有料記事 ジョクジャカルタ=多田晃子2023年6月21日 21時00分 インドネシアを公式訪問中の天皇陛下は21日午前(日本時間同日午後)、ジャカルタ郊外の空港から政府専用機でジャワ島中部のジョクジャカルタに入った。午後は、日本が人材育成を含む技術協力をした砂防技術事務所を視察した。 火山の多いインドネシアは、火山灰や土石流の被害を受けてきた。そのため、砂防技術や砂防施設設計のための実験施設を日本が技術協力をして新設し、現地の人たちに実験の仕方などを指導。現在は地元の人々が運営しているという。 今なお活用、驚きと感謝 陛下は実験施設で、土石流被… この記事は有料記事です。残り212文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
13人が不妊処置、強制の事実は確認できず 北海道の知的障害者施設
北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」が運営する知的障害者施設で、入居するカップルが結婚や同居を望んだ場合、不妊処置を提示していた問題で、道は21日、13人が不妊処置を受けていたとする法人への監査結果を公表した。強制した事実は確認できなかったが、対応は不十分だったとして改善を指導した。 同会をめぐっては昨年12月、結婚や同居を希望した知的障害がある男女に不妊方法を紹介していたことが明るみに出た。 施設側は、障害者カップルが子育てをする困難さを保護者同席の下で説明。その上で、当人が子どもを望まなかった場合、不妊処置の方法を紹介し、8組16人が処置を受けたと説明していた。 発覚後、道は障害者総合支援法に基づく監査を実施。不妊処置を受けたとみられる当事者19人(そのほか1人はすでに死亡)に加え、家族ら10人、法人・施設関係者27人の計56人への聞き取りを進めた。その結果、10組20人のうち13人が、実際に不妊処置を受けていたことを確認した。 一方で、施設では処置を受けていないカップルの同居も確認され、処置を入居条件としたり、強制したりした事実は確認されなかったという。 ただ、当事者が意思決定をする際、不妊処置以外の選択肢を示したり、十分な情報を与えたりするなどの配慮がなかったケースがあった。 また、相談記録などの書類は、多くが保存期間の5年を過ぎて廃棄されていたが、保存期間中の書類の中には、相談内容や施設側の説明内容が記載されていないものもあった。そのため、道は21日付で法人に対し、文書で改善を指導した。 指導を受けた同法人の樋口英俊理事長は不妊処置について「強制も奨励もしていない」とした上で、「障害者の暮らし方も多様化しており、自然発生的にカップルができれば、継続して支援していきたい」と話した。(阿部浩明、長谷川潤) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スカイツリー監修 彫刻家の澄川喜一さん死去 91歳
2023年6月21日 21時59分 抽象的な木彫で知られ、東京スカイツリーのデザイン監修も務めた文化勲章受章者で、元・東京芸術大学長、彫刻家の澄川喜一(すみかわ・きいち)さんが4月9日に91歳で死去していたことが分かった。同大学が発表した。 島根県生まれ。山口県の錦帯橋を見て木の造形にひかれ、同大学で彫刻を学んだ。母校の教授や美術学部長を歴任し、95年~2001年に学長を務めた一方、新制作展を中心に作品発表。70年代後半からの、木の反りや伝統美を生かした抽象的な「そりのあるかたち」シリーズで評価された。 その造形性を生かし、東京湾アクアライン川崎人工島「風の塔」やスカイツリーを監修。平櫛田中賞、本郷新賞といった彫刻賞のほか、日本芸術院会員にもなった。各地で石や金属による野外彫刻も多く手掛けた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会、東京・多摩に研修施設新設を計画 市長は停止求め直談判
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が東京都多摩市内で購入した土地について、教団側が研修施設の建設を目指して解体工事に着手する方針が明らかになった。阿部裕行市長は21日、工事を進めないよう教団に直談判したが、確約は得られなかった。 「教団の進出に反対の姿勢をとることは市民の総意と受け止めている。工事は受け入れがたい」 教団関係者との面会後に会見した阿部市長はそう語気を強めた。 市によると、教団は昨年4月、永山7丁目の土地約6300平方メートルを取得した。教団から土地に残る建物の解体工事の通告があったのは今月20日。400人規模が宿泊できる施設を備えた研修施設を建設する考えを示してきたという。市は、周辺が散策路であるため市民への周知に1カ月は必要だと伝えた。 阿部市長は21日午前、渋谷… この記事は有料記事です。残り463文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】天皇陛下、ジョクジャカルタへ 伝統舞踊を鑑賞
2023年6月21日 22時45分 天皇、皇后両陛下は17日からインドネシアを訪問しています。21日は天皇陛下が政府専用機でジャワ島中部のジョクジャカルタに入りました。 陛下は同地の王宮を訪問し、伝統舞踊やワヤンクリット(影絵芝居)を鑑賞。スルタン(王)でジョクジャカルタ特別州知事のハメンクブウォノ10世主催の晩餐(ばんさん)会に出席しました。 この日の様子を写真でお伝えします。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国大会はわずか6.4%… 専門家が語る「早生まれ」の悪循環
1~3月生まれの「早生まれ」の子はスポーツに不利――。そんな言葉をよく聞きます。同じ学年の中で実際にどういった差があり、いつまで続くのでしょうか。野球を中心に、早生まれとスポーツの関係性について研究する東京農業大の勝亦陽一教授(スポーツ科学)に聞きました。 ――早生まれと野球の関係について調べているそうですね。 野球選手には、生まれ月が大きく影響することがわかっています。1984~2015年のプロ野球球団に在籍した選手(2238人)の生まれ月を分析したところ、次のような結果でした。 4~6月生まれ34・1% 7~9月生まれ29・9% 10~12月生まれ20・5% 1~3月生まれ15・5% ――年度初めに生まれた人と早生まれの人で、身体能力に差があるとは考えられません。野球を始める小学校段階ですでにこうした傾向があるのでしょうか。 14~15年に野球をしている小学生844人をの生まれ月を分析したところ、次のような結果でした。 4~6月生まれ26・9% 7~9月生まれ25・1% 10~12月生まれ25・5% 1~3月生まれ22・5% しかし、同じ年の全国大会に出場した選手に限ると、割合はがらっと変わります。 全国大会 4~6月生まれ45・2% 7~9月生まれ29・9% 10~12月生まれ18・5% 1~3月生まれ6・4% 同じ学年内で相対的に体の大きい4~6月生まれの子どもに活躍のチャンスが偏っているのが分かります。こうした現状は、子どもたちの夢にまで影響します。13~15年に野球をやっている中学生を対象に、「プロ野球選手になりたい」かどうかを調査しました。その結果、4~6月生まれは全体の58%が「プロ野球選手になりたい」と回答したのに対し、1~3月生まれは全体の41%と少ない傾向でした。 早生まれは損? 【意見募集中】「早生まれ」の子どもたちは、同じ学年の中で、数カ月から1年近く年長となる「遅生まれ」の子どもたちと、勉強やスポーツで競い、比べられることになります。早生まれは、損なのでしょうか。みなさんの経験や考えをお聞かせください。 こうした状態を野放しにして… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新聞協会会長に朝日新聞社の中村社長 任期は2年
2023年6月21日 19時10分 日本新聞協会(新聞・通信・放送123社加盟)は21日、会員総会を開き、第25代会長に中村史郎・朝日新聞社社長(60)を選んだ。任期は2年。副会長には、日本経済新聞社の長谷部剛社長(65)、信濃毎日新聞社の小坂壮太郎社長(61)、中日新聞社の大島宇一郎社長(59)を選んだ。 新聞協会は5月、生成AI(人工知能)について「言論空間の混乱を生じかねない」とする見解を公表した。これについて中村会長は総会後の記者会見で、「生成AIが社会と調和したものになる必要がある」と述べた。 また、ニュース記事配信をめぐるプラットフォームとの取引関係などを聞くアンケートを加盟社に行ったと説明。「プラットフォームとどのように向き合うか、これから検討に入る」と話した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
粉ミルクに劇物混入し乳児に飲ませた疑い 女を逮捕、乳児は鉛中毒に
阪田隼人2023年6月21日 19時45分 生後2~3カ月の乳児に劇物の酢酸鉛を混入した粉ミルクを母親を介して飲ませたとして、香川県警は21日、坂出市の無職の女(37)を傷害容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 県警捜査1課によると、女は昨年7~8月、坂出市内の当時の自宅で、粉ミルクの容器に酢酸鉛を混入。女児の母親らが授乳する際に摂取させた疑いがある。女児は貧血に2カ月間なり、現在も鉛中毒の状態にあるという。 女児と母親は女と親族関係にあたり、当時よく女の自宅を訪れていたという。粉ミルクの容器に何らかの異物が混入していると気づいた母親が製造会社に容器を提供したところ、酢酸鉛が混入されていることが発覚。その後、女が「混入したのは自分だ」と夫に明かし、それを知った母親らが県警に届け出た。 厚生労働省によると、酢酸鉛は合成染料やヘアカラー製品などに使用され、体内に摂取した場合は生殖機能や神経系に障害が出る可能性があるという。 酢酸鉛について、女は「ネットで調べ、自分で作った。酢酸や鉛などの原材料もネットで購入した」と供述しているという。県警は今後、動機や具体的な製造方法について調べる。(阪田隼人) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男子選手にわいせつの疑い 少年野球元コーチ逮捕 画像送らせ要求か
自分が指導していた少年野球チームの14歳の少年にわいせつな行為をさせたとして、警視庁はチームの元コーチの会社員の男(23)=東京都=を児童福祉法違反(淫行させる行為)と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の両容疑で逮捕し、21日に発表した。黙秘しているという。同庁は、SNSで少年にわいせつ写真を送らせ、それをもとに行為を要求したとみている。 選手の少年はコーチ当人に相談 「従った方がいい」 少年育成課によると、男は関東地方の少年野球チームの元コーチ。SNSで女性になりすまし、このチームの選手の少年(14)にわいせつ画像の交換をもちかけて4月30日、少年のわいせつな画像を送らせた疑いがある。その後、「男同士でわいせつ行為をし、撮影して送信しないと、この画像を拡散する」と告げ、5月7日、関東地方の公衆トイレで自分を相手にわいせつな行為をさせ、撮影した疑いがある。 少年は、SNSで脅されたことを男に相談したが、男は無関係を装って「2人で頑張ろう」などと伝え、自身とわいせつな行為をさせたという。ほかにもチーム内の複数の選手から同様の内容の相談があるという。(御船紗子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「今年の6月は特に気をつけて」 子どもの異変、遅れて現れることも
子どもの自殺が増えています。専門紙「不登校新聞」の代表で、不登校の子どもや若者、親など400人以上に取材してきた石井志昂さんが訴えるのは「今年の6月は特に気をつけて」。その理由とは――。 ◇ 昨年、自殺した小中高生は514人で過去最多となりました(厚生労働省調査・確定値)。月別にみると、もっとも自殺が多かったのは6月(62人)、次いで多かったのは9月(57人)でした。 苦しかったコロナ禍、「一区切り」のあとこそ 6月が最多というのは意外な結果だったので、これまでの調査結果や取材資料をふり返ったところ、たしかに6月も「注意すべき時期」だと考えるようになりました。しかも今年は特に、だと思っています。 なぜ「6月」に注意が必要なのか。子どもの異変を感じたら大人はどうしたらよいのでしょうか。 子どもの自殺背景のひとつに挙げられるのがいじめです。いじめの発生時期にはピークがあります。NPO法人「ストップいじめ!ナビ」によれば、夏休み明けが第1のピーク、第2のピークは5月から6月に迎えます。新年度以降に固まり始めた人間関係にトラブルが起きやすくなるため、連休明けにいじめが多くなるのでは、と分析しています。 一方でいじめのピークと時期を同じくして、今年のゴールデンウィーク明け以降、不登校の子も増えているようです。これは例年同様の傾向です。不登校の理由はいじめだけではありませんが、なんらかの理由があって学校で傷つき、離れざるを得なかった子たちです。 昨年7月にオープンした小学生専用のフリースクール「みらいゲート秋葉原」によれば、今年の連休明けから問い合わせが増加。5月の第4週以降は「毎日のように連絡がある」と職員は語っていました。 このように6月は、いじめや不登校が増えていく時期だと言えそうです。 今年の6月、特に心配な子どもの異変。前触れに気づいたときに参考になるのが「TALKの原則」。精神科医の松本俊彦さんは「はっきり尋ねること」そして「傾聴すること」が大事だと言います。 今年の6月に注意すべきだと… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル