを使って、読み上げ算のはじき初めを行いました。 続いて子どもたちは、そろばんをあしらったユニークな神輿を担いで境内を練り歩き、腕前の上達を誓っていました。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース