2023年6月16日 1時49分 大麻を所持したとして、警視庁は16日、俳優の永山絢斗(けんと)容疑者(34)を大麻取締法違反の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、永山容疑者は16日までに、東京都目黒区のマンションで大麻を所持した疑いがある。警視庁は16日までに、永山容疑者の関係先を同容疑で家宅捜索した。 永山容疑者は、俳優の永山瑛太さん(40)の実弟。2007年にテレビドラマで俳優デビューし、NHKの連続テレビ小説や大河ドラマに出演。今月30日に出演映画の公開が控えていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
LGBT法案の「国民の安心に留意」 なぜトランス男性は憤ったのか
性的少数者に対する理解を広めるとする「LGBT理解増進法案」が15日、参院内閣委員会で賛成多数で可決された。16日の参院本会議で可決、成立する見通しだが、法案は修正のたびに「後退」し、「むしろ差別を増進する」として、当事者らは「廃案もやむをえない」と抗議している。トランス男性で「トランスジェンダー・ジャパン」共同代表の浅沼智也さん(34)に話を聞いた。 「社会が後退する恐れ」 ――法案について、最も問題だと思うのはどんな点ですか。 マイノリティーは長い間、不平等な社会の中で生きることを強いられ、ひっそりと生活してきました。 そんな中で、少しずつ声をあげられるようになり、存在が可視化され、理解したり寄り添ったりしてくれるマジョリティーが増え、自治体にパートナーシップ制度ができたり、企業が性的少数者を支援してくれるようになったり、ようやく社会に変化が出てきたと思っていました。 ところが今回の修正案に「全ての国民が安心して生活することができることとなるよう留意するものとする」という条文が盛り込まれたことによって、差別を訴えてもマジョリティーが「これは差別ではない」と言えば、認められないことになる。 教育現場でもせっかく近年、「いろんな性的指向、性自認があっていい」という空気が広がっていたのに、「家庭および地域住民その他の関係者の協力を得つつ行う」という条文が加わったことで、理解が追いついていない保護者が「その教育は子どもにふさわしくない」と言えば、指導できなくなるかもしれない。 「マジョリティーがまだ理解していないから」という理由で社会が後退し、男女二元論や従来のジェンダー規範が戻り、マイノリティーはまたひっそりと生きていかなければならなくなるかもしれない。今回の法案からはそんなメッセージを受け取っています。 世界的な流れに逆行する「病理化」 ――超党派による合意案では「性自認」と表現されていたのが、与党案で「性同一性」になり、維新・国民とすり合わせた修正案では「ジェンダーアイデンティティー」へと変わりました。背景をどうみていますか。 世界保健機関(WHO)が性… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
陛下「過去に対する理解深め」 即位後初の親善訪問でインドネシアへ
有料記事 多田晃子 田中紳顕2023年6月15日 20時15分 【動画】インドネシア訪問を前に天皇陛下が記者会見に臨んだ=宮内庁提供 天皇陛下は15日、17日からのインドネシアへの公式訪問を前に皇居・宮殿で記者会見し、日本が先の大戦時に同国を占領した歴史を踏まえ、「亡くなられた方々のことを忘れず、過去の歴史に対する理解を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないか」と述べた。国際親善のための外国訪問は即位後初で、皇后さまと臨むのは2002年以来となる。 皇后さまとそろっては約20年ぶり 陛下は「先の大戦においては、世界の各国で多くの尊い命が失われ、多くの方々が苦しく、悲しい思いをされたことを大変痛ましく思います」と言及。戦後生まれの陛下は、折に触れて上皇ご夫妻から戦時中の話を聞く機会があったとし、「(上皇、上皇后)両陛下の平和を大切に思われる気持ちを、しっかりと受け継いで参りたい」と決意を語った。 約20年6カ月ぶりに皇后さ… この記事は有料記事です。残り633文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「雅子と共に訪問、うれしく思います」 天皇陛下、会見で思い語る
【動画】インドネシア訪問を前に天皇陛下が記者会見に臨んだ=宮内庁提供 天皇、皇后両陛下は17~23日、即位後初となる国際親善のための外国訪問として、インドネシアを訪れる。天皇陛下は15日午後、皇居内で記者会見に臨み、訪問への思いなどを語った。会見の要旨は次の通り。 「地震では互いに支援」 ◇ ――即位後初めての国際親善… この記事は有料記事です。残り3053文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Deux missiles nord-coréens sont tombés dans la zone économique exclusive du Japon
Fumio Kishida s’adresse aux journalistes au sujet d’un tir de missile nord-coréen, à la résidence du premier ministre à Tokyo, le 15 juin 2023. STR / AFP La Corée du Nord a tiré jeudi 15 juin deux missiles de courte portée qui sont tombés dans la zone économique exclusive (ZEE) du […]
差別発言問題の検証優先 名古屋城天守の復元事業は一時中断
名古屋城復元のバリアフリー化を考える市民討論会であった差別発言問題で、主催した名古屋市は15日、この問題の検証が終わるまで復元事業を中断すると市議会で表明した。市がめざす天守の木造復元の完成はさらに遅れる見通しとなった。 3日の討論会では、復元天守最上階までのエレベーター設置を訴えた車いすの男性に対し、他の参加者から差別発言があった。討論会には、河村たかし市長や市の職員も参加していた。 市は、差別発言を河村市長や市職員が制止しなかったことは「明らかに不適切だった」として、問題の原因や再発防止策を検証する方針を示していた。 15日の市議会経済水道委員会では、討論会を企画した市観光文化交流局長が改めて議員に謝罪した。その上で、問題の検証と総括が終わらない限り、名古屋城天守の復元事業は「前には進まない」と答弁した。 市は検証委員会を立ち上げる… この記事は有料記事です。残り241文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天然記念物オカヤドカリ682匹を無許可所持容疑 中国籍の夫婦逮捕
棚橋咲月2023年6月15日 20時45分 国の天然記念物オカヤドカリ682匹を無許可で所持したとして、沖縄県警は15日、中国籍の夫婦で自称自営業曹爽(ツァオシュアン、39)、自称会社員趙源(ジャオユエン、36)の両容疑者を文化財保護法違反の疑いで逮捕し、発表した。いずれも「食べるために沖縄のビーチでとった。法律に違反するとはわからなかった」と容疑を否認しているという。 那覇署によると、両容疑者は14日午後2時半ごろ、共謀の上、許可がないのにオカヤドカリ682匹を所持し、天然記念物の現状を変更した疑いがある。 那覇市内の地下駐車場で両容疑者がプラスチック製の虫かごのようなものを車に積んでいるのを目撃した人が「不審な男女がいる」と通報し、発覚した。 署によると、中国では近年、ヤドカリがペットとしてブームだといい、密輸目的の可能性もあるとみて調べる。(棚橋咲月) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神宮外苑再開発「環境アセス手続きに不備」、国際学会日本支部が指摘
神宮球場と秩父宮ラグビー場の建て替えを含む東京都心の明治神宮外苑地区の再開発事業をめぐり、環境影響評価(アセスメント)の専門家らでつくる国際影響評価学会(IAIA)日本支部が15日、同事業の環境アセス手続きに不備があると指摘した。 IAIA元会長で日本支部代表の原科幸彦・千葉商科大学長らが同日に記者会見した。IAIAは環境アセスの中心学会で、120以上の国・地域で構成される。国連にアセス分野の代表組織と認められているという。 同事業は、都心の神宮外苑の17・5ヘクタールを再開発し、球場やラグビー場を建て替えるほかに超高層ビル2棟なども新築する。837本を植樹する一方、700本以上の高木を伐採する計画に対して環境破壊や景観悪化への懸念が広がっている。 同事業の環境アセスは、事業者が作った評価書案を都が1月に受理・公示している。しかし、その後も文化遺産の専門家らでつくる日本イコモス国内委員会が「(外苑の代表的景観で、生育への悪影響が懸念されている)イチョウ並木の調査が不十分」「記載すべき植生図がない」など58項目の不備を指摘し、都の環境影響評価審議会が審議の上で「評価予測に影響はない」と結論づける動きがあった。 これについて原科氏らは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である日本イコモスの指摘に対し、事業者の一方的な説明だけで科学的議論が不十分などと指摘。審議会で日本イコモスと事業者側の公開議論を開いて「不備」に関する疑義の解明が必要とし、それまでの工事中止を都が事業者に求めるべきだとした。 また原科氏らは、約100年前に国民の寄付などで外苑が造られた歴史的価値や、森が持つ生物多様性などの評価が「適切でない」とし、アセスの理念に反していると指摘した。 会見で原科氏は、評価書に疑義が生じる中で着工届を受理したとして都の姿勢は「世界標準からかけ離れている」と批判し、「虚偽報告が出たらブレーキをかけるのは知事で、都条例にも規定がある。責任が問われる」と語った。 都の担当者は「評価書に関わる事業段階の環境影響評価手続きは終了している。現在は事後調査手続きを進めていて、今後も法令にのっとり、適正に手続きを進めていく」と話した。(土舘聡一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
走ってさすって電話して 倒れた男性発見、小3コンビがとっさの判断
香川県さぬき市の市立長尾小学校に通う3年生の平賀夏姫(なつき)さん(8)と寒川ゆずさん(8)は、1年生のときに同じクラスになってから、お互いを「なっちゃん」「ゆずちゃん」と呼び合う大のなかよし。 5月1日午後3時半ごろ、2人は公園で遊んだ帰り道を並んで歩いていた。すると、遠くに倒れている人を見つけた。 近づいてみると、そこは自転車しか通れないような細い道。90代の男性が仰向けで倒れていた。 「力が入らなくなって倒れた。起き上がれない」と男性は2人に助けを求めてきた。 2人は迷うことなく男性の腕を支えて、体を起こしてあげた。 平賀さんは、持っていたキッズケータイでお母さんに電話した。「おじいちゃんが倒れているから、来てほしい」 すぐにお母さんは現場に駆けつけた。「救急車は呼ばなくていい」と男性が話したため、110番通報した。 「のどが渇いた」。男性の一言に、寒川さんは「なっちゃんが背中もっとったけん。私がお金を持っていたから」と、近くのスーパーマーケットまで全力で走った。平賀さんのお母さんは「ゆずちゃんがぴゅって走っていったんです」と振り返る。寒川さんはペットボトルのお茶を買って戻ると、ふたを開けて渡してあげた。 その間、平賀さんは男性の背中をさすり続けた。 警察官は15分ほどで現場に到着。男性の様子を見て、119番通報したという。 男性は救急車で搬送され、10日間ほど入院した後、退院した。後日、男性の家族から、平賀さんと寒川さんにお礼の電話があった。 2人は6月9日、長尾小学校の校長室に呼ばれ、感謝状を受け取った。校長室には、地元の市長や校長先生ら大人がずらり。 「困った人がいたら助けるということは、教えていた」と平賀さんのお母さんは話す。感謝状を贈った小村正和さぬき署長は「簡単にできることではない。感激しました」。大山茂樹さぬき市長も「とっさの判断でここまでできることがすばらしい」と2人をたたえた。 緊張しっぱなしだった2人だが、記念写真ではカメラに向かって、小学3年生らしいあどけない笑顔を見せた。(内海日和) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旭川いじめ、SNSで被害者の母中傷の投稿 165万円支払い命じる
奈良山雅俊2023年6月15日 18時00分 北海道旭川市の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)がいじめを受け、自殺した問題で、爽彩さんの母親がSNS上で誹謗(ひぼう)中傷され、著しい精神的苦痛を受けたとして、投稿をした市内の女性に慰謝料253万円を求めた訴訟で、旭川地裁(佐藤惇裁判官)は15日、慰謝料165万円の支払いを命じる判決を言い渡した。 判決などによると、爽彩さんのいじめ問題を報じたネット記事が出た直後の2021年4月26~29日、被告女性はツイッターに「きなこもち」のアカウント名で、爽彩さんの自死の原因が家庭環境や教育方針にあるかのような内容を計12回投稿し、母親の名誉を著しく傷つけた。 母親は名古屋市の女性を相手取り同様の訴訟を旭川地裁に起こし、女性が解決金230万円を支払うことで和解している。 母親の代理人弁護士は「(母親は)軽率で無責任な投稿により精神的苦痛を受け、その対処のために大きな時間的経済的負担を被っている。ネット上の軽率な投稿を予防する一助となることを期待している」との談話を出した。 この問題をめぐっては、爽彩さんと一切関係がないのにネット上で加害者と名指しされたとして、男性とその父親が旭川地裁に提訴し、今月7日の判決で、投稿した神奈川県の男性に330万円の支払いが命じられた。(奈良山雅俊) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル