前外務政務官の秋本真利衆院議員(47)=比例南関東、当選4回=が「日本風力開発」(東京都千代田区)の社長から約3千万円を受け取ったとされる事件で、このうち約1千万円は議員会館(東京・永田町)の事務所で一度に現金で受領したとみられることが、関係者への取材でわかった。政治活動の拠点で行われた巨額の現金授受について、東京地検特捜部は趣旨の解明を進めている。秋本氏は5日付で自民党を離党した。 特捜部は4日、現金授受の現場とされる秋本氏の議員会館の事務所などを収賄容疑で家宅捜索。5日には日本風力開発の東京本社と塚脇正幸社長(64)の自宅(東京都千代田区)を贈賄容疑で捜索した。 特捜部は、秋本氏が2021~23年、塚脇社長から複数回にわたって計約3千万円近くを受領したとみて捜査。再エネ海域利用法に基づく政府の洋上風力発電事業で、青森県の「陸奥湾」区域などへの参画を目指す同社に有利な国会質問をした見返りに受け取った謝礼が含まれるとみている。 関係者によると、塚脇社長が秋本氏の議員会館事務所に現金で持参した分が1回あり、金額は約1千万円だったという。 巨額の現金持参、その経緯は 秋本氏と塚脇社長は馬主仲間… この記事は有料記事です。残り770文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
15年で18人死亡、水難事故多発の川 水深、複雑な流れ…潜む危険
この夏、川での事故が相次いでいます。お盆に入れば、お出かけをする人も増えるはず。川の注意点を知るために、水難事故が多発している場所を取材しました。 7月下旬、平日の午後。岐阜県美濃市の長良川にかかる鉄筋コンクリートのつり橋「美濃橋」を訪ね、川の安全に詳しい北川健司さん(70)=NPO法人「川に学ぶ体験活動協議会」常任理事=に案内してもらった。この美濃橋付近では、2008年~22年の15年間で18人が死亡していて、河川財団の水難事故多発地点の一つでもある。どんな危険が潜んでいるのか。 市内では39度を観測。早く冷たい水に入りたくなる暑さだ。広い河原に車で入れるため、バーベキュー客などに人気がある。車が20台前後とまっていて、家族連れや大人のグループが遊んでいた。子どもたちの歓声がひびく。 愛知県小牧市から保育園児と小学生の娘2人とやって来た会社員の男性(40)は、川岸に座って川遊びをする子どもたちを見守り、娘の1人が下流に向かおうすると、「こっちこっち」と上流を指さして、自分よりも下流に行かないように注意していた。3人ともライフジャケットを着ている。 男性は、子どものころに川で溺れたり、対岸に渡ろうとして溺れた人を何人かで助けたりと、川の恐ろしさを経験したことがあるという。「だからこそ、怖いからと水辺を遠ざけるより、しっかり準備して自然の中で遊ばせたい」と話した。 「足が下に引き込まれそうに」 北川さんとともに橋の上から下流側を眺めると、川幅が広く穏やかに見えた。それでも川の深さには注意が必要だ。 右岸から対岸に渡ろうとする… この記事は有料記事です。残り1116文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いたばし花火大会会場の河川敷で火災 けが人の情報はなし
吉澤英将 増山祐史 笹山大志 金子和史2023年8月5日 21時12分 【動画】いたばし花火大会会場の河川敷で火災=観客提供 5日午後8時10分ごろ、東京都板橋区舟渡4丁目の荒川河川敷で「枯れ草が燃えている」と119番通報があった。河川敷では当時、「いたばし花火大会」(板橋区など主催)が催されていた。消防などによると、花火が河川敷の下草に燃え移ったとみられる。約2千平方メートルが焼け、午後11時ごろに鎮火した。観客席からは離れており、けが人は確認されていないという。 花火大会は午後8時半までの予定だったが、火災のため中止になった。 会場にいたという埼玉県戸田市の会社員男性(32)によると、午後8時ごろ、大会の名物とされる「大ナイアガラの滝」の演目の途中から、草むらの一部が燃え始めた。近くにいた関係者が消火活動をしていたが、消し止められず、燃え広がっていったという。 約10分後に消防車が到着。その後、「花火は中止にします」といったアナウンスが流れた。 男性は「最初は何が起きたかわからなかった。客席と火は離れていたので怖さはなかったけど、楽しみにしていたので残念だった」と話した。(吉澤英将、増山祐史、笹山大志、金子和史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR東海道線など運転見合わせ 電柱と接触して停電か 4人搬送
2023年8月5日 22時42分(2023年8月6日 0時35分更新) 【動画】電柱と接触し、破損したとみられる電車の先頭車両=近隣住民提供 5日午後9時43分ごろ、神奈川県鎌倉市台1丁目のJR東海道線で、「電車が電柱に接触して電車が止まった」と乗り合わせていたJR職員から110番通報があった。大船署などによると、垂れ下がった架線が上り電車の先頭車両に引っかかり、電柱が倒れて先頭車両とぶつかったとみられるという。 JR東日本によると、9時24分ごろ、小田原発横浜行きの臨時電車(15両編成)が何かに衝突し、電車内が停電した。乗客は10時25分ごろから電車から降りて歩いて大船駅に向かったという。署や鎌倉市消防本部によると、車内の冷房がとまり、熱中症の疑いなどで少なくとも乗客4人が病院に搬送されたという。 この影響で東海道線は東京―熱海間で上下線の運転を取りやめたほか、横須賀線や京浜東北線も上下線で運転を見合わせている。 現場はJR大船駅から南西約700メートル。 神奈川県茅ケ崎市であった花火大会の帰りで、4両目車両に乗っていた都内の会社員男性(27)は「突然『バチン!』という音がして、電車が止まった」と話す。周りからは「何?」「怖い」との声が聞こえ、一時騒然となった。その後車内の電気とクーラーが切れ、非常灯がついたという。 同行していた会社員女性(28)は「窓を開けられるようになるまで車内は息苦しかった」と話した。2人が外へ出られたのは午後11時過ぎ。近くの踏切まで徒歩で移動したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日大アメフト部員逮捕 「改革続けてきたのに…」関係者から落胆の声
日本大学アメリカンフットボール部の部員が乾燥大麻と覚醒剤成分を含む錠剤を所持した疑いで逮捕されたことを受け、日大は5日、ホームページ上でコメントを発表。「事態を厳粛に受け止め、深くおわび申し上げます。引き続き警察の捜査に全面的に協力し、大学をあげて原因究明と再発防止に向けて全力で取り組みます」とし、同日からアメフト部を無期限活動停止処分にしたと明らかにした。 日大はこれまで、7月22日に部員の保護者向けの説明会を開催。薬物問題が報道で明るみに出ると、8月2日に「違法な薬物が発見されたとの事実は確認できておりません」とするコメントを出した。だが、東京都中野区のアメフト部の寮が捜索を受けた翌日の4日、林真理子理事長らが8日に記者会見を開くと発表した。 部の関係者からは落胆の声が上がる。 実力ある選手集まるチーム 「正直つらい」 逮捕された部員と寮で共同生… この記事は有料記事です。残り1130文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被爆78年の広島、ともされた鎮魂のかがり火 平和を願う声、各地で
広島は6日、被爆78年の「原爆の日」を迎えます。同日朝に開かれる平和記念式典には、原爆で亡くなった人たちの遺族や、地元選出の岸田文雄首相らが参列する予定です。ロシアによるウクライナ侵攻で核兵器の脅威が高まっている上、5月の主要7カ国(G7)広島サミットで「核抑止」の維持が正当化される中、被爆者らは「核兵器なき世界」の実現をこれまで以上に強く求めています。5日から6日にかけての出来事を速報します。 ■■■8月5日(日本時間)■■■ 19:15 鎮魂のかがり火、川面照らす 広島市の原爆ドーム脇を流れる元安川で、鎮魂のかがり火がともされた。かがり火はいかだの上に設置され川面を照らした。平和記念公園の「平和の灯(ともしび)」から採った種火を使って、平和への願いを書いた木札をたき上げた。 19:00 「私たちが声をあげることが必要」 若者ら語りあう 20代を中心とした若者らでつくる「カクワカ広島(核政策を知りたい広島若者有権者の会)」は広島市中区で、核廃絶への「ロードマップ」を考えるイベントを開いた。 同会のメンバー6人は、核兵器をめぐる現状について核不拡散条約(NPT)や国内の動きなど説明し、参加者15人と意見交換した。共同代表の高橋悠太さん(22)は「国政のイシュー(問題)だと言っても核兵器はなくならない。私たちが声をあげて、動くことが必要だ」と訴えた。 18:30 78年前の「あの日」、子供たちが演じる 被爆者の証言をもとにした日英共同プロジェクトの舞台「ヒロシマの孫たち」が広島市内で上演された。被爆者15人から小学生が聞き取った体験をもとに制作。舞台では、被爆者の証言が音声で流れ、子どもたちが78年前の「あの日」の様子を演じた。小中学生らが舞台に立ち、原爆投下による惨禍を伝えた。 「お母さんが血だらけになってうめきよった」「お母ちゃん、やけどが痛い」――。被爆者の役を演じた中3の力(ちから)爽真(そうま)さん(14)は「原爆が投下された日に被爆者がどんな思いで逃げて、その後を生きたのか。平和を考える機会になった」と話した。 18:30 「核保有の固定化」を懸念 配信イベント 被爆地の広島と長崎、核不拡散条約(NPT)再検討会議の「準備委員会」が開かれているウィーンをつなぐオンライン配信「世界中継2023夏」が5日夕方、開かれた。被爆者団体や反核NGOなどでつくる「核兵器廃絶日本NGO連絡会」が主催した。 ウィーンで準備委員会を見守っている長崎大学核兵器廃絶研究センターの河合公明氏は、「ウクライナ戦争が続く中、議論が停滞している。核兵器国による核保有を固定化する動きが続き、(NPTが)五つの国に核の保有を認め続けるだけの機能を果たしてしまっている」と話した。 連絡会事務局の遠藤あかりさんは広島から中継した。5日に広島で開かれた国会議員を招いた討論会に触れ、「11月に開かれる核兵器禁止条約の第2回締約国会議に野党議員が声を合わせて『オブザーバー参加をすべきだ』と言っていたのが印象的だった」と語った。 17:30 国会議員が討論会 核廃絶へ日本の役割は 6日の「広島原爆の日」を前に、核兵器廃絶に向けた日本の役割を考える討論会が5日、広島市中区の広島弁護士会館であった。 8政党の国会議員が出席。11月に開かれる核兵器禁止条約第2回締約国会議に、日本がオブザーバー参加すべきかどうかについて論戦を交わした。 討論会では、自民党の寺田稔衆院議員(旧広島5区)に対し、公明党や立憲民主党、日本維新の会など残り7政党の議員が「日本政府はオブザーバー参加すべきだ」と主張した。 一方、寺田議員は「党内に持ち帰って議論させていただく」と返答。核兵器廃絶は「核保有国を巻き込んでいけるかがポイントになる」と説明したうえで、「核不拡散条約(NPT)の場が最重要」とする従来の政府見解を繰り返した。 15:10 米国の学生が英語で被爆者の紙芝居 5月のG7広島サミットで首脳たちと面会した被爆者、小倉桂子さん(86)の体験を描く紙芝居を、広島市を訪れた米国・アイダホ大の学生たちが英語で披露した。国内外で語ってきた小倉さんが昨年9月に同大を訪問した際、米国の子どもたちに米国の若者から伝えられるよう、日本語を学ぶ学生に紙芝居の翻訳を「宿題」として託していた。 原爆ドームそばの「おりづるタワー」内の会場で紙芝居の上演を見た小倉さんは、「これは世界のみんなが一緒になって何かをすることを表している。平和は一つの国、たった一人ではつくれない。核兵器を完全になくすにはみんなが協力しなければいけない」と語った。 13:30 米カトリック教会の大司教が核廃絶訴える 米国カトリック教会の大司教らが5日、広島市中区の世界平和記念聖堂で開かれた平和行事「声をあげよう 核兵器で平和はつくれない!」(カトリック広島司教区主催)に初参加した。サンタフェ大司教区(ニューメキシコ州)のジョン・C・ウエスター大司教(72)は基調講演で、「私たちは核兵器を最初に使用した。だからこそ、私たちは核兵器を解体し、二度と使用されないようにしなければならない」と約120人の聴衆に呼びかけた。教区の管内には米国の原爆開発「マンハッタン計画」の拠点ロスアラモスもある。 13:00 キューバから千羽鶴「原爆投下は野蛮」 平和記念式典を控えた平和記念公園に5日、かつて核戦争の危機にさらされたキューバから千羽鶴が届いた。スペイン語で「彼らの魂の叫びが、なぜ私たちが平和のために戦うのかを思い出させてくれますように」とのメッセージが寄せられている。広島市立本川小の児童らによる献納には、キューバ大使館のダイロン・オヘダ2等書記官が同行。「原爆投下が野蛮なことであり、核兵器のない世界に向けて協力していくことを広島の人々とともに伝え続けたい」と話した。 11:00 「焼き場に立つ少年」 写したカメラマンの写真展 原爆投下後の長崎で撮影された「焼き場に立つ少年」。写した元米従軍カメラマン故ジョー・オダネル氏の「平和写真展」が5日、福島県会津若松市で始まった。オダネル氏の妻が会津若松市の出身だった縁で実現した。撮影したことに対するオダネル氏の苦悩と自責の念、さらに妻が思いを寄せる東京電力福島第一原発事故後の福島。さまざまなことが呼び起こされる写真展は9日まで。 10:30 韓国人被爆者の慰霊祭に200人 広島市の平和記念公園にある「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」の前で5日、慰霊祭が開かれた。この1年間で亡くなった8人を含む2810人の死没者名簿が碑に納められ、在日韓国人や日韓の学生ら約200人の参列者が黙禱(もくとう)をささげた。 54回目となる今年、国外で暮らす韓国人らを支援する韓国政府の「在外同胞庁」の代表が初めて参列した。李基哲(イギチョル)庁長は「原爆被害を受けた同胞たちの苦しみを抱き、また慰めていく」と追悼した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR東海道線、横須賀線が運転見合わせ 電車が電柱と接触して停電か
2023年8月5日 22時42分 5日午後9時50分ごろ、神奈川県鎌倉市台1丁目のJR東海道線で、「電車が電柱に接触して電車が止まっている」と乗客から110番通報があった。大船署などによると、藤沢―大船間で上り電車が垂れ下がった架線に接触して電柱が倒れ、先頭車両とぶつかった可能性があるという。けが人はいないという。 JR東日本によると、事故があったのは9時24分ごろ。事故で電車内が停電した。安全確認が必要になったとして、午後10時半現在、東海道線や横須賀線の上下線で運転を見合わせている。 現場はJR大船駅から南西約700メートルの線路内。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今年の暑さは記録的なもの? 毎日 酷暑、酷暑には、氷の世界
金居達朗2023年8月5日 20時00分 全国的に厳しい暑さが続く中、兵庫県太子町の本田冷蔵太子工場で、コンビニなどで販売される氷の製造が最盛期を迎えている。 同社によると、兵庫・鳥取県境の氷ノ山から流れる天然水を、工場の地下から井戸でくみ上げ製氷するという。9月末までの夏場には、工場を24時間稼働して、1日100トン以上の氷柱を製造しているという。コンビニで販売されるアイスコーヒー用のカップ氷は1日30万カップほどつくられ、近畿や中国四国のコンビニに出荷されるという。 同社の本田明良社長(75)は、「年々暑さが増しているので、冷たくておいしい氷で夏を乗り切ってもらいたい」と話している。(金居達朗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
平和願う映画祭、池袋で9~11日 乃木坂46岩本蓮加さんも登壇へ
戦争を描いた映画を上映し、平和の大切さを訴える「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」が9~11日、東京・池袋の新文芸坐で開かれる。12年目を迎える今回は、今年3月に亡くなった音楽家の坂本龍一さんと昨年3月に亡くなった俳優の宝田明さんゆかりの映画を追悼上映する。 主催は一般社団法人「昭和文化アーカイブス」。代表の御手洗(みたらい)志帆さん(35)は「『非戦』という言葉で平和を訴えてきた坂本さんと、戦争体験がある宝田さんの平和への思いを、映画を通じて継承したい」と話す。 上映する映画は、坂本さんが出演し、音楽も手がけた「戦場のメリークリスマス」(1983年)、宝田さんが企画、主演を務め、遺作にもなった「世の中にたえて桜のなかりせば」(2022年)など、計4本。 例年通り、上映後には映画にゆかりのゲストを招いたトークショーも開催する。坂本さんと親交のあった雑誌編集者、鈴木正文さんや、宝田さんの遺作でダブル主演を務めたアイドルグループ乃木坂46のメンバー、岩本蓮加(れんか)さんが登壇する。 最終日の11日には、特別企画として「戦後78年平和コンサート」がある。東京音楽大の学生有志が平和を願い、合唱。俳優の斉藤とも子さんによる朗読「いま伝えたい被爆者のこえ ある母の証言」もある。 映画祭は御手洗さんがフリーター時代の12年に手弁当で開催したのが始まりだった。これまでには、原爆詩の朗読を続ける俳優の吉永小百合さんもゲスト出演した。 運営は、ほぼ毎年赤字。来年の開催に向け、初めてのクラウドファンディングで、支援を呼びかけている。御手洗さんは「戦争で犠牲になった人のことを風化させてはいけない。歩みを止めず、細々とでも映画祭を続けていくことが大切だと思う」と話している。 映画上映やクラウドファンディングの詳細は昭和文化アーカイブのホームページ(https://www.showabunka.org/)で確認できる。(小松隆次郎) 「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」で上映される映画 9日 「戦場のメリークリスマス」(1983年) 10日 「零戦黒雲一家」(1962年) 11日 「戦争と平和 宝田明の証言」(2021年) 「世の中にたえて桜のなかりせば」(2022年) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水難事故、43地点で多発 アクセスしやすいレジャースポットに集中
猛暑の中、川遊びや海水浴中に溺れて命を落とす事故が相次いでいる。川では同じ場所で多発している傾向もあり、川や湖などでの水難事故を分析している河川財団によると、死亡事故が約10年間で3件以上発生した地点は全国の川と湖に43カ所あった。河川財団は事故が起きやすい川の特徴を伝えるなどして注意を呼びかけている。 朝日新聞のまとめによると、今年7月以降、少なくとも7人の中学生以下の子どもが川で亡くなくなっている。警察庁が公表する川での子どもの死者・行方不明者の昨年までの過去5年間の7~8月の平均(6・8人)をすでに上回ることがわかった。 河川財団は、2003年以降に報道された川や湖などでの水難事故の情報を収集し、分析している。昨年の事故を踏まえた最新のまとめでは、亡くなった人から救助された人までを含む水難者5306人のうち、中学生以下の子どもは1258人で全体の約24%を占めた。警察庁の統計では、川での死者・行方不明者の人数はここ5年間で子どもも大人もおおむね横ばいだった。 河川財団によると、幼児や小学生の事故では、落としたボールやサンダルなどを拾おうとして溺れたり、溺れた弟や妹を助けようとして二重事故になったりすることがよくあるという。大人も、溺れた子どもを助けようとして飛び込み、亡くなるケースがある。 また、河川財団は約10年間で3件以上の死亡事故があった場所を「水難事故多発地点」として集計している。今年のまとめでは、18都府県に43地点あり、昨年から新たに3カ所増えた。ただ、多発地点以外の場所にも事故の危険は潜んでいる。 なぜ繰り返されるのか 識者の指摘は 河川財団の子どもの水辺サポ… この記事は有料記事です。残り675文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル