天皇、皇后両陛下や皇族方の予定を毎週更新します。皇室の方々は様々な行事や式典、宮中祭祀(さいし)などに出席しています。紙面では掲載しきれない公務も紹介します。 宮内庁は9月4~10日の予定を発表しました。秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さまは6日、17歳の誕生日を迎え、皇居・御所と東京・元赤坂の仙洞御所へあいさつに訪れます。 予定や表記は宮内庁の発表などを元に紹介しています。前の週の金曜日までに発表されたもので、予定は変更されることがあります。 … この記事は有料記事です。残り630文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
牛ふん由来の液化バイオメタン、人工衛星打ち上げ用のロケット燃料に
北海道大樹町のロケットベンチャー・インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)は、開発中の超小型人工衛星打ち上げ用ロケット「ZERO」の燃料に、家畜糞尿(ふんにょう)から作った「液化バイオメタン」を使用する。 酪農地である大樹町では、地元の牧場で出た牛ふんを使って液化バイオメタンを製造・活用する取り組みが進んでいる。ISTは「サステイナブルな燃料であり、北海道の企業として、エネルギーの地産地消や環境問題対策に寄与したい」としている。 ZEROは150キログラム程度の超小型人工衛星を搭載できる全長25メートルの2段式ロケット。2024年度の打ち上げを目指して、各部分の開発が進んでいる。 ISTが19年に打ち上げに成功した小型ロケット「MOMO」では、燃料にエタノールを使用したが、新型ロケットには推力不足などで適さなかった。 そこで、▽液体水素などに比… この記事は有料記事です。残り848文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関東大震災後のメディア あふれた「精神」の一語 行き着いた先は
未曽有、緊張、此際(このさい)――。切迫した社会状況を示す言葉が躍った関東大震災後の新聞・雑誌で、とりわけ目を引くもう一語があった。「精神」である。 「不屈不撓(ふとう)の精神」と見出しをつけたのは東京朝日新聞、1923年9月30日付朝刊1面。 「奉仕献身の精神」を評価した吉野作造 大正デモクラシーを牽引(けんいん)した総合誌「改造」は、1923年10月発行の「大震災号」巻頭言で、我が国は「百年の精神的鍛錬を飛躍して更に深刻なる創見を迫られた」と記す。寄稿した社会主義者で児童文学作家の小川未明は、明治維新以来の「模擬的文明」の破壊と指摘。「精神的文明の確立」によって、東京を「民衆的の都市たらしむべし」と提言する。 やはり大正デモクラシーの言論の舞台となった「中央公論」同月号の巻頭言は、悲壮感の中に希望も打ち出し、自暴自棄に陥らぬ日本人の「自助的精神」、相互扶助などの「精神」に期待する。民本主義を提唱した政治学者、吉野作造も寄稿し、朝鮮人虐殺を示唆する事態の重大さを危惧しながら、社会に勃興が認められる「奉仕献身の精神」を高く評価した。 また、大衆路線の大日本雄弁会講談社が刊行した「大正大震災大火災」は、陸軍大将で関東戒厳司令官の福田雅太郎が軍の貢献を自賛する。国民は「精神物質の両界に亙(わた)つて」「大試練に合格すべく今や勇気は已(すで)に満ち満ちてゐる」と書いた。 「帝都復興の時代」などの著書がある筒井清忠・帝京大教授(歴史社会学)によれば、「精神」の強調は明治末からの青年層の堕落への批判や、人格の重視と関わりがある。自由主義、社会主義、アナキズム、マルクス主義、ニヒリズムに耽美(たんび)主義、そして超国家主義も含む様々な改造主義まで、多彩な思想が拮抗(きっこう)した大正後期の奔流の反映もあるだろうという。 「否定精神の奴隷たること勿れ」 中で、ひときわ反響があった… この記事は有料記事です。残り1368文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
嫌だった「今夜は無礼講」 40代になり知った、年長者の息苦しさ
有料記事 聞き手・高重治香2023年9月4日 5時00分 だんだん増えていく「自分より年下の人」との接し方に、戸惑うこともある中年世代。「我は、おばさん」の著者で文筆家の岡田育さんは、若い頃は嫌だった「今夜は無礼講」の意味に、40代になって気づいたそうです。 「年上というだけで、尊敬できない人にまで敬語を使わないといけないの?」と考えているような、生意気な子どもでした。学生時代、先輩は「1学年違ったら雲の上の人」でしたが、できるだけ敬語抜きで話す方法を考えていました。年上の人たちに対等だと認められたい気持ちも、あったと思います。 けれども、早く大人になりたかったはずが、誕生日が来るのがうれしくなくなる。特に女性は、人生の盛りは10代20代、それを過ぎたら価値が減じていくばかりであるかのような考え方に、支配され縛られがちですよね。 ただ、年齢の境界は加齢によりあいまいになることもあります。同窓会で再会した先輩と、ため口で盛り上がる。うんと年上の友達ができたり、自分が産んでいてもおかしくない年の人とワイワイやったり。中年ならではの楽しみです。 この感覚は、私が会社員を辞めたことも関係しているかもしれません。いま住んでいる米国では、日本ほど年齢を意識することがありません。履歴書に年齢は書かないし、めったに話題にも上らない。一緒に働く人の実年齢を知らないこともザラです。 「今時、上座も下座もない」はずが 一方、日本社会では、まだ年功序列が根を張っている。40代になり、「その場で自分が最年長」という経験も増えて、以前は見えなかったことに気付くようになりました。 たとえば、若い頃は「今夜は… この記事は有料記事です。残り740文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「大東京に声なくなりぬ」 100年前の惨状を呼び覚ます短歌の数々
8月10日夜、東京・吉祥寺のライブハウス「曼荼羅(まんだら)」。関東大震災100年記念と銘打ち、歌人の福島泰樹さん(80)が「短歌絶叫」のステージに立った。体を小刻みに揺らし、ピアノの音色に乗せて自作の短歌を叫ぶ。 鳶口(とびぐち)が光り検問拘束の 血糊(ちのり)のようなゆうぐれの空 関東大震災後、朝鮮人来襲の流言が飛び、自警団が検束にあたった様子を詠んだ。生まれる20年前の出来事だが、虐殺された朝鮮人の遺体を目にした知人の体験も取り込み、歌を通して当時の光景を呼び覚ます。「短歌は最も優れた記憶再生装置」と位置づける福島さんは言う。「歌人の仕事とは、記録し、伝達すること。100年経っても俺たちはデマにだまされ差別をし、過ちを繰り返してしまう。現在と地続きなんです。父母や祖父母たちの歴史を忘れてしまってはならない」 毎月10日、短歌絶叫コンサートを開いて39年。10月に第35歌集を刊行する傍ら、国内外でこれまで1700超のステージに立ってきた。 「火事場泥棒のよう」詠むことへのためらい 一方、大きな厄災が起きた時、歌を詠むことへのためらいが歌人に生じる場合もある。 昨年3月、現代歌人協会がコロナ禍をテーマに開いた現代短歌フォーラムで、田口綾子さん(36)はコロナにまつわる歌を作れなかったと吐露。「社会を一色に染めてしまうような大きな出来事があった時、顔のない歌人たちの群れが『新しい獲物だぞ』と群がっていく幻想を見てしまう。自分が歌を残す価値が見いだせない」と語った。同世代の川島結佳子さん(37)も「火事場泥棒のように世の中の不幸につけ込んで短歌を詠んでよいのか、という思いがあった」と打ち明けた。 田口さんには、2011年3月の東日本大震災発生後、人ごとのように詠まれた歌にショックを受けた経験があった。「被災しなければ詠めないのか」といった議論も歌壇ではあった。コロナ禍では自身も一斉休校後、生徒に別れを告げないまま非常勤講師を務めた学校を去るというつらい体験をした当事者の一人だったが「文字に残すことで、誰かの気持ちを踏みにじってしまう恐れを感じていた」と振り返る。 焼け死にて人のかたちはわからねど… 10万人を超す死者・行方不明者が出た関東大震災に、歌人たちはどう向き合ったのか。当時の短歌雑誌や歌集にあたった歌人の松村正直さん(53)は「関東大震災後、詠むのをためらうことはなかったのではないか。歌人たちは突き動かされるように震災を詠んでいる」と話す。 島木赤彦が編集発行人を務め… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
70代で腹筋割れていた祖父 成長につれて顔合わせぬ「同居人」に
お笑いコンビ「デカダンス」・芦名秀介さん 今月7日で100歳を迎えるおじいちゃんと川崎市の古い一軒家で暮らす僕は時々、おじいちゃんにたわいない「ドッキリ」を仕掛けます。 おじいちゃんは先月のコロナ感染から回復したものの、食欲が落ちたせいか、少し痩せてしまいました。そこで僕は番組ロケ地の伊豆でお土産を買って帰りました。大きくて柔らかそうな「キンメダイの煮付け」です。 ただし、いきなり食卓に出さず、まず小魚を1匹だけ乗せた大皿を並べました。「なにこれ?」とけげんな顔のおじいちゃんに、僕は「釣りに行ったけど収穫はこれだけしかない」と、うその言い訳でしのぎます。おじいちゃんは食べ始める直前、必ずトイレへ行くので、この隙に僕が小魚をキンメダイとすり替えました。その上に新聞紙をかぶせ、僕はテーブルに突っ伏して寝たふり。 その後、居間へ戻ったおじい… この記事は有料記事です。残り1314文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「人力車みたいに車いす引いて」 東京都と東村山市、合同防災訓練
東京都と東村山市の合同総合防災訓練が2日、同市内であり、消防や行政担当者らだけでなく多くの市民も参加した。1日は、死者・行方不明者が10万5千人に上った関東大震災から100年の日だった。未曽有の大災害を教訓に、参加者らは「家の家具を固定するなどもっと備えをしたい」と気を引き締めていた。 訓練は市立東村山第七中学校のグラウンドなどであり、強い揺れや、新しい防災器具などの体験が出来るコーナーが設けられた。 車いすを人力車のように引っ張り、がれきの上でも避難できる器具も紹介されていた。前輪を浮かせて引くことで、スムーズに移動が出来る。マットの上などでいくら押しても動かなかった車いすに器具を付けて引っ張ると、子どもでも簡単に移動できていた。 「JINRIKI(じんりき)」という器具で、東日本大震災を機に開発された。これを取り付ければ、車いすを、物資を運ぶ台車としても使えるという。 ■宗教上に配慮した食事も… この記事は有料記事です。残り452文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
内定ゼロから独学でトライ 元ラガーマンが切り絵で開いた世界への扉
デッサンのような極細の線で描かれたハト。実はこれ、切り絵だ。生きているような躍動感を、一枚の紙から切り出していく。 「ハトの人」 大阪市で活動する切り絵作家、下村優介さん(34)は、そう呼ばれている。 中学、高校、大学とラグビーに熱中し、アートとは無縁の世界にいた。卒業後は会社員になるつもりだった。 しかし、世界経済を襲ったリーマン・ショックの影響で、2010年の就職活動で、内定はゼロ。 落ち込みながら、行きつけのラーメン屋に行くと、店主が気にかけてくれた。 「何かやりたいことはないの?」 そう聞かれて、思い出した。昔から絵を描くことが好きだったことを。 イラストレーターをやってみようかな。そのラーメン屋でアルバイトをしながら、1年ほど挑戦した。 でも芽は出ない。 また店主が助言をくれた。「切り絵とかどう?」 12年、独学で始めてみた… この記事は有料記事です。残り830文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
歩道に汗でぐったりの男児「心配だ」 保護した女性2人の行動
奥正光2023年9月3日 10時20分 行方が分からなくなっていた男児を路上で保護した2人に、大分東署から8月28日、感謝状が贈られた。 同署によると、大分市横尾の田仲亜衣さん(41)と高橋梨紗さん(36)は7月12日午前9時20分ごろ、それぞれの子どもを車で学校などに送ったあと、県道の歩道に1人でいる男児(12)に気づいた。 田仲さんは、いったん車で通り過ぎたものの、汗をかいてぐったりしていた男児の様子が気になって引き返し、近くの交番に連絡した。高橋さんも「とにかく汗をかいていた」という男児の健康状態が心配になり、車をとめて駆けつけ、「お水を飲んで大丈夫だからね」と安心できるように声をかけたという。 男児は保護者から「子どもがいなくなった」との通報を受けて署が捜していたという。 梶原正勝署長は「男児の不審点、疑問点に非常に素早く気づき、そして何より動いていただいた。汗をかいて水を飲みながら歩く様子を、鋭い観察眼によって見抜き、通報して保護し、生命を守っていただいた」と、その行動をたたえた。(奥正光) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教員を選ばない理由、79%が「労働環境」 岐阜県が大学生に調査
「休日出勤や長時間労働のイメージがある」。岐阜県教育委員会が県内7大学の4年生を対象に今年3月に実施した調査で、学校教員以外の進路を選んだ学生の79・0%が、労働環境を理由に挙げた。「職務に対して待遇(給与など)が十分でない」との回答も64・4%に上った。 県独自で実施した初めての「教職魅力化に関する大学生調査」。県教委は教職をより魅力ある職業に改善するため、取り組むべきことを具体化する基礎資料にするという。 調査対象は、県内7大学で教育学部に在籍しているか、教職課程を履修した4年生724人。回答率は37・7%だった。 学校教員を進路に選んだ理由について、「児童や生徒と関わることが好き」との回答が「とても当てはまる」「やや当てはまる」を合わせて計96・5%に上った。「自分の取得する免許の教科・領域が好き」は計91・3%、「理想となる先生に巡り合えたから」は計85・0%だった。 一方、「給料がよい」は計59・9%、「産育休を取りやすい」は計53・8%だった。 県教委は「教職そのものが好きという理由や過去の経験、仕事の安定性から教員を選択している。給料や産育休を取りやすい環境は、そこまで大きなファクター(要因)ではない」と分析する。 教員になる学生が選んだ働く場所(岐阜県、名古屋市、愛知県、その他のいずれか)について、その理由もたずねた。「教育実習時によい経験ができた」が計74・6%、「理想の先生や自分が受けた教育のイメージがある」が計74・0%に上り、自分の体験の要素が大きいことがうかがえるという。 県教委は、調査結果を受けて、児童生徒が教職に魅力を感じるように、学校での日々の指導を充実させる▽教育実習を充実させ、教職員が取り組む業務の必要性や意義などを丁寧に説明する▽働きやすい職場づくりを進め、公務員としての待遇の良さをアピールする――など、今後の方針を示している。(保坂知晃) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル